「ガンバレ☆クライマックス」11・23成増での準決勝は今成夢人VS黒田哲広、勝村周一朗VS高岩竜一
CyberFight傘下のガンバレ☆プロレスが11月7日、東京・新木場1stRINGで、同団体のシングル最強を決めるトーナメント「ガンバレ☆クライマックス2021」2回戦4試合を行い、準決勝(同23日、東京・成増アクトホール)の組み合わせが今成夢人VS黒田哲広、勝村周一朗VS高岩竜一に決まった。同大会では準決勝、決勝が行われ、優勝者は初代スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王者に認定される。
この日、まず第1試合で大家健と対戦した黒田はラリアット8連発を打ち込むも、大家が執念でクリア。ならばと黒田が地団駄ラリアットをたたき込んで3カウントを奪った。黒田は「たぶん1回6人タッグで闘ったと思うけど、ちゃんとやったのは初めて。ラリアット打っても倒れない。アイツも勝ちたいのかなと思いました。(今成は?)2年前にシングルでやって圧勝したけど、今回はなめてかかんない。勝ちまくりたい。優勝する気でいます」と優勝を意識した。
続いて、第2試合で渡瀬瑞基と激突した高岩はのっけから強烈な高岩ドリラーで先制パンチを浴びせると、ラリアット連打、チョップ連発で追い込んだ。渡瀬もブレーンバスター、投げ捨てジャーマンなどで反撃するも、高岩がデスバレーボム、ラリアットへとつないで貫禄勝ちを収めた。
そして、セミファイナルで岩崎孝樹と相まみえた勝村は壮絶な張り手、ハイキック、ミドルキックの応酬を展開。岩崎のバックドロップホールドを返した勝村はニンジャチョークで絞め上げて、危険とみなしたレフェリーが試合を止めた。勝村は「岩崎も全力できて、こんなに強かったんだなって。俺もアイツにゲキをもらった。今日の岩崎で暴れてもらいたい。そしたら、もうやりたくないというか、今日の岩崎ともう1回やれと言われたら勝てる自信がない。(高岩は?)優勝が見えてきましたね。決勝はどっちになるのか分からないけど。高岩さん、黒田さんに勝ったら誰も文句ないですよね。ベルトの価値も上がる。優勝したら文句ないでしょ。プロレス界でベルトの価値も上がるし、ガンプロの価値が上がる。そういう試合を準決勝、決勝で見せます」と話した。
メインイベントでは今成と冨永真一郎が対戦。冨永がJK、ムーサルトプレスで攻め立てれば、今成は投げ捨てジャーマン連発で反撃。激しいエルボーの打ち合いから、今成が渾身のエルボーバットを決めてピンフォールを奪取した。今成は「冨永と言葉じゃない、プロレスで会話できたことがうれしい。僕は言葉を武器にするプロレスラーになりたいんですけど、最後自分の右ヒジで伝えたいメッセージを伝えられるようなプロレスラーになりたい。(黒田は?)いよいよ優勝が見えてきてる状況で。FMWのディレクTVの『ブレンバスター』見てました。黒田さんのプロレスを見て、血となり肉となってる部分がある。最大の恩返しをしなきゃいけない。黒田さんを見てた一人の青年が、黒田さんの前に立ちはだかって超えていくというのを味わってもらいたい」と話し、黒田戦での勝利を期していた。