【試合詳細】2・25 バリアフリープロレスHERO新木場大会 【WBCタッグ】友龍&後藤恵介vs加藤茂郎&千葉智紹 長井満也&藤田峰雄vsリッキー・フジ&関本大介 熊吉&雷電vsワイルド・ベアー&ワイルドZERO

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『バリアフリープロレスHERO「HERO34~旗揚げ13周年記念大会」』
日程:2023年2月25日(土)
開始:18:45
会場:東京・新木場1stRING
観衆:未発表

▼3WAYマッチ 15分1本勝負
△大谷譲二(P.P.P.TOKYO)
15分0秒 時間切れ引き分け
△橋之介(A-TEAM)
△香取貴大(EAGLEプロレス)

▼女子タッグマッチ 20分1本勝負
○真琴(フリー)/藤田あかね(プロミネンス)
12分16秒 デスバレーボム→片エビ固め
小橋マリカ(フリー)/●エチカ・ミヤビ(P.P.P.TOKYO)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
熊吉/○雷電(A-TEAM)
13分28秒 ラ・マヒストラル
●ワイルド・ベアー(HERO)/ワイルドZERO

▼タッグマッチ 30分1本勝負
長井満也(ドラディション)/藤田峰雄(藤田峰雄王国)
12分11秒 無効試合
リッキー・フジ(2AW)/関本大介(大日本プロレス)
※4選手とも急所を打ち、収拾つかず

▼WBCタッグ選手権 60分1本勝負
【挑戦者組】○友龍(HERO)/後藤恵介(フリー)
14分7秒 ジャンピング・ラリアット→片エビ固め
【王者組】●加藤茂郎/千葉智紹
※王者組は5度目の防衛に失敗。友龍組が第5代王者組となる

大混乱のなかHERO正規軍の友龍&後藤恵介がWBCタッグ王座奪取!怒りのダークソウルはディアブロに決着戦要求

 バリアフリープロレスHERO(NPO法人バリアフリー・エンターテイメント・サポート主催)が2月25日、東京・新木場1stRINGで「HERO34~旗揚げ13周年記念大会」を開催。大混乱のなかHERO正規軍の友龍(聾レスラー)&後藤恵介が、難攻不落の王者・ダークソウル(加藤茂郎&千葉智紹)を破りWBCタッグ王座を戴冠。王座から陥落したダークソウルは、襲撃を受けたディアブロ軍との決着戦を要求した。

オープニング

 先ごろ亡くなった元HERO最高顧問・米内山(よないやま)明宏先生の追悼セレモニーが行われた。

第1試合


 3WAYマッチは、なぜか大谷&橋之介VS香取のハンディ戦の様相でスタート。途中から裏切り合戦となり、残り3分で3人ともスパート。橋之介が香取にムーンサルトも、大谷が橋之介にジャーマン。橋之介のスワントーンボムが自爆すると、大谷が橋之介にフロッグスプラッシュ。香取が大谷に牛殺しを決めたところで15分タイムアップのドローに。

第2試合


 元アイスリボンの真琴と藤田が初タッグ。小橋&エチカのPPP軍がHERO初参戦し、文字通り、ここでしか見られない珠玉の女子タッグマッチが実現。小橋が藤田にDDT。真琴が小橋にダブルアームを決めれば、小橋もフロントネックロックで反撃。エチカのミサイルキックが自爆し、真琴がネックハンギングボムからデスバレーボムを決めて勝利。

第3試合


 熊吉&雷電の正規軍が、ベアー&ZEROのワイルド軍と激突。一進一退の攻防が続くなか、熊吉がベアーにラリアット連打。雷電はベアーにダブルアーム式フェースバスター、延髄斬り。ラ・マヒストラルで丸め込んで、先輩のベアーから殊勲の星。
 雷電は「久々に参戦したら、ベルトとかできて。次、どっかで挑戦させてもらえたらと思ってるんで」とWBC王座に色気。熊吉は「ベアー、こんなもんじゃないだろ。やり足りない。シングルでもタッグでもいい」。

第4試合


 数々の遺恨を乗り越えて長井と峰雄が2度目の合体。HERO初参戦の関本、HEROでの復帰戦となるリッキー組と対戦。先発の長井と関本は重厚な攻防。しかし、長井から峰雄に交代すると、関本にカンチョー。峰雄はリッキーのタイツを脱がせるが、リッキーはめげずに峰雄、長井にヒップアタック。峰雄のキックがレフェリーの急所に誤爆すると雲行きが怪しくなる。峰雄は関本の急所蹴り、リッキーにマンハッタンドロップ。峰雄は関本の股間にチ〇コウオッシュ。レフェリーが復活すると、峰雄は関本の急所攻撃を主張。長井はサーベルを渡し、凶器攻撃を主張。関本が2人めがけてダブルラリアット。リッキーが長井に急所打ち。峰雄はレフェリーの急所に当てる。関本がダイビング・ボディプレスを狙うも、長井がロープを揺さぶり、股間をトップロープにブチ当てる。気が付けば、4選手が股間を押さえて悶絶。収拾つかない事態にレフェリーが無効試合を宣した。
長井は「今日はパートナーなんだから、何で俺のチ〇コに誤爆するの? あなたの獲物は関本の股間でしょ。次はちゃんとしてくださいよ」と吐き捨てた。峰雄は「誤爆は仕方ない。関本は10年以上ぶりに対戦したけど、筋肉だけじゃない。できるじゃない。たぶんストロングスタイルの雰囲気出してるけど、こっち寄りですよ。長井とはこれが最後。最後と言われて、組まれて。自分の意思に反するんで。組んでも戦っても、これが最後との思いでやってるんで。今日も最後」
 ところが、メイン終了後、4・1新木場の決定カードとして、長井VS峰雄VS魔苦・怒鳴門の超異色3WAYマッチが発表された。長井は「聞いてない!」と激怒。

第5試合


 WBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)タッグ王座は国籍、性別、障害のあるなしなど、あらゆるバリアを取り払った世界で唯一無二のベルト。2019年に創設され、王座決定トーナメントを経て、同年9月28日の新木場大会で真GUTS軍のガッツ石島&マスクド・ミステリーが初代王座に就いた。2020年2月23日の10周年記念大会では、正規軍の友龍とワイルド・ベアー(ワイルド軍)が軍団の枠を超えて合体し王座奪取。友龍、ベアー組は1年間ベルトを守ったが、2021年2月20日、リッキー・フジ&大和ヒロシに敗れ王座を明け渡した。その後、同年8月13日、ダークソウルが王座を奪うと、1年半ベルトを守り続けた。

 不退転の思いで出陣した正規軍は、ダークソウルにチョップ連打で先制攻撃。しかし、ダークソウルは友龍の足にマトを絞って集中砲火。後藤が加藤、千葉に串刺し式ラリアットでなぎ倒した。友龍は加藤にチョップ連打からブレーンバスター、串刺し式ラリアット狙いも千葉が阻止。加藤が友龍にダイビング・エルボードロップを見舞うも、後藤がカット。ここで後藤とぶつかったレフェリーが場外に転落し昏倒。加藤が友龍を足4の字固めで絞め上げると、どこに潜んでいたのか、ダークソウルの天敵ディアブロとレザーフェイスが脱兎のごとく現れ、ディアブロが本部席の豊島修二会長をボコボコに。ディアブロとレザーはリングに不法乱入しダークソウルを襲撃すると、加藤は大流血。後藤がディアブロ軍を蹴散らすと、友龍が加藤にジャンピング・ラリアットを決めて3カウントを奪った。これにより、友龍は2年ぶりに王座を奪還。正規軍同士のチームでは初めて同王座を手にした。

 ダークソウルの王座陥落を見届けたディアブロは「加藤、ざまあみろ! 気を抜くなと言っただろ。豊島、次の大会(4・1新木場)、俺を呼ぶ理由ができたな」と叫んで会場を後にした。

 不本意な形での王座奪取となった後藤は「ベルト奪取してるかもしれないけど、友龍も納得いってない。こんな勝ち方でチャンピオン、困惑してます。でも前チャンピオンは“試合で負けようが、最後にベルトを持ってた者がチャンピオンだ”って言ってたよな。そのままの言葉をブーメランで返してやります。今日はふがいない試合内容だったかもしれませんが、次の防衛戦、誰になるか分かりませんが、真正面から迎え撃って、このベルトの価値を高めたいと思います」とマイク。

 豊島会長は「アイツ、メインのタイトルマッチに入ってくるの2回目だな。(夢闘派プロレスの)第三ブランドのいざこざ、うちに持ち込まないで。潰れるまで呼んでやるから毎回来いや」とディアブロ軍を呼ぶ意向を示した。

 バックステージで後藤は「よく分からない乱入とかありましたけど、ベルトを正規軍に戻せたのが一番の収穫。先の防衛戦を見ていかないと。誰が来ても正面から迎え撃ちます」、友龍は「勝ってベルトを獲ったけど納得いかない。乱入した2人は、私にとってまったく関係ない。次はスッキリ勝って防衛したいです」と4・1新木場で予定される初防衛戦を見据えた。

 かたや、遺恨深きディアブロ軍の介入で丸腰となった加藤は「なんでディアブロがここにいるんだ。ふざけんな」と錯乱状態。千葉は「レザーとは前やったから、ディアブロは次、カマタ(根本薫)連れてこい。アイツら全員殺してやる。豊島に言っとけ!」とHEROマットでの決着戦を要求した。

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