手術からの復帰を果たした土井成樹が引退を控えた盟友・吉野正人への想いを叫ぶ!「8月の吉野の引退までは一番近くにいて、最高の花道を作ってあげたい」
- 2021-4-10
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- DRAGON GATE
9日、東京都・後楽園ホールにてDRAGON GATE『THE GATE OF PASSION 2021』が行われ、復帰戦を終えた土井成樹が盟友・吉野正人への想いを叫んだ。
土井は昨年12月末の神戸大会でR・E・Dの面々と対戦した際に古傷である右ヒジを集中攻撃されて負傷。手術を要する長期欠場に追い込まれ、今年1月から休養期間に入っていた。
先月の後楽園ホール大会では同じく欠場していた吉野正人がリングに上がり経過報告の挨拶をしていたところへR・E・Dの面々が乱入。一触触発の事態となるが、ここで盟友を救うべく土井がリングに飛び込んでR・E・Dと対峙した。
土井が因縁のR・E・Dにリベンジを果たすべく復帰戦での対戦を要求すると、同じくR・E・Dと因縁を持つYAMATO率いる新ユニットである“HIGH-END”が助太刀を名乗り出て土井との共闘が決定。土井成樹&YAMATO&ドラゴン・キッドvsEita&KAI&SB KENToの6人タッグマッチでの対戦が決まった。
試合が始まると先発で飛び出していった土井をR・E・Dの面々が3人で集中攻撃を仕掛けていくも、土井が上手くいなして攻撃を誤爆させYAMATOに繋ぐ。YAMATOはかつてTRIBE VANGUARDの仲間でありながら自身を裏切ってR・E・Dへと寝返った因縁のKAIを相手に殴り合い、場外戦にもつれ込む。場外カウントが進んでいく中、リングに戻ろうとしたKAIをなぜかKENToが引きずり落としたため、3分35秒で両軍リングアウトという結末に終わった。
当然KAIはKENToに詰め寄っていくが、KENToは「な~に熱くなってんだよ。金網まで1ヶ月切ってんだぞ?土井の復帰戦なんてこんなもんでいいだろ。遊びだ遊び!」とはぐらかし、KAIは腑に落ちない表情を浮かべながらも矛を収める。
そのまま帰ろうとするR・E・Dに対し、土井は「お前らのいざこざなんてどうでもいい!今日は俺の復帰戦やぞ?!みんなこの試合を見に来たんとちゃうんか!ええよ、帰るなら。お前らの代わりなんていっぱいおるんや。なんなら今からそこにいる練習生相手にデビュー戦やってもええぞ!」と挑発すると、観衆は圧倒的に土井を支持。これに逆上したR・E・Dが襲いかかり、再試合が開始された。
キッドがKENToへ飛びつきフランケンシュタイナーからクリストと先手を取ると、KENToはその腕力で強引に振り払ってSBシューターの体勢へ。土井とYAMATOがカットに入り、救援に来たEitaへキッドが619からメサイアを見舞い、土井がバカタレ・スライディングキック。
キッドが試合を決めにかかるとKENToが凶器でキッドをぶん殴り、KAIにキッドを押さえるよう指示。さらにキッドの顔面にパウダー攻撃を発射するもこれがKAIに誤爆。視界を失ってうずくまるKAIに土井がバカタレ・スライディングキック。3分16秒で試合を決めた。
KENToはマイクを取ると「土井成樹の復帰戦なんてどぉ~でもいいんだよ!オイ、KAI!顔が白いぞ!誰にやられた?!大丈夫か?!……金網での闘いはもう始まってるんだよ」とニヤつきながら5月5日の愛知県体育館大会で行われるマスカラ・コントラ・カベジェラ金網サバイバル・タッグマッチに向けての挑発をして去っていった。
HIGH-ENDの面々は土井の復帰を笑顔で祝福し、YAMATOは「土井ちゃんがこのHIGH-ENDに入りたいって言うなら俺たち大歓迎だよ!」と土井の勧誘を始める。
しかし、土井は「そう言われると思ったわ。今HIGH-ENDは4人で、俺が入ったら5人でちょうどいいし戦力大幅アップってか?俺のことあんま安く見んなよ。単刀直入に、HIGH-END入りはお断りや」とバッサリ切り捨てる。
これを受けたYAMATOは「土井成樹!俺たちがお前のことを本気で誘うとでも思ったのか?!」と態度を急変させ、土井との敵対を宣言して去っていった。
リングに1人残った土井は改めてマイクを取ると、正式に所属ユニットであった“チームボク”からの脱退を表明。そして「俺は、吉野の復帰を待つのみや。俺たち土井吉は腐っても土井吉や!吉野が引退する8月1日まで俺はどのユニットにも属さず新ユニットも作らず、俺は吉野のことを全面サポートするからな!」と15年近く継続的に組み続けている盟友・吉野正人への想いを叫んだ。
バックステージに戻った土井は「吉野はあと何試合出来るか分かんないけど、試合で組んだり闘ったりするだけじゃなくてちょっとでも近くでサポートしたい。8月の吉野の引退までは一番近くにいる存在でありたい。最高の花道を作ってあげたいと思います」と語った。
吉野は長年蓄積した首のダメージからデビュー20周年となる2020年いっぱいでの引退を表明していたが、コロナ禍で満足の行く引退ロードが歩めず引退を2021年8月1日に延期している。引退試合まで4ヶ月を切った吉野の引退ロードを支えていく土井の献身にも注目していきたい。