ユニオン11.3横浜大会 9周年記念興行のメインでイサミ&FUMAが光留&シバターを相手にUWA世界タッグ防衛戦
ユニオン9周年記念興行
日時:2014年11月3日(月・祝)
開場:17:00 開始:17:30
会場:神奈川・横浜ラジアントホール
観衆:217人(超満員)
▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○レディビアード
2分34秒 Womens Liberation→片エビ固め
●竜剛馬
▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
●チェリー/内藤メアリ(アイスリボン)
10分9秒 ガバイボム→エビ固め
諸橋晴也/○がばいじいちゃん(九州プロレス)
▼第3試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○宮本和志(和志組)
4分8秒 ラリアット→片エビ固め
●河村知哉(DNA)
▼第4試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●三富政行
16分1秒 ブリティッシュ・サブミッション
○ゴロージュニア
▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○石川修司
6分46秒 スプラッシュマウンテン→エビ固め
●紫雷美央
▼第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負
MEN'Sテイオー(大日本)/○円華(フリー)with 福田洋
11分57秒 ランヒェイ
風戸大智/●SAGAT
▼第7試合 UWA世界タッグ選手権試合 30分1本勝負
[王者組]木高イサミ/○FUMA
18分26秒 アームロックを切り返して→エビ固め
[挑戦者組]●佐藤光留(パンクラスMISSION)/シバター(フリー/P'sLab横浜)
※第19代王者組が2度目の防衛に成功
ユニオン9周年記念大会で光留から勝利したFUMAがMAX王座への挑戦表明!
円華がアイポケ復活を熱望!諸橋は宮本と筋肉タッグ結成へ
オープニング
ナオミ・スーザン代表、遺影を持った石川、そして諸橋がリングに上がり、ほかの選手がリングを取り囲むように並び立つ。そしてスーザン代表が「ユニオンにも上がっていただいたことのあるシーパー宇宙パワーこと木村浩一郎選手が10月28日の未明に亡くなりました。木村選手がいなかったらきっといまのDDTはなかったと思います。そしてこのユニオンプロレスもいまここでこうして皆さんとお会い出来ていることもなかったと思います」と涙ながらに語ってから1分間の黙祷が捧げられた。
細身のシャイボーイリングアナによる前説のあと、改めてスーザン代表をはじめて所属選手が登場。今大会がユニオン9周年大会であることを改めて報告したスーザン代表から、年内最終興行となる12月27日大会のチケットが休憩時間から発売になることと、11月17日のイサミ主催興行で、初のイサミDVDが先行発売されることが発表された。
さらに来年1月10日にユニオンでは初となる王子大会の開催、1月24日には横浜ラジアント、さらに4月29日には後楽園ホール、そして10周年記念大会を後楽園ホールで開催すると発表。来年は年2回の後楽園大会開催となる。新発売となったカレンダーには、スケジュールを忘れないようにシールが付くという。
そして選手を代表してイサミが「9周年記念大会ということで、9周年に相応しい 世界タッグを僕とFUMAが見せたいと思います。そして9周年を締めくくる素晴らしい勝利を皆さんに見せますので、応援よろしくお願いします!」と挨拶した。
第1試合
ビアードが入場したきたところでマイクを持った竜が「ちょっとおかしくないですか? この髭面のどこかがカワイイんだよ?」といちゃもんをつける。「プロレスにカワイイなんて必要なんだ! カワイイが正義ながカッコイイは大正義だ! ショア! 今日はユニオンプロレス9周年なんだよ。私はユニオン旗揚げ戦の第1試合でデビューした。だから明日から10年選手だ。お前、何年選手だ?」と言うが、吉野レフェリーから「お前、10年のうち7年くらい欠場していたやないか!」と突っ込まれる。
ビアードが「カワイソウ」と同情すると、「うるせー!」と襲いかかった竜。しかしビアードはジャンピングソバットからその場飛びムーンサルトを投下。すると竜は「日本ではバレエのポーズは禁止だんだよ。ここに書いてある」とデマを言いながら六法全書を持ち出す。
六法全書を覗き込んだビアードの顔面を六法全書で殴打していった竜は、さらに脳天を殴打していくと、キャメルクラッチに捉えた状態でビアードの胸毛を引っ張っていく。観客がドン引きすると、吉野レフェリーが「どうすんねん、9周年のオープニングマッチ! 完全にやらかしてるわ!」と一喝。
動揺する竜はロープに飛ぶが、カウンターのジャンピングショルダーを見舞ったビアードはスピンキックを叩き込んで3カウントを奪うと、最後まで「カワイソウ」と可愛くない竜に同情していた。
第2試合
『私がおばさんになっても』で入場してきたチェリー&メアリ。じいちゃんがなかなかリングインしてこないと、チェリー&メアリは諸橋に我慢できず襲いかかる。諸橋も2人を続けてブレーンバスターで投げると、チェリーに馬乗りナックルを見舞って行く。
そこにメアリが殴りかかっていき、2人がかりで諸橋を攻撃していると、ようやくじいちゃんがリングに上がってきて杖で殴打。
メアリに首をかっ斬るポーズからパワーボムを狙ったじいちゃんだが、腰に痛みが走って失敗。「ダメよ〜ダメ! ダメ!」と流行語を連発するチェリーとメアリはじいちゃんをボコボコにすると、コーナーに頭から叩き付ける。さらにチェリーがじいちゃんのヒゲを引っ張り、さらにサミングをお見舞い。
チェリーが羽交い締めにすると、目の前でメアリがクラッカーを鳴らす。ショックのあまり倒れてしまったじいちゃんだが、何とかショック死は免れた模様。だが、メアリはボディスラムで叩き付けてからカバー。
しかしじいちゃんはロープに杖を伸ばしてエスケープ。串刺し攻撃を狙ったメアリに杖を突き刺して迎撃したじいちゃんはコーナーへ。メアリが襲いかかろうとするが、メアリの腕を掴んだじいちゃんはロープ渡り。しかしチェリーが熟女でドーンで杖を吹っ飛ばすと、じいちゃんは転落して股間をロープに強打。
すかさずメアリが走り込むが、じいちゃんは突如動きが速くなりゼロ戦キックで迎撃。さらにチェリーとメアリを場外に追いやると、スワンダイブ式プランチャを投下。リングに戻ってラリアットからスワントーンボムを投下するがカウントは2。
メアリがじいちゃんを叩き付けてカバーすると、上からチェリーがフットスタンプ。メアリにもダメージがあるが、チェリーは熟女でドーンからコーナーへ。だが、じいちゃんは杖を突き立てて迎撃の構え。そこで諸橋がロープを揺らすとチェリーが転宅してじいちゃんの掲げた杖に激突。
メアリがじいちゃんから杖を奪い取ると、何と急に手が震えだし老化が伝染! 諸橋に杖を渡すと諸橋も変なおじさんから変なじいちゃんに。そしてチェリーに杖を渡すと、チェリーは杖をつきながらじいちゃんに近づいていき「飯はまだかい?」と尋ねる。それを聞いたじいちゃんはチェリーを一気に持ち上げるとスパイラルボムで叩き付けて3カウントを奪った。
第3試合
年内での引退を表明している宮本がユニオン初登場。力比べを要求した宮本に躊躇しながらも挑んでいった河村だが、一気にパワーで押し込んだ宮本。足を踏んづけていった河村が突進するが、ショルダータックルで吹っ飛ばした宮本はリフトアップスラムで叩き付けると、河村のチョップを敢えて受け止めた上、回転エビ固めを狙った河村をネックハンギングで吊り上げる。
串刺しラリアットを叩き込んだ宮本は、バックドロップを狙ったが、背後に着地した河村はヒザへの低空ドロップキックから顔面への低空ドロップキック。さらにランニングエルボー3連発でどうにか宮本をなぎ倒す。
フラフラになりながらもコーナーに登ってクロスボディーを放った河村だが、キャッチした宮本はHIMAWARI-BOMBで叩き付ける。カウント2で返した河村だが、宮本はラリアットを叩き込んで3カウント。
マイクを持った宮本は河村に向かって「オイ小僧、お前ちゃんと飯食ってんのか? そんな身体だったらケガするぞ。1日に必要なタンパク質知ってるか? 体重×3必要なんだよ」と言い出す。
そこに諸橋が入ってきて「なんだよ! 人のリングで! なんなだよ、このデカさは!」と文句を言いながらも宮本の身体の大きさに驚きを隠せない。すると諸橋の身体をまじまじと見た宮本が「キミにカット、なかなかいいじゃないか。昨今のプロレス界にはなかなかいない逸材だ」と絶賛。
諸橋は「照れるじゃねぇか! 12月で引退らしいじゃないか? もったいねぇよ。来月、俺とタッグ組んで暴れないか?」と、何とタッグ結成を提案。「いいねぇ。こういう選手を待っていたんだ」と宮本が了承すると、路端は「チーム名も考えてきたんだ、和志's GYM ボディビルサークルだ!」と言って2人で筋肉をアピールしてガッチリと握手を交わした。
第4試合
ガッチリと握手を交わすと、まずはロックアップ。ロープに押し込んだ三富だが、体勢を入れ替えたゴローはブレイク。腕を取った三富だが、切り返していったゴロー。ならばとヘッドロックに捉えた三富は「俺はしつこいぞ」。
どうにか三富の執拗なヘッドロックから脱出したゴローは、低空タックルでテイクダウンを奪うと、バックマウントを取って変型の逆片エビ固め。さらにトライアングル・スコーピオンから変型の結び目固めに捉える。
これで足にダメージを負った三富にレッグスプリットから低空ドロップキックを見舞ったゴローは、インローを蹴っていく。さらに倒れたとことをレッグロックに捉えたゴローだが、三富はロープに逃れると再びヘッドロックへ。足をすくってドラゴンスクリューを狙ったゴローだが、三富は防御。
するとゴローはスライディングで場外に出て、三富の足をすくって場外に引っ張り出すと場外からドラゴンスクリュー。リングに戻ってもニーロックや低空ドロップキックで三富の左ヒザを攻め続けるゴロー。
三富も逆水平チョップを打っていくが、ゴローはヒザへの低空ドロップキックからオープンフィンガーグローブを外して逆水平チョップ。さらに素手でのパンチを叩き込む。三富もマシンガンチョップで応戦するが、ゴローはコブラツイストを狙う。三富が防御するとキドクラッチで丸め込んだゴローだがカウントは2。
ゴローはSTFに捕らえていくが、今度は三富が既読拉致で切り返す。さらにそこから絡みついてコブラツイストに捕らえた三富。どうにか堪えたゴローは左ヒザにヒジを落とすと、曼荼羅捻りからコーナーに登ってダイビング・ニードロップを左ヒザに投下。
テキサス・クローバー・ホールドを狙ったゴローを首固めで丸め込んだ三富。カウント2でゴローが返すとラリアットを叩き込んでから外道クラッチ。ゴローも丸め込みで切り返すが、三富はヘッドロックに捉えるとグイグイと絞め上げる。さらに垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けるが、左ヒザのダメージでカバーが遅れたためカウントは2。
三富のブレーンバスターを背後に逃れたゴローはジャーマンで投げ捨てると、素手での裏拳から三富をコーナーに乗せて雪崩式ドラゴンスクリュー。そこから監獄固めに捉えたゴローは、そのまま反転。さらにロープに手を伸ばそうとした三富の両腕をも抱え込んで完全に動けないようにしたところで三富はギブアップ。場内からどよめきが起こった。
第5試合
休憩明け、スーザン代表より12月17日に第3試合後に結成された和志's GYM ボディビルサークルの試合が急遽決定したことがアナウンスされた。カードは決定次第発表となる。
紫雷美央の希望により実現することになった石川修司との一騎打ち。石川を目の前にして緊張気味の美央だが、石川から握手を求めるとその手を払って拒否。すると石川はゴングと同時にダッシュしてニーリフト。
そのままカバーするが、美央も必死で返す。美央の首を捻りあげた石川は、場外に出るとイスの山を築いて美央を叩き付けようとする。美央は必死で逃げてエプロンからダイブするが、キャッチした石川はボディスラムでイスの山に叩き付ける。
リングに戻った石川はスプラッシュ・マウンテン(=BTボム)を狙うが、美央も卍固めで切り返そうとする。しかし石川は背中に美央を担いだ状態で回転して投げ捨てると串刺し攻撃。これを蹴りで迎撃した美央はぶら下がり式首4の字固め。
さらにミサイルキックから首4の字固めに捉えるが、石川はそのまま立ち上がる。それでも美央はぶら下がり式の首4の字固めに捉えていくと、石川が座り込んだところでフロントキック。だが、カウント2で返した石川はロー追うに飛んだ美央を追走してニーリフト。そして垂直落下式ブレーンバスターから逆片エビ固めに捉えるが、美央もどうにかロープに脱出。
「さよなら美央!」と叫んでスプラッシュ・マウンテンを狙った石川だが、背後にしがみついた美央はオンブ式スリーパー。だが、石川は肩口に抱えてファイヤーサンダーで叩き付ける。カウント2で返した美央だが、石川はダメ押しのスプラッシュ・マウンテンで叩き付けて3カウント。敗れた美央は樋口にオンブされて退場していった。
第6試合
白いタキシード姿の福田洋を帯同して入場したテイオーは、ちゃんと王冠&マントの二大イメミスターパーフェクトとして入場したが、リングインするならかなぐり捨てたテイオーはマントも踏みつける。
風戸と円華の先発で試合開始。腕の取り合いから風戸がタックルでグラウンドに持ち込む。だが、円華はロープを掴んで1回転してから脱出。ここでテイオーにタッチすると、観客からは「ミスター」という声が飛ぶ。
SAGATがニヤリと不気味な笑顔を浮かべながら、テイオーから要求された力比べに応じる。パワーで押し込んだSAGATだが、手を下までさげたテイオーはSAGATの手を踏みつける。SAGATを翻弄したテイオーが円華にタッチしてダブルタックルから2人で筋肉ポーズ。
円華もインサイドワークで風戸を場外に放り出すと、テイオーが羽交い締めに。そこにセコンドに福田が自分の服の裾で風戸の顔をペチペチ叩いていく。リングに戻された風戸をブレーンバスターで投げた円華はフロントキックから走り込むが、かわした風戸はジャンピング・ラリアットを叩き込んでSAGATにタッチ。
ジャンピング・クロスチョップからモンゴリアンチョップを見舞ったSAGATは、コーナースプラッシュからブルドッキングヘッドロック。そこにテイオーが入って来るが、風戸が捕まえて円華に叩き付けようとするが、テイオーと同時にうまく体勢を入れ替えたテイオーと円華は同時にパーフェクトプレックスを決める。
これをカウント1で返した風戸とSAGATは、SAGATが風戸をハイジャックバックブリーカーの体勢で持ち上げてロングホーントレインをテイオーと円華にお見舞い。円華もどうにか反撃するが、コーナーからのダイブをスピアーで迎撃したSAGATは串刺し式スピアー。
さらにSAGATにホイップされた風戸が串刺し式ドロップキック。そしてSAGATが風戸を持ち上げて倒れた円華の上に叩きつけると、SAGATがセントーンで続く。ここでテイオーが入ってきてローリングエルボーで反撃。さらに円華が走り込んできたSAGATにラリアットを叩き込むと、円華のフルネルソンバスターとテイオーのミラクルエクスタシーの合体攻撃。
カウント2で返したSAGATだが、円華は後頭部にダイビング・ニードロップを投下すると、続けてランヒェイ(=高速雁之助クラッチ)を決めて3カウント。
リングに上がった福田がテイオー&円華のタッグを絶賛。「素晴らしかったです! 今まで私が見た中で最高のタッグチームでした! ミスター円華のスピードとミスターのテクニックと、そしてこのミスターパーフェクトのマネージメント! 盛り上げたじゃないですか! 士気を高めたじゃないですか! この三本の矢が揃ったら世界どころか宇宙をも掌握出来るんじゃないでしょうか。というわけで円華さん、我々とユニットを組もうじゃないかと。もう名前も考えてあります。ワールドメンズクラブ改めスペースメンズクラブっていうのはどうでしょうか!」と提案。
しかし「待て待て! 勝手に決めるんじゃないよ」と言った円華は「そんなことするためにここに上がってんじゃねぇよ! 俺のやりたいことはただひとつ。スーザンさん、ここまで言えばむ分かるでしょう!」と言うが、本部席のスーザン代表は「いや、分からない! 円華選手、なんでユニオンに上がってくれてるんですか?」と返答。
円華は「この団体の最高峰ですよ! なんでアイポケの試合がないんですか! 俺はアイポケの試合に出るためにユニオンに上がっているんですよ。アイポケの試合ないってどういうことですか?」と訴える。
それを聞いたスーザン代表はアイポケとは契約が終了して、天海つばさのお別れ会とかやったじゃないかと説明。しかし円華「いやいや、そんなの関係ない! いいからアイポケ連れてこいよ! 俺はアイポケとやりたいの!」と断固譲らない。スーザン代表が「無理ですよ」と言うと、円華は「もういいですよ。おばさんの言うことはもう……。大体な、ユニオンに上がったって若いのがいないじゃねぇか! 年増ばっかじゃねぇか! 俺はセクシーで若いのがいいんだよ」と暴言を吐きまくる。
すると円華は「あんたにはもう頼まねぇ! 俺が直々にアイポケをここに連れてきてやろうじゃねぇか! 次回楽しみにしておけよ! 俺がアイポケ連れてきてやるよ! 俺がアイポケだ! We are アイデアポケット!」と勝手に宣言してしまった。
第7試合
シバターの自作ラップで入場した光留&シバターの挑戦者チーム。光留はユニオンMAXのベルトを持ってリングに上がると。自軍のコーナーに巻き付ける。シバターは真っ白のロングタイルの光留に合わせて真っ黒なロングタイツを新調。もちろん身体にはGoProカメラを装着。
FUMAvs.シバターで試合開始。シバターの蹴り脚をキャッチしたFUMAはグラウンドに持ち込む。コーナーから光留のアドバイスが飛ぶ仲、立ち上がったシバターだが、FUMAは自軍のコーナーに押し込んでイサミにタッチ。
足をすくった倒したイサミは胸のGoProに向かって釣り鐘ストンピングからマウントパンチを連打。カメラが破壊される前に脱出したシバターは光留にタッチ。片足タックルを仕掛けたイサミだが、潰してサイドを取った光留。スイープしたイサミだが、下になった光留は足に絡みつく。上から押し潰したイサミはフロントネックロック。
だが、そのままイサミを持ち上げようとした光留だが、イサミは胴絞めフロントネックロックに移行。さらにバタフライロックにスイッチ。ロープに逃れた光留が場外に出るとイサミはトペを狙ったが、光留は飛び蹴りで迎撃。
リングに戻った光留はミドルキックから踏みつけるとシバターにタッチ。マウントポジションを取ったシバターだが、イサミもTKシザースで切り返してカメラにパンチ。しかしシバターがアキレス腱固めに捉えると、イサミはロープに脱出。タッチを受けた光留はチンロックからサッカーボールキック。
立ち上がったイサミはエルボーを叩き込んでくと、光留もエルボーで対抗。イサミがフェイントから腹パンを狙ったが、読んでいた光留はフロントネックロックで捕獲。しかしイサミはブレーンバスターで切り返す。
タッチを受けたFUMAはレッグラリアットを叩き込むが、シバターが飛び込んで来てFUMAを捕まえる。光留とトレイン攻撃を狙ったが、かわしたFUMAはシバターをファイアーマンキャリーで担ぎ上げると、光留にぶつけていき、倒れた光留にシバターをデスバレーボムで叩き付けてからさらにフットスタンプ。
光留のバックを取ったFUMAだが、光留はビクトル投げからアンクルホールドへ。そのままシバターにタッチすると、シバターはラリアットから浴びせ蹴り。FUMAのエルボーに対し、シバターはミドルキック。FUMAも蹴りにスイッチした結果、蹴り勝ったのはFUMA。シバターもパンチを返したが、タッチしようとするシバターを背後から捕まえたFUMAは急角度バックドロップで投げてイサミにタッチ。
イサミの串刺し式ジャンピング・フロントキックをキャッチした光留は足関節。どうにか逃れたイサミだが、光留は水車落としから腕十字へ。これを腕十字で切り返したイサミは、さらに変型のクロスフェース。どうにか堪えた光留だが、イサミはダイビング・ニードロップを投下すると、FUMAとサンドイッチロー。さらにイサミがバズソーキックから勇脚・斬(=ランニング式勇脚)。だが、キャッチした光留はアンクルホールド。
延髄斬りで脱出したイサミはFUMAにタッチ。串刺しジャンピングエルボーからPKを叩き込んだFUMAだが、背後からシバターが攻撃。さらにGoProを外し、そのカメラでFUMAを殴打したシバター。すかさず光留がFUMAに抱え込み式腕十字。だが、シバターを振り切ったイサミがカット。
ここで光留がFUMAを羽交い締めにすると、シバターがGoProで殴りかかるが、これをFUMAがかわしたため光留の脳天に誤爆! 光留はこれで流血。焦ったシバターはイサミにもGoProで殴りかかるが、かわしたイサミはシバターにストレートパンチを叩き込んで場外に追いやると、立ちあがろうとした光留に勇脚・斬を叩き込んでから場外のシバターにトペを発射。
リング上ではFUMAが光留にジョーブレーカー(=顔面へのソバット)を叩き込んでからジャーマンで投げるがカウント2で返した光留はそのままアームロックに捉える。しかし光留がいざ絞め上げようとした瞬間、FUMAはそのままの体勢で反転。下になった光留に全体重を乗せて抑え込んで3カウントを奪った。
エンディング
光留はなおもFUMAに殴りかかるが風戸やSAGATが飛び込んできて光留を抑え付ける。場外に出た光留に向かってFUMAは「佐藤光留! タッグタイトル、獲れなくて残念だったな。そう易々と獲られるわけにはいかねぇんだよ。このベルトはアマチュアじゃなくて、世界のベルトだからな」と言ってみせる。
さらに「今日は俺たちがタイトル防衛戦、受けて立ったよ。次は俺の番だ! そのユニオンMAXのベルト、俺に挑戦させろ!」と光留の持つユニオンMAXへの挑戦を表明。FUMAを下がらせてからエプロンに上がってきて光留は「オイ、いつでもやってやるぞ。おめーらと違ってな、俺は友達なんか連れてこねぇぞ。1対1だぞ。やってやるよ! 逃げ道はねぇぞ。どっちかが大きな何かを失うってこと分かってんのか、オイ? それが分かっているんだったらいつだっていいよ。ここのスケジュールで勝手に決めろ! 俺は何があっても絶対に空けてこっち来てやるよ!」とFUMAの挑戦を受諾し、本部席のスーザン代表を一瞥してから引き上げていった。
イサミから「すぐ決めよう! すぐ勝って、お前二冠だよ」と言われたFUMAは、本部席のスーザン代表に向かって「スーザンさん! どうですか? ユニオンMAX、僕は早いほうがいいです。佐藤光留もすぐやってやると言いました。次の新宿大会で挑戦させてください!」と直訴。
FUMAの頼もしい姿に思わず感極まった様子で涙ながらに「ふわぁ!」と叫んだスーザン代表は「ユニオン年内最終興行、12月17日! メインをFUMAにあげる! タイトルマッチ、決定です!」とその場で12.17新宿大会のメインで佐藤光留vs.FUMAのユニオンMAX戦を行うことを決定した。
最後にユニオン戦士にリングに上がるように言ったFUMAは、所属選手のど真ん中で「9周年興行のメインは自分が取りました! 締めました! 10年目の第一歩は俺が獲ってベルト巻きます! 皆さん、ご起立お願いします。いくぞー! スリー、ツー、ワン、いくぞユニオーン!」で締めくくった。
<試合後コメント>
木髙イサミ&FUMA
イサミ「よし、勝った!」
FUMA「がっちり防衛しましたね」
イサミ「身体ボロボロだけどな。もう王者本人から直接取っているから文句なしだよ。俺たちもチャンピオンだけどね。今日前哨戦でも何でもないからね。結果として佐藤光留から取ったから。FUMAが取ったからFUMAが挑戦するっていう自然な流れが出来たということで。これはこれだよ、これはこれ。そしてユニオンMAXはユニオンMAX。どうよ、もう獲るしかないよ」
FUMA「今日のタイトル戦でも相手チームの反則とか、まあ自分たちも連係で2人で攻撃したりとかそういうのはあるけど、次は1対1で佐藤光留と純粋に闘って、必ずユニオンMAXのベルトを獲ります」
イサミ「まあそれだけの覚悟が彼にはあるし。覚悟がなかったらこのベルトも落としているだろうし、ベルトがかかっていないタッグの試合でももっと危ない場面がいっぱいあったと思うけど、今はもう本当に頼もしい……ただの後輩じゃなくて、僕の1パートナーなので、もう頼もしいっすね。ぜひ獲ってもらって年内最後、そして自分でも言ったように10周年記念のまず一発目はまず自分の力で、あのベルト、ユニオンMAXをユニオンに取り返してもらうところからまずはあげてもらいたい。僕は以上です」
※イサミは控室へ
FUMA「必ずこのUWA世界タッグのベルトとユニオンMAXのベルト獲って、二冠王になってユニオンプロレスの10周年を飾りたいと思います」
ーー改めて今日対戦してみて、王者・佐藤光留の強さみたいなものを感じる部分はありましたか?
FUMA「やっぱりどんどん佐藤選手も全日本プロレスとかでやっていって、以前にも増して身体も大きくなっているし、そういうパワーの差とか格闘技の経験とか、そういうので劣っている部分はたくさんあると思います。でもユニオンでの佐藤光留選手の傍若無人っぷりな闘い方、あと相手選手に対するリスペクトがないですよね。そういう部分が本当に僕は最も許せない部分なので、ユニオンでの佐藤光留は次の大会で終わりにさせます」
ーーシバターが正装で来なかったことに関しては?
FUMA「正装……まあ会見の場ではシバターのアレを正装と許容してしまった部分はありますけど(苦笑)、今から考えると客観的に見ても、自分で見てもあの姿が正装だとは到底思えないので。非常識だと思うので、むしろあの格好で来られたら困ったので、そこは逆によかったかなと思いますけどね」
※光留&シバターはノーコメント