VOODOO-MURDERSが全日本プロレスで一夜限りの復活!大荒れの無効試合に和田京平レフェリーが激怒!
21日、東京都・大田区総合体育館にて全日本プロレス『LECクリンぱっ!presents Champions Night 3 ~50th Anniversary Tour~』が開催され、VOODOO-MURDERSが全日本のリングで一夜限りの復活を果たした。
VOODOO-MURDERS(1期)は、2005年にTARUを中心に全日本で結成された極悪非道のヒールユニットであり、“反・全日本”の旗印の下に集った選手たちによってプロレス界を震撼させる一大ユニットへと成長。
現在はZERO1を中心に第2期VMが活動しているが、かつてのVMが全日本で一夜限りの復活を果たした。
この日参戦したVMのメンバーは、諏訪魔&TARU&近藤修司&KONO(河野真幸)&歳三(土方歳三)。現在の全日本でカリスマ的ヒールユニットとして活躍している“TOTAL ECLIPSE”ジェイク・リー&TAJIRI&土肥こうじ&羆嵐&児玉裕輔と10人タッグマッチで激突した。
赤コーナーから入場したTARUは、入場口の全日本のロゴにスプレーで「VM」と上書き。試合前から会場の空気が最高潮に高まる中、VMの奇襲によって闘いは始まった。
この試合は、昨年末の試合で鼻骨骨折および左眼窩内側壁骨折の怪我を負い長期欠場していたジェイク・リーの復帰戦でもあり、再び悪に堕ちた諏訪魔は執拗にジェイクを付け狙いリング内外で暴行。
ジェイクも怪我の影響を感じさせない身体のキレと、さらに増した狂気を以て迎え撃ち、新技であるムーンサルト・プレスを披露するなど欠場前よりパワーアップした姿を見せた。
この試合でのTARUは司令塔の役割に徹し、的確な連携をアピールしつつも多彩な凶器攻撃で諏訪魔の暴走をアシスト。試合を止めようとした神林大介レフェリーに暴行を加えて失神させ、リングを完全な無法地帯としてしまう。
しかし、ここで和田京平レフェリーがリングに飛び込んできて急遽試合を裁き始め、イスでジェイクを殴打していた諏訪魔に激怒。諏訪魔の恫喝に一歩も怯まず毅然とした態度で対応し、諏訪魔がさらに凶器攻撃を加えると無効試合を宣言して試合を終わらせた。
この結末に納得の行かない両軍は試合終了のゴングを無視して大乱闘を展開していくが、京平レフェリーが必死に引き剥がし、両軍に向けて「次やるときは俺が裁いてやる!」と啖呵を切ることで事態を収拾した。
バックステージに戻った諏訪魔が「お前TOTAL ECLIPSEお前、大したことねえよお前。おぉ?お前、あー、お前!生演奏なんてやってんじゃねーよこの馬鹿ホントにオイ!おぉん?!腹立つわアレ!」と激怒していると、その様子を満足気に眺めていたTARUは「それでこそ諏訪魔や。見たかお前ら。それでこそ諏訪魔や」とだけ言い残して会場をあとに。
冷静さを取り戻した諏訪魔は、「ジェイクはもうお前、帰ってくる場所がないよお前。今もう分かったはずだよお前。VOODOO-MURDERSとやってよ、『こりゃ敵わねえ』って思ったんじゃねーか?腹の底じゃよ。だからよ、もっともっとこれからはアイツの居場所っていうのをどんどん排除していってやるお前。正直、プロレス辞めたほうがいいよ。俺はそう思うよ。色々色々深く考えてさ、辞めればいいんだ、最後は」とジェイクおよびTEに向けて苦言。
そして、「いいな!VOODOO-MURDERS!ただ、これは今日1日限りの花火だよな。それは実に惜しいけどよ、ただこの感触を俺は掴んだんだ。来月だってお前、チャンピオン・カーニバル全勝優勝だお前。ボコボコにした上で全勝優勝してやるよ!全勝宣言だ!」と4月9日から開催されるチャンピオン・カーニバル優勝を誓った。