大仁田厚が右ヒザのケガをおして新潟プロレスに強行出場し、シマ重野に電流爆破要求! 「馬場さんの教えで欠場したらいかんのじゃ!」
“邪道”大仁田厚が絶体絶命の危機に直面した。
8月上旬の米国遠征の際から右ヒザに痛みを覚えていた大仁田だが、同13日の等々力陸上競技場でのノーピープル電流爆破、同14日のCHAKURIKI・姫路大会で悪化させたもようで、同18日に激しい痛みに襲われた。同19日、病院でCT、レントゲン、エコー検査を行った結果、右ヒザ外側側副じん帯損傷と判明し、ドクターストップがかかった。
同20日には新潟プロレスの新潟市万代島多目的広場大かま大会に参戦予定で、出場に赤ランプが灯ったが、大仁田は「俺は師匠のジャイアント馬場さんから、“決まった試合は絶対に欠場するな!”と教えられたんじゃ」として、試合前、病院で痛み止めのブロック注射を4本打って強行出場した。
同団体には昨年5月23日のサン・ビレッジしばた大会以来、1年ぶりの参戦となった大仁田は葛西純(FREEDOMS)、神谷英慶(大日本プロレス)と異色のトリオを結成し、“エース”のシマ重野、アブドーラ小林(同)、関本大介(同)組と激突した。
右ヒザをテーピングでガッチリ固めて、リングインした大仁田は序盤、有刺鉄線バットを振り上げた小林に毒霧から得意のDDOを見舞うも、足をかばいながらになってしまい、ケガの影響を隠しきれず。その後もFMWEマットから続く因縁から、大仁田と小林は執ようにリング内外で乱闘を展開。大仁田と神谷に捕まった重野はイス攻撃から、葛西が取り出したナタ攻撃、さらにたたみかけるように大仁田の板での脳天打ちにより大流血。大仁田がギターを振り上げ、トドメを刺そうとするも、それを阻止した重野は逆に大仁田めがけギターを振り抜いた。その後、一進一退の攻防が続いたが、大仁田がヒザの痛みをおして、師でありご当地・新潟出身の馬場さんの必殺技だったネックブリーカーを繰り出して重野から3カウントを奪った(16分15秒、体固め)。
試合後、大仁田は「オイ、重野! オマエもこの新潟プロレスのエースなら、1回電流爆破のリングに入ってみろ!」とアピールすると、重野は「大仁田! ここをどこだと思ってる? この新潟で恥をかかされたままなわけないだろ! 今度はアンタのクビを俺が取ってやるよ!」と応じ、葛西と小林は「新潟で電流爆破をやるなら、俺も出る」と名乗りを挙げた。
大仁田が「皆さん、俺と重野の電流爆破を見たいですか?」と観客に呼びかけると、会場は割れんばかりの拍手喝采となり、両者による電流爆破戦が急浮上した。
今後、大仁田は9月4日のDDT・名古屋大会、同18日の古巣・全日本プロレスの日本武道館大会、同23日、24日のFBW大阪2連戦、10月1日の北海道・旭川、同2日の北海道・当別町大会を控えている。右ヒザの激痛のあまり、控室に戻るなり倒れこんでしまい、欠場の危機に瀕しているが、大仁田は「待ってくれているファンがいるかぎり、俺は絶対休まない!」と話し、強行出場を続けることを宣言した。