アジア人差別で強制送還!?無実の罪に問われた日本人プロレスラーがハワイで突然の身柄拘束!
4月2日、3月30日にハワイ経由でラスベガスに向かったプロレスラーの菊タローが事実無根の理由でハワイから強制送還された。
菊タローは1994年にデビュー後、別名で大阪プロレスで活躍。新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリングNOAHなどメジャー団体から、ローカルインディー、どインディー、女子プロレス問わず様々な団体で活躍。
2016年からラスベガスに移住し、日本人レスラーの海外進出や、海外インディーレスラーの日本への招致など自らも試合をしながら日本と海外のハブ役となっていた。
そんな菊タローが今回一時帰国を行い、3月30日にハワイ経由でラスベガスに戻ろうとしたところ突然の身柄拘束。2日間刑務所に勾留されて強制送還されることになったが、一体何が起きたのかを自身のYoutubeチャンネル(菊タローTV)で語った。
菊タローは新型コロナウイルスの蔓延によりラスベガスでの試合が無くなり、今回は仕事ではなくラスベガスのアパートを引き払い荷物を貸し倉庫に入れに帰ろうとしたという。
だが経由地であるハワイの入管で入国拒否されると、取り調べでは「切れた(就労)ビザのオーナー(ルチャ・バブーン)に電話したら明日から試合をすると言っている」と、現在緊急事態宣言下でイベントの開催が不可であるにも関わらず虚偽の罪をきせられる事に。ルチャ・バブーンは様々な国の選手を現地で受け入れており、ビザ管理も厳しい団体であるためそのような発言をするはずがないと菊タローは憤る。
強制送還が決まると、次の日本行きの飛行機が来る二日後まで拘置所ではなく刑務所へ入れられることになり、後ろ手に手錠をかけられまるで犯罪者かのように拘束され連行されてしまう。
さらに囚人服を着せられ、見ず知らずの他人とトイレも丸見えの状態で2人部屋に収監。時間もわからない部屋で2日過ごし、新たな無実の罪を被せられることに怯えながらも強制送還ながらなんとか帰国ができることになった。
成田空港に戻ると日本の入管担当から「今年に入ってからハワイから帰される人が非常に多い」と報告を受けたとの事で、菊タローは「安いからといってハワイ経由でアメリカに行くのは今は絶対に辞めておけ!」と注意喚起を行った。
菊タローの手首には手錠の痕も残っており、日本の入管に渡された取調べ時の書類もコピーが存在。無実の罪で身柄を拘束された事で、ESTAでは今後アメリカへ入国することができずビザ申請が拒否される可能性もあり、大使館を通じて抗議するとともにアメリカでの起訴を予定している。
ラスベガスの自宅にペットもおり、プロレスラーとして海外で活躍する夢を叶えるために移住までした菊タロー。新型コロナウイルス蔓延以降に苛烈化するアジア人へのヘイトクライムの被害者として、夢を潰されないために菊タローは徹底抗戦する構えだ。