新IP王者・渡辺未詩が宮本もかを退け初V!「たくさん防衛して、最多防衛したい!」

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 東京女子プロレスが10月29日、半年ぶりにエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第2競技場大会を開催。超満員札止め(400人=主催者発表)の観衆のなか、新インターナショナル・プリンセス(IP)王者の渡辺未詩が宮本もかの挑戦を退け初防衛に成功した。

 渡辺は10月9日のTOKYO DOME CITY HALL大会で、英国戦士のアレックス・ウィンザーを破り初めてシングルのベルトを奪取。初防衛戦の相手に名乗りを挙げたのが、目をかけている宮本だった。2人はふだん一緒に練習することが多いといい、互いに思い入れの深いタイトル戦になった。

 試合は両者ともに目まぐるしく技を繰り出し、一進一退の攻防が続いた。宮本が羅生門で絞め上げると、脱出した渡辺はボディスラム、そして激しいエルボーのラリーに発展。宮本が正拳突き、手刀から再度、羅生門に入ると、強引に立ち上がった渡辺は宮本の首のあたりを持ってぶん回し、次は正調のジャイアントスイングを見舞った。それでも踏ん張った宮本は新技の鴻臚館(こうろかん=滞空式ネックブリーカー)を繰り出すもカバーが遅れてカウントは2。宮本はゼロ戦キックから2発目の鴻臚館を狙うも、阻止した渡辺はレーザービームからティアドロップを決めて3カウントを奪った。

 バックステージで渡辺は「(宮本が)初めてマイクを持って、自分の意思を言ってきてくれたときからすごくうれしかった。そこからの熱量がいつにも増してあったなって思った。ふだんからメチャクチャ練習頑張ってて、どんなときでも真っすぐで熱心に頑張ってる相手だったので…。そんなもかと初防衛戦ができたのがすごくうれしかった」と満面の笑み。そして、「インターナショナルのベルトなので、海外(選手)としたほうがたぶんベルトは喜んでくれるだろうなって。そういうのも視野を広げるためにしたいし、頑張ってる後輩とか来てくれるのもうれしい。たくさん防衛して、最多防衛したいです」と話し、乃蒼ヒカリ(第6代王者)と伊藤麻希(第7代王者)が持つ「4回」の記録更新を見据えた。

 一方、宮本は「初めてのタイトルマッチで、シングルでメインを務めるのも初で、すごい緊張した。全力を出すことはできたんですけど、未詩さんの強さがすごくて。今の自分の実力じゃ全然及ばなかったので、もっと頑張ってリベンジしたい」と前を向いた。

 また、セミファイナルでは待望の初参戦を果たしたウィロー・ナイチンゲール(AEW)が坂崎ユカと組み、伊藤麻希、上福ゆき組と対戦。ウィローは伊藤にフィッシャーマン・スープレックス、セントーンなどを決めて生き生きとファイトし、坂崎とも好連係を見せた。最後は上福をガットレンチ・パワーボムで叩きつけてトドメを刺した。坂崎から「プリーズ、カムバック!」と声を掛けられたウィローは「もちろんそうしたいわ!超楽しかった!まだ興奮が収まらない!初勝利できてうれしい」と笑みを浮かべた。

 なお、11月13日、京都KBSホールで開催される「荒井優希地元凱旋興行」に荒井とのコンビでプリンセスタッグ王座を保持する赤井沙希(DDT)の参戦が決まった。

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