「2AWは過小評価されすぎている」無差別級王者の吉田綾斗が初防衛に成功し24歳の若き挑戦者たちに発破!
29日、千葉・2AWスクエアにて『GRAND SLAM in 2AWスクエア』が行われ、吉田綾斗がチチャリート・翔暉を下して2AW無差別級王座の初防衛に成功した。
吉田は昨年12月25日の『有限会社 山﨑工業プレゼンツ 2AW 年内最終興行 GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』にて、真霜拳號のV8を阻止して2AW無差別級王座を戴冠。1月2日の『新春闘い初め』で行われたバトルロイヤルで勝利したチチャリートが挑戦権を掴み、新年初の大舞台で新時代を作らんと意気込んでいた。
キャリアは浅いチチャリートだが、その実力と意欲は吉田も認めるところであり、前哨戦で幾度もぶつかり合うたびに勢いを増していくチチャリートの戴冠も十分にあり得るものとして期待を集めていた。
試合は、序盤には互いに探り合うかのようなじっくりとした試合が展開されたが、チチャリートがその闘志を爆発させて一時は吉田を勢いで上回る場面も見せた。地力で勝る吉田がしっかり受けきって逆転していくものの、最後の最後まで食らいつき続けるチチャリートには観衆から多くの応援が飛んだ。しかし、最後は吉田がAERIALITを決めて勝利を収めた。
初防衛に成功した吉田はマイクを握ると、「チチャは強い。けど、俺とお前にはまだ差があって、俺の方が上手やった。その差を埋めて、またこのベルトをかけてやり合おう。ただ、俺はこのベルトを絶対に落とさない」と、王者とのしての余裕を見せた。
これを受けたチチャリートは「吉田さん、自分はその差を埋めてもっと強くなります」と試合前と変わらない鋭い眼差しで伝え、今後のさらなる成長の兆しを感じさせた。
その後、吉田が「2AWは過小評価されすぎている。本来は強い選手がたくさんいる。チチャもその1人。次の挑戦者は団体内はもちろん、外の人間でも全然良い」と語り始めると、若松大樹がリングに上がって吉田と対峙。
若松はキャリア3年目の24歳。他団体への出場機会も増えた成長株であり、今月22日の『チーバトル153』では、真霜拳號とのシングルマッチで15分時間切れ引き分けの結果を残している。
若松は「今挑戦すべきは自分だ」と主張し、挑戦を表明。これを受けた吉田も納得の意思を示し、「今の吉田綾斗を止めれるもんなら止めてみいや」と受けて立つ姿勢を見せた。
こうして、2月19日『GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』にて、吉田綾斗vs若松大樹の2AW無差別級選手権試合、花見達也&仁木琢郎vs最上九&笹村あやめの2AWタッグ選手権試合の2大タイトルマッチが決定した。
2AWは選手層が厚く、KAIENTAI DOJO時代から第一線で活躍し続けるベテラン選手たちも数多く在籍しているが、王者の吉田は30歳、今回挑戦したチチャリートは24歳。タッグ王者も26歳の花見と22歳の仁木と勢いのある若手選手によって団体のトップ戦線が築かれている。
吉田は「2AWは過小評価されている」と語ったが、この若い有望株たちが育ったときが2AWが真に評価されるとき。闘いの中で磨かれ、いずれ花開くであろう才能が集う2AWの今後に期待していきたい。