納谷幸男がHARASHIMAを制し、3・21後楽園で火野裕士のKO-D無差別級王座に挑戦!「絶対にKO-D無差別級チャンピオンになります」
DDTプロレスが2月26日、東京・後楽園ホールで『Into The Fight 2023』を開催。KO-D無差別級王座次期挑戦者決定戦は、納谷幸男がHARASHIMAを制し挑戦権を獲得。納谷はDDT26周年記念興行(3月21日、後楽園)で王者の火野裕士に挑む。
“未完の大器”といわれてきた納谷は火野とのタッグ結成がきっかけとなり開花。昨年12月にはシングル最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX」で準優勝。この挑戦者決定戦に、同王座への初チャレンジをかけることになった。一方、過去10度同王座を戴冠した“ミスターDDT”HARASHIMAは捲土重来を期して納谷戦に臨んだ。
開始早々、納谷はビッグブーツでHARASHIMAを場外にふっ飛ばすと、ミドルキック連打。ドラゴンスクリューで逆襲したHARASHIMAはリングに戻ると、納谷の足にマトを絞って集中砲火。納谷の動きを止めたHARASHIMAはジャンピング・ハイ、蒼魔刀、ローキック連打と攻め立て、足への攻撃をやめず。HARASHIMAが張り手を見舞えば、納谷も張り手で返し、チョークスラムを一閃。HARASHIMAが走り込んできたところにビッグブーツを叩き込んだ納谷は強引にバックドロップ。これがカウント2で返されると、もう一発バックドロップを繰り出して3カウントを奪った。
納谷は「HARASHIMAさん、あなたはやっぱりDDTのエースでした。今日は俺が勝ちました。DDTの26周年、俺に任せてください」とマイク。両者は互いの健闘を称え、ガッチリ握手を交わした。
ここで、王者の火野がリングインすると、納谷は「火野さん、今日は俺が勝ちました。改めて俺の挑戦受けてください。あなたと出会って、プロレス人生が本当に変わりました。あなたとDDTの最強をかけて戦いたい」と絶叫。火野は「最高の試合やった。強い戦いを見せてもらった。つい最近、偉大なプロレスラー(武藤敬司のこと)が引退したね。素晴らしい引退試合やった。うちらはまだまだ、あそこまで届かへんかもしれんけど、どうせプロレスラーでいるなら、あんなん目指したいよね。見に来る皆さんに一生心に残る試合をやろうや」と応えて握手。
バックステージで納谷は「HARASHIMAさん、改めて戦ってみて強かった。でも、あんだけ俺を応援してくれる人がいるなかで、絶対負けるわけにはいかないし、気持ちで負けたら終りだと思ったんで。もう何が何でも意識飛んでも、足が折れても立ってやろうという思いでした。俺が絶対に火野裕士に勝ちます。絶対にKO-D無差別級チャンピオンになります」と力を込めた。
HARASHIMAは「納谷君が大きいのも勢いがあるのも、最近自信をもって強くなってきたのも分かってたけど、それ以上に今日はもっと勝ちにいく気持ちの強さを感じられて、獲られちゃいました。ここで勝てなかったとか、26周年の舞台に立ちたいという気持ちがすごいあって。勝てなくてメチャクチ悔しいし、次やれば、勝つ自信あるんで。まだまだもっと練習して、もっと追い込んで強くなって、僕の勝つ姿を見に来てくれたお客さんと、もっともっと頑張りたい」と悔しさをかみしめながら前を向いた。
挑戦者が決まった火野は「強い戦いでした。ちょっと警戒してたのは正直言うと、HARASHIMAさんのほうやったんですけど。勢いで納谷君が勝っちゃったから。ただただ意地の張り合いのプロレス、うまさなんてくそ食らえ。納谷君と勝負して熱い試合をやってやる」と話した。
また、8月でデビュー10周年を迎える赤井沙希の記念興行が8月13日に後楽園で、9月30日に地元の京都KBSホールで開催されることが決まった。3・21後楽園では「10周年記念試合第1弾」として、デビュー戦のパートナーだった高梨将弘と一騎打ちを行う。「辞める辞めると言われ続けて10年になりました。ケジメというか区切りというか、ハッピーなDDTでの道を形にさせていただくのがうれしく思います。(3・21後楽園での)5時間興行では高梨さんとシングルなんですが、この10年でDDTでは男も女も関係ないと肌で顔で感じたので、10年の重みを全部ぶつけたい」と赤井。