【試合詳細】10・1 アイスリボン道場マッチ ダリスvs参戦選手全員 星いぶき&松下楓歩vsダリス&石川奈青 真白優希&神姫楽ミサvsトトロさつき&鈴木ユラ 朝陽&櫻井裕子 vs柳川澄樺&キク
「アイスリボン1231」
日程:2022年10月1日(土)
開始:14:00
会場:アイスリボン道場
観衆:46人
▼タッグマッチ 15分1本勝負
○朝陽/櫻井裕子(COLOR'S)
9分12秒 ダブルリスト・アームサルト
柳川澄樺(JTO)/●キク
▼タッグマッチ 15分1本勝負
○真白優希/神姫楽ミサ(JTO)
12分01秒 特盛クラッチ
トトロさつき/●鈴木ユラ(AlmaLibre)
▼タッグマッチ15分1本勝負
星いぶき/●松下楓歩
8分56秒 ベイビーボム→体固め
○ダリス(CMLL)/石川奈青
▼ダリスvs参戦選手全員(1分掛け)
【1本目】
○ダリス
35秒 変形アームブリーカー
●鈴木ユラ(AlmaLibre)
【2本目】
○ダリス
30秒 変形のあばら折り
●キク
【3本目】
△ダリス
時間切れ引き分け
△櫻井裕子(COLOR'S) /柳川澄樺(JTO)
【4本目】
△ダリス
時間切れ引き分け
△真白優希
【5本目】
△ダリス
時間切れ引き分け
△石川奈青/神姫楽ミサ(JTO)
【6本目】
△ダリス
時間切れ引き分け
△トトロさつき
【7本目】
△ダリス
時間切れ引き分け
△星いぶき
【8本目】
△ダリス
時間切れ引き分け
△朝陽
【9本目】
○松下楓歩
43秒 ラ・マヒストラルを潰し→片エビ固め
●ダリス
帰国前最後のアイスリボン参戦となったダリスが参加者全員とお別れマッチを繰り広げ激闘!大会開始前にアントニオ猪木さんへ黙とう
入場式前
入場式の前に全選手がリングを囲む形で、この日の朝、自宅で亡くなったことが報じられたアントニオ猪木さんへの黙とうが捧げられた。
第1試合
10月30日絆トーナメントにエントリーしている朝陽と櫻井のメガサンライズが最年長コンビの柳川&キクと対戦。ゴングと同時に相手コーナーに奇襲を仕掛けると柳川を捉えてのクローズラインからのダブルエルボー、さらにロープに振ってのダブルドロップキックと息の合った合体技を決めると、櫻井がキクにコブラツイストを決めれば、朝陽が柳川をアームブリーカーに決めてフォローするなど、チームとしてトーナメントに向けてのシミュレーションも順調に仕上がっている印象を与えた。
柳川とキクも反撃を仕掛けるもタッグとしては朝陽と櫻井が一枚上手。最後も櫻井がキクを捉え朝陽がミサイルキックをヒット。助けに入った柳川をダブルのブレーンバスターで投げ飛ばし、朝陽がダブルリストアーム・サルトでキクからカウント3を奪った。
第2試合
大晦日での引退を発表した真白にとってカウントダウン初戦は、同期の神姫楽との初タッグを組んでのトトロ&ユラ戦。試合前から涙目のトトロが真白に「引退までケガしないように頑張って!」と檄を飛ばすと「トトロさん!」と真白が両手を広げる。トトロも両手を広げ「真白!」と飛び込むが、真白はサッとサイドに回り込むとトトロを丸め込む。秒殺か、と思われたが何とかトトロがカウント2でキックアウト。怒ったトトロは真白をロープ際に転がして上に乗っての踏みつけに。代わったユラもスリーパーで真白を追い込むが、ロープに逃れるとソバット、ボディへのパンチで反撃し、神姫楽に交代。タックル合戦に神姫楽が打ち勝ち、再びトトロvs真白へ。
再び両手を広げてトトロに対した真白だが、さすがに2度は通用しない。トトロの蹴りを浴び、さらに串刺しボディアタック、人間椅子と攻めまくられた真白はなんとかロープに逃れて神姫楽に交代。神姫楽がトトロにセントーン、ドロップキック、串刺しラリアット、そして相手の背中側に乗って両腕をリバースサーフボードの形で決める関節技を仕掛けるが、トトロが逆に神姫楽の両腕を巻き込みゴリースペシャルで絞め上げる。
真白がカットに入るも、ダメージの残る神姫楽にトトロはセントーン、ボディプレスで追撃すると、ユラをおんぶしての串刺しボディアタックを決めた。代わったユラが神姫楽にサッカーキック、さらにグランドでの膝十字固めへ。なんとかロープに逃れた神姫楽はタックルで反撃し真白に交代。真白は膝カックンからのドロップキック、アームロック、はりつけドロップキックと攻め込むが、ユラも脇固めで応戦。エルボー合戦から神姫楽を呼び込んだ真白はユラに神姫楽とのダブル目潰しからフォールへ。カウント2でキックアウトしたユラは高速ブレーンバスターで反撃も真白は一本背負いからの丸め込み。カウント2でキックアウトしたユラだが、真白は続けて特盛クラッチを決めカウント3を奪い、引退発表後、最初の試合に自ら勝利した。
試合後、マイクを手にした真白は「木曜日に会見で言ったとおり、私は12月31日で引退します。引退します。ちょっとファンの皆さんの前で(最初に)言えなかったのが悔しいんですけど、12月31日まで残りの3ヵ月…(涙ぐみながら)私なりに頑張っていきますので…応援、お願いします。」と語り、大みそかまで駆け抜けることをアピールした。
第3試合
この日が帰国前最後のアイスリボン参戦となったダリスが石川とのタッグで登場。まずはこれが初対決となるダリスvsいぶきでスタート。ダリスがドロップキックからのエルボードロップで先制打を決め、石川に交代。ICE×∞王座挑戦が決まっている石川は序盤から気合十分。楓歩にタックルを決め、いぶきには串刺しラリアット、側転ボディプレスを決める。いぶきも卍固め、はりつけドロップキックで反撃するが、石川はダブルアーム・スープレックスを決めダリスに交代。
ストンピング、コーナーに詰めてのチョーク攻撃と荒々しい攻めを見せたダリスにいぶきも逆水平チョップで反撃。ダリスとのチョップ合戦からドロップキックを決めるが、いぶきのファイヤーマンズキャリーをこらえたダリスは、コーナーにいぶきを逆さ吊りにしての串刺しジャンピングニー。しかしいぶきもコーナーからの飛び込み式ヘッドシザースを決めるとダブルチョップでダリスをマットに叩きつけ楓歩と交代。楓歩もドロップキック、サッカーキック、PKと一気に攻め込むといぶき、楓歩が続けてダイビングボディアタックを決める。ここで石川がダリスをフォロー。ダブルのブレーンバスターを楓歩に決め流れを一気に変えると、楓歩にソバットをヒットさせたダリスがベイビーボムを決めカウント3を奪った。
第4試合
第3試合で勝利したダリスがそのままリングに残ると、他選手は一度、控室へ。アイスリボン恒例の1分掛けがダリスのお別れマッチとして組まれた。
▼1本目 vs鈴木ユラ
ゴングと同時にタックルのぶつかり合い。制したのはダリス。カウンターでユラをマットに倒すとストンピングからバックに回ってユラの両腕を両足で挟み込む変形アームブリーカーで絞め上げギブアップを奪った。
▼2本目 vsキク
リングに入ると同時にキクがドロップキック2連発。これを胸を張って受けたダリスは倒れたキクにストンピング。ボディスラムからバックに回って額に噛みついたダリスはレフェリーに制しされると、キクの腕を巻き込み変形のあばら折りでギブアップを奪い、2連勝。
▼3本目 vs櫻井裕子/柳川澄樺
櫻井と柳川に同時にリングに上がりダリスをロープに振ってダブルドロップキック。今回の1分掛けは“シングルマッチ”とは謳っていないのがミソ。さらに櫻井と柳川は2人がかりでロープ際に倒れ込んだダリスにエルボーを連打すると、ダリスをエプロン側に反転させる。柳川がコーナーからTシャツ2枚を持つと、1枚を櫻井に渡し、2人で熱波攻撃でダリスを仰ぐ。さらにダリスにダブルのブレーンバスターを仕掛けるが、ダリスがこらえる。ダリスを2人でロープに振るが、ダリスはカウンターのクローズラインで2人をまとめて吹っ飛ばす。交互にストンピングを浴びせたところで1分終了。
▼4本目 vs真白優希
ボクシンググローブをはめてリングに上がった真白は手に持っていたもう一組のグローブをダリスに着けるようレフェリーに指示。ダリスがこれを了承しグローブを着けて構えると、ダリスの戦闘態勢のポーズを見た真白は思わず後ずさり。じわじわとダリスに追い込まれた真白はレフェリーの後ろに逃げようとするも、ダリスにボディブローを浴びてしまう。なんとか逃れてダリスのボディにパンチを連打する真白。これをノーガードで受けて立ったダリスは真白の右フックをかわし2発目のボディブロー。倒れた真白を場外に蹴落とす。リングに戻った真白をじわじわとロープ際に追い詰めたところで1分終了。
▼5本目 vs石川奈青/神姫楽ミサ
プリンセス風の衣装を手にリングに上がった石川と神姫楽はダリスに「ユー、プリンセス♡」と言いながら、その衣装をダリスに着せ、3人でプリンセスダンス。2人が握手を求め、これに応えるように手を握ったダリスだが、そのまま2人を引き込み、ラリアット気味に2人を押し倒す。倒れた2人にボディプレスを決めるも、ここで1分終了。
▼6本目 vsトトロさつき
タックルのぶつかり合いからトトロがエルボー。ダリスはその場飛びのドロップキックでトトロを吹っ飛ばす。起き上がったトトロがダリスをボディスラムからボディプレス3連発。いずれもカバーに入るもダリスがすべてカウント2でキックアウト。ダリスを抱え上げたトトロはカミカゼからフォールもカウント2。ここで1分終了。
▼7本目 vs星いぶき
リングに入ったいぶきはいきなり逆水平チョップ。ダリスも強烈なチョップで返す。一歩も退かない2人のチョップの打ち合いが続く。自らロープに飛んだいぶきがダブルチョップでダリスを吹っ飛ばし、馬乗りチョップに出るとダリスが反転して馬乗りチョップ。ここで1分終了。
▼8本目 vs朝陽
朝陽がダリスをアームホイップ、人工衛星式コルバタで吹っ飛ばし、さらにウラカン・ラナでフォールもカウント2。エルボー連打でロープ際にダリスを追い込んだ朝陽はダブルリストアーム・サルトもカウント2。今度はダリスが朝陽を豪快なブレーンバスターで叩きつけたところで1分終了。
▼9本目 vs松下楓歩
リングに上がった楓歩に掴みかかったダリスがコーナーに追い込むも、これを切り返した楓歩が対角に振り、串刺しエルボー。さらに尻もちをついた体勢のダリスにロープに飛んだ楓歩がPK。ダリスを起こしてブレーンバスターを狙う楓歩をダリスがブレーンバスターでぶん投げる。カバーに入るがカウントは2。ロープに走ろうとするダリスの足を払った楓歩。今度はロープに走ろうとする楓歩の足をダリスが払い、ラ・マヒストラルを狙うが、これを反転した楓歩が片エビ固めで丸めてダリスからカウント3を奪取。
〈試合後のリング上〉
ダリスと楓歩が握手を交わし、ダリスが楓歩を笑顔で抱き寄せる。先にマイクを手にしたのは楓歩。
楓歩「勝った…宇宙一強い松下…やったーっ!自分がダリスさんが日本に来て一番最初の試合で対戦させていただいて、そのときは完敗というか何もできなくて、でも今日、ダリスさんのラストリボンで戦って、ダリスさんにもお客さんにも前と違った自分を見せられたと思います。(ダリスに)たぶん何言っても伝わらないですよね?ムーチョスグラシアス!」
ダリス「あなたはプロレスラー、可愛い。すごい、すごいレスラー。カホ、ありがとうございます。(※ここまで日本語で)ムーチョグラシアス!(以下、通訳を通して)ここに日本でもうひとつの家ができました。皆さん、素晴らしい選手ですし、可愛かったです。来年またここに戻ってきます。ありがとうございます。つっかさん、ありがとうございます。楓歩、来年戦いましょう。」
最後は楓歩がリードする形でダリスと2人で「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。