DDTの“驚異の新人”正田壮史が10・12後楽園での坂口征夫戦に向け元K-1世界王者・山崎秀晃と合同特訓! 「“掛け蹴り”をしっかり練習して、試合で出せるように頑張りたい」
「打倒、坂口征夫だ!」
DDTの“驚異の新人”正田壮史が某日、神奈川・横浜市の「T'sキックボクシングジム」を訪ね、元K-1 WORLD GPスーパーライト級王者の山崎秀晃と合同特訓を敢行した。
正田は少林寺拳法でインターハイ3位の実績を引っ提げてDDTに5月に入門。打撃もさることながら、類まれなプロレスセンスが認められ、8月14日の東京・後楽園ホールでのHARASHIMA戦でデビュー。入門から、わずか3ヵ月でのデビューは同団体史上最短となった。その後、白星には恵まれていないが、将来のエース候補として、大きな期待をかけられている。
その正田は9月25日の後楽園で総合格闘技をベースにもつ坂口と8人タッグで対戦したが、10月12日の後楽園では坂口とのシングル戦が組まれた。そこで正田は「坂口選手は蹴りがすごかった。もっと張り合えるようになりたい」として、山崎の門を叩いたのだ。
伝統派空手出身の山崎は高校卒業後にキックボクシングを始め、Krushでライト級、スーパーライト級の2階級を制覇。2020年9月にはK-1 WORLD GPスーパーライト級王座を戴冠した実力者。35歳の現在でもバリバリの現役で、キックボクシング界のみならず、総合格闘家からも指導を請われている。
山崎は「胸を借りるじゃなく、勝負なので、やるからには勝たないといけない」として、入念に正田の回し蹴りの動きをチェック。「重さもありポテンシャルある、もう少しうまく蹴ればキック力が上がる。伸びしろしか感じない」と絶賛。
そこで、正田が「蹴りのレパートリーを増やしたいので、掛け蹴りを教えていただきたい」と志願。掛け蹴りは従来、伝統派空手の技で、横から蹴っていく独特な技で、山崎の代名詞的な蹴りだ。快諾した山崎はみっちりと正田と特訓し、掛け蹴りを伝授した。
特訓後、山崎は「インパクトもあって、体の使い方もしっかりしてる。期待しかない。(坂口戦を)見届けたい」と舌を巻き太鼓判。
正田は「掛け蹴りをしっかり練習して、試合で出せるように頑張りたい」と坂口戦に意欲を見せた。