アントニオ猪木さんに捧げる闘魂卍固め!猪木追悼大会のメインで勝利した柴田勝頼が天に向けて「会長、お疲れ様でございましたー!」
28日、両国国技館にて『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国』が開催。メインイベントでは新日本プロレス提供試合として柴田勝頼vsトム・ローラーがUWFルールで行われた。
今大会への参戦は柴田自身が希望し新日本プロレスを口説いたという。「猪木さんに呼ばれてここに来ました。自分なりのやり方でアントニオ猪木を弔わせていただきたいと思います」と思いを語っており、対戦相手として元UFCファイターで初代NJPW STRONG無差別王者のトム・ローラーが決定した。
試合が始まるとUWFルールということもあり、MMAファイターのトムがグラウンドの攻防で圧倒。柴田は3エスケープ1ダウンと残り1ポイントのところまで追い詰められてしまう。だが柴田はトムのPKをキャッチするとデスバレーボムで叩きつけ、グラウンド卍固めでギブアップを奪った。
2017年の両国国技館大会のオカダ・カズチカ戦後に急性硬膜下血腫で倒れ、長期欠場になっていた柴田。その柴田がメインイベントで勝利し「今日はアントニオ猪木に呼ばれてここに来ました。俺約6年前、この両国で、ほぼほぼ死にかけて、でもこうやって、同じ両国のメインで戻ってくることができました。元気があればなんでもできる。そのとおりだと思います!今日はありがとうございました!そして、会長、お疲れ様でございましたー!」と涙目で天を仰ぐ。
バックステージに戻ると「2度とこのINOKI BOM-BA-YEの1回目、追悼大会っていうのは2度と無いので。そこに自分がリングに上ってトム・ローラーと試合ができた。これが今自分に出来る闘魂だと思います。(猪木さん)本当に、お疲れ様でございました。あとは、柴田がやります。みんな役割があると思ってて、自分に出来ることは自分がやる。他の人間がやれることは他の人間がやっていけばいいと思います。プロレス界・格闘技界……分かんない、カポエラ界?どこの世界でもアントニオ猪木ってそんな小さいことじゃないから。もっとデカい、デカいもので……プロレスラーが1人この大会に上がるってことが一番意味があったと思います。そして新日本プロレス、なんだかんだ言って、会見でも言いましたけど、他の格闘技の大会だったら自分は出てない、出れる場所じゃないです。だけど、今日の大会はアントニオ猪木追悼大会、INOKI BOM-BA-YEなんで。だから自分はやりました。以上」と熱い思いを語った。