ユニオン4.29後楽園大会 FUMAvs.石川の薔薇1000本デスマッチルールによるユニオンMAX戦、イサミvs.坂口のインディワールドJr.戦

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ゴールデンユニオン2015
日時:2015年4月29日(水)
開場:17:30 開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:807人

▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○久保佑允
7分34秒 ドス・カラス・クラッチ
●中津良太

▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○円華(フリー)with 立花はるみ
2分34秒 横入り式エビ固め
●レディビアード with 竜剛馬

▼第3試合 ユニオンプロレス認定Fly to Everywhereワールドチャンピオン選手権試合 3WAYマッチ 20分1本勝負
[王 者]●チェリー
5分48秒 回転エビ固め
[挑戦者]○ハイビスカスみぃ(琉球ドラゴンプロレスリング)
※もう一人は[挑戦者]石橋葵(世界プロレス協会)。第5代王者チェリーが2度目の防衛に失敗。みぃが第6代王者となる。

▼第4試合 タッグマッチ 20分1本勝負
大家健(ガンバレ☆プロレス)/●紫雷美央
5分7秒 クロスフェースロック
●大家拳號(真霜拳號=K-DOJO)/諸橋晴也

▼第5試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
MEN’Sテイオー(フリー)/宮本和志(フリー)/○SAGAT
11分16秒 スリーパーホールド→レフェリーストップ
柴田正人(U-FILE)/●風戸大智/三富政行

▼第6試合 二代目マッスル坂井決定戦 30分1本勝負
○福田洋
12分15秒 フクダアームバー
●スーパーササダンゴマシン(新潟プロレス)

▼第7試合 インディペンデント・ワールド・世界ジュニアヘビー級選手権 30分1本勝負
[王 者]○木髙イサミ
13分25秒 勇脚・斬→片エビ固め
[挑戦者]●坂口征夫(DDT)
※第22代王者イサミが初防衛に成功

▼第8試合 ユニオンプロレス認定シングル王座ユニオンMAX選手権試合 薔薇1000本デスマッチ 30分1本勝負
[王 者]○FUMA
20分37秒 ダイビング・ヘッドバット→片エビ固め
[挑戦者]●石川修司
※第4代王者FUMAが2度目の防衛に成功

薔薇1000本デスマッチで石川に辛勝したFUMAだが諸橋、福田、久保との1対3を要求
イサミが坂口とのシバキ合いを制す!キャリア14年のみぃが女子シングル王座初戴冠!

オープニング

2015-4-29ユニオン後楽園_オープニング①後楽園ホールで前説するのはこれが初めてだという細身のシャイボーイリングアナ。リングアナになって1年が経つ細身リングアナだが、プロレスについて数々の分からないことをプロレスファンに聞いてきたという。しかし1つだけ誰も教えてくれないことがあるという細身リングアナ。
その唯一分からないことが「ショア!」だという。そこでこの「ショア!」について教えてくれる“講師”として竜剛馬を呼び込む。剛竜馬さんのオマージュレスラーであることをあっさりと説明した竜は「その剛竜馬がやっていた右手をあげての『ショア!』、これをオマージュしてやっていると、これ、まさにお客様と一体感を持って盛り上がれる最高のアレなんですけど、最近戸惑っているのかヤル人が少ないっていうのが一部ではありますけどね。ただ正直言って、ユニオンプロレスで一番盛り上がるのがショア!なんですよ」と豪語。

「絶対やるんだぞ、絶対だぞ」と念を押してから竜が観客全員で「ショア!」をやろうとするが、「ショア!」と声を出したのはまさかの竜だけ。空気を読んだ観客たちに観客が拍手を送ると、細身リングアナが「先生、このままだともう時間なんですけど。ただ先生、今のを見て、僕、先生よりうまくやれる自信があるんですけど」と言い出し、細身リングアナが「いくぞ! ショア〜!」と右腕を掲げると、観客全員で「ショア!!」を大合唱。

2015-4-29ユニオン後楽園_オープニング②続いてナオミ・スーザン代表をはじめユニオン戦士がリング上に集合すると、スーザン代表が「皆さん、こんばんは! 本日はゴールデンユニオン2015にご来場、本当にありがとうございます! 今日はですね、ユニオン上半期のビッグマッチ! ビッグマッチですよ。ビッグマッチということで全8試合! いつもよりはちょっと多い! さらに8試合の中で3つがタイトルマッチ! ということで、ユニオンプロレス的には非常に気合いの入った大会です」と挨拶すると、選手たちが着ているユニオン新TシャツをPRした。
そしてメインに出場する石川が「皆さん、こんばんは。今日は観戦ありがとうございます。メインではFUMAぶっ潰して、自分がチャンピオンになりますんで、第1試合から応援よろしくお願いします」と挨拶した。

第1試合

2015-4-29ユニオン後楽園_第1試合ゴローJr.のマスクを被って入場した久保は、マスクを脱ぐと中津を睨み付ける。グラウンドでのバックの取り合いからヘッドロックに捉えた久保。ヘッドシザースで脱出した中津は、ロープに飛ぶとアームドラッグを連発。ロープに飛び乗り、飛び付き式のアームドラッグで投げてからミドルキック。
しかし串刺し攻撃を狙った中津を蹴りで迎撃し、脳天にカカトを落とした久保はアストロシザースで投げていく。巧妙なチョーク攻撃で首を絞めていった久保は、注意するレフェリーに「何もしていないよ」と言い張る。

逆水平チョップとチョップを叩き込んだ久保はフィストドロップを落とすと、エルボー合戦を仕掛けていく。さらにエルボースマッシュでカチあげた久保は、中津のドロップキックを自爆させるが、串刺し攻撃を狙った久保にソバットを叩き込んだ中津は、ランニング・ジャンピングソバット。
さらに串刺しジャンピングエルボーからフェースクラッシャー。予告付きブレーンバスターで投げた中津は、サイクリングヤッホーを狙うが、防御した久保。ハイキックを放った中津だが、うまくブロックした久保はバックドロップ。さらにダブルアーム式フェースバスターで叩き付けた久保はゴロースープレックスの体勢に。

エルボーで逃れた中津は久保のエルボーにエルボーで応戦すると、さらにミドルキック。エルボー3連発を叩き込んだ久保に対し、張り手を返した中津はミドルキックで蹴り倒すとジャーマンで投げる。カウント2で返した久保は、バズソーキックをかわすとヨーロピアンクラッチの体勢に。
そこから腕十字を狙ったが、うまく腕を抜いた中津。すると久保はドス・カラス・クラッチ(=腕決め式首固め)で抑え込んで3カウント。

第2試合

2015-4-29ユニオン後楽園_第2試合①六法全書を持った竜と共に入場したビアードに対し、立花はるみ嬢をエスコートしながら入場した円華が「はるみちゃん、アレ持ってきてくれたかな?」と言うと、はるみ嬢は3.28横浜大会で円華から預かった婚姻届を取り出す。しかし妻になる欄に名前は書いていおらず、それを見た円華は「ちょっと待って! これ、何も書いてないじゃない?」と詰め寄る。
そこに割って入ってきた竜が「弁護士の立場としてひと言いわせてもらう。皆さんも知っているでしょう。憲法24条には『婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する』(と書かれている)。合意できてないじゃないか。そして民法741条、合意がない、婚姻の意思がない婚姻は無効だとされている。つまりこの婚姻届に無理矢理書かせて持っていっても、そんなものは無効だ! お前が立花さんに相応しい男かどうか査定してやる! この試合を通じてレディ・ビアードが!」と言い出すが、ビアードは「(意味が)ワカンナイ」。とりえあず悪い奴を倒せばいいと言われて納得したビアード。

ショルダータックルからスピンキックを放ったビアード。だが、かわした円華がロープに飛ぶとビアードはカウンターのアームホイップ。しかしその場飛びムーンサルトをかわした円華は逆にその場飛びムーンサルト。そこからロープに飛ぶが、エプロンから竜が六法全書で殴打。すかさずビアードがセカンドロープに円華を押し付け、上から乗っかっていく。
パワーボムを狙ったビアードだが、ナックルを見舞って逃れた円華は串刺し攻撃をかわしてフェースクラッシャー。さらに顔面への低空ドロップキックからランヒェイ(=高速雁之助クラッチ)の体勢。

逃れたビアードハイキックを放つが、かわした円華はハイキック。かわしたビアードは延髄斬り。しかしビアードがカバーしたところで竜が乱入して「待って待って待って! やっぱり最後はこの私が決めなければならない!」と言い、はるみ嬢に「私の格好いいところ見ていてください」と言ってからビアードが羽交い締めにした円華に六法全書で殴りかかったが、円華がかわして案の定ビアードに誤爆。
2015-4-29ユニオン後楽園_第2試合②そこを円華がスクールボーイで丸め込み3カウント。その間に、はるみ嬢も竜にコブラツイストを仕掛けて動きを止めていた。この見事な共同作業で勝利した円華は「オイ、見たか! やっぱりな。最後はな、この2人の絆で勝利するんだよ。もう気持ちは決まったでしょ? はるみちゃん、僕と結婚してください!」と手を出す。だが、竜も「だから合意がなきゃダメなの」と止めようとするが、円華は「いま合意しただろ。コブラツイストしたじゃねぇか」と主張。

しかし竜が「私のほうが頭がいいし、たぶん社会的な地位も高いんで私のほうがいいと思うんですよ。今日はたまたまビアちゃんが負けちゃったけど、私は全然大丈夫なんで、私と付き合ってください!」と言って手を差し出すが、円華も「勝手に決めるな! じゃあはるみちゃんに決めてもらうじゃねぇか。結婚してください!」と言って手を差し出す。
はるみ嬢は「えっと、どっちがいいかなぁ? でもやっぱり……ビアちゃんが一番かわいい! 一緒に帰ろう!」と言ってビアードを選択。大喜びのビアードははるみ嬢とハグをすると仲良く帰っていった。円華と竜は「ばつが悪いとはこの事だね。帰ろうか」と言って、2人で肩を落として引き上げていった。

<試合後コメント>
レディビアード&立花はるみ
――なぜレディビアードさんを選ばれたんでしょう?
立花「可愛いからです」
ビアード「可愛いです! だからビアちゃんすごい嬉しいありがとうございます! すごい嬉しいです今! たくさんたくさんすごい楽しいなことしてもいいね。海に行くもいい。山に行ってもいい。一緒に納豆を食べてもいい。すごい嬉しいですね、興奮の未来あります。私もすごい嬉しいです、立花さん」
立花「はい。幸せになります」
――ご結婚をされるんですか?
立花「そういうことです」
――ちなみに、ビアードさんを男性として見ていますか? 女性として見ていますか?
立花「いや、女の子ですよね?」
ビアード「です。すごい特別な感じですね。我々すごい嬉しいですごい幸せです。こっちが一番大事なこと」
――あの二人のダメな所は一体どこだったのでしょう?
立花「う〜ん、やっぱり円華選手はやっぱりちょっと残念でしたね」
(円華と竜が乱入)
竜「まてまてまて! ふざけるんじゃないよー!」
立花「まだ何もあなたのことは言ってないです」
竜「じゃあ良い事言ってよ、なんかいいとこあるじゃん一個ぐらい」
立花「え……二重が綺麗」
竜「ちょっと嬉しい(はにかんで)嬉しいね。もうこんなこと言われちゃったら諦めきれないじゃなーい!」
立花「諦めてください」
竜「諦めきれないじゃなーい! ね?」
円華「いや諦めないですよ」
竜「結婚、交際、僕ら諦めないんで」
円華「どこがいいの?」
立花「え? 可愛い〜」
竜「どこが可愛いんだよ、ヒゲも剃らないし。ふざけんなよ」
立花「なんで私が怒られなきゃいけないの?」
ビアード「全部が可愛いね」
竜「じゃあ僕らが同じぐらい可愛かったらいいんすか?」
立花「そうですね、ビアちゃんぐらい可愛くなったら出なおしてきてください」
円華「可愛くなろうか」
竜「可愛くなろうもう。AneCanとか読めばいいかな? CanCanとか」
ビアード「じゃあね!」
円華&竜「うん、可愛くなろう(ブツブツ言いながら控室へ)」
ビアード「勝った! 嬉しいですね!」
立花「幸せになろうね」

第3試合

2015-4-29ユニオン後楽園_第3試合3人で同時に握手を交わして試合開始。まずはチェリーとみぃは石橋に対してサンドイッチ低空ドロップキックから合体攻撃を決めてハイタッチ。そこを首固めで丸め込んだチェリーだが、カウント2で返したみぃは怒ってチェリーを場外に追いやる。石橋とみぃはショルダータックルでぶつかり合うが、石橋が何度もぶつかってくるみぃをことごとくなぎ倒す。
しかし、その度にブリッジでカバーから脱出するみぃ。「しんど!」と漏らしたみぃに対し、チェリーは髪の毛を引き抜くと石橋とトレイン攻撃を仕掛ける。と、見せかけて背後から石橋を丸め込んだチェリー。

みぃがダイビング・クロスボディーでそんな2人をなぎ倒すが、チェリーは石橋に熟女でドーンを叩き込むと、みぃにも熟女でドーン。しかし石橋も2発目の熟女でドーンをかわしてハイキックを叩き込んでからフィッシャーマンズ・スープレックス。カットしたみぃが石橋にスタナーを決めるが、石橋もサッカーボールキックを返す。そこにチェリーが石橋に向かってミサイルキックを発射すると、みぃにコーナーにあがるように指示。
しかしコーナーにあがったみぃを突き落としたチェリーは石橋にチェリトーン・ボムを投下。そこをみぃがチェリーを丸め込むが、石橋がビスケットスター(=120%スクールボーイ)で2人まとめて丸め込む。カウント2で返したみぃは石橋にファイナルカット。

2015-4-29ユニオン後楽園_FTE王座を奪取したハイビスカスみぃ「このクソババア」と叫びながら突進したみぃをかわして春夜恋(=チェリー式丸め込み)を狙ったチェリー。しかしカウント2で返したみぃはファイナルカットの体勢に。そこを春夜恋で丸め込もうとしたチェリーだが、逆にみぃがエビ固めで抑え込んで3カウント。FTE王座が他団体に流出してしまった。

<試合後コメント>
ハイビスカスみぃ
――女子のシングル王座を手にしたのはいつぶりぐらいなのでしょう?
「えっと、まずシングルのベルト自体が、アイアンマンとFUCKのエアー級(FUCK認定世界エアー級)しかなくて、初めて女子のベルトを獲りました」
――それはハイビスカスみぃになってからということではなく?
「はい。キャリアもう14年目になるんですけど……にして初めての女子のシングルのベルトです」
――実際王者になってみて、そのベルトをもって何かしていこうという思いはありますか?
「これを獲ったことによって、また沖縄から東京に来る理由ができたので、どんどん防衛戦をして、出稼ぎに来たいと思います!」
――防衛戦はユニオンの中だけで考えてますか? それとも琉球ドラゴンでも、と?
「琉球ドラゴンは、私しか女子はいないんですけど、なんかさっき聞いた所によると、『女子っぽかったら(防衛戦やっても)いいよ』って言われたので(笑)。なんかできればやりたいなと思います」
――この団体に所属している前王者のレディビアードに関してはどのようなイメージを?
「え? イメージ!? さっき初めて会ったんですけど(笑)、なんか色んな方がいるんだなと。でもすごく人気があって、素敵だと思いました」

第4試合

2015-4-29ユニオン後楽園_第4試合かつてユニオン所属だった頃の大家健に代わって大家拳號としてユニオンに参戦していた時期がある真霜拳號。久しぶりに大家拳號として参戦すると、観客は大「大家」コールで迎え入れる。一方、引退する美央に頭を下げられ、抗争中の古巣ユニオンに特別参戦することになった大家は、今成を帯同して入場。最後の“けんとみお”を結成した美央もWAVEとアイスリボンのタッグベルトを持って登場すると、大家に無理矢理リング中央に引っ張って来られ、『BAD COMMUNICATION』に合わせて足を踏みならそうとしたが、そこに諸橋と拳號が奇襲攻撃。

美央を拳號がボディスラムで叩き付けると、続けて諸橋がストンピングからヒザを押し当てる。しかし串刺し攻撃を狙った諸橋を蹴りで迎撃した美央は女郎蜘蛛(=ぶら下がり式首4の字固め)。さらにミサイルキックを発射した美央は大家にタッチ。控えの拳號にエルボーを見舞った大家は諸橋とエルボー合戦。
そこからヘッドバットを見舞った大家はエルボーでコーナーまで諸橋を押し込むと、カミカゼで叩き付けていく。そして足を踏みならして炎のスピアーを狙ったが、諸橋は逆にスピアーで迎撃。ここで拳號がリングインすると、大「大家」コール。

ランニングローを叩き込んだ拳號に張り手を返した大家はエルボー。ロープに飛ばされる瞬間に美央がタッチすると、すかさずダイビング・クロスボディー。キャッチした拳號だが、大家が押し倒すと、美央は拳號にヘッドバット。さらにけんとみおの合体ブレーンバスターから美央が卍固め。
これをシットダウンして逃れた拳號は美央を諸橋に向かってヒップ。待っていた諸橋はスパインバスターで叩き付けると、拳號がトドメを刺そうとするが、大家が割って入り盾になる。すかさず美央は土蜘蛛(=首4の字固めに捕らえた状態からの丸め込み)を決めるがカウントは2。ならばと紫閃光(=シャイニング式延髄斬り)を放った美央だが、かわした真霜はクロスフェースに捉える。大家は諸橋に抑えられていたためカットに入れず、美央は無念のギブアップ。

2015-4-29ユニオン後楽園_ユニオンマットがガンプロに染まった瞬間マイクを持った大家が「紫雷美央! 俺たち! 負けちまったな! でもな! 負けても負けても人生は続いていく。そうだな、オイ。お前、9月に引退する! それまでガンバリ続けろ! いや、そのあとの第二の人生も! しっかりと! しっかりとガンバリ続けろ!」とエールを送ると、観客を立たせてから「いくぞー! いくぞー! 3、2、1、ガンバレ☆プロレース! ガンバレ☆美央ー!」と叫んだ。
今成に煽られてガンプロユニバースがリングを取り囲む中、美央も大家に釣られてリング内で足を踏みならす。最後には無理矢理リングにあげられたが、何度も帰ろうとしていた大家拳號まで足を踏みならし、ユニオンマットをガンプロの世界に染めた。

<試合後コメント>
けんとみお
――久々かつ最後のけんとみおとのことですが、組んでみていかがでした?
大家「そうですね、なんか、やっぱり……(※外の野球の盛り上がりが聞こえてくる)」
美央「なんかスゲー外盛り上がってますよ!?」
大家「こんな感じだよねだから! 最後はこんな感じで終われたからいいんじゃねーか!? (美央が)9月に引退するって聞いて、それでその、やっぱり俺は俺でガンバレ☆プロレスの一国一城の主になってるわけじゃないですか? ね? で、あの、その、初めて絡んだ時、何者でもなかったわけですよ我々は。でも、僕は、団体持ってる。彼女はベルト持ってる今。辞めてしまうかもしれないけど、頑張り続けてそれで、何年か経った時に、俺たちは俺たちで何か結果を残してたって気持ちはすごくあるわけですよ。ね?」
美央「ね」
大家「それでやっぱり、その原点になるのがまあ、俺が一方的にね、抗争しかけてたのかもしれないけどでも、こいつと、やりあったっていうのがやっぱどうしてもやっぱ歴史の中にあるわけですよ。大家健のプロレス史、紫雷美央のプロレス史を紐解いていくと絶対にあるんですよ。だから、この、タイミングでね、いやもうほんと去年石川に負けて、どの面下げてユニオンに上がるんだよと。ちょうど1年前ですよ? 流血してボッコボコにやられて俺自分からドンいってやったのにさ、返り討ちあいましたよ。もう、もっともっと強くなるまで帰れない、ユニオンに帰ってこれない、出れないと思ってたけど。でもやっぱりさ、最後なんでしょ? ユニオン所属にもなったしさ、だったら、一回、そういうのはナシでね、やろう。どこまで成長したか一緒にやろうって思ったわけですよ。そしてその結果! 負けたよな?」
美央「負けました」
大家「負けたよ。でもさ、負けても、続くんだよね人生って」
美央「お、おう(動揺しながら)」
大家「な?」
美央「続くね」
大家「そうだよな?」
美央「おう」
大家「まあ原因はあれかもしれないけど、身体の故障とか色々あって引退するわけじゃん」
美央「おう」
大家「でもさ、プロレス辞めても続くわけだよね人生って」
美央「そうだね当たり前のことだよね」
大家「当たり前のことなんだけどさ」
美央「自然の摂理だね」
大家「ってことはさ、生きてる限り俺たち何かやってかないといけないし」
美央「おう」
大家「なんか絶対できるはずじゃん? なんか目標をもつことが、やっぱり人間として一番尊いことだと思う。一生懸命」
美央「ごめん、この話さ、ゴールどこっすか!?」
大家「ゴールはね……」
美央「ゴールどこですか? ここまで(話を)広げましたけど!」
大家「ガンバレって事じゃないの」
美央「まとまったわー、落ちたわー」
大家「そういうことだよだから」
美央「最初っからゴールしようよ、そこにさ」
大家「だから、最初っからそこにゴールしたかったけど、でも、そういうのをね、一つ一つ思いがあるわけですよ」
美央「積み重ねてたもんね。そうだね」
大家「俺ら抗争してて、離れて、もっかい来たそれは思いがあるからでしょう?」
美央「すいません。久しぶりに会ったんですけどこんなに語る人じゃなかったんですよね。ちょっと自分的には久しぶりにあって、もう一回組みましょうねって、(けんとみおを)やろうってなったら、あれ? キャラ変わったね〜。いや、ユニオンにキャラ変わった状態で出てたのはわかってましたけど、今こういう感じだったんですね。ホントもう今までお世話になりました。とても、大家さんのおかげで自分は名前が売れて、こういう風な感じで皆さんに『もったいないね』って言ってもらえる状態で引退することができます。えー、今日も試合ほんとに苦肉の決断……ホントは……」
大家「苦渋のな!」
美央「苦渋か。ありがとうツッコミ入れてくれて(微笑)。決断して上がってくれて、あのおかげさまで、私のプロレス界の悔いってものが一個なくなりました。頑張っていきます」
大家「おう」
美央「だから、大家さんも、ガンバレ」
大家「☆俺!」

第5試合

2015-4-29ユニオン後楽園_第5試合風戸はオレンジ、三富は金の新コスチュームで登場。対するはテイオー、宮本、SAGATのキングレギオン。奇襲攻撃を仕掛けたキングレギオンは、いきなり場外乱闘に持ち込む。テイオーは三富の首にTシャツを巻きつけ、SAGATも風戸にチョーク攻撃。宮本は柴田を客席に投げつけてからナックルパート。
リング上に三富をあげたテイオーはサミングを見舞ってから、SAGATと左右から腕を固める。そこに背後から宮本が乗っかっていって筋肉ポーズ。さらに逆水平チョップを叩き込んでいった宮本はボディスラムからエルボードロップ。

タッチを受けたSAGATはコブラクローからチェーンを使ってのチョーク攻撃。テイオーもコブラクローやレフェリーに抗議しながら足を三富の喉元に押し付ける巧みなチョーク攻撃を繰り出す。グロッキー状態の三富に宮本がジャンピング・エルボードロップからスリングショット式のアトミコを投下。
どうにかSAGATに張り手を返した三富は、アームホイップを狙ったSAGATをアームドラッグで投げてから延髄斬りを叩き込んで、ようやく風戸にタッチ。ウラカンホイップでSAGATを場外に投げた風戸は、柴田が宮本とテイオーを連れてきて抑え付けたところにケブラーダを発射。

SAGATをリングに戻した風戸はソバットからメキシカンストレッチに捉えるが、SAGATはロープに脱出。タッチを受けた柴田だが、手に噛みついていったSAGATは宮本にタッチ。ド迫力なラリアットの相打ち合戦から柴田が左右のハンマー。さらにコーナースプラッシュからスティンクフェイスを決めていく。
リバーススプラッシュを狙う柴田をテイオーが足止め。ヘッドバットで叩き落とした柴田だが、コーナー上まで追いかけていった宮本は雪崩式ブレーンバスターで投げていく。両者タッチしてSAGATの串刺し攻撃を蹴りで迎撃した風戸は、コーナー二段目からのミサイルキック。そこに三富もミサイルキックを発射すると、柴田がリバーススプラッシュを投下。

すかさず風戸はスライディング・アックスボンバーを叩き込むがカウントは2。10分が経過し、風戸はアンナカッター(=ファイナルカット)を狙ったが、テイオーが背後から急所蹴り。宮本はリフトアップスラムで叩き付けると、救出に入ってきた三富にテイオーがミラクルエクスタシー。さらに風戸にバックドロップ+宮本のラリアットの合体攻撃。
グロッキー状態の風戸をスリーパーに捉えたSAGAT。これで風戸が落ちてしまい、レフェリーは試合をストップした。

第6試合

2015-4-29ユニオン後楽園_第6試合二代目マッスル坂井を決めるこの試合の勝者には、マッスル坂井の証として、初代マッスル坂井が自身のアイデンティティとして使用していたとされる黄金のバギーパンツが贈られ、以後「二代目マッスル坂井」として活動してもいい権利が与えられる。
まず福田が星条旗を振りながら入場。そして両バルコニー席を結んだ紐には黄金のバギーパンツだけでなく、星条旗のバギーパンツ、グレーのバギーパンツ、福田Tシャツ、ササダンゴTシャツが吊り下げられる。なお、ハシゴ設置係はアントーニオ本多が務める。

天井の黄金のバギーパンツが気になる様子のササダンゴに対し、ロックアップしていった福田はロープに押し込むとまずはクリーンブレイク。再びロックアップすると、今度はササダンゴがロープまで押し込んでいき、離れ際に張り手をお見舞い。面食らった福田は場外にエスケープし「コンタクト取れたー!」と絶叫。
怒りにまかせてイスを手にした福田にリング上から「来い、来い、来い。やってみろオラ」と挑発したササダンゴ。殴りそうで殴らない。届きそうで、届かない福田のイス。あっさりイスを戻した福田はセコンドの宮武からコンタクトを受け取り、装着してリングに戻ろうとする。

だが、ササダンゴはロープを蹴り上げて急所攻撃。なおもレフェリーが見ている目の前で堂々と福田の急所を蹴り上げたササダンゴだが、串刺し攻撃をかわした福田は飛び付き腕十字という柔道技を解禁。さらにマウントを取った福田だが、今度はササダンゴが下から三角絞め。そのまま起き上がった福田だが、持ち上げ……ることなく、どうにか脱出。
両者マットに両ヒザをつたままヘッドバットとフォアアームを打ち合う。打ち勝ったササダンゴは「来いよオラ」と挑発。福田が逆水平チョップでなぎ倒すと、なぜか喧嘩腰で「来いよオラ!」と挑発するササダンゴ。福田の逆水平チョップに対し、ササダンゴはフォアアームで応戦。

そこからショートレンジラリアットの打ち合いになると、福田がローリングラリアット。しかし倒れないササダンゴがショートレンジラリアットでなぎ倒す。さらにラリアットで福田を吹っ飛ばしたササダンゴはアントンを呼び込む。ラダーを運んできたアントンは黄金のバギーパンチの下にラダーをセット。
ラダーを登っていったササダンゴだが、フォアアームを打っていったダメージで右肘が伸びない。すると反対側から追いかけていった福田がショルダーアームブリーカー。そして黄金のバギーパンツに手を伸ばすと、そこに「キャリア4年の福田よ。貴様が泉に落としたのはバギーパンツは金のバギーパンツか? それとも星条旗のバギーパンツか?」という天の声が聞こえる。

福田があっさり「金のバギーパンツです!」と答えると、「このエゴサーチ中毒のガチムチウソつきめ! 神からの天罰を受けてみい!」という天の声。するとアントンが「お前、ウソつくなよ。神からの天罰!」と言ってから南部式ナックルからのバイオニックエルボーで福田をラダーから落とす。今度はササダンゴがラダーに登っていく。するとまた天の声が「もうすでに37歳のスーパーササダンゴマシンよ、貴様が泉に落としたのは金のバギーパンツか? それとも宇野薫商店のお洒落バギーパンツか?」。
ササダンゴが「私が泉に落としたのはこの宇野薫商店のおしゃれバギーパンツです!」と答えると、神から「おぉ、何と言う正直な男なんだ! ササダンゴマシンよ、キミこそがこの金のバギーパンツを持つのに相応しい」と言われて黄金のバギーパンツを手にしたササダンゴ。これで試合終了かと思われたが、再び神が「オイ、ササダンゴマシン。何勝手に試合終わった感じにしているんだ。まだ終わってないぞ。冷静になれよ。おかしいだろ? ハシゴに登って上からぶら下がってるだけのバギーパンチを取っただけで、何で勝ったことになるんだよ。動き的にはちょっと高いところにある洗濯物を取り込んでいるのと同じぐらいの作業だぞ。ほら、試合は試合でちゃんと決着をつけろ。バギーパンツをハシゴに登って取っただけで、なんで強いことになるんだよ。そんなんでお客さん納得できると思わないだろ。試合は試合、バギーパンツはバギーパンツ、洗濯物は洗濯物。プロレスから逃げるな!」と言ったため試合続行。

2015-4-29ユニオン後楽園_二代目マッスル坂井の権利を放棄した福田ラリアットを放ったササダンゴは金のバギーパンチを穿こうとするが、そこを丸め込んだ福田はそこから腕十字を決めてギブアップを奪って勝利。勝った福田は二代目マッスル坂井の権利を得たため、その証である黄金のバギーパンツを穿くと、坂井良宏の代理人である川邊賢一郎弁護士が登場して権利書の目録を読み上げる。
マッスル坂井のリングネーム使用権、グッズ販売権、プロレスリング活動に関わる一切の知的財産権のほか、自宅建物の所有権などが手に入るが、住宅ローン(残高約3500万円)や固定資産税のほか各種税金の支払い、坂井の妻子の扶養義務、子供の保育園の保育料などの支払い義務があるという。それを聞いた福田が「(権利証へのサインを)お断りいたします」と言うと、川邊先生も「そのように坂井に伝えます」と言って、みんなで引き上げていった。

<試合後コメント>
福田洋&スーパーササダンゴマシン
ササダンゴ「いやなんていうか、一番今回の試合で印象的なのは、試合終わって、我々的にはノーサイドっていうか、二代目マッスル坂井として活動する権利、わたくしササダンゴマシンに与えられても正直困る部分ありましたし、福田洋くんもやっぱりね、試合前にお互いの過去を罵り合ったりしたこともあったけど、リング上でこうやって拳を交わしてみてね、お互いわかる部分もあるというか、すごく長く知る後輩みたいだなという思いもありまして。福田洋くんもマッスル坂井としての責任の重さというものも気づいてくれて、まあそういうふうに辞退して、マッスル坂井はマッスル坂井一代なんだなと、我々が考えたわけじゃないですからね」
福田「何を?(苦笑)」
ササダンゴ「二代目マッスル坂井決定戦というのは我々が考えたことじゃないんで」
福田「やらされてるんで」
ササダンゴ「一番印象的だったのが、我々意気揚々と帰ってきて、色々あったけど楽しかったなって」
福田「悪くはなかったなって」
ササダンゴ「そういう感じでやってたら、ウトウトしてた高木三四郎が目を覚まして起きてきて『おぉ、お前ササダンゴマシンと福田は、手が合わないんだな』っていう言葉を、何をどういう意味なのかなと思って。多分レスリングイングリッシュなんですかね?」
福田「そうですね」
ササダンゴ「業界用語なのかわからないですけど、福田はなんか手が合わないんだなと言われて、それがすごく印象的でしたね」
福田「手が合わない?」
ササダンゴ「手が合わないってどういう」
福田「あいますよね」
ササダンゴ「あいますよね全然(手のひらをあわせようとしてすれ違いあわない)。あぁ……(苦笑)」
(改めて手のひらを合わせて)
ササダンゴ「全然手もあうんですよ。大きさもピッタリだし」
福田「意外と大きくないですね。やっぱ大きいですわ」
ササダンゴ「でもでもでもそういうのもあってる部分は、あるにも関わらず高木三四郎及び、上層部の判断としては、ササダンゴと、『いやー、ミスターとササダンゴは手が合わないねー』って」
福田「手応えはあったんですけどね」
ササダンゴ「手応えはあったけど手が合わない」
福田「どういうことなんですかね」
ササダンゴ「逆にどういうことなのかなっていう。赤井沙希さんですかね?客席でご覧になってて、なんか『不思議な感じでした』って言われて、それもなんか、はい。ちょっとよくわかんないっていうか」
福田「赤井さんは、僕よりもプロレス始めたの遅いんですよ」
ササダンゴ「わからないんだな」
福田「おおむね褒めてました」
ササダンゴ「先輩だからじゃないですかそれは?(苦笑)」
福田「かもしれないですねー。僕の事なんか気を使うんですよよくわからないんですけど」
ササダンゴ「身体大きいからじゃない?あと柔道強かったし、日体大の柔道部出身だし。いざとなったらあの、そういう意味で恐れられてる部分あると思いますよ」
福田「えー! ほんとですか!?」
ササダンゴ「なんていうんですかね?ちょっとこう1.4東京ドーム前の小川直也化してると思いますよ」
福田「えー!? 出しちゃってる!?」
ササダンゴ「次絞ったら怖いっすよマジで。マジ、ヤバいんでほんとに!」
福田「気づいてなかったですね。そういうところなんですね」
ササダンゴ「皆ビクビクしてるんじゃないですか?」
福田「確かに」
ササダンゴ「そうですよね」
福田「ちょっと距離があるなと思ったんですよ」
ササダンゴ「ただ手が合わないっていうのは、なんだかんだ言ってね?高木三四郎ですから」
福田「まあ眠そうでしたけどね」
ササダンゴ「まあ眠そうでしたよ」
福田「首がやばくて」
ササダンゴ「『俺もうカクっていって首痛めんだよ』って言って去って行きましたね」
福田「そんなに興味はなさそうだったんで大丈夫だと思いますよ」
ササダンゴ「俺もう、今日はこういうあれでしたけど、結果でしたけど、負けちゃいましたけど、DDTでの仕事なくなんないですよね?と聞いたら大丈夫大丈夫と言ってたんで」
福田「いや僕らはその、やっぱり」
ササダンゴ「お前はいいかもしんないけど、お前じゃない福田くんは所属だからいいかもしれないけど、俺は1試合1試合(の契約)だから」
福田「僕もユニオンなんで。やっぱりユニオンは月イチの試合ありますけども、今こうやってDDT出てたりするじゃないですか? やっぱり(不安は)ありますよ。でも現代プロレスにもね、しっかりアジャストして、そのうえで勝てるというのも私にはあるんで、ササダンゴさんももちろんですけど、だから二人ともども、お願いしたいなと。社長にはそうやって皆さんから言っておいてください」
ササダンゴ「そんなことないって言って欲しいです。そんなことないと」
福田「実際どうでしたか?」
ササダンゴ「お前聞くな! 聞いちゃダメなんだよマスコミの方に。記者の方とかに聞いちゃダメなの。プロレスラーは」
福田「はい、すいません」
ササダンゴ「そう。確認しちゃだめ。それはめいめいが個人個人でやってください」
福田「あー」
ササダンゴ「公の場で聞くのは絶対だめ」
福田「全員に聞いてみて」
ササダンゴ「ダメダメダメ。でも俺たち蹴落としあいやっていかなきゃいけないんで」
福田「僕はいいと思ったんですけどね」
ササダンゴ「蹴落とし合いなんでほんとに。なんか、うん、いいっすか? 足引っ張りあう時代じゃないんですよ今の、DDTプロレスって。今のDDTグループは。足引っ張りあう時代じゃなくて、もう、蹴落としあいやっていきたいんですよ。もう下で引っ張り合うんじゃない、上から蹴落としあい」
福田「そうですね、全力で闘って、汗流して本気で打ち合って、そのうえで決着つけて、試合後はノーサイドで、楽しかったなって、それでいいんじゃないですか?」
ササダンゴ「俺は試合後に美味しい薬膳火鍋が食べれればそれでいいと思ってるんですよね」
福田「火鍋流行ってますね」
ササダンゴ「火鍋デトックス効果もあって。あぁ、あと……いや、大丈夫大丈夫」
福田「何があるんですか?」
ササダンゴ「いいっすいいっす、やめとく」
福田「いや言ってください」
ササダンゴ「5月2日に、フジテレビジョンの、おーい!ひろいき村というバラエティ番組に、土曜7時からの2時間スペシャルに……」
福田「7時から!?」
ササダンゴ「はい、わたくしスーパーササダンゴマシン、スーパーササダンゴマシンですよ? スーパーササダンゴマシンが、普通に出てるので」
福田「スゲー」
ササダンゴ「ちょっと世間に見つかってしまう可能性があるので」
福田「それはまた売れちゃうなー。やだなー」
ササダンゴ「ほんとに、今日のんきに一緒に同乗者が一緒に売店のスタッフと来たんですけどスピード違反おこしまして。いやちょっと、スピード違反しちゃいましたってツイートしたら、『ちょっと待って下さい、坂井さん』と。『そういうの勘弁してもらえますか』ってフジテレビの人に怒られて」
福田「あはははは(笑)」
ササダンゴ「いや犯罪を助長してるわけじゃないですからいいんですけど、ほんとダメです。『淫行もダメです。今から一週間マジでダメです。オンエアーできなくなっちゃうから』ってすごい怒られました」

第7試合

2015-4-29ユニオン後楽園_第7試合①イサミがK-DOJOで奪取したインディペンデント・ワールド・世界ジュニアヘビー級王座がかけられることになったこの一戦。坂口のセコンドには酒呑童子のKUDOと高梨がつく。一方のイサミはいつものように日本刀を手に、腰にベルトを巻いて入場。
お互いに獣のような眼差しで、一気に緊張感が場内を包む。坂口はローキックを飛ばすと、イサミはスピンキック。かわした坂口はグーパンチを放つが、イサミもグーパンチ。クロスカウンターのようななったが、両者顔面には当たらず。

額をくっつけての睨み合いから坂口はワキ固めを狙うが、イサミは前転して防御。下になったイサミは下からハンマーロックに捉えるが、坂口はボディへのパンチで脱出すると、サイドにパスしてアームロックの体勢に。スイープしたイサミはサイドから逆にダブルリストロックを狙うが、坂口はカニ挟みを狙う。素早く離れて回避したイサミ。
再びスタンドになると、イサミは片足タックルを狙うが、坂口はヒザ蹴りで迎撃。顔面にもらってしまったイサミは場外にエスケープしてからリングに戻る。そこに腹パンをお見舞いした坂口はミドルキックで蹴り倒す。

リング中央まで引っ張ってきてチンロックに捉えた坂口だが、イサミは手を掴んで強引に離していく。だが、坂口はチキンウイング・フェースロックを狙う。決めさせる前にロープに逃れたイサミはボディブローを連打するが、腹パンを返した坂口はフロントネックロック。イサミはブレーンバスターで投げようとするが、坂口がより絞め上げるとロープに脱出。
エプロンに追いやった坂口はランニングローを狙ったが、マトリックスでかわしたイサミはコーナーの金具に誤爆させる。リングに戻ってドラゴンスクリューを2連発で決めたイサミは足4の字固めを狙うが、下から蹴り上げた坂口。ならばと人間魚雷でぶつかっていったイサミは串刺し攻撃を狙う。

だが、ダッシュしてきたイサミはランニングキックで迎撃した坂口はミドルキックの連打から右のミドルで蹴りと亜してスリーパー。股下をくぐって脱出しようとしたイサミだが、坂口は首4の字固めで捕獲。どうにかロープに足を伸ばしたイサミだが、坂口は腹パンからイサミをコーナーの上に乗せると串刺しジャンピングニー。
カウント2で返したイサミをもう一度スリーパーに捉えた坂口だが、イサミはバックドロップで切り返す。エルボー合戦から突きとローキックのコンビネーション、さらにボディブオーの打ち合いから人間魚雷の撃ち合いに。さらにエルボー合戦になると、イサミは気合いを込めた渾身の一撃。

2015-4-29ユニオン後楽園_第7試合②しかし坂口もソバットから振り下ろすチョップを叩き込む。そこにイサミは勇脚(=トラースキック)を返してダブルダウン。イサミはスワンダイブ式低空ドロップキックからショーンキャプチャーを狙ったが、坂口はキャッチしてバックドロップで強引に投げるとランニングロー。だが、串刺しジャンピングニーをかわしたイサミはショーンキャプチャー。
さらにアンクルホールドにスイッチすると、軍鶏(=倒立させた相手への顔面蹴り)からのダイビング・ダブルニードロップ。カウント2で返した坂口は走り込んできたイサミをハイキックで迎撃。フロントネックロックに捉えた坂口は胴絞めまで加える。だが、イサミはぶっこ抜いてブレーンバスター。

勇脚・斬(=ランニング式勇脚)はブロックした坂口だが、すぐさまバズソーキックを叩き込んだイサミは、間髪入れず勇脚・斬を叩き込むと、全体重を乗せるように抑え込んで3カウント。マットを叩いて悔しがった坂口に近づいていった坂口はベルトを見せながら「もう1回」をアピール。すると坂口もイサミが突き出した拳に拳を合わせてから引き上げていった。

<試合後コメント>
木高イサミ
「僕の試合の後に色々ありましたけど、僕には僕のやることが(ある)。とりあえず今日は楽しかったですね。最高でした。やっぱなんか、坂口さんと何回でもやりたいですね。何回でも…明日にでもやりたい。今からでもやりたいぐらいです。(坂口が)『ベルトなんか関係ない。お前とやりたい』って言ってくれたんで。ベルトをかけなくても。僕はそういう人とやりたいです。ほんと何度でもやりたいって、思うような人間。だからね、僕はこのベルト、白いじゃないですか? 僕が獲った時ね、青みがかってたんですよ。KAIENTAI DOJOのね、青みがあった感じがしたんですよね。それが良い事か悪い事かわかんないです。そして、今日で少しずつ、他の色に(なっていく)。まず白に戻せたかなって気はするので、これから、このベルトを僕の色にするために、誰でもなりふり構わず、やりたいと思う奴がいるんなら名乗りをあげてくれれば。昨日デビューした奴でも、なんならデビュー戦でもベルトかけてやってやります。そのぐらいの覚悟を持ってこのベルトを、誰とでもやって試合したいと思います。ただし、今日の試合とか見て、それぐらい俺にもできるけどねって自信がある人ぐらいじゃないと。自信ないけどやりますっていうのはちょっと遠慮したいですね。『いや獲れますよ』ぐらいの感じの人だったら。インディーのジュニアの人たちだったら誰とでも。インディーという括りも難しい、今どうなってるかわからないんで、その表現が適切か不適切かも曖昧な所だと思いますけどね。ジュニアの選手と、たくさん試合していきたいですね」
――無差別級でやってきましたが、ジュニアという部分で意識している部分はありますか?
「普段やっぱり、ユニオン以外の他団体とやる時って、どうしてもヘビー級が多いんで。逆に言えば自分と近い階級の選手。今日の坂口さんもそうですけど、近い体重の人とやるのってほぼなかったんで。数少ないんで、それが増える事によって僕の中でなにかが変わった。ベルトのカラーもそうですし、自分も変えてみたいっていうのはありますよね。なんか、面白いことへの探究心ですよね。それをするためにちょうどいいベルトがきたなって。だから、防衛戦にしても楽しみだし、他のインディー、ジュニアの選手たちとやれるのも楽しみだし。ジュニアの体重が何キロまでかもよくわからない。自分がジュニアだと思う人はいいんじゃない?(笑)僕がジュニアだと思えばいいし」

第8試合

2015-4-29ユニオン後楽園_第8試合①テイオー、宮本、さらにSAGATとキングレギオンを結成したFUMA。あくまでもユニオンを盛り上げるために結成したと言い張るFUMAは石川に対して薔薇1000本デスマッチを要求。これまで何度もこのルールで試合をして勝利している石川は当然このルールを承諾した。
FUMAは迷彩柄のズボンにレガース、シルバーのライダースという出で立ちで入場。セコンドにはキングレギオンのメンバーがつく。試合が始まると、まずはFUMAがミドルキックを打って行くが、組み付いていった石川はグラウンドに持ち込んでバックを取る。

レッグロックを決めていったFUMAだが、石川が腕十字を狙うと、立ち上がったFUMAは蹴り飛ばしてからマウントを取る。転がって脱出した石川は薔薇ボードに投げつけようとするが、ギリギリでストップしたFUMA。逆に石川を突っ込ませようとするとするが、石川もギリギリでストップ。
すると石川はFUMAの腕を掴んで振り回してから薔薇ボードに投げつける。薔薇が飛び散る中、倒れたFUMAの上にボードを乗せた石川はイスで殴打してから、ボードの上からSTF。しかしSAGATが乱入してFUMAを救出。すかさずまだ立ち上がっていない石川を蹴り飛ばしたFUMAは、石川の背中に薔薇ボードの破片を当ててそこにサッカーボールキック。

さらに石川をロープに飛ばして薔薇の束で殴打していったFUMAは、SAGATがリング下から持ち出した有刺鉄線バッドを持ち出すが、マットに叩き付けたところで折れてしまう。それでも折れた有刺鉄線バッドで殴打していったFUMAだが、石川は走り込むとノータッチヘッドバットを叩き込む。
堪らず場外にエスケープしたFUMAは額から流血。リングに戻ってきたFUMAの額に薔薇の束を押し付けていった石川はその上からヘッドバット。さらに倒れたFUMAの上に乗っかっていった石川は、薔薇の束をフルスイング。さらに薔薇の束の上にボディスラムで叩き付けた石川は、薔薇が飛び散ったマット上でFUMAを引きずり回す。

2015-4-29ユニオン後楽園_第8試合②悶絶するFUMAの首と両足首にイスを引っ掛けて固定した石川は、その上からイスで殴打していくと、バックマウントから薔薇の束を額のキズに押し付ける。FUMAをロープに振ってイスで殴打しようとした石川だが、かわしたFUMAはニールキック。さらにベースボール・スライド(=スライディング式ドロップキック)で石川を場外に場外に追いやったFUMAは、イスの上からトップロープに飛び乗ってのプランチャを投下。
石川をリングに戻したFUMAは串刺しジャンピングエルボーから串刺しランニングロー、さらに石川の背中にダイビング・フットスタンプを落とす。10分が経過し、石川の背中を蹴飛ばしたFUMAだが、ブレーンバスターの体勢で持ち上げてからトップロープの上に叩き付けた石川はコーナー二段目からダイビング・フットスタンプ。

串刺しラリアットから高さのあるバックドロップで叩き付けた石川は、テーブルを持ち込むとFUMAの上に投げつける。さらにコーナーに叩き付けると、テーブルをセットしてからコーナーにFUMAを乗せるが、宮本が乱入してパワーボムでテーブルの上に叩き付ける。すかさずFUMAがダイビング・フットスタンプを投下してから、テーブルの破片で殴打。
さらにレガースに薔薇を巻き付けてからミドルキック、レッグラリアットを叩き込む。カウント2で返した石川だが、FUMAはさらにジャーマンで投げるとバズソーキック。かわした石川は投げ捨てドラゴンスープレックスからランニング・ニーリフト。しかしSAGATと宮本が乱入してカット。

石川も合体攻撃を狙う2人にクロスボディーを浴びせて排除すると、FUMAを投げ捨てスプラッシュ・マウンテン(=BTボム)で場外に出た宮本とSAGATに向かって投げつける。そしてイスを4脚並べて、その上に薔薇ボードを乗せていく。15分が経過し、リングに戻ってきたFUMAは朦朧としながらも石川に向かっていくが、石川はエルボーからスプラッシュの体勢に。
FUMAが踏ん張ると石川はニーリフトの連打からDDT。さらにランニング・ニーリフトを叩き込むがカウントは2。そして満を持してスプラッシュ・マウンテンで薔薇ボードの上に叩き付ける。これもカウント2で返したFUMAだが、イスの山を築いた石川は、その上にサンダーファイヤーを狙う。

2015-4-29ユニオン後楽園_第8試合③だが、うまく脱出したFUMAはトルベジーノで石川をイスの山に叩き付ける。お互いにマットに両ヒザをついたままエルボーを打ち合うが、かんぬきで固定した石川はヘッドバットを連打。大量の薔薇をFUMAに投げつけた石川はヘッドバット。だが、FUMAも踏ん張るとヘッドバットを連打してバズソーキック。カウント2で返した石川になおもバズソーキックを叩き込んでガッチリ抑え込むがカウントは2。
立ち上がった両者は張り手の打ち合いに。そこから左右の張り手で棒立ちになった石川にハイキックを叩き込んだ倒したFUMA。カウント2で返した石川だが、FUMAはジョーブレーカー(=顔面へのソバット)。20分が経過し、何とかロープを掴んだ石川だが、FUMAはダイビング・ヘッドバットを投下して3カウント。

エンディング

2015-4-29ユニオン後楽園_エンディング①キングレギオンは石川を介抱しようとするユニオン勢をリングからどかせると、勝ったFUMAを称える。再びMAX王座のベルトを手にしたFUMAはスーザン代表に向かって腰に巻くように要求。憮然としながらもFUMAの腰にベルトを巻いたスーザン代表。するとブーイングの中、マイクを持ったFUMAが「石川修司ね、元エースだけあって強かったよ。オイ、これで俺は石川修司も木髙イサミも破った。ユニオンのほかの奴らよ、お前らこの2人の下に立っていて何が変わったんでいうんだよ。俺はな! このベルト獲って、トーナメント優勝して、2回ずつこいつらに勝ったんだよ。これでちょっとはお前らも俺様のことリスペクトするべきじゃないのか?」とニヤリと笑いながら挑発。
すると殴りかからんばかりの風戸を制した久保がFUMAに詰め寄り、「お前、何笑ってんだよ。久保佑允とやったことあるのか? ゴローJr.っていうリミットが外れたからな。今の俺は強いぞ」と宣戦布告。すると福田もマイクを持ち、「ヘイ、FUMA! フォーMA! フォー! フォー! フォーMA! お友達の力を借りてイサミ、石川を倒してユーは満足かい? サティスファクション! いいか、このリングの上にはな一人神がいる! 一体誰だと思いますか? それは私です!」と間髪入れず自分は神だと言ってFUMAを挑発。

そこに割って入ってきた諸橋がFUMAに向かって「クソガキ、お前調子に乗ってんじゃねぇぞ。ユニオンはなイサミ、石川だけじゃねぇんだよ。テメーみてーなクソガキ、俺がぶっ潰してやる!」と言って睨み付ける。するとFUMAは「オイオイオイ、人に言われてノコノコ出て来るような雑魚が、3人揃って何が出来るっていうんだよ! ハッキリ言ってよ、お前らはな3人同時でもいいよ。3対1でも俺なんか余裕で勝っちゃうよ! オイ、証明してやるよ、次の大会でもいいぞ。オイ、スーザン。この3人とFUMA様の試合組んでみろよ。怖くなければな。このペースで次はこの雑魚3人ぶっ潰して、ユニオンプロレス、FUMA様のやり方で盛り上げさせてもらうから。よし、いくぞオイ! 全知全能の王様FUMA様率いる、ウィアー・キーングレギオーン!」と叫んで締めくくった。
2015-4-29ユニオン後楽園_エンディング②キングレギオンが引き上げたあとのリング上で、諸橋が「オイ! ちょっと待てよ! ここ最近こんな感じじゃん! オイ、ユニオン! テメーら来い! 来いコラ! こんなんじゃ締まらねぇよ!」と言ってユニオン戦士をリング上に呼び集めると、「こんなんじゃユニオンじゃねぇー! そうだろお客さん! あんな野郎、ぶっ潰してやるぞ! じゃあいつものやるよー! みんな起立! 3、2、1、いくぞユニオーン! バカヤロー!」と絶叫して後楽園大会を締めくくった。

<試合後コメント>
FUMA
「おいどうだ? これで、木高イサミも石川修司も2回ずつ倒したぞ。あのな、あの二人がずっとユニオンのエース張ってて、何が変わったっていうんだよ? なんも変わってねーだろ。だから、俺が変えてやったんだよ。俺がこのベルト、佐藤光留から獲って、トーナメント優勝して、どうだ? 元エースの二人、立て続けに2連勝したぞオイ。誰がどう見てもこの戦績見れば、俺が一番強いってわかるだろオイ。あの二人の活躍に、甘んじてたんだろこの数年間よ。オイ、試合終わった後のこのこ雑魚どもが三人出てきたけどよ、旬の過ぎた筋肉だけが取り柄のおっさんと、やたらでかくなったけど変な試合ばっかりやってる長髪の奴とよ、あとなんだあいつはよ? マスク取ったついでに気も大きくなったのか? え? あんなな、あんな雑魚どもは3対1で十分なんだよ。まあ、次の大会はあの雑魚ども軽く蹴散らしてよ、また挑戦したい奴が出てくればいいし、そうでなかったらなんだ? 俺がドンドン、俺好みのユニオンに変えていくからよ、楽しみにしとけ。俺からは以上だ」
――改めて俺好みのユニオンというのはどういう団体に?
「前も言ったけどな、俺たちが掲げるプロレスは、超硬派の、戦闘プロレスなんだよ。途中でな、わけのわかんないあのスーツ来た奴とか、あの長髪の奴とか、ああいうの俺大っ嫌いなんだよ! ああいう奴らを排除していって、キングレギオンが、超硬派の戦闘プロレス見せてやるからな。楽しみにしとけ」
――乱入などに観客が納得してないようでしたが。
「何度も言ってるだろ? 俺は、スマートな方法で勝利をもぎ取ってんだよ。結果なんだ? 俺が勝ってるだろ? それが全てを物語ってるだろう。俺がつえーってことだ。あとなんかあんのかよ? いいか? 超硬派の、鋼鉄、戦闘集団キングレギオンが、これからもユニオンプロレス、どんどんどんどん変えていってやるからな。楽しみにしとけよオイ」

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