赤井沙希&荒井優希が4・9後楽園での初タッグに向け“入場”を伝授し合った!「プロレスで最も大事なのは入場」
東京女子プロレスの4月9日、東京・後楽園ホールで初タッグを結成する赤井沙希(DDT)とSKE48荒井優希が同7日、都内の御茶ノ水道場で公開練習を行い、“入場”をともに伝授し合うという前代未聞の事態に発展した。
2人は同大会で辰巳リカ、桐生真弥組と対戦する。ともに「プロレス大賞」(東京スポーツ新聞社制定)新人賞受賞者、京都出身、血液型(A型)、芸能活動とプロレスの二足のわらじといった共通点があるが意外にも、この日が初対面となった。
赤井が「プロレスは芸能とは別のジャンルだと思う。そういう厳しい戦いのところによく入ってきてくれたなと思ってます。自分がキャリア8、9年になるんですけど、自分のキャリアのなかですごく大事なことを彼女に伝授したいと思ってます」と話すと、荒井は「今日は練習を見てもらえるということで、いつになく緊張してるんですけど。このような機会はなかなかないと思うので、今の自分をしっかり赤井さんに見ていただけたらと思っています。よろしくお願いします」と殊勝に答えた。
そこで、赤井が「プロレスのなかで最も大事なことは何だと思いますか?」と問うと、荒井は「必殺技」と回答。すると、赤井は「素晴らしい! 必殺技も選手の個性が出るところだと思うんですけど、私にとって一番大事だなと思ったのは入場です。今休憩がなかったりで、お手洗いに行くタイミングもあるじゃないですか。その入場でしょうもないなって思ったら、みんな興味がなくなっちゃうんですよ。だから入場で何この人?とか、おもしろそうな感じだなって。自分でもプロレス見てて思うのね」と語ると、荒井は「私も初めてプロレス見たときに入場で惹きつけられて・・・」と呼応。
赤井は「そうでしょ。もう入場から戦いは始まってるから。今日は荒井優希選手に入場を伝授したいと思います」と言うや、自身の入場時のリングまでの歩き方、ロープのまたぎ方、コーナーでのアピールの仕方などを披露。荒井がこれをまねてやってみる。次に荒井が入場の仕方を見せて、赤井がまねして見せ、互いの入場を伝授し合った。
公開練習を終えた赤井は「まずは入場。今日初めましてで、絡むこともなかったので、荒井選手がどういう選手で、どういうことをしたいのかって、いくらアピールしても、口で言ったりしてもまだ分からないので。同じリングに立ってみて、その場の空気とか感じでやってみようかなと。試合のなかで何かを教えられたら」とコメント。
荒井は「こんなにキャリアの離れた先輩とタッグを組ませていただくことはなかなかないので、すごく緊張してるんですけど。入場はすごい安心できたので、あとは試合の部分で赤井さんと私のよさをたくさん出せたらなと思っていて。赤井さんのいいとろころを吸収して、試合中に成長できるように頑張ります」と意気込んだ。
さらに、赤井は「今日私は荒井選手に入場のポイントを教えてあげて、私も荒井選手のポイントを教わったので。コラボというかより大きいダイナミックな迫力のある入場ができたらなって思ってます」とし、タッグの連係については「リング上の雰囲気でってところはあるんですけど、(ビッグ)ブーツ使いますよね? その辺は一緒にできたらなと思います」と話した。
荒井にとっては、東京女子以外の選手との初タッグになるが、「そういった経験がないので、不安に思う部分もあるんですけど。初めて組むときの対処法、コツみたいなのってありますか?」と質問。赤井は「今まで一緒に練習してる方と組んだりとかしてるけど、急に海外の方とかと組むこともあるから。意思の疎通ができないときもあるから、リング上は誰も助けてくれないって思ってやった方がいい。私は助けてあげられるところは助けていこうかなと。せっかく自分がふだん接してる人以外の人と組むから、東京女子だとこうだけど、よその人だとこうなんだって。そういうところを見つけて、どんどん取り入れていけたらいいかな」とアドバイスした。
また、2020年11月7日のTOKYO DOME CITY HALL以来、1年半ぶりの東京女子参戦になる赤井は「(3・19)両国を見に行ったんですよ。すごいキラキラして、同じ女子プロレスって感じなくて、独自の世界観もあって。全員がキラキラしてて、正直うらやましいなってところもあります。1期生の山下(実優)、中島(翔子)あたりは自分と同期なので。中島選手がチャンピオンになった姿とか見て、自分も何か形に残したりしないとなっていう気持ちにもなりました」と述べた。