ハイスピードに反抗期!15歳の小悪魔が大先輩の19歳王者に「クソババア!」
9日、東京都・立川ステージガーデンにて『STARDOM MidSummer Champions 2022〜真夏の王者たち〜』が開催され、向後桃を下してハイスピード王座の5度目の防衛に成功したAZMに吏南が挑戦状を叩きつけた。
AZMは2011年に9歳でスターダムに入団し、キッズファイターとて2013年にデビュー。19歳にして約9年のキャリアを持つスターダム内でも古株の選手となっている。その後は女子プロレス界随一のハイスピードファイターに成長し、2020年7月にハイスピード王座初戴冠。王座交代もハイスピードな激戦区で数多のライバルたちとしのぎを削り続けている。
5月の大田区総合体育館大会にてテクラを下して4度目の防衛に成功したAZMの前に現れたのは、STARSのニューカマーであり戦績もあまり振るわない向後桃。
最初こそ相手にしていなかったAZMであったが、向後の師匠にあたる存在が自身との縁が深い葉月であることを思い出し、「お前の今の師匠、葉月だろ?こももが葉月の指導で沢山練習してきて、こももと戦ってちょっとでも葉月の姿が見えるならいいよ。ちょっとでも葉月ちゃんを感じられるのなら、私が是非挑戦受けて立ちます」と向後の背後にいる葉月を見据えながら挑戦を認めた。
試合は、序盤はAZMが圧倒的な実力の差を見せつける場面が目立ち、「こもも、どうした!勝つんだろ?!やり返せ!」と叱咤激励しながら向後の攻撃を真っ向から受け止める。
これに発奮した向後は、多彩な形の619でAZMを攻め立て、AZMが思わず声を上げるほどの強烈なエルボーを連打。AZMのダイビングフットスタンプを受けても下から首固めで丸め込み、AZMのあずみ寿司で丸め込まれてもひっくり返して全体重をかけて押さえ込むなど貪欲に勝利を狙う姿に観衆は大きく沸いた。
しかし、向後の押さえ込みを余力を残してキックアウトしたAZMがヌメロ・ウノにとらえて絞り上げると向後は無念のギブアップ。
自身の勝利を告げるゴングを聞き、技を解いて大の字になるAZMだったが、“大江戸隊のピンクデビル”吏南が飛び込んできてコーナーに駆け上り、AZMにダイビングフットスタンプを投下。
思わぬ襲撃を受けて立ち上がれないAZMに対し、吏南は「おいAZM!次のハイスピードの挑戦者は、この吏南様だ!こんなクソババアが挑戦してるくれーなら、私にも挑戦資格あんだろ?ハイスピードといったら、AZM。コグマ、なつぽい……もう見飽きたんだよ!この15歳の私が、ベルトを巻いてハイスピードの違った新しい景色見せるんで。覚悟しとけよ?」と挑戦表明。
これを受けたAZMは「お前なあ、こちとら試合後なんだぞクソガキ!まあ、まあいいよ。新しい景色、作るんでしょ?じゃあおねーさんがお相手してあげます!」と激怒しつつも吏南の挑戦を認めた。
バックステージに戻ったAZMが向後の将来性について語っていると、再び吏南がAZMを襲撃。「てめークソババア!さっきも言ったけどよ!てめーのハイスピードなんてもう見飽きたんだよ!そのベルトを巻いて新しい景色見せてやっからよ」とAZMのベルトをひったくりながら啖呵を切った。
試合後に2度の襲撃を受けてボロボロのAZMだったが、「試合後も襲って、コメントでも襲って?まったく反抗期だなあ!おい!私、AZMおねーちゃんがしっかり吏南の相手してやるよ!」と面倒見の良さを垣間見せた。