大スランプ中のYOHが連敗を重ね「巻き戻したい。未来なんて変えられない」と苦悩

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 10日、神奈川県・横浜武道館にて新日本プロレス『映画『ゴジラvsコング』Presents SUMMER STRUGGLE 2021』が開催され、大スランプ中のYOHが敗戦を重ねてさらに落ち込みを見せた。

 新日本プロレスは8月7日から、ジュニアヘビー級のタッグリーグ戦『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2021』を開催中。ジュニアタッグリーグ3連覇のSHO&YOHが4連覇を達成できるのかどうかに注目が集まっていたが、YOHの絶不調によりまさかの開幕3連敗を喫して優勝の可能性が最速で消滅する結果に。
 すべて自身に黒星が付く形で敗北を重ねたYOHは日に日に精神的に不安定になっていき、9日の試合後には「何か負けても、悔しさがこみ上げてこない…」と思いつめた様子で言葉少なに会場をあとに。YOHを支え続ける決意を語っていたSHOも思うところがあるのか、YOHの背中をじっと無言で見つめるなど2人の間には悲壮感溢れる空気が漂っていた。


 この日の第3試合では、SHO&YOH&真壁刀義vsEVIL&ディック東郷&外道の6人タッグマッチが実施。
 SHO&YOHにとっては17日にジュニアタッグリーグで対戦する外道&東郷との前哨戦とも呼べる試合となったが、序盤からSHOが2人の巧みなサブミッションとインサイドワークに翻弄される。YOHは悪い流れを断ち切らんと雄叫びを上げながら果敢に攻め込み、SHOを救出して3人を相手に奮戦。真壁もその溢れるパワーで3人を蹴散らしYOHとEVILの一騎打ちの対面を作り出す。
 YOHはスピードを生かした三次元的な連撃でEVILを追い込み、SHOとのダブルジャンピングニーから3Kでの決着を狙うが、EVILが強引に振り払って回避。YOHは慌てずトラースキックを喉元に叩き込んでロープに飛ぶが、EVILがカウンターのラリアットを叩き込んでScorpion Deathlockでどっしり腰を落とすとプッシュアップすることも出来ずタップアウト。

 バックステージに戻ったSHOは「YOHさん、まだ諦めるのは早いっすよ。1つでも、いや2つとも、取りに行きましょうよ。まだまだ。次、もしこの勝ち点が取れれば、俺たちが今見失ってるもの、何かの答えが見つかるかもしれない。だからこそ、まだまだ勝ちを取りに行きます。YOHさん……」と呼びかける。
しかし、YOHはうなだれたまま「分かんねぇんだよ……。分かんなくて……巻き戻したくて。最初っから……。これ、何か違くて、すげぇ変でさぁ。この感覚も分かんなくて……。未来なんて、変えられないよね。変えれるわけないよ。今の俺はさぁ、穴が空いてんだよ」と力なく語って1人先に会場をあとに。SHOはYOHの背中をじっと見つめ、しばらく何かを考えながら首を横に振って後を追った。

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