【試合詳細】10・22 アイスリボン道場マッチ 【トライアングルリボン選手権】真白優希 vs 星いぶき vs 弓李 佐藤綾子vs 朝陽 あーみん&神姫楽ミサ&松下楓歩 vs 櫻井裕子&柳川澄樺&咲蘭 星ハム子 vs キク

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『アイスリボン1235 星ハム子&朝陽生誕プロデュース興行「♡セクシーサンライズ♡」』
日程:2022年10月22日(土)
開始:14:00
会場:アイスリボン道場
観衆:64人(超満員札止め)

▼シングルマッチ 15分1本勝負 「ハム子40歳初試合!40代対決!初シングルマッチ!」
○星ハム子
13分50秒 ダイビングボディプレス→片エビ固め
●キク

▼コスチュームチェンジマッチ&技限定タッグマッチ 20分1本勝負 「ハム子&朝陽になりきれるのか!?なりきってね♡」
あーみん(COLOR'S)/神姫楽ミサ(JTO)/○松下楓歩
10分12秒 ハムロール
櫻井裕子(COLOR'S)/柳川澄樺(JTO)/●咲蘭
※該当選手の技でのみフォール・ギブアップが認められる。

▼トライアングルリボン選手権試合 15分1本勝負 「真白引退ロード。トライアングルリボンが見たいっ!」
【王者】○真白優希
8分15秒 特盛クラッチ
【挑戦者】●星いぶき
※第44代王者 4度目の防衛に成功
※もう1人は【挑戦者】弓李
※真白の希望により急遽選手権試合に変更

▼シングルマッチ20分1本勝負 「朝陽20歳初試合!念願の初シングルマッチを叶えるよ!」
○佐藤綾子(ディアナ)
12分44秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
●朝陽

ハム子と朝陽の生誕興行は、超満員の中終了!ハム子の40歳は白星、朝陽の20歳は黒星でのスタートとなった!

第1試合


 今回の道場マッチは10月19日に40歳の誕生日を迎えたハム子と、同じ19日に20歳の誕生日を迎えた朝陽の生誕プロデュース興行。主役の一人、ハム子はオープニングマッチに登場し、同じ40代のキクとの初シングルマッチに臨んだ。

 10月30日両国での絆トーナメントではキクとのタッグでのエントリーが決まっているハム子だが、「キクさんの試合を観ていて、もどかしさをいつも感じていて、ずっと思っているんですけど、キクさんは優しくて、それがリング上に出ているんじゃないかなって。私、何されても壊れないので、キクさんのすべてをぶつけてほしいという思いを込めてカードを組みました。」と今回、キクを対戦相手に決めた理由を前説で語った。

 試合はキクのドロップキックの奇襲でスタート。これを仁王立ちで受けて立ったハム子はロープに追い込まれてのキクのエルボー連打も受けて立つと、ボディースラムでキクを投げ飛ばしカバー。カウント2で返したキクはロックアップから今度はハム子をコーナーに詰めて顔面を足で踏みつける。レフェリーがブレイクに入ると、今度はハム子がキクをコーナーに詰めての踏みつける。再びコーナーを変えてハム子を踏みつけたキクはレフェリーの制止されるも、ブレイクとみせかけて何度も踏みつけると、今度は客席側を向かせてハム子をロープにはりつけると、フライパンでハム子の腹を何度も打ちまくる。

 リング中央に戻り、ボディスラムを狙うキクだが、これをこらえたハム子はキクをコーナーに追い込むとコーナーに上がっての腹ウォッシュ。さらに対角コーナーに振ってボディアタックからのお・し・り・ダーッ!からブルドッキングヘッドロック。カバーもカウント2。四股踏みからの逆エビ固めで絞め上げるハム子。キクはなんとかロープに逃れる。その腰にボディプレスを決めたハム子はボディスラムを狙うが、これをこらえたキクがハム子をボディスラム。さらにコーナーに振っての串刺しジャンピングニーからロープに振ってのドロップキック。カバーに入るがカウント2。

 脇固めを決めたキク。上体を反って絞め上げる。ロープに逃れたハム子の腕をロープに絡めて踏みつけるキク。再び中央に戻すとハム子の腕を取ってのアームブリーカー。ロックを外すとうつ伏せで起き上がれないハム子にストンピングを連発。レフェリーが間に入り、やっと起き上がったハム子は自らエルボー合戦を仕掛け、タイミングを見てのドロップキックをヒットさせてカバーもカウント2。

 キクをコーナーに振っての串刺しラリアットはキクがハム子の腕を蹴り決まらず。なおも串刺しラリアットを狙うハム子。今度はキクがこれをかわし、逆にハム子をコーナーに詰めての飛び膝蹴り。中央に戻して首投げからサッカーキック、PKからカバーもカウント2。キクがエルボーを連打。胸を張って受けて立ったハム子はキクの動きが止まったタイミングでキクの頭を押さえ込んで腹を何度も打ち付ける。キクもローキックで反撃。

 さらにハイキックでハム子が崩れると、ハム子の顔面を何度も蹴り上げる。踏みつけてのカバーに入るがハム子はカウント1でキックアウト。キクがネックブリーカードロップから旋回式の蹴りをヒットさせるも、起き上がったハム子はキクに強烈な飛び込みタックルを決めて吹っ飛ばすとシャイニング腹ザードからカバーもカウント2。ハム子がダイビングボディプレスもキクがかわし丸め込みを連発。いずれもキックアウトしたハム子にキクはキクロック。やや不完全なままハム子がロープエスケイプ。キクがローキックからカバーもカウント2。ハム子が蹴り上げからのラリアット。キクがかわすが、ハム子はすぐに後頭部ラリアット。助走をつけてのラリアットを決めカバーもカウント2。バックフリップからのカバーもカウント2。最後はダイビングボディプレスを決め、ハム子がカウント3を奪った。

 試合後、マイクを手にしたハム子はキクに向かって「キクさん、どうだった?私はもっともっとキレたキクさんが見たい。もっともっと自分の殻を破って、暴れまわるキクさんが見たい。お客さんもキクさんが暴れている姿、見たくないですか?(客席から拍手)リング上に優しさなんていらない。もっともっと、キクさんだってプロレスラーになったんだから、強くなりたいでしょ?だったら、もっともっと強くなりましょう。ストロングマザー、ストロングってどういう意味かわかる?強いおかあさんなんだよ!子供にだけ強くなっても意味がない。私達はプロレスラーです。リングの上でも強いお母さんでいましょう!」と語った。2人がストロングマザーとして出場する絆トーナメントで、ハム子の檄を受けたキクが、今度はタッグパートナーとして、どのような試合を見せるか注目される。

第2試合


 アイスの生誕興行では恒例のコスチュームチェンジマッチ。今回のメンバーはコスチュームチェンジ初体験の選手がずらり。ハム子のコスチュームを着たのはあーみん、神姫楽、楓歩組、朝陽のコスチュームを着たのは櫻井、柳川、咲蘭組。さらになぜか石黒レフェリーまでハム子のコスチュームで登場し、会場を沸かせる。それはさておき…入場パフォーマンスもしっかりとハム子、朝陽をコピーした6人は、要所要所でハム子と朝陽のムーブを決め、試合を進めていく。

 しかし、小回りの利く朝陽の動きは長身の櫻井、柳川が決めると、ダイナミックではあるものの、多少のぎこちなさがあり、単発な攻撃が多くなってしまう。一方、あーみん、神姫楽はいつものプリンセスらしさをマシマシにすることで、ハム子のセクシーさに近づけ、時にセコンドのハム子に「やりすぎ!」と注意されるほどのノリノリの試合運び。プリンセス2人の好ファイトに楓歩も加わり、3人でのお・し・り・ダーッ!、トリプルのボディプレス、そしてフィニッシュは3人連続のハムロールで快勝。

 試合後はハム子、石黒レフェリーも加わり、リング上でセクシーポーズを決めるなど、徹底したなりきりハム子ぶりをみせた。

第3試合


 大晦日に引退が決まっている真白は現トライアングルリボン王者でもある。そこで用意されたのがノンタイトルのトライアングルリボン戦。しかも今回はアイスの生え抜き選手のみでの一戦。リボンタッグ王者のいぶき、元トライアングルリボン王者の弓李という強敵を迎えて、この一戦に臨んだ真白は「せっかく3WAYの試合なんで、ベルトを懸けて試合しないですか?」と王者自らタイトル戦を要求。もちろん、いぶき、弓李に断る理由はない。

 試合は急遽、真白の4度目のトライアングルリボン王座防衛戦として行われることになった。開始と同時に組み合ったのは弓李と真白。10月7日『1232』大会でのタッグマッチで初遭遇した2人は場外でもみ合うなど、遺恨を残しており、その流れでの必然かと思われたが、面白くないのはいぶき。弓李が真白をアームホイップに決めたところで、2人の間に入ろうとするが、ここで弓李と真白が共闘。

 いぶきをロープに振り、クローズラインを狙うが、いぶきは側転で2人の攻撃をかわすと、2人まとめてタックルで吹っ飛ばす。真白が場外に逃れ、試合は弓李vsいぶきへ。いぶきの正面に立った弓李は何かを予感して、思わず呼吸を整え、改めていぶきに対すると、エルボーを叩き込む。返ってくるのはもちろん、いぶきの強烈チョップ!1発で吹っ飛ばされロープ際で倒れ苦悶する弓李。その様子を場外で見ていた真白は自分が食らったように、場外で胸を押さえて「やだ!やだ!」とじたばた。なんとか起き上がった弓李に襲い掛かるいぶきのチョップ。悲鳴を上げながら何発も何発も食らった弓李は「来い!」と構えるいぶきにエルボーと見せかけての足踏みで応戦。

 さらに自らロープに飛んだところを場外から真白が足を引っ張って転倒させると、弓李を場外に出し、リングへ。いぶきvs真白はいぶきが串刺しボディアタックで先制。さらにフェイスクラッシャー、低空ドロップキックを決めたいぶき。真白をロープに振るが返ってきた真白が身をかがめていぶきを転ばせると、低空ドロップキックからアームロック。弓李がリングインし真白に近づくが、真白の目突きを食らってしまう。

 執拗なアームロックで絞め上げた真白だが、弓李がいぶき、真白を続けて背負い投げに決めるが、いぶきが弓李にチョップを叩き込むと、弓李の足を倒れている真白の足にデスロックの形でからめ、もう一発、チョップを見舞う。思わず弓李が倒れ込むと、その勢いで真白の足にダメージを与える。倒れた弓李をいぶきが起こそうとするが、弓李はコードブレイカーに決め場外に落とす。真白をコーナーに振る弓李。突進するところにコーナーに投げられた真白がダイビングボディアタックをカウンターで決めカウント2。真白がロープに飛んでの低空ドロップキックでフォールもカウント2。「上げるぞーっ!」と真白がパワーボムを狙う。持ち上げるところまでいくが弓李がこらえ、ショルダースルーからネックブリーカードロップでフォールもカウント2。

 起き上がった弓李が真白の腕をクロスさせたところで真白が下からの丸め込みでカウント2。いぶきがリングへ。いぶきが弓李にハイキックを決め、さらにロープに振るが、返ってきた弓李がバックに回り込みジャーマンで投げる。さらに真白にフィッシャーマンズ・スープレックスでホールドもカウント2。弓李と真白が丸め込みの応酬。弓李がネ・コヒストラルを決めたところでいぶきがカットに入る。弓李にハイキック、ライトニングスパイラル、弓李が起き上がったところに蹴りを入れ場外に落とす。真白にも蹴りを狙ったいぶきだが、これをかわした真白はいぶきに目突き。動きの止まったいぶきを特盛クラッチに決め、真白がカウント3を奪取。乱戦を制し真白がベルト防衛に成功した。

第4試合


 20歳になった朝陽が成人になっての初試合の相手としてオファーしたのがディアナの佐藤綾子。

目立った接点のない佐藤との試合をなぜ朝陽が希望したのか、朝陽は理由を次のように語った。
「ずっと佐藤さんと試合をしてみたいなと思っていて、昔のレスラーと言ったら失礼ですけど、佐藤さんの独特の間の取り方とか、自分がディアナさんの(大会で)セコンドにつかせていただいたときとか、そこばっかり見ていて、絶対に佐藤さんと試合したいと思っていたんです。やっぱり試合を観るだけでは盗みきれないっていうか、自分のものにできないので、ここは対角に立って、自分の体で感じて、佐藤さんから盗めるものを全部盗んでいきたいと思います。自分、最近、後輩と試合をすることが増えてしまって、憧れの先輩の方と試合をすることで、そういうスランプも払拭できればと思っています。」

 元々、全女スタイルの試合を好む朝陽だけに、全女スタイルを継承しているディアナの、現WWWD世界シングル王者の佐藤とのシングル戦は全女イムズを体感できる貴重な一戦でもある。ロックアップで始まった一戦は腕の取り合いから佐藤がヘッドロック、グランドヘッドロックへ。そこで佐藤の腕に噛みついた朝陽が、さらに佐藤をコーナーに詰め踏みつけ。手四つから今度は佐藤がスタンディングのアームロックを決める。さらに背中へのエルボーからコーナーに振ってのお返しの踏みつけ。さらに首投げからサーフボードで絞め上げる。

 ロープに逃れた朝陽はダイビングヒップドロップで反撃に出るとエルボーを連打。佐藤は朝陽の足をすくってテイクダウンさせると膝裏への蹴りから足4の字固め。なんとかロープに逃れた朝陽は再びエルボーで反撃。コーナーに詰められた佐藤が朝陽のエルボーをかわしてコーナーから逃れると、朝陽はコーナーに上がり、飛び掛かってのフェイスバスターから脇固め。ロープに逃れた佐藤に膝蹴りを連打した朝陽はコーナーに佐藤を振るが、佐藤はコーナーに飛び乗ってのミサイルキック、低空ドロップキックからダブルアーム・スープレックスからフォールもカウント2。

 バックの取り合いから佐藤が朝陽をコーナーに振るが、佐藤の飛び込みをかわした朝陽は佐藤がロープから上体を出したところにエプロンでの低空ドロップキック、さらに619。コーナーに上がった朝陽。佐藤が追いかけで上がり、コーナー上でのエルボーの打ち合いから朝陽がミサイルキック。カバーに入るがカウント2。朝陽がランニングネックブリーカー、ダブルリストアームサルトもカウント2。佐藤がビックブーツから投げ捨てジャーマン。さらにビックブーツ連打から朝陽をロープに振ってお盆で顔面強打。そしてドロップキックでお盆を朝陽の顔面に叩きつけミサイルキックからカバーもカウント2。レッグクラッチ式フロントスープレックスもカウント2。朝陽のバックに回った佐藤。朝陽は前方から足を引っかけて前方回転のエビ固めもカウント2。起き上がった佐藤がビックブーツ2連発から再び朝陽のバックに回るとジャーマン・スープレックス・ホールドでカウント3を奪った。

〈試合後のリング上〉

佐藤「アイスリボンにご来場のお客様、ワールド女子プロレスディアナ、三児の戦う母、佐藤綾子でございます。初めましての方が多いかもしれませんね。朝陽選手、まさかのご指名ありがとうございました。ハタチ?ハタチだって!もうね、私なんかさ、もう棺桶に片足突っ込んでるからさ、ハタチなんか可能性しかないんだから、やりたいことにどんどん挑戦した方がいいと思います。ハタチのこの1年は、朝陽選手を強く素敵に成長させる1年になると思います。多少変なことしても、藤本さんや佐藤社長がケツ拭いてくれると思います。ちょっと言葉が汚いですね。尻ぬぐいをしてくれると思うので、やりたいことをどんどんやってください。当たれて嬉しかったです、ありがとうございました。これ、あげる(と、試合で使用したお盆を渡す)。試合で使っちゃダメですよ。台所で使ってくださいね。」
朝陽「(お盆にデコレーションされた”Happy Birthday 20”の文字と朝陽の写真を見て)今日のために作ってくださったんですか?(佐藤が頷くと)そうみたいです。佐藤さん、試合してくださって、指名受けてくださって、本当にありがとうございます。まだハタチだからどうとかそういう実感は分からないし、ないんですけど、ハタチのこの1年は、やりたいことを真っすぐに出来るように、もちろんプロレスもどんどん強くなれるように続けていきます。本日はありがとうございました。」

※朝陽が呼びかけ、参加選手と佐藤のセコンドで来たマドレーヌがリングに上がり、「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で締めたあと、ハム子コスチュームを着た藤本としのせから2人にバースデーケーキが贈られる。受け取った朝陽はハタチの抱負を「プロレスを続けること以外でやりたいことはないっていうか、やりたいことはプロレスのみ。プロレスでやりたいことを、これからどんどん自分の意思で続けていきたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします!」と語り、ハム子は40歳の抱負を「40歳って聞くと、もう人生の折り返し地点だなって思うんですけど、私も自分の挑戦を諦めないで続けていきたいと思います。ただ今、痩身コンテストに出場中でして、なんと、最終選考まで今残っています。最終選考は、東京ドームシティホール。新しい自分を見つけてきます。40歳もよろしくお願い致します。」と語り、改めてハム子と朝陽で「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で2人の生誕プロデュース興行を締めた。

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