我闘雲舞5.2板橋大会 ミックスドタッグによる1DAYトーナメント「ゴーゴー!グリーンカレーコップンカップ2015」
ゴールデンムーブ2015
日時:2015年5月2日(土)
開場:17:30 開始:18:00
会場:東京・板橋グリーンホール
観衆:215人(超満員札止め)
▼第1試合 『ゴーゴー!グリーンカレーコップンカップ2015』一回戦 10分1本勝負
《チーム広末》●米山香織(YMZ)/佐藤光留(パンクラスMISSION)
8分16秒 ランヒェイ
《JR(ジャックとローズ)》MIZUKI(LLPW-X)/○円華(YMZ)
※JRが準決勝進出
▼第2試合 『ゴーゴー!グリーンカレーコップンカップ2015』一回戦 10分1本勝負
《さくらアームズ》●帯広さやか/マサ高梨(DDT)
9分43秒 連還の計
《娘國無双》真琴(REINA)/○趙雲子龍(新北京)
※娘國無双が準決勝進出
▼第3試合 シングルマッチ 10分1本勝負
関根龍一(K-DOJO)
そのような試合は在りませんでした。
[いつどこ権]DJニラ(フリー)
▼第4試合 『ゴーゴー!グリーンカレーコップンカップ2015』準決勝 15分1本勝負
《ことり㌧》●「ことり」/アントーニオ本多(フリー)
9分26秒 ジャパニーズレッグクラッチホールド
《JR(ジャックとローズ)》○MIZUKI(LLPW-X)/円華(YMZ)
※JRが決勝戦進出
▼第5試合 『ゴーゴー!グリーンカレーコップンカップ2015』準決勝 15分1本勝負
《不死身のスモールモンスターズ》里歩/○木高イサミ(ユニオン)
7分31秒 かめはめ波→片エビ固め
《娘國無双》真琴(REINA)/●趙雲子龍(新北京)
※不死身のスモールモンスターが決勝戦進出
▼第6試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○志田光(フリー)
7分55秒 ブレンバスター→体固め
●SAKI(LLPW-X)
▼第7試合 『ゴーゴー!グリーンカレーコップンカップ2015』決勝戦 20分1本勝負
《JR(ジャックとローズ)》○MIZUKI(LLPW-X)/円華(YMZ)
19分22秒 アクアマリン
《不死身のスモールモンスターズ》●里歩/木高イサミ(ユニオン)
※JRがゴーゴー!グリーンカレーコップンカップ2015優勝
GW恒例ミックスドタッグの1DAYトーナメントは、MIZUKI&円華が優勝!
決勝で里歩からフォールを奪ったMIZUKIが6.26板橋でIWA三冠王座に挑戦決定
オープニング
8.13後楽園大会に向けてさくらが思いついた言葉が「負け戦」だったという。そこで作ったのがガトームーブ10thシングルCD『MAKE @ IKUSA』。曲の途中で「わっしょい!」という歌詞があり、観客も一緒に叫んでほしいのだが12回も出てくるという。
早速、時雨を含めた5人で『MAKE @ IKUSA』を披露。踊りもなかなかの完成度で力が入っている様子が伺える。歌え終えたさくらは疲労困憊の様子だが、センターの里歩が「我闘雲舞の行き先は?」「リャオサイ?」「メシャーイ!」「リャオカー?」「メシャーイ!」「トンパーイ?」「シャーイ!」「レッツゴー」「ガトームーブ!」でオープニングコール。
さくらだけがリング上に残り、この日は聖菜がお休みということでさくらが全試合リングアナを務めるという。ゴーゴー!グリーンカレーコップンカップ2015のトーナメント以外に、この日はシングルが2試合組まれているのだが、関根龍一とシングルマッチを行うニラが、DDTのいつでもどこでも挑戦権を持っているため、さくら曰く「ややこしくなってしまった。移動は免れないと思います(苦笑)」と爆弾発言。
続いてゴーゴー!グリーンカレーコップンカップ2015の選手入場式へ。各チームが入場してくると、米山&光留のチーム広末はお揃いの“チーム広末Tシャツ”を着て登場。他団体で試合をしてから来るというイサミはまだ来ておらず、不死身のスモールモンスターズは里歩一人で登場。
選手を代表して「ことり」&アントンのことり㌧が選手宣誓を行うことに。まずアントンが「宣誓! 先生、加藤が放送室に籠もって出てきません! そうか〜、加藤ぉ〜。よく聞け、加藤ぅ〜」と、あの有名な名場面のモノマネをすると、「ことり」が「アントンさん、それは選手宣誓ではなく金八先生です!」とツッコミ。するとそのまま2人で『贈る言葉』を歌って選手宣誓は終了した……。
第1試合
昨年のこのトーナメントで優勝したのは米山&円華のYMZだが、今年は円華がMIZUKIとJR(ジャックとローズ)を先に結成してしまったため、米山は同級生で同期の佐藤光留とチーム広末を結成。いきなりトーナメント1回戦の第1試合でYMZ対決が実現することに。
お揃いのTシャツ、さらに『MAJIでKOIする5秒前』で入場してきたチーム広末。円華とMIZUKIが握手を求めるが、米山はその手を払って拒否。光留がMIZUKIに握手を求めようとすると、周りが一斉に止める。
いきなり米山vs.円華のYMZ対決からスタート。新コスチュームの米山はいきあんりアームドラッグを連発していくが、円華は一旦場外にエスケープ。リングに戻った円華がMIZUKIにタッチすると、米山も光留にタッチ。
もの凄い怪しい笑顔を見せる光留に完全に引いているMIZUKI。低く構える光留だが、どうも視線が下のほうに。さらに組むなりグラウンド、いや寝技に引き込んだ光留。悲鳴をあげながらロープに逃げたMIZUKIは「ちょっと無理です」と円華にタッチ。
悲しい表情の光留はその怒りを円華にミドルキック、サッカーボールキックでぶつける。MIZUKIが円華を応援すると、光留は怒りの形相でチンロック。そして米山にタッチすると、チーム広末はダブルのカウンターチョップ。さらに米山が円華の顔面にソバットを叩き込むと、光留がローキックを連打。
カバーからキックアウトしたとことをチキンウイング・アームロックに捉えた光留は腕十字にスイッチ。どうにかロープに逃れた円華は、逆水平チョップを打っていくが、光留もエルボーで対抗。すると円華はエルボーをかわして飛び付き式のスイングネックブリーカードロップを決めてMIZUKIにタッチ。
光留にパンチを連打していくが、ビクともしない光留は「おじさんと楽しいことしようぜ!」と襲いかかる。そこにドロップキックを叩き込んだMIZUKIはダイビング・クロスボディー。そのまま抱きついていった光留だが、米山が入ってきて「ここで負けたらほかの女子選手と楽しいことできないよ!」と言って光留の目を覚まさせる。
チーム広末はトレイン攻撃を決めると、光留もMIZUKIに対して容赦なくミドルキックからランニングロー。さらに米山がセントーンを落とすと、「いくぞMK5!」と光留が考えてきたという合体技を指示してMIZUKIを羽交い締めにする。思わず抱きつこうとする光留だが、「それ違う!」と言われて走り込んだ光留。だが、MIZUKIがかわすと米山の頭が光留の腹部を直撃!
すかさずタッチを受けた円華だが、光留は逃走するMIZUKIを追いかけてそのままバックステージまで走っていく。米山の米-ZOU(=ヨシタニック)をカウント2で返した円華だが、米山はダイビング千豚♪(=セントーン)で勝負に出る。だが、円華は剣山で迎撃するとラリアット。必死にカウント2で返した米山だが、円華は容赦なくランヒェイ(=高速雁之助クラッチ)を決めて3カウント。
試合後、ようやく戻ってきた光留は試合が終わっていて唖然。米山は円華から求められた握手に応じたものの、悔しそうに引き上げていった。
第2試合
ハイテンションの帯広に「とりあえず落ち着け」と宥めて先発で出ていった高梨。真琴をフルネルソンに捉え、さらに横十字で丸め込んでいくと、インディアンデスロックに捉えていく。しかし真琴は下からリバースロメロスペシャルで切り返し、悶絶しながら脱出した高梨は帯広にタッチ。
高梨から「自分らしく行け!」と指示された帯広はバタバタしながらも趙雲の攻撃をどうにか切り返してみせヘッドロックに捉える。だが、首を抜いて腰にエルボーを入れた趙雲は串刺し攻撃を狙う。
これをコーナーに飛び乗ってかわし、縦横無尽にロープに飛んでかく乱した帯広はバース(=相手の股の下をくぐり、両足を抱え込むように倒れて抑え込む)を狙うが、そのまま潰した趙雲。カウント2で返した帯広にソバットを叩き込むが、高梨が救出に入りさくら式ラ・マヒストラルを狙うが、2人同時に狙ってしまい足がぶつかってしまう。
帯広が高梨を突き飛ばして1人でラ・マヒストラルを仕掛けていくが、趙雲は返していき真琴にタッチ。チンロックで絞め上げた真琴だが、帯広はジタバタとしながらロープに脱出。ならばと趙雲がロープに走りながら何度も帯広を踏んづけていくと、真琴がロープに飛ばそうとするが、帯広はヘッドバットを真琴のボディに叩き込むとボディスラムで叩き付ける。
タッチを受けた高梨は趙雲にショルダーネックブリーカーを決めると、真琴にトラースキック。これをかわした真琴は無気力キック。高梨がかわして丸め込むが、キックアウトした真琴は無気力キックからW・W・ニー(=側転からのニードロップ)。かわした高梨だが、真琴は無気力キック。さらに趙雲とのダブルの蹴りからW・W・ニー。さらに趙雲のチャイニーズボムズアウェイ。
しかし北京式619を高梨がキャッチすると、エプロンから帯広が趙雲を攻撃。さらにコーナーに登った帯広はミサイルキックを発射。残り2分となり、高梨が帯人をシーソーホイップで投げて、趙雲にジャンピング地獄突き。さらにハーフハッチで投げた帯広は、スワンダイブを狙ってトップロープに乗った趙雲を地獄突きで迎撃。
しかし趙雲はバースを狙った帯広をカンガルークラッチに捉える。腹筋の力で上半身を起こした帯広。高梨がトラースキックでカットし、タカタニックの体勢に入ると、そこにバースで合体しようとしたが、真琴がカットしてスピアー。さらに趙雲が帯広をゴリースペシャルの体勢で持ち上げると、真琴がフェースクラッシャーで叩き付ける。
さらに趙雲が両足を抑え付けた帯広に真琴がアラベスク(=スピアーからのジャックナイフ式エビ固め)を決めると、趙雲と2人がかり抑え込んで3カウント。
第3試合
DDTのいつでもどこでも挑戦権の証である黄色いアームカバーを持参したニラ。「はい、譲渡します」といきなり関根に手渡すニラだが、関根は「いまからやって勝ったほうがもらえるの!」と言うと、ニラは「誰にも渡さねぇからな! 俺の命よりも大切なものなんだ!」と態度を一変。しかしアームカバーを投げ捨てて試合開始。
まずローキックを出していく関根。かわす動きを見せたニラだが、全部当たっている。「テメーの攻撃は見切った」と豪語したニラだが、やっぱりローキックをクリーンヒットされたニラは、カウンターのロケットパンチから関根の耳に噛みついていく。
DJタイムをかわした関根はカミカゼで叩き付けるがカウントは2。串刺しランニングエルボーから顔面ウォッシュを狙った関根だが、かわしたニラはジャンピングローキック。そこからシャイニング・ニースタンドで関根を悶絶させるが、関根はロープに脱出。そのままロープの上に乗ってコーナーまで移動したニラはダイブするが、アッサリかわした関根。
足が痛そうなニラにコンバイン(=抱え込み式逆エビ固め)を決めた関根だが、ニラは両足で関根の頭部を挟むとウラカン・ラナのような形で切り返す。しかし立ち上がった関根は突きと蹴りのコンビネーションをお見舞い。
ニラのロケットパンチをかわしてバズソーキックを狙ったが、キャッチしたニラはそのまま関根を持ち上げる。しばらくそのままだったが、力尽きて両ヒザをつくと「我が生涯に一片の悔いなし!」とラオウの名台詞を叫んだニラ。すると場内が暗転し、その隙に引き上げてしまったニラ。明かりがつくと関根の姿もない……すると、さくらリングアナが「本日の第4試合……」と、まるで何もなかったかのように次の試合へと進行していった(※公式記録上では本当になかったことになった)。
第4試合
1回戦でチーム広末を撃破したMIZUKI&円華のJRが、準決勝でシードの「ことり」&アントンのことり㌧と対戦。奇襲攻撃を仕掛けていったことり㌧は円華を場外に追いやるが、MIZUKIは合体攻撃をかわして場外にエスケープ。するとアントンがケブラーダを狙ってロープに飛び乗るが、やっぱり失敗して転落。
「ことり」をリングに戻したJRはタイタニックポーズからMIZUKIがボディプレスを投下。しかし「ことり」もMIZUKIを背負い投げで投げるとアントンにタッチ。円華に逆水平チョップをお見舞いしたアントンは、MIZUKIの顔面を踏みつける。
さらに顔面をロープに擦りつけると、鼻フック攻撃。ブーイングが起こると「なんで? なんで? 鼻の穴ダメなの?」と、とぼけたアントンは「ことり」にタッチ。巴投げを連発した「ことり」はアントンと2人がかりで踏みつける。さらにアントンがチョーク攻撃からボディへのストンピング。
そこから執拗にカバーしたアントンは「いくぞ、ことちゃん!」と叫びながら拳を握ると南部式ナックルぁらバイオニックエルボーを狙ったが、かわしたMIZUKIはドロップキックを返して円華にタッチ。フロントキックから串刺しランニングエルボー、フェースクラッシャーを決めた円華はランヒェイ(=高速雁之助クラッチ)の体勢。
これを卍固めで切り返そうとしたアントンだが、円華が堪えるとバックドロップにスイッチ。さらに南部式ナックルからスコーピオンデスドロップを狙ったアントンだが、丸め込みで切り返した円華は延髄斬りからランヒェイの体勢。これをアントンはスクーピオンデスドロップでアントンは「ことり」にタッチ。
MIZUKIと激しいエルボーの打ち合いを展開するが、MIZUKIもカニ挟みクラッチで丸め込む。「ことり」はコーナーを蹴ってエルボーでなぎ倒すと、バードリッジ(=大外刈り)を狙うが、MIZUKIが踏ん張ると「ことり」はダイヤル固めのような体勢に。これを回転エビ固めで抑え込んだMIZUKIだが、カウント2で返した「ことり」は卍固めから鳥かご(=卍固めから回転しての十字架固め)。
円華がカットに入ると、アントンが「ことり」を肩車して合体ロボの体勢から南部式ナックル。だが、円華がアントンを攻撃して合体を解かせると、アントンにランヒュイ。しかし走り込んできた円華は「ことり」がカウンターの払い腰で投げる。だが、MIZUKIが「ことり」に飛び付くと、ジャパニーズレッグクラッチホールドを決めて3カウント。JRが決勝進出を決めた。
第5試合
続く準決勝第2試合は1回戦でさくらアームズを撃破した娘國無双と、シードの里歩&イサミの不死身のスモールモンスターズ。しかし、登場したのは里歩一人! IWA三冠のベルトを持って入場した里歩だが、イサミがまだ会場に到着していないため里歩一人で試合をするとさくらがアナウンス。里歩は「本当ですか?」と確認するが、容赦なくうなずくさくら。
まずは趙雲と腕の取り合いを展開。しかし足をすくって倒した趙雲はレッグロックに捉える。続いて真琴がボディスラムで叩き付けると、趙雲もボディスラム。娘國無双はクイックタッチで代わる代わるボディスラムを決めて里歩を痛めつけると、趙雲はキャメルクラッチ。さらに真琴とのトレイン攻撃から真琴がシットダウンのコブラツイスト。
そこにボロボロになりながらイサミが入ってきたが、真琴が場外に蹴り出す。その隙に里歩がサムソンクラッチからフットスタンプを真琴に落とすと、趙雲をブレーンバスターで投げてイサミにタッチ。
真琴にダイビング・クロスボディーを決めたイサミは、ドロップキックは自爆したが、趙雲にバズソーキックを叩き込んでから真琴をブレーンバスターで投げようとする。踏ん張った真琴はダブルアームの体勢に。しかしイサミは卍固めで切り返す。趙雲がカットするが、前日のFREEDOMS後楽園大会での“ノーキャンバス+カミソリボード&ノコギリボードデスマッチ”で負った額のキズを攻撃されたイサミは「ここは触っちゃダメなんだぞ!」。
真琴が無気力キックを叩き込むと、額のバンダナが取れてしまったイサミ。そのバンダナを投げ捨てた趙雲は串刺しカンフーキックからスワンダイブ式カンフーキック。かわしたイサミは「俺のバンダナ!」と叫んで攻撃していくが、真琴が張り手。さらに趙雲は北京式619を決めると、真琴のW・W・ニー(=側転からのニードロップ)から趙雲がミサイルキック。
さらにゴリースペシャルとフェースクラッシャーの合体技から、趙雲がイサミの両足を押さえ付けたところに真琴アラベスク(=スピアーからのジャックナイフ式エビ固め)。だが、里歩が趙雲にそうまとうを叩き込んでカット。さらに真琴をジャンピングニーで蹴散らした里歩はイサミにくるくるリボン(=回転十字から旋回しながらエビ固め)を仕掛け、そのまま回転しながら趙雲にアタック。
さらにイサミが趙雲に山折りを決めると、「かめはめ波!」の声と共に里歩がそうまとうを発射して3カウント。この結果、決勝はJRvs.不死身のスモールモンスターズというカードに決定。
第6試合
3.26新木場大会で因縁が勃発した両者だけに、この日の志田の太腿には「かかってこい!!」の文字。REINA女子タッグのベルトを腰に巻いて入場した志田は、腿の文字をSAKIに向かってアピール。SAKIも握手しながら志田を睨み付ける。ロックアップからロープに押し込んだSAKIはロープに飛び乗ってのフェースクラッシャーからカンパーナの体勢に。
しかし反転した志田は変形のサーフボードストレッチに捉える。そしてロープに飛んだ志田だが、追走したSAKIはコブラツイスト。さらにシャープシューターの体勢から志田の腕を持って持ち上げるブルズ・アンヘリート。
ブレーンバスターを狙ったSAKIだが、志田が踏ん張るとエルボー合戦に。優勢の志田は胸を突き出して「もっと来い!」と挑発。ロープに飛んだSAKIにカウンターのヒップアタックを叩き込んだ志田は、ヘアーホイップで投げると場外に出てSAKIの上半身をエプロンから外に出し、そこにランニングニーリフトをカチあげる。
リングに戻った志田は逆エビ固めに捉える。リング中央でどっしりと腰を落とした志田だが、SAKIはどうにかロープに脱出。志田はブレーンバスターを狙うが、踏ん張ったSAKI。ならばと志田はニーリフトからブレーンバスターを狙うが、SAKIは逆に投げてみせる。
そこからダイヤル固めで回していったSAKIだが、カウントは2。ボディスラムからコーナーに登ったSAKIはリバーススプラッシュを投下。さらに張り手を見舞って「起きろ!」と挑発するが、これに怒った志田はファイアーマンキャリーで担ぎ上げると、シュミット流バックブリーカーで叩き付ける。
さらに串刺しジャンピングニーから荒鷲ドライバー(=フェースバスター式カナディアンハンマー)で叩き付けるが、カウント2で返した先は首固めで丸め込む。カウント2で返した志田は延髄斬りからスリーカウント(=ハーフダウンの相手へジャンプして飛び込むランニングニー)を叩き込むと、カバーにはいかずブレンバスターで叩き付けてから3カウントを奪った。
勝った志田が腿の「かかってこい」を再度アピールすると、SAKIは憮然とした表情で引き上げていく志田を睨み付けていった。
第7試合
Twitterで募集した優勝予想だが、71名の応募者の中から、ここまで全試合の結果を当てている日とが4名いるという。しかもJRの優勝を予想している人が2人、不死身のスモールモンスターの優勝を予想している人が2人いるとのこと。
まさにがっぷり四つの状態で迎えたゴーゴー!グリーンカレーコップンカップ2015決勝戦。里歩はIWA三冠のベルト、イサミはインディペンデントワールドJrのベルトを持って入場。
4者握手を交わし、イサミvs.円華で試合開始。腕の取り合いから円華がトリッキーな動きで切り返す。リストロックで絞め上げた円華だが、テクニックでイサミが切り返すと円華はアームドラッグで投げていく。続いて里歩とMIZUKIがリングイン。腕の取り合いからクロスボディーを里歩が決めれば、ブリッジで逃れたMIZUKIもクロスボディー。しかし里歩もブリッジで逃れる。
そこからリバースのデスロックを決めていくと、タッチを受けたイサミがレッグスプリットで続く。MIZUKIをコーナー下に座らせたイサミは、バッティングフォームから36モンキーズばりに応援歌を歌い出すと、ランニングホームラン(=リング1周してからの串刺しエルボー)。
さらに「新必殺技!」と叫んでからThis is ホームスチールを試みるが、スライディングしてきたイサミをかわしたMIZUKIがタッチして「アウト!」。すかさず円華が蹴っていくが、ボディスラムを返したイサミは里歩にタッチ。ジャンピングニーを放った里歩だが、キャッチした円華はマットに叩き付ける。
そしてMIZUKIを持ち上げてタイタニックポーズ(=組み体操のサボテン)からボディプレスを投下。MIZUKIは弓矢固めを決めてから円華にタッチ。シュミット流バックブリーカーから肩口に担ぎ上げると、コーナーに叩き付けてからのオクラホマスタンピート。
さらに逆片エビ固めを決めると、カットに入ろうとするイサミにフロントキックを叩き込んでMIZUKIにタッチ。ヘアーホイップで投げていったMIZUKIは、コーナー下に里歩を座らせて踏みつけると、円華にタッチ。防戦一方の里歩をブレーンバスターで投げた円華だが、里歩も回転しないくるくるリボン(=回転十字から旋回しながらエビ固め)からハリケーン・ラナを決めてイサミにタッチ。
串刺しジャンピング・フロントキックからバズソーキックを放ったイサミだが、かわした円華がロープに飛ぶとカウンターのドロップキック。だが、ブレーンバスターを背後に逃れた円華は飛び付き式ネックブリーカー。タッチを受けたMIZUKIはドロップキックを連発。
10分を経過し、4発目でどうにか倒してコーナーに登るが、追いかけていったイサミ。背後から円華が引きずり降ろすと、MIZUKIはダイビング・クロスボディー。イサミがかわすが、円華がキャッチしてそのまま振り回してイサミと里歩を蹴散らすと、MIZUKIが円華をコルバタで投げてイサミにぶつける。
さらにイサミをカニ挟みクラッチで丸め込んだMIZUKIは、続いてカサドーラを狙ったが、決めさせないイサミはドラゴンスクリュー2連発。タッチを受けた里歩は串刺しジャンピングニーからノーザンライト・スープレックスの体勢。MIZUKIが踏ん張ると、エルボーからブレーンバスターで投げた里歩はジャスト・フェースロック。イサミもその横で円華にジャスト・フェースロック。
里歩はダイビング・フットスタンプを投下するが、かわしたMIZUKIは逆さ押さえ込み。カウント2で返した里歩は雁之助クラッチ。カウント2で返したMIZUKIだが、里歩はそのままさくらえび固め(=逆片エビからのブリッジ)。何とかイサミを引きずりながらも円華がカット。しかし里歩がイサミにくるくるリボン(=回転十字から旋回しながらエビ固め)を仕掛けた状態で回転して円華にアタック。
だが、MIZUKIがイサミをコルバタで投げ、4者ともにダウン。走り込んできた里歩をカサドーラで丸め込んだMIZUKIだが、里歩もエビ固めで切り返す。カウント2で返すと、両者タッチしてイサミのエルボーに円華は逆水平チョップで対抗。そっから「ボディがガラ空きだ!」とボディブローを叩き込んだイサミは、円華をコーナーに張り付けてのドラゴンスクリュー。
続くショーンキャプチャーをフェースバスターで切り返した円華はシットダウン・パワーボムからランヒェイ(=高速雁之助クラッチ)。潰して抑え込んだイサミは、キックアウトした円華に勇脚(=トラースキック)から垂直落下式ブレーンバスター。走り込んだイサミをカウンターのドロップキックで迎撃した円華。
両者タッチして里歩とMIZUKIが激しいエルボー合戦。そこから飛び付いてきたMIZUKIをキャッチした里歩は、ベアハッグの体勢からノーザンライト・スープレックスで投げていく。残り3分となり、イサミと里歩はMIZUKIのダイビング・クロスボディーをキャッチしたが、そこに円華がダイビング・クロスボディーで加勢。
さらに里歩に対して合体式ダブルアーム式フェースバスターを決めると、コーナーの上でタイタニックポーズ。そのままダイビング・ボディプレスを投下するが、かわした里歩。円華を場外に追いやったイサミがトペを発射。その間に里歩のそうまとうをかわしたMIZUKIが丸め込むが、里歩はその場跳びのそうまとう。
さらにイサミが戻ってきて「かめはめ波!」とやると、里歩がそうまとうを発射。クリーンヒットしたがカウント2で返したMIZUKIはカニ挟みからジャパニーズレッグクラッチホールド。カウント2で返した里歩はそうまとうを狙うが、MIZUKIはアクアマリン(=回転十字固め→全体重を乗せたエビ固め)で丸め込むとガッチリと抑え込んで3カウント!
エンディング
IWA三冠王者で不動のセンターだった里歩からMIZUKIがピンフォールを奪ってJRが優勝。円華は珍しく興奮気味に「みずぴょん、やったよ! お〜し、やったぞー! わたくし、円華2年連続コップンカップ優勝でーす! 去年は優勝商品のグリーンカラーはパートナーの米山さんに全部持って帰られちゃったんで、今日はみずぴょんと仲良く半分こして持って帰りたいと思います!」と喜びの弁。
そして優勝賞品のグリーンカレー10日分を進呈したさくらが「円華さんがここまでガッとくるのはなかなかないと思うんですけど、1回戦のすべてを出し切るようなランヒェイはどんな気持ちで出したんですか?」と尋ねる。
すると円華は「すべてを出し切る気持ちで放ちました!」と返答。YMZ対決を終えて「これですべての米とのアレは解消されたと思います。もちろん、いい方に」と、今回の米山とのコンビ解消→別々のコンビでトーナメント出場のわだかまりは対戦したことで解消できたと語った。
一方のMIZUKIは準決勝で「ことり」、決勝で里歩からフォール勝ちしたのだが、この日は午前中から試合をしており、決勝が4試合目だということで「はい、終わりました〜」と安堵の言葉が思わず漏れる。この喜びを誰に伝えたいか聞かれたMIZUKIは「親衛隊の皆さんに伝えたいですぅ」。
なお、JRの優勝&すべての勝敗を当てた人は2名いたとのこと。そして出場選手が観客と握手をしてからリングに集合。さくらが締めようとすると、高梨が「ちょっと待ってください。控室にこんなものが」と言って「天誅」と描かれた手紙を渡す。「ムカつくんだけど」と言うさくらは「さくらえみ、こんなもんじゃ俺のゴールデンウィーク、始まりもしないし終わりもしないよ。あんたゴールデンウィークの神様だろ? 毎年女の子とたくさんヤラせてくれ……」と読んだところで絶句……
仕方ないので続きを高梨が代読する。
「今年のゴールデンウィークをもっともっと女子とヤラしてくれよ。いや、里歩ちゃんとヤラせてくれよ。場所はどこでもいいよ。ゴールデンウィーク中に二人きりで……。今日は控室に入れないけど、ヤラせてくれないなら、次の我闘雲舞の控室から女子選手のコスチュームが全部なくなるから。犯人は甲田(哲也)。佐藤光留」
光留から要望に対し、里歩は「やらないです」と断固拒否するが、さくらは「もうこの闘いは終わりにしましょう!」と言って5月5日の大塚大会で里歩vs.佐藤光留のシングルマッチを行うことをその場で決定。さらに8月13日の後楽園大会にはタイから9人の選手の参戦が決定。そのことを“ある方”に報告したところ、その方も参戦することになったという。その方とはタイ人レスラーにも激励にも駆け付けたことのある“帝王”高山善廣だという。
さらに後楽園前の6.21板橋大会では「ことり」vs.志田のシングルマッチを行うことも発表されたあと、マイクを渡されたMIZUKIが「皆さん予想はしてくださらなかったですけど、応援してくださった方、ありがとうございました。さっきはちょっと里歩さんから勝って、カレーをいただいて、ちょっと舞い上がって何も言えなかったんですけど、さくらさん! 今日、もちろん円華さんの手助けもあって(勝てたので)こんな私が言うのも何ですけど、里歩さんのそのベルトに挑戦させていただけないでしょうか?」と里歩の持つIWA三冠王座に挑戦表明。それを聞いた王者・里歩は「お願いします」とMIZUKIと握手。
そこで6.26板橋大会で里歩vs.MIZUKIのIWA三冠戦を行うことも決定すると、最後は「GMまだまだ止まらないぞー! 盛り上がっていくぞー! 里歩さん頑張ってね」「我闘雲舞の行き先は?」「リャオサイ?」「メシャーイ!」「リャオカー?」「メシャーイ!」「トンパーイ?」「シャーイ!」「レッツゴー」「ガトームーブ!」で締めくくった。
<試合後コメント>
JR(ジャックとローズ)
円華「今日はもうみずぴょんの力なんで、僕から言うことはないです」
MIZUKI「いえ、今日は円華さんのサポートがすごく沢山だったんですけど」
円華「いえいえいえ」
MIZUKI「ありがとうございます」
円華「いやいやいやこちらこそ」
MIZUKI「里歩さんから最後取ったので、これを自信にして次里歩さんのベルトに挑戦して、必ず勝ってきます」
円華「頑張って! 必ず勝ってください」
――円華さんから見て、里歩選手とMIZUKI選手の力の差はどれぐらいあると思いますか?
円華「いやまあ二人共ね、タイプは似てるし、なんなら見た目も似てるんで、なんか色合いとかもたまに間違えそうになるんで、もう実力もきっとそれぐらいにイーブンで来てるんじゃないですかね? 最近の成長はもうものすごい勢いで成長してるんじゃないかなと思ったり思わなかったり」
MIZUKI「思ってください」
円華「いや思ってますよ」
――MIZUKI選手自信では力の差はどう感じてます?
MIZUKI「やっぱり里歩さんは、何かしても絶対何かが返ってくるっていうか一枚上手な感じがすごいあるんですけど、それをわかったので、そのまた上をいければ」
円華「素晴らしいですね。頑張って」
不死身のスモールモンスター
イサミ「あの、ギリギリ間に合ったつもりなんですけど」
里歩「いや、全然間に合ってなかったですよ〜」
イサミ「いやいやいや」
里歩「間に合ってなかったです」
イサミ「ギリギリセーフじゃないですか?」
里歩「いやアウトでしょう! アウトですよ」
イサミ「セーフセーフセーフ。いや一回戦・二回戦は勝ったじゃないですか? いやまああれはだからシードを引いたおかげですよ」
里歩「ありがとうございます」
イサミ「完全なる、僕の力は一切、一回戦、なんなら二回戦の途中ぐらいまでもう自分の力で勝ってるよ、シードっていうことで」
里歩「いやイサミさんの力がなければ自分は、いやでもすごい励ましの言葉をかけてくださるので、それがなかったら自分は途中で心が折れてました」
イサミ「いやいやいやそんな簡単に人間の心折れちゃダメですよ。励ましの言葉っていうか、その結果僕らも準優勝で負けてしまいましたけど、こうね、また二番目っていうね、俺に一生ついてまわるであろう準優勝っていうね、なんなら俺のせいで準優勝になってるんじゃないかってぐらい全てにおいて二番っていうのがついてまわるんですよ。でもね、二番ってそんなに悪い数字じゃないですよ。まだ一番があるんで、ベルト持ってるから一番じゃないんです。もう一回、まだ、今日負けたけど、もう一回、次勝てばいいじゃないですか。もう一回やった時に。別にこれでね、プロレス辞めるわけでもなんでもないんだから、チャンピオンなんだし僕もチャンピオンなんだし、また組んで勝ちましょう」
里歩「はい」
イサミ「それでいいんですよ。いいと思います。ただ! すいません、5月5日は文体があるんで僕はいけません」
里歩「いやーなんとか、ね? 頑張りますけど」
イサミ「なんとなく1つ技を貸しますのでそれで、ごまかしてください」
里歩「お!? はい」
イサミ「ごまかしてください」
里歩「ごまかす? はい」
イサミ「ありがとうございました。また組みましょう」
里歩「ありがとうございました」
イサミ「これ俺が昨日ハゲてなかったら勝ってたんだよな〜(と言いながら控室へ)」
――佐藤光留戦に技を貸してもらえるということですが、佐藤光留戦決まりましたね。
里歩「いや〜、なんで? 別に、自分が犠牲にならなきゃいけないんですかね?さくらさんは何を考えていらっしゃるんですか?ちょっとわかんないです。えーどうしよう!?どうしたらいいんですか?」
――里歩さんの中では闘うのとコスチュームが失くなるのどちらがいいですか?
里歩「どっちもやですよ!!」
――ではやはり皆の責任をもって闘うしか……
里歩「はい……頑張ります」
――そして今日メインでフォールを奪われたMIZUKI選手からベルトに挑戦表明を受けました。
里歩「なんか、まずMIZUKIちゃんが自分を倒そうという気持ちがあることもすごく驚きだったし、多分MIZUKIちゃんの中で消決めてたんじゃないですかね? 今日勝って言うっていうのを。それぐらいの気持ちを感じました、すごい」
――闘ってみて力の差をどう感じました?
里歩「でも、言ってしまえば今日一回負けただけなので、こういう大舞台で負けたっていうのはあれですけど、一回負けただけなんで、それで挑戦、してくれるのはすごく嬉しいんですけど、やっぱり一回勝っただけでガッとこれるもんじゃないと思うので、そのへんは大丈夫だと思います」
――相手が一回勝っただけで挑戦を受けたというのはMIZUKI選手と闘いたいという気持ちは以前からあったのでしょうか?
里歩「そうですし、最初の防衛戦がさくらさんで、次の防衛戦が10年ぐらいの真琴さんってなって、次に来るのはすごく勇気がいることだと思うんですよ。それを名乗り出てきてくれたことも嬉しいし、今日の試合ですごく気持ちが伝わって押されちゃった部分もあったので受けました」