山下実優が“苦手”のハイパーミサヲを退け「東京プリンセスカップ」優勝宣言! 「若い子が強くなってハードルが高くなってるけど今年こそ優勝するぞ!」

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 東京女プロレスの夏のシングル最強決定トーナメント「第9回東京プリンセスカップ」が7月16日、東京・両国KFCホールで開幕。悲願の初制覇を狙う前プリンセス・オブ・プリンセス王者の山下実優が“苦手”とするハイパーミサヲをなんとか退けて1回戦を突破し、優勝を宣言した。

 山下は2016年の第3回大会でミサヲに敗れており、2020年の第7回大会で雪辱はしたものの苦手意識が払しょくできていなかった。組み合わせ抽選で1回戦の相手がミサヲと分かると、「くじ運が悪い」と吐露していたほど。

 試合前、ミサヲはマイクで「正々堂々と」と言って、クリーンに握手でスタートするも、これは三味線だった。ミサヲは自身のマントで山下の首を絞めると、場外に落とし、マントで足を縛ってテープで固定。さらに、場外マットでくるんでテープで固めた。場外マットをはがした山下がリングに戻ろうとすると、今度はミサヲがスプレーを噴射。それでもカウント18でリングインした山下は、足に巻かれていたマント、テープをはがすと、コブラクラッチ、蹴りで反撃。ミサヲもアイアムアヒーロー、チキンウイング・フェースロックで逆襲。さらに、ミサヲは雪崩式ハイパミ・リターンズで追い込むも、山下はカウント2でクリア。ミサヲのヴァニタスを交わした山下はアティテュード・アジャストメントを一閃。ミサヲの顔面にヒザを入れた山下は、しばらく封印していた必殺のクラッシュ・ラビットヒートを叩き込んで3カウントを奪取した。これにより、山下は7・18両国での2回戦でらくと対戦する。

 山下は「トーナメントでミサヲが一番の難敵だと思ってるので、勝ててうれしいです。次のらくも難敵。毎年トーナメント重ねるごとに若い子が強くなって、ハードルが高くなってる。でも今年こそ優勝するぞ!」とマイク。

 バックステージで山下は「難敵だと思ってるパミ(ミサヲ)が1回戦だと分かったときは、ちょっとヤバいなって思ってたんですけど。いつもトーナメントになると弱気になる自分がいたんで、今回は強気で。パミにどんなことされても勝つって気持ちだけで戦って。足を縛られたりしましたけど、パミは強くなってて。ホントに危ないなって部分もあって。だからこそ1回戦でパミに勝てたのは大きい。次のらくもジャンル的には難敵になるんで、ここを超えれば、自分の気持ちも高まっていくと思うので。一人ひとりしっかり倒していきたいと思います。そして今年こそ優勝したい」と9年目での初制覇を口にした。ミサヲに対する苦手意識は「(次は)もっと準備してくると思う。分析されると思うんで、私にとっては変わらず難敵です」と話した。

 一方、ミサヲは「山下対策、完ぺきだったと思ったんですけど、やっぱりモンスターでしたね。あと少しで倒せるってところにきたと思ったら、急にブーンって。メチャクチャ逆に強くなって、全部の引き出し開けてもダメでした」と肩を落とすも、「私の夏はまだ終わりません。山下実優のデータベース、私のなかに入りましたんで、他の選手と戦うときに応用して。トーナメント負けたけど関係ない。東京女子のランキング上位目指します」と前を向いた。

 また、7年ぶりの優勝を目指すプリンセス・オブ・プリンセス王者の中島翔子は1回戦で猫はるなと対戦し、無人在来線固めでギブアップを奪い、盤石の勝利。7・23新宿FACEで難敵の瑞希と激突する。中島は「瑞希とは、ここ2年くらい、2人ともベスト4の常連という感じの強敵ですし、今日以上に手堅くいきたい」と気を引き締めていた。

 なお、原宿ぽむは「ぽむ・ど・じゃすてぃす」で宮本もかを破り2回戦進出を決め、7・23新宿で鈴芽と対戦する。

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