SHIMMERファン大興奮!中川がアジャ、関西らと8人タッグマッチ!松本も緊急出場!引退試合はケリーとのタッグで勝利
中川ともかファイナルツアーの最後としてアメリカの女子プロレス団体『SHIMMER』に参戦した中川ともか。現地時間4月11日に行われた『SHIMMER73』のメイン後に、何とアジャ・コングとダイナマイト関西が乱入。
そこで急遽翌4月12日の『SHIMMER74』でアジャ、関西を交えての8人タッグマッチが決定。この一戦のために現在左ヒザ十字靱帯断裂&半月板損傷で欠場中の松本浩代が、盟友・中川の引退に華を添えるため急遽試合を行うことになった。以下は日本人選手が出場した試合結果と寸評。
SHIMMER74
日時:2015年4月12日(現地時間)
会場:アメリカ・イリノイ州バーウィン・イーグル・クラブ
▼シングルマッチ
○桜花由美
8分30秒 ビックブーツ→片エビ固め
●Nicole Savoy
【寸評】レスリングの攻防からスタート。いきなりの桜花のビックブーツ連発に場内大歓声。続けて桜ドロップ、ジャーマンと決めるがこれをアームロックに切り返されると相手のサブミッション地獄。なんとかロープに逃れ桜ドロップスーパー、ネックハンギングボムを決めるもいずれも単発に終わり、再びサブミッションの餌食に。場内の大「由美」コールに後押しされた桜花は顔面蹴り、カカト落としで反撃。最後はバックの取り扱いから投げっぱなしタイガースープレックス、ビックブーツと畳みかけて3カウント。
▼シングルマッチ
○Cheerleader Melissa
13分53秒 エアレイドクラッシュ→片エビ固め
●AKINO
【寸評】AKINOとメリッサはこの大会が13年ぶりの再会と試合前にアピールすると場内は歓声。「お願いします!」と握手を求めるAKINOだかメリッサがこれに応えるといきなり丸め込み。これには怒るメリッサ。試合はAKINOは蹴り、メリッサは足を狙ったサブミッションを主体とした攻防。終盤ミサイルキック狙いのAKINOをコーナーから落としたメリッサはコーナーからのダイブを狙うも、AKINOは雪崩式ブレーンバスターで切り返す。AKINOが蹴りのラッシュからPK、スピンキックを決めるもメリッサも意地のジャンピング・ラリアットで両者ダウン。カウント7で両者立ち上がると丸め込み合戦の応酬。ここでメリッサの顔面蹴りがAKINOにヒット。一瞬動きが止まったチャンスを見逃さなかったメリッサがエアレイドクラッシュを決めて3カウント。
試合後、メリッサが握手を求めると一度は応じたAKINOだったが「アホか!」とハリ手を見舞って退場していった。
▼8人タッグマッチ
○アジャ・コング/ダイナマイト関西/尾崎魔弓/木村響子
26分19秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
●中川ともか/ケリー・スケーター/松本浩代/大畠美咲
【寸評】中川ともか引退ラスト2となる試合は、昨日のSHIMMER73のメイン後に乱入したアジャと関西を交えての8人タッグでのメインイベント。試合前に昨日SHIMMER初の日本人リングアナウンサーとして参加した味方冬樹リングアナウンサーが登場。この時点で観客はスタンディングオベーションの大熱狂。味方リングアナウンサーからメインイベントのコールは日本式で行われ事がアナウンスされると観客は「Yes!」の大合唱。
8人が単独入場する中、アジャが登場すると一際大歓声が起こる。試合は中川と関西からスタート。開始早々から「中川」コールが起こるも関西の激しい打撃に場内騒然。また現在膝の怪我で欠場中だが引退する中川と組みたいと一夜限りの復帰をした松本は怪我を感じさせない動きでアジャとパワー合戦を展開して場内を沸かせる。
中川組がベビー、アジャ組がヒールという展開だかアジャの動きにアメリカファンは大歓声。尾崎が凶器を駆使して大畠がローンバトル。なんとか中川と変わるも、アジャのデンジャラス・パイルドライバーで中川はKO寸前に追い込まれると、大「中川」コール。
これに救出に入った松本はパワー全開。アジャ組4人をコーナーで圧殺すると、関西をアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げる。ここで中川と大畠がダブルのCRB。これを木村がカットに入ると中川とのアマンドラ対決。数十発に渡る2人のエルボー合戦には観客から大きな拍手が起こる。木村のビックブーツ、中川のジャンピング・ハイキックで両者ダウン。
先に起きた中川が雪崩式ブレーンバスターを狙うも堪える木村。これに松本が加わり中川をパワーボムの体制でぶっこ抜き摩周で木村を叩きつける。ここでアジャにターゲットを絞る中川組は波状攻撃。中川が唸れ豪腕を狙うもアジャがことごとくラリアットで迎撃。中川も意地の3回目で遂に決めるもアジャはカウント2で肩を上げる。
ならばと再び唸れ豪腕を狙う中川を切り返したアジャは高角度バックドロップ。ここから両軍入り乱れる中、アジャと関西が中川にクロスボンバー。そしてアジャの裏拳が決まるもケリーがカット。中川も意地の120%スクールボーイをアジャに決めるがこれは尾崎がカット。最後は灯油缶での一撃から垂直落下式ブレーンバスターを決めて3カウント。日本人8人による大熱戦には観客、参戦選手、スタッフがスタンディングオベーションで拍手を送る。試合後、アジャが中川を抱きしめると場内大歓声。しかし去り際には強烈なビンタをお見舞いしてアジャ流の別れを告げて退場。敗れはしたもののチームメイトに健闘を称えられる中川には大「中川」コールが送られた。