【試合詳細】7・14 全日本プロレス後楽園ホール大会 【三冠ヘビー級】ジェイク・リーvs諏訪魔 【アジアタッグ】大森北斗&児玉裕輔vs歳三&稔 【世界ジュニア】タイガーマスクvs田村男児 宮原健斗&ライジングHAYATOvs永田裕志&佐藤光留

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『2022 SUMMER ACTION SERIES』
日程:2022年7月14日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:893人

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
石川修司/○大森隆男/井上凌
8分32秒 アックスボンバー→片エビ固め
渕正信/●ヨシタツ/イザナギ

▼シングルマッチ 20分1本勝負
●ブラックめんそーれ
1分51秒 リバーススプラッシュ→片エビ固め
○サイラス

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[NEXTREME]宮原健斗/●ライジングHAYATO
12分27秒 ナガタロック54
○永田裕志(新日本)/佐藤光留(パンクラスMISSION)

▼アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負
【第112代王者組/TOTAL ECLIPSE】大森北斗/●児玉裕輔(フリー)
15分13秒 B“D”F→片エビ固め
【挑戦者組/VOODOO-MURDERS】歳三(フリー)/○稔(GLEAT)
※北斗&児玉が7度目の防衛に失敗。稔&歳三が新王者となる。

▼世界タッグ選手権試合前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
芦野祥太郎/本田竜輝/●立花誠吾(フリー)
10分45秒 フライングヘッドバッド→片エビ固め
[#STRONGHEARTS]T-Hawk(GLEAT)/エル・リンダマン(GLEAT)/○入江茂弘(フリー)

▼世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【第62代王者】○タイガーマスク(新日本)
12分21秒 レフェリーストップ
【挑戦者/Evolution】●田村男児
※タイガーマスクが初防衛に成功。

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[NEXTREME]青柳優馬/●青柳亮生
11分7秒 マキシマム→片エビ固め
○野村直矢(キャプチャー)/渡瀬瑞基(ガン☆プロ)

▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【第66代王者/TOTAL ECLIPSE】●ジェイク・リー
22分26秒 バックドロップホールド
【挑戦者/VOODOO-MURDERS】○諏訪魔
※ジェイクが初防衛に失敗。諏訪魔が新王者となる。

諏訪魔が三冠、稔&歳三がアジアタッグを戴冠しVOODOO-MURDERSの血風が吹き荒ぶ!タイガーが世界ジュニア初防衛!永田と宮原の“暑苦しい”闘いが過熱!大森&井上がVM退治へ!

第1試合


 渕が先発で出て行くも、相手が石川と知るやUターン。しかしヨシタツもイザナギも交代を拒否したため、渕はとても嫌そうな顔で石川に向かっていきショルダータックルも一歩も動いていない石川に吹き飛ばされてしまう。渕はそのまま歩いて帰ろうとするが、味方2人に説得されて再びリングへ。
 石川が渕にヘッドロックからグーパンチ。「パー!」とアピールもグーであったため李日韓レフェリーが注意。渕がお手本とばかりにヘッドロックからグーパンチ。「パー!」とアピールしパーと認められたためお咎めなし。渕は石川にバックドロップを狙うが石川はビクともせず、逆に石川がボディスラムを狙うとヨシタツが慌ててカット。石川がヨシタツに向き直ると、その隙をついた渕が石川をぶっこ抜いてバックドロップで叩きつけ、両者タッチ。

 イザナギと井上の対面となるとイザナギがショルダータックルで打ち勝つも、追撃を狙ったところへ井上がカウンターのドロップキック。そのままボディスラムを狙うが、イザナギがサミングで振り払いヨシタツにタッチ。
 ヨシタツは逆片エビ固め。渕にタッチ。
 渕は井上に超滞空ボディスラム。イザナギにタッチ。
 イザナギは井上にブレーンバスターから串刺し攻撃を狙うが、ブートで止めた井上がミサイルキックで一矢報い、大森にタッチ。
 大森はイザナギにビッグブートからニールキック。さらにアックスボンバーを狙うがイザナギが回避してトラースキックを見舞い、ヨシタツにタッチ。
 ヨシタツはビッグブートからラリアットも大森は倒れず。ならばとヨシタツ幻想も、決まり切る前に石川&井上がカット。3人でのトレイン攻撃から井上のミサイルキック、大森のバックドロップからアックスボンバーが火を噴き3カウント。 

第2試合


 サイラスが入場してくると、圧倒的な体格差を目にしためんそーれがコーナーにしがみついて対戦を嫌がる。
 ゴングが鳴ると腹を決めためんそーれが「シャーッ」と威嚇も、サイラスは大声で絶叫してめんそーれを怯ませ、ラリアットを発射。これをかわしためんそーれがチョップ連打もサイラスはノーダメージの様子でショルダータックルからボディプレスを発射。なんとか回避しためんそーれがトラースキックからロープに飛ぶが、サイラスはぬりかべのように眼の前に立ちふさがってイザナギを跳ね返す。

 さらに豪快なチョークスラムからカバーに入り、カウント2で自ら引き起こしてコーナー下にセット。巨体がフリーフォールしてくるリバーススプラッシュでトドメを刺した。

第3試合


 永田と宮原でゴングが鳴ると、リストの取り合い、ヘッドロックの攻防から互いにロープに飛んでフロントハイキックを打ち合っていくが、一瞬の隙を突いて腕を取った永田が腕固めに入ろうとするが宮原が必死のブレイクを見せHAYATOにタッチ。

 HAYATOは永田の胸板にチョップ連打。さらに串刺し攻撃を狙うも永田が回避し、その瞬間にエプロンを駆けてきた光留がジャンピングハイキック。永田は場外で宮原にショルダーアームブリーカーを連打し、光留からタッチを受ける。
 永田はHAYATOの腹部へのエルボー、ニーリフトと連打して膝をつかせ、自ら引き起こしながらエルボー連打、サッカーボールキック。光留にタッチ。
 光留はHAYATOのブーメランアタック式ミサイルキックをかわして自爆させ、逆エビ固め。これをブレイクしたHAYATOはチョップ連打で突っ張り、ロープに飛んだ光留に追走ドロップキックを見舞って宮原にタッチ。
 宮原は得意のドロップキックコンビネーションから敬礼ポーズ。小馬鹿にされたことに怒った永田が入ってきて宮原とエルボー合戦を展開も、宮原は上半身をけるかと見せかけてステップしつつ低空ドロップキックでヒザを撃ち抜くという永田もよく用いるフェイント攻撃を見舞い、変顔百面相しつつの敬礼ポーズ。その間に復活していた光留が延髄斬りを叩き込んで永田にタッチ。

 永田はミドルキック連打でコーナーに押し込んで串刺しブート。さらにダブルアーム・スープレックスから本家のフェイント低空ドロップキック。ならばと宮原も永田の十八番の腕固めを狙うが、永田の本家・白目式腕固めが炸裂。これをブレイクした宮原がHAYATOにタッチ。

 HAYATOはダメージの深い宮原を引っ張って永田にトレイン攻撃を見舞い、HAYATOがトラースキック、ファルコンアロー、ライオンサルトと連撃。さらにしまなみドライバーを狙うが、永田が振り払ってエルボーを連打し、キチンシンクから串刺しジャンピングニー。さらにひねりを加えたブレーンバスターからナガタロックII、そして腕をコブラクラッチに組み替えて絞り上げる新技・ナガタロック56でギブアップを奪った。

<試合後コメント>

永田裕志&佐藤光留
光留「おい、見たかい?!これが青義の力だよ!ねえ、永田さん!」
永田「もちろん。宮原健斗、暑苦しい男だと覚悟して今日の後楽園に来てみたけど、思ったりよりイマイチ暑苦しくなかったな。1回闘っただけで別に免疫が出来たわけじゃないだろ?この暑い中でもっと熱くなってくれよ。あんだけ腕固めを極めて、俺がいない寂しいラジアントホール、その他色んなところで焚き付けたんだから、もうちょっと暑くしてくれよ。暑いこの夏……俺の季節だよ。最高だよ。だけどな、今日の宮原はイマイチ最高じゃなかったよ。お前の腕に爪痕は残したつもり。屁でもないと言っていたら、次当たるときに完膚なきまでに叩きのめしてやるよ」
光留「まだまだ過ごしやすいですね。あんなもんじゃなかったはずなんだけどな?もしかしたら、宮原健斗、永田裕志に足下ブルってるんじゃねえか?!見せてみろよ。お前の今まで築き上げてきた全日本プロレスを見せてくれよ。永田裕志相手に見せてくれよ」
永田「しっかり味わいたいね。全日本プロレス1番の大黒柱だろ?宮原健斗。ベルトを落としても、持ってても関係なく宮原健斗は1番の大黒柱だと俺は勝手に認識してるよ。だったらよ、もっとガッチリ来てほしかったね。暑苦しさとかそんなもんはいらねえんだよ。とにかく俺の芯に響くまでお前の強さ見せてくれよ。まだまだこんなもんじゃ足りやしない。せっかく全日本プロレスに来たんだ。色んな理由があったにせよ、この佐藤光留が俺を導いた全日本プロレスで1番骨太の、1番大黒柱の宮原健斗、お前の底力をもっと俺に見せてくれよ。それを叩きのめすのを楽しみにしてるんだからさ。俺の力を改めてこの全日本マットで見せてやるよ。新日本プロレスでもしかしたら眠ったままの永田裕志だと思ってるファン、それから俺のアンチでも俺の味方でもいいよ。全日本プロレスの俺の闘いぶりを見に来い。自由に解き放たれた永田裕志を全日本プロレスに見に来いよ。そうしないと伝わらないからさ。改めて永田裕志の底力、年齢なんて関係ない、今現在の永田裕志をしっかりと見に来いよ。以上。次は大阪?大阪でしっかり見せてやるよ。宮原健斗、もおっと暑苦しくなってくれ。期待してるよ」
(※永田は敬礼ポーズを取り、先に1人去る)
光留「永田さんがここに来たキッカケのもう1人、元大黒柱が要るだろう?諏訪魔だよ、諏訪魔。なんなんだ、こないだの横浜。アレがお前がやりたかったことなのか?俺たちを捨て、全日本プロレスをうらぎり、元大黒柱と呼ばれた、そんなお前がやりたかったことなのか?アレがVOODOO-MURDERSなのか?俺が知ってるVOODOOは違うぜ?もう少し骨があったよ。決着つけようぜ、諏訪魔。決着つけようぜ、諏訪魔!VOODOO-MURDERS、決着つけようぜ。以上だよ」

第4試合


 VMの奇襲から場外戦となり、王者組が集中攻撃を受ける。
 しかし、歳三を相手取った北斗が気迫のエルボー連打でダウンを奪いリング上でマウントエルボーを連打。児玉のマンハッタンドロップから北斗が歳三のマスクを掴んで後頭部から叩きつけ、児玉がロープに飛ぶも稔が場外からVM印のポリタンクで殴りつけて妨害。
 稔と児玉の対面となり、稔がブレーンバスターからダブルニードロップを見舞い、場外に放り出して再び歳三とともに児玉を暴行。稔はVM印のポリタンクで、歳三は自らのコスチュームのベルトを外して児玉を殴打する。稔がクロスフェイスも児玉がブレイク。稔が歳三にタッチ。
 歳三はエルボー連打から串刺しハイキック。さらにロープに飛ぶ児玉がカウンターのドロップキックをヒットさせ北斗にタッチ。

 北斗は気迫のエルボー連打を見せ、歳三の左右の張り手を食らっても怯むこと無くローリングエルボーを叩き込む。さらに串刺しエルボーからブレーンバスターを狙うが、振り払った歳三がハイキック。北斗は倒れず耐えてジャーマンも、歳三が即座に起き上がってハイキック。両者タッチ。

 児玉と稔は目まぐるしいロープワークの応酬を見せ、稔がドロップキックでこれを制すも児玉は即座にDDTで反撃。ロープに飛ぶも今度は歳三が場外から児玉の足を引いて妨害し、稔&歳三のサンドイッチキック、歳三のサッカーボールキックから稔のフットスタンプ。さらに2人でロープに振るが、児玉はハンドスプリングエルボーで2人を場外に叩き出しノータッチ・トペ・コンヒーロで追撃。稔をリングに放り込むと北斗がRKOを見舞い、2人で稔へサンドイッチトラースキック。さらに児玉がBKバスターからマッドスプラッシュを発射も、稔がこれを剣山で迎撃。
そこへすかさず歳三がスタンド式シャイニング・ウィザードからのキャプチュード、フィッシャーマン・バスターを見舞い、稔が雪崩式フィッシャーマンズ・スープレックス、バズソーキック、BDFと畳み掛けて3カウントを奪った。

 勝利してもなお暴行をやめないVMの2人はさらにヒートアップし、試合中にも暴行を加えていた井上にまで袋叩きにし始める。しかし、ここに大森隆男が飛び込んできて3人を救出。

歳三「なんだよ大森さんよ?まさか俺らに挑戦しようとでも言うのか?挑戦は大歓迎ですけど、ノーフィアーの頃の大森隆男はどこ行ったんだよ!三冠獲ったときの大森隆男はどこに行ったんだよ!そんな腑抜けたアンタに用はねーんだよ!チャレンジするんだったら目の色変えて……(※マイクでなく地声で)本気で来いこの野郎ッ!やってやるよ。パートナー誰だよ?誰と挑戦すんだよ?」

(※井上が飛び込んできて大森の隣に並び立つ)

歳三「たかがデビューして半年でここに上がってきた根性は評価する。ただ……(※大森がマイクを奪い取る)まだ喋ってんだよ!」
大森「お前らみたいな薄汚え奴らに巻かれるアジアタッグ、俺らが奪い返してやるよ、だったら!」
歳三「お前、負けるぞ。怪我しても知らねえからな。受けてやるよ。受けてやっから早く帰れよ」
稔「ベルトを(コミッショナー代理から)もらわなきゃいけねーんだよ俺たちはよ!」
歳三「こっちは次があんだよ!」

<試合後コメント>

稔&歳三
歳三「稔さん、ありがとうございました!」
稔「ありがとうございました。(GAORAと合わせて)二冠王だあ、スゲー」
歳三「まあとりあえず今日は勝ったんで。終わったことは終わったことだし。次、大森隆男。あとは井上か。おい、井上。怪我すんなよ?若手だからって俺らは手を抜かねえからな俺らは」
稔「まあ、とにかく元・全日本プロレス所属であり、現ヨソモノの俺たちがこの無味無臭のアジアタッグを巻いちゃったから、こっからどうやってコイツに味と匂いをつけていくか。今日2人、ちっちゃい大森を倒したら大きい大森出てきて、新人が出てきたけど、彼らを倒して防衛して暁にはGLEATでアジアタッグやりたいな。初めてでしょ?GLEATのリングでアジアタッグ選手権って。一応これは全日本にとって大事なベルトかもしれないけど、昔から日本のことわざで『可愛い子にはGLEATをさせろ』って昔から日本の言葉でありますから。今日の試合順とか扱いとか見てると、そんな可愛い子じゃないかもしれないね、全日本にとって。まあでも知らないよ?俺らが持っている間に早く取り返しにこないと、この無味無臭のベルトがどうなっちゃうか知らないから。まあなんにせよ俺たちがGLEATに決めるから」
歳三「さあ、この後は諏訪魔の大将だ!諏訪魔が負けたらこのGAORA TVもアジアも無に帰す」

第5試合


 芦野と入江の対面でゴングが鳴ると、組み合ってロープに押し込み合い力比べ。両者タッチ。
 T-Hawkと本田の対面となると、本田がT-Hawkの逆水平チョップを受けきってショルダータックル。立花にタッチ。
 T-Hawkは立花にも逆水平チョップから低空ドロップキックを発射も立花がこれを回避。芦野&本田が飛び込んでくるが、T-Hawkは本田を場外に放り出し芦野にブレーンバスター。立花を自軍コーナーに押し込みながら逆水平チョップ、右ストレートを見舞ってリンダマンにタッチ。

 リンダマンは立花に首投げから後頭部への低空ドロップキック。さらにコーナーで顔面を踏みつけるが、芦野がそのバックを取ってジャーマン・スープレックス。カットに来たT-Hawkも芦野がジャーマン・スープレックスで叩きつけ、芦野&本田の合体ファイナルベント。これでT-Hawkは大ダメージを負い、場外で動けなくなってしまう。
さらに3人でリンダマンに一発ボディスラムを見舞ってはクイックタッチを繰り返していく。そして本田がブレーンバスターを狙ったところをリンダマンが背面着地し、自軍コーナーに逃げ込んで入江にタッチ。リンダマンも大ダメージを負い動けなくなってしまう。
 入江と本田がラリアットで正面からぶつかり合うも、本田が真向から打ち勝つ。T-Hawk&リンダマンも助けに入れる状態ではなく、入江は1vs3のエルボー合戦を強いられる。本田&立花が2人で入江をロープに振ろうとしたところでかろうじて回復したリンダマンがミサイルキックを見舞って2人を場外まで吹き飛ばしノータッチ・トペ・コンヒーロで追撃。リンダマンがジャーマン、入江がキャノンボールからフライングヘッドバッドを見舞って立花から3カウントを奪った。

 試合はGLEAT側が勝利したものの、T-Hawkは合体ファイナルベントを食らってから場外で倒れたままという“試合に勝って勝負に負けた”状態。芦野は場外で大の字なったT-Hawkの眼前に世界タッグのベルトを掲げて勝ち誇った。

第6試合


 タイガーの方から握手を求め、男児がその手を握り返してからゴング。
 ゴングと同時に男児がショルダータックルで突っ込み、場外にエスケープしたタイガーへトペ・スイシーダを見舞って追撃。リングに戻してボディスラムからボディシザースで痛めつけサーフボードストレッチに捕らえるが、タイガーはカンガルーキックで脱出。
 タイガーはミドルキック連打からスリーパーホールド、首4の字固め、ミドルキック連打。エルボー連打で突っ張る男児のヒザ裏へのローキック連打でヒザをつかせスリーパーホールド。


 タイガーはさらにソバットを見舞うが、倒れず耐えた男児がバックドロップ。場外に逃れたタイガーへエプロンからのダイビングショルダー。リングに戻してコーナートップからのダイビングショルダーを見舞い、俵返から逆エビ固め。なんとかブレイクしたタイガーはエルボーを放っていくが、男児がラリアットで叩き伏せ、デスバレーボムからパワーボムを狙う。

 タイガーは逆打ちで切り返し、タイガードライバー。さらに腕十字、チキンウィング・アームロックと苦しめ雪崩式ダブルアーム・スープレックスを狙うが、形が崩れ、垂直落下雪崩式ダブルアーム・スープレックスに。身動きが取れない男児をタイガーがダブルアームバーに捕らえると、和田京平レフェリーが試合を止めた。

タイガー「全日本プロレスファンの皆さん、こんばんは。新日本プロレスのタイガーマスクです。今日闘った田村選手、非常に有望です!素晴らしい若手だと思います。本当に素晴らしい選手です。もっと強くなると思います。今日セコンドで来ている藤田晃生、大岩陵平と戦っていったら面白いんじゃないかなと思います。次は、18日、大阪でイザナギ選手の挑戦を受けます。またこのベルトを巻いて全日本プロレスのファンの皆さんにチャンピオンのタイガーマスクの姿を見せたいと思います。本日はありがとうございました!」

<試合後コメント>

タイガーマスク
「田村選手、リングでも言った通り、非常にパワーがある選手でガッツもあるし素晴らしいと思います。僕がチャンピオンだろうがなんだろうが、あれだけ向かってくるっていうね。『なんとしてもこのベルトを取り返すんだ!』って(いう気持ちが)今日は見えましたし、永田さんがなぜかセコンドに付いていましたけど、永田さんの息がかかっちゃってるのかな?ちょっと僕は『なんでそっちにいるのかな?』と思いましたけど(笑)まあ僕は田村選手のことをすごく認めてます。若手と見るつもりはないんだけどね、どうしてもやはりウチの藤田、大岩、中島と見比べてしまうのがあって。ウチの藤田、大岩とやったら面白いと思いますよ。負けないけどね?全日本プロレスには負けないけど、せっかくお互い50周年。全然僕は全日本プロレスに対して嫌悪感なんか1つも無いし、むしろこうやってチャンスを頂いて、上げていただいて感謝しています。まだまだタイガーマスクの実力というものを全日本プロレスの人たちは見てくれているというか、それは非常にありがたいです。その上で、田村くんは今日ここで一区切り付いたわけだから。まだ全然狙ってくるのは構わない。それは全然構わない。だけど、逆にウチの若いのとやっても面白んじゃないかな。それはすごい必要だと思いますね。お互い、全日本プロレス、新日本プロレス、ずっと来たわけだから、お互い良くなっていかないと。まあ、あとは今度の大阪、イザナギ選手。今日と同じようにしっかりと、もう立てなくなるまでガッチリ行かせてもらいます」

田村男児
「ベルト獲れなかった。全力で挑んでも獲れなかったです。まだまだ僕の力不足・力量不足が目立っちゃいました。まだまだ全然タイガーマスク選手に届かなかったです。全然届かない。全然ダメでした。獲れなかったことが全部アレなんで、結果なんで、もう1回イチからやり直していかないといけないと思ってます。それだけです。獲れなかった。もうそれだけです」
 

第7試合


 青柳がドロップキックで野村を奇襲し場外戦へ。
 REAL BLOODの2人がリング上に亮生を放り込んで連携攻撃をかけようとするも、青柳が渡瀬の足を引いて妨害し再び場外で野村と殴り合う。
 亮生は渡瀬にその場飛びムーンサルト・プレスからサッカーボールキック。青柳にタッチ。
 青柳と渡瀬がエルボー合戦で打ち合い、青柳が逆エビ固めからブレーンバスターを狙うが、渡瀬が背面着地してジャーマン・スープレックス。野村にタッチ。
 野村は串刺しジャンピングエルボーからショルダータックル、ブレーンバスター、チキンウィング・アームロックと攻め立てるが、亮生がカット。青柳兄弟で野村にトレイン攻撃をかけ、亮生の旋風脚、青柳のミサイルキックと連撃。さらに青柳がロープに飛ぶも、野村が追走ジャンピングエルボー。さらにブレーンバスターを狙うが、逆に青柳がブレーンバスター。両者タッチを求めに行く。

 先にタッチを受けた亮生が渡瀬をドロップキックで場外に落とし、野村にハンドスプリング式オーバーヘッドキック。再び青柳兄弟で野村にトレイン攻撃を狙うが、野村が回避し渡瀬とともにトレイン攻撃。野村のサイドバスター+渡瀬のミサイルキックの合体攻撃からノムヤギのエルボー合戦となり、渡瀬が青柳の背後から組み付いてバックドロップ。場外に逃れた青柳にノータッチ・トペ・コンヒーロで追撃。

 野村は亮生にマキシマムを狙うが、亮生が着地しラ・マヒストラルからトラースキック。さらにロープに飛ぶが野村がスピアーで迎撃し、ダイビング・ボディプレスからマキシマムで叩きつけて3カウントを奪った。

野村「青柳、お前はもう終わりだ。次、千葉で、ジェイク。俺たちREAL BLOOD、やってやろうぜ。俺たちが全日本で旋風を巻き起こしてやるよ!」

<試合後コメント>

REAL BLOOD
野村「青柳?青柳はもう終わり。これで終わり。優馬はこれで終わり。次はジェイク。千葉でジェイク。今三冠持ってるジェイク。この2年間、どんな変貌遂げたか知らないですけど、まあやってやりますよ。俺も2年間ただぐうたらしてたわけじゃないから。俺たちREAL BLOODが次、ジェイクにぶつかるから」
渡瀬「次の相手、ベルト持ってるんでしょ?すごいいいよ。ありがたい。ベルト持ってるやつ、どんどんやらしてよ」
野村「やってやろう。俺たち3人で、オイ、全日本見とけ!覚悟しとけ!クソ!」

――王道トーナメントでの青柳戦が決まっていますが、それについては
野村「なんで組まれたか分かんないですけど」
渡瀬「なにもないだろ?今日見て分かるだろ?差ァ付いてたよ。地下室言って、地下バカにされたけどこんだけ差付いてるんで。チャンピオンになってるんだよこっちは」
野村「まあぱっぱと片付けます。ハイ」

第8試合


 ゴングが鳴ると、ロックアップでの押し込み合いからジェイクが離れ際に恭しくお辞儀。今度は諏訪魔が押し込み、離れ際にエルボー。その後は執拗なヘッドロックで痛めつけ、ショルダータックル。ジェイクの蹴り足を取ってダブルチョップでなぎ倒し場外へと放り出す。
 諏訪魔はリングの下からイスを取り出すも、レフェリーが「反則負けにするぞ!」とブチ切れると使わずにニュートラルコーナーに置く。続けてリングの下からテーブルを取り出してセットもレフェリーが「三冠戦だぞ?!」とブチ切れると使わずにジェイクをリングに放り込む。
 戦いの場がリングに戻ると、エルボー合戦に打ち勝った諏訪魔がスリーパーホールド。ジェイクがぐったりとすると諏訪魔が再びイスを手に取り、レフェリーが注意へ向かう。その間にVMの稔&歳三が場外でジェイクを袋叩きにする。
 諏訪魔はジェイクをリングに戻してDDTから逆エビ固め。さらにラリアットを狙うが、ジェイクがトップロープを引き下げて諏訪魔を場外に落とし、テーブルへのバックドロップを狙う。諏訪魔は暴れて脱出し、追撃を狙って走ってくるジェイクに“ちゃぶ台返し”の形でテーブルをひっくり返して顔面にぶつける。
 諏訪魔はジェイクをリングに戻してラリアット、串刺しラリアット、スロイダーと連撃。再びラリアットを狙うが、ジェイクがキチンシンクで迎撃し、串刺しビッグブートからDDT。さらにD4Cを狙うが諏訪魔がスリーパーホールドで切り返し、ラストライドを狙う体勢へ。
ジェイクはこれをショルダースルーで切り返し、諏訪魔のジャーマンを受けてもすぐに起き上がってレッグラリアート。さらにロープに飛ぶが場外から歳三がジェイクの足を掴んで妨害し、諏訪魔が突っ込んできてジャーマン、ダブルチョップ、ラリアット。

 稔が場外からリングにイスを放り込むと、諏訪魔はジェイクにイスで殴りかかるが、ジェイクはイスごとレッグラリアートで吹き飛ばしてジャイアントキリング。さらに「オーッ!」と拳を天に突き上げてからバックドロップも、諏訪魔はすぐに返してダブルチョップからラリアット連打。ジェイクはこれをキャッチしてニーリフトからバックドロップ、D4Cと幾度も勝利を決めてきた連撃を見せるが、歳三がカウントを叩くレフェリーの足を引いて妨害し、稔がVM印のポリタンクでジェイクを殴打。

 諏訪魔はジェイクを投げっぱなしランニングパワーボムで叩きつけ、串刺しラリアットからバックドロップからラリアット。さらにバックドロップを狙うが、持ち上げられた勢いを使ってジェイクがゼロ距離ジャンピングニーを叩き込み、ハイキック。諏訪魔も倒れずラリアットを見舞うが、ジェイクも倒れずハイキック。ならばと諏訪魔は重爆ドロップキックで吹き飛ばし、バックドロップ、バックドロップホールドと連撃して3カウントを奪った。

諏訪魔「オジキ!勝ったぞオイッ!ジェイク、アァ?テメーいつも言ってたよな?『勝ったやつが正義だ』って。じゃあ俺が正義だろ?全日本プロレスは、VOODOO-MURDERSが正義なんだよ。ジェイク、お前負けたんだ。地獄へ落ちろ!もう1回言ってやろうか?違うこと言ってやるよお前。この俺が最強だ!オイッ!」

<試合後コメント>

諏訪魔
「おぉ、見たとおりだよお前。俺がお前、全日本プロレスの正義ってやつだな。もう俺が好き勝手言っていいんだろ?お前……おーう!」
(※歳三が「お待たせ~♪」と声をかけながら稔とともに合流)
「今日は、VOODOOの強さ、まだまだ行けるってことだ。あんなのオジキが来たほうがよかったんじゃねえか?ただ、まあいいよ。オジキに見せる機会なんかいくらでもあるんだこれから。俺らの地力で獲ったってことでVOODOO-MURDERSはまだまだ健在だな。それとちょっと話し変えちゃうけど、なんだ?最近新日本プロレスから永田裕志だとかタイガーマスクだとか、あんなのお前蔓延らせてるんじゃねえぞお前。俺だったら即刻ファイヤーだよお前。それはそうだろお前。それをあんなにのさばりやがってお前。ただ、タイガーマスクは正直言って調子乗ってんなアレな。ただ佐藤光留だ、田村男児だ、こんな雑魚相手に勝ったところで大したことねーよお前?そんだったらタイガーマスクは俺が……あぁ?俺の、俺が行くと思ったんだろ?行かねーよお前。楽勝だよお前。タイガーマスクは俺の知ってる諏訪魔の魔と、あと闇で分かるだろお前?刺客を送り込んでやるからなお前。それが、田村男児、佐藤光留なんてお前、だから俺はクビにしてんだよお前。分かってんのかお前。それもよくわかんねーか。ただジェイク・リーはこれで口を塞げたんでな。次は誰だ?王道トーナメントな次な。俺はもう出る必要がねーな。それはそうだろお前?俺はチャンピオンなんだよお前。でなくてもいいんじゃないかな?それくらい言わせろこの野郎お前!(※稔、歳三とグータッチを交わしながら)まだまだ行けるよお前!」

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