【特別寄稿】11.3「K-1 WORLD GP」公式サポーター・関根勤さんがK-1を語る!

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11月3日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2014 〜-65kg初代王座決定トーナメント〜」。今大会では日本人4選手と海外強豪4選手の8人が初代K-1 -65kg王座を争うワンデートーナメントを中心に、豪華スーパーファイト、K-1甲子園決勝が行われる。そこでK-1公式サポーターに就任した関根勤さんに今大会の見どころを語ってもらった。
【記事提供/K-1実行委員会】

――関根さんが出席した9月5日の記者発表会では初代 -65kg王座決定トーナメントに出場する日本人4選手が勢ぞろいでした。試合が決まった選手たちを間近で見て、どんなことを感じましたか?

関根 11月3日に向けて、みんな気合いが入っている感じがしましたね。山崎(秀晃)選手はすごく気持ちが入ってるのが伝わってきたし、久保(優太)選手はリング外ではあんな感じですけど(笑)、2011年にK-1 -63kgの日本トーナメントでチャンピオンになっているので、絶対に期するものがあると思います。HIROYA選手は7月にKrushで敗れてベルトを失いましたが、K-1で結果を出せばその負けをチャラに出来る、まさに起死回生のチャンスだと思います。弟の大雅選手が8月にKrushチャンピオンになった姿を見て、兄として負けられないという気持ちもあるでしょう。そして左右田(泰臣)選手は持っていたベルトを返上してまでK-1で戦うことを選んで、青白い炎が燃え上がっているような印象を受けました。日本人4選手が並ぶと、それぞれ気持ちが入ってK-1で戦うことに燃えているなと。しかもファイトスタイルもバラバラなので、本当にいいメンバーが揃ったと思います。ここに海外の強豪が入ってくるわけですから、このトーナメントは面白くなりますよ。
またトーナメントをやるとトーナメントだからこそ輝く選手が出てくるんですよね。心技体がトーナメント当日にバチッとハマる選手。第1回のK-1 GP(1993年)は誰もブランコ・シカティックが優勝するなんて予想してなかったし、僕も思ってなかった(笑)。下馬評ではモーリス・スミスとピーター・アーツの評価が高くて、アーネスト・ホーストもあんなに強いと思わなかったからなぁ。1996年のK-1 GPでも当時『誰が勝てるんだ?』というくらい強かったアーツを伏兵のマイク・ベルナルドがKOしたり、ワンマッチではなくトーナメントという枠組みで行われることで普段では考えられない化学変化が起きるような気がしますね。

――K-1は他のイベントと違い、外国人選手でも人気が出る・輝ける舞台だったと思います。

関根 そうなんですよ。アンディ・フグ、アーツ、ホースト、ベルナルド、ジェロム・レ・バンナ……。K-1という場は世界という広い視野で格闘技を語ることが出来るので、今大会にもすごく期待しています。

――今回は65kgという階級で初代王座決定トーナメントが行われます。この階級について関根さんはどうお考えですか?

関根 最初にK-1が始まった時はヘビー級しかなくて、そこで日本人が勝っていくことには限界がありました。続いて70kgのK-1 MAXが始まって、魔裟斗くんがチャンピオンになりましたが、それでも70kgは世界標準の体重なんですよね。ボクシングでもミドル級の層が厚いのはそういうことなんです。それを考えると60〜65kgが日本人と外国人選手が対等に戦える階級なので、65kgは今までで一番面白いトーナメントになるんじゃないですかね。

新生K-1旗揚げ戦11・3代々木大会出場選手

――関根さんはK-1というイベントにどんなものを期待していますか?

関根 K-1が持っている爆発力・突破力ですね。今でもいい試合をする選手はたくさんいるんですけど、それがいまいち世間には浸透していない。でもK-1という看板を掲げた世界トーナメントに出れば世間の注目度がグンと上がるし、注目度が上がることで選手たちの気持ちも上がります。どの競技を見ても全日本大会よりもオリンピックの方が大会の注目度も高いし、選手の気合いも違うじゃないですか。だからK-1が世界トーナメントをやってくれることで、日本人選手の実力が全体的に底上げされると思います。

――まさに武蔵さんや魔裟斗さんはK-1で強豪外国人と戦っていく中でどんどん強くなっていきましたよね。

関根 魔裟斗くんもK-1 MAXで世界の壁を感じたから肉体改造に着手して、もう一段階上のレベルに上がれたと思うんです。もしK-1 MAXがなければ魔裟斗くんはあそこまでの選手になれなかったかもしれないですよね。K-1にはそういった選手の成長を見る楽しさもあると思います。

――その一方でK-1という舞台では今までと同じことをやっていてはダメ、K-1だからこそ求められるものも多いと思います。

関根 そうなんですよね。K-1はハードルが高いんですよ、ただ勝つだけじゃなくて輝かなくちゃいけないから。そういう意味でも必殺技を持っている選手は強いと思います。例えばお笑いでもスギちゃんの『ワイルドだろ〜』、日本エレキテル連合の『ダメよ〜ダメダメ』、どぶろっくの歌ネタ…そういう突進力を持っている人間は必ず上に行くんです。ある意味、笑いもK-1も同じですね(笑)。

――なるほど(笑)。それで言えば山崎選手はパンチで久保選手は蹴りと、トーナメントに出場する日本人選手はそれぞれ異なる得意技を持った選手が集まっていますね。

関根 そうなんですよ。しかもどの選手もレベルが高いんで、ハイレベルな攻防の中で必殺技が飛び出すはず。日本人選手のレベルの高さを考えても、K-1 MAXの頃よりも日本人王者が生まれる可能性は高いと思っています。

――ずばりK-1が再びブレイクする予感はありますか?

関根 やっぱり“K-1”という言葉は僕らの胸に刻み込まれているんですよね。一時は日本で大会が開催されなくなってしまい、その熱がみんなの胸の奥でくすぶっていたのと思うのですが、ここでそれがマグマのように噴出するのではないかと思います。そしてかつてのK-1を知らない若い子たちが『K-1ってこんなに面白いんだ!』と思ってくれれば、また新しい歴史が作られていくと思います。

――初代 -65kg王者を決める世界トーナメントがあって、K-1甲子園の決勝戦も行われるというのは、まさに現在と未来をつなぐことになりますね。

関根 僕はK-1甲子園は本当にいい大会だと思います。今の立ち技のチャンピオンクラスはほとんどK-1甲子園経験者で、K-1甲子園があったことで若い選手のレベルが一気に上がりました。今の女子ゴルフ界で言えば16歳の勝みなみ選手がプロのトーナメントに出て勝つわけですよ。なぜ彼女が勝てるかと言うと、彼女は小学生の頃からジュニアの世界大会に出て経験を積んでいるからなんですよね。今までは大人になってからゴルフを始めたり、プロ選手に弟子入りしていたのが、小さい頃からゴルフを始めて経験値を積むことが出来る。そういう意味ではK-1甲子園と言わず、中学生の全国大会をやってもらいたいですね。今のK-1がアマチュア大会に力を入れていて、K-1甲子園、K-1ジュニア(中学生)、K-1キッズ(小学生以下)をやっていくことは本当に素晴らしいことだと思います。

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