【試合詳細】3・16 新日本プロレス後楽園ホール大会 鷹木信悟vsKENTA 矢野通vsEVIL SANADA&BUSHIvsウィル・オスプレイ&ジェフ・コブ

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『NEW JAPAN CUP 2021』
日程:2021年3月16日(火)
開始:18:00
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:648人

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
天山広吉/小島聡/○永田裕志
10分8秒 ナガタロックII
辻陽太/上村優也/●ゲイブリエル・キッド

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
デビッド・フィンレー/ジュース・ロビンソン/●トーア・ヘナーレ
10分46秒 グラネード→片エビ固め
[BULLET CLUB]ジェイ・ホワイト/○バッドラック・ファレ/チェーズ・オーエンズ

▼タッグマッチ 20分1本勝負
[L.I.J]SANADA/●BUSHI
8分34秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]ウィル・オスプレイ/○ジェフ・コブ

▼『NEW JAPAN CUP 2021』2回戦 時間無制限1本勝負
[CHAOS]●矢野通
7分54秒 EVIL→体固め
[BULLET CLUB]○“キング・オブ・ダークネス”EVIL
※EVILがトーナメント準決勝に進出

▼『NEW JAPAN CUP 2021』2回戦 時間無制限1本勝負
[L.I.J]○鷹木信悟
23分47秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
[BULLET CLUB]●KENTA
※鷹木がトーナメント準決勝に進出

鷹木がKENTAに13年越しのリベンジ成功!矢野との頭脳戦を制したEVILがメイン後に鷹木を襲撃!SANADAとオスプレイは鼻をめぐる因縁激化?!

第1試合


 ヤングライオンたちがゴングを待たずに奇襲して試合開始。
 辻と上村は天山にダブルのドロップキックを見舞って先制しダブルブレーンバスター。さらに上村が逆エビ固めも天山はブレイクしてショルダータックル。さらにヘッドバッドや真モンゴリアンチョップでやり返してから永田にタッチ。
 永田はミドルキック、ショルダーアームブリーカー、腕固めと痛めつけて小島にタッチ。
 小島はストンピングの雨あられからコーナーで永田とともにエルボーを連打し天山にタッチ。
 天山は串刺しラリアットからブレーンバスター。小島にタッチ。
 小島は上村のエルボー連打を受け止めラリアットを狙うが、上村が回避してドロップキック。これも倒れず耐えた小島だったが、上村が二発目のドロップキックを叩き込んで辻にタッチ。
 辻は小島に串刺しジャンピングエルボーを発射も、小島が回避してマシンガンチョップ。さらに「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫ぶも辻がジャンピングバックエルボーで阻止し、ボディスラムからコーナーに控える天山をドロップキックで場外に落とし、小島にもドロップキック。さらにスピアーを発射も、小島がガッチリとキャッチしコジコジカッター。永田にタッチ。
 永田はミドルキックを連打し、コーナーに振って突っ込むも、辻がカウンターのスピアーを見舞いゲイブにタッチ。
 ゲイブはランニングバックエルボーからショルダータックル。さらにドロップキックからヤングライオン3人でトレイン攻撃。ゲイブのボディスラムから辻のボディプレス、辻のエルボードロップ、ゲイブのセントーンと連続で決めていく。ゲイブは必殺のダブルアーム・スープレックスを狙うが永田がショルダースルーで切り返し、エルボー合戦へと発展。連打で押し切ろうとする永田に対し、ゲイブは顔面への張り手から垂直落下式ブレーンバスター。さらにダブルアーム・スープレックスを狙うが、永田が振り払って延髄斬りからエクスプロイダー、さらにナガタロックIIで絞め上げるとゲイブは無念のタップ。

<試合後コメント>
永田裕志
「彼らの、何とか現状を脱しなきゃいけないという思いは伝わりました。でもそれだけじゃ、我々に勝つことは不可能。あえて彼らの技を受けながら叩き潰す。そういう試合でした」

小島聡
「ヤングライオン三銃士、とても強いと思う。ただ、オマエたちがどんなにパワー、テクニック、インサイドワーク、その他全てのものが、一個一個上回っていたとしても、トータルでは敵わない。何でか分かるか? 俺と天山と永田裕志は、プロレスの神様が、ずーっと見守ってくれてるんだよ。25年間プロレスラーをやっている、その間ずーっと、プロレスの神様が俺たちを見てくれてるんだ。そういうことだ。オマエたちも、もっともっとキャリアを積んで、もっともっといろんなことを経験して、もっともっと俺たちのところに上がってこい!」

天山広吉
「残念ながらね、『NEW JAPAN CUP』、オスプレイにやられて、負けてしもうて。毎年、今年こそは!って、『NEW JAPAN CUP』ね、意気込んで出るものの、なかなか一回戦も突破できない。何やってるんや!って自分でも思うし。まぁ何ちゅうのかな、また来年、『NEW JAPAN CUP』ある時は、次こそは、何とか一回戦勝たなアカンて。一回戦を勝たんとね、もーうやってらんないっすよ。こないだのオスプレイ戦、自分の中で、やるとこまでやったけど、もうちょっと、あと一歩、あと一個行けば、いけると思うた。負けて言うのも何やけど、まだまだ、まだまだ死んでないからね、俺は。天山広吉、こっから、まだ行けますよ! どんなことがあろうと、何があろうと、またチャンスさえ掴めば、一気に、獲ってみせるよ。楽しみにしてくれ! カマーン!」

辻陽太
「俺は今、内藤哲也と戦うために、ツイッターでのプロジェクトをまだ継続中だが、このプロジェクトはもう、俺だけの戦いじゃない。東京スポーツは、俺のことを記事にしてくれた。週刊プロレスも書いてくれた。そして飯伏さんも、俺のツイッターにコメントをくれたり、いいねを押してくれたり(※両手で親指を突き出して『いいね』のポーズ)、リツイートしてくれたり。毎日俺がツイートをするたびに、励ましのコメントをくれるファンもいる。毎日『リツイートして、いいね押してください』って俺に協力してくれるファンの方もいる。だから、もう俺だけのプロジェクトじゃない。だからこそ俺は、簡単には諦められない。夢は、諦めなければ、いつか叶うんだろ? だったら叶うまで諦めないで、その夢を胸に抱いて(※と、胸を叩く)、アンタとの対戦を実現させてみせる!」

ゲイブリエル・キッド
「(※左腕を痛そうに押さえて、しばらく上体を屈めたりして痛みに耐えて)先週は昔の試合のビデオを見返して、勉強していた。テクニックを向上させるため色々な方法を試してる。ちなみに昨日見た試合は2016年の大阪城ホール大会のナガタ vs シバタのシングルだ。コーチ、シバタさんの意地の強さがひしひしと伝わってくる一戦だった。試合を見ているとシバタさんの元でトレーニングしてた日々がとても懐かしくなった。今年の1月に一度だけLA道場に戻ったけど、たった8日しか滞在できなかった。でもシバタさんの試合を見ながら、LA道場で教わったものを振り返るいい機会になった。今日は試合を見て学んだ成果をナガタさんにぶつけてやりたいと意気込んでリングに上がったけど、結果やられてしまった。でも、いつか必ずユージ・ナガタから一本取ってやる!」

上村優也
「今日も、第三世代の先輩たちにやられてばっかりだったけど、絶対強くなって、先輩たち、全員越えてやる!」

第2試合


 NJCで対戦の決まっているジェイとフィンレーの対面でゴングが鳴るが、ジェイは試合が始まってからゆっくりとシャツを脱いで観衆にその筋肉美をアピールし始める。
 ジェイとフィンレーはロックアップから荒っぽくロープに押し込み合い、ジェイがエルボーを連打していくとフィンレーがいきなりのPrima Noctaを狙うが、ジェイが余裕を持って振り払い「No♪No♪No♪」と笑顔で挑発。そのままタッチに行くと見せかけてフィンレーが背を向けた瞬間に攻撃を仕掛けるが、フィンレーもこれを読んでおり難なくいなしてジュースにタッチ。
 ジュースはコーナー上からダブルアックスハンドル。FINJUICEのダブルパックエルボーからフィンレーの錐揉みエルボー、ジュースのセントーンと連撃していき、救出に来たチェーズにはダブルのフェイスクラッシャー。さらにファレにもダブルのフェイスクラッシャーを狙うがファレのつるつるの頭で手が滑って2人がすっぽ抜けて飛んでいき、ファレがダブルのショルダータックル。
 チェーズとジュースの対面となると、チェーズが足や顔面を踏みつけていき、ロープ際にセットしてファレにタッチ。
 ファレとチェーズは2人でジュースの上に乗っかって踏みつけ、ジェイにタッチ。
 ジェイは背中へのエルボーを連打しチェーズにタッチ。
 チェーズはじっくりとネックロックからジュースの動きを真似ながらのナックル連打。さらにザ・テイストをかわして足4の字固めを狙うが、ジュースが下から蹴り上げて脱出するとチェーズがジェイにタッチ。
 ジェイはジュースのタッチを阻止しようとするが、ジュースがバックエルボーで振り払ってフィンレーにタッチ。
 再びフィンレーとジェイのNJC前哨戦の対面となると、フィンレーがエルボー連打からジャンピングアッパーカット、ダイビングアッパーカットと続けていき、アイリッシュカースを狙うがジェイがDDTで切り返し、ブレードバスターから裏投げの体勢も、フィンレーがアイリッシュカースで切り返し、両者タッチ。
 ファレとヘナーレの対面となると、ヘナーレがファレの打撃を身軽にかわしながらボディブローを叩き込んでいき、フライングショルダーからダブルフィストドロップ、FINJUICEと3人でトレイン攻撃からヘナーレのスピアーが炸裂。ここにチェーズが加勢に来るとヘナーレはファレにスピンキックからロープに飛ぶが、チェーズが追走ジャンピングニーを叩き込み、すかさずファレがグラネードで追撃し3カウントを奪った。

<試合後コメント>
デビッド・フィンレー
「相変わらずジェイは高をくくってるな。まぁ12連敗してる俺なんか眼中にあるわけないか。でもな、ジェイ、今回も同じだと思うな。最後にシングルでやったのは2018年の4月。あれから俺は進化した。お前がマディソン・スクエア・ガーデンのメインに立った時、怪我をしてた俺は家から試合を見ていた。あの舞台に立てなくて本当に悔しかった。お前が歩んできた道が自分のものだったら……と何度思ったことか。お前が今立ってる場所に自分が立ちたい。お前が巻いてきたIWGPのベルトを巻きたい。だからこそお前は倒し甲斐がある相手だ。ジェイ、準々決勝は明後日。もうお前が知ってる過去の俺とは違うぞ。お前を倒し、俺の真価を見せてやる。一回戦でチェーズに負けて敗退だと予想されてた中、俺はそれを覆した。2回戦のYOSHI-HASHI戦だってそうだ。今、俺の中には不安や迷いは一切ない。俺の目を見れば伝わるだろ。3月18日、お前に勝って12連敗記録をここで止めてやる。俺がサプライズを起こす。デビッド・フィンレーがジェイ・ホワイトに勝つ! 俺はお前よりも強い! その自信がある!」

トーア・ヘナーレ
「(壁に両手を叩きつけながら)痛みと敗北。この5年間繰り返しそう感じてきた。俺に足りないものはなんなんだ? トレーニングを強化して死ぬ気で頑張っても頑張っても、全然結果がついてこない! あるのはこの痛みと敗北だけ…!(頭を掻きむしった後、インタビューバックをブン投げ、さらにベンチを投げ飛ばして)「もうどうすればいいんだ!?」

ジェイ・ホワイト
「昨日のヒザに続き、今日は背中が痛む。でも耐えられる痛みだ。全然問題ない。コンディションは抜群だからな! 筋肉もインナーマッスルもバッチリ出来てる。こんなの擦り傷程度だ。デビッド・フィンレー、すごいやる気じゃないか! でも6年間かかってようやく燃えてきたなんて遅いな。身体も絞って前より動きも早くなって、ジュースとインパクト世界タッグチーム王座のベルトを獲ったとはすごいじゃないか。俺たち3人は同時期に野毛道場に加入したが、卒業してからキャリアの差はもう説明不要だろう。ずっと伸び悩んできたフィンレーは俺が羨ましくて仕方ないんだろ! 今がお前の真価が問われる時だ。この『NEW JAPAN CUP』、お前が準々決勝まで上がってくるなんて誰が想像できただろうか。でも勢いだけでここまで来れたお前の『NEW JAPAN CUP』はここで終わりだ。明後日、お前の夢は砕け散る。今までもこれからもお前は俺より弱い。カメラ、ズームで映せ。フィンレー、俺の方が強い! 明後日の静岡、13連敗記録に更新してやる。運もここまでだぞ、デビット。そして俺は決勝に勝ち上がってこの『NEW Jay-PAN CUP』を制覇する! 俺こそがこの“NEW Jay-PAN PRO-WRESTLING”のJayCE(JAY+ACE)、そして『Jay1 CLIMAX』の"REAL"優勝者だ!そして目指すは『SAKURA Jay-NESIS』! 飯伏を倒し“IWJayP”ヘビー級とインターコンチネンタル、2つのベルトのチャンピオンになる! デビッド、気が済むまで夢を見てればいい。だけど、忘れるな。(外道が着ているTシャツを指し)……"STILL MY ERA"だ!」

第3試合


 NJC準々決勝戦で闘うオスプレイとSANADAの前哨戦。
両軍が入場すると、オスプレイは「俺の鼻は折れてしまっているんだ。だから攻撃しないでくれ。頼む!」と膝を付きながら手を合わせてSANADAに懇願。SANADAもこれにうなずいて見せ、オスプレイは「センキュー♪」と礼を言いながら前に進み出る。
 SANADAとオスプレイでゴングが鳴ると、ロックアップから腕を取り合っていくが、SANADAがオスプレイの鼻をつまもうとするとオスプレイは慌てて飛び退いて抗議。SANADAは手を合わせて謝罪するとオスプレイは「センキュー♪」と礼を言う。
 再び組み合って腕の取り合いから手4つで力比べ。オスプレイは髪を掴んで押し倒すがSANADAが腕を取っていきロープブレイク。今度はオスプレイがSANADAの髪を掴んだことを謝罪し握手を求め、SANADAが応じようとするとガットショット。SANADAはこれを読んでおり足をキャッチするが、ここにコブが突っ込んできて2人でSANADAにトレイン攻撃を狙うが、SANADAはこれをかわしてオスプレイに低空ドロップキック、コブにフランケンシュタイナーを見舞ってBUSHIにタッチ。
 BUSHIはオスプレイにミサイルキックを狙うが、オスプレイはこれをかわしてBUSHIをトップロープに載せランニングビッグブートで場外に蹴落としていく。全員入り乱れた場外戦となり、オスプレイは逆にSANADAの鼻をつまみあげてコブにタッチ。
 コブとオスプレイは2人でSANADAにキックを見舞い、コブがコーナーにアイリッシュウィップで叩きつけ、オスプレイがフットスタンプ。コブがロープに飛ぶとBUSHIはドロップキックでカウンターしてSANADAにタッチを求めるが、コブがこれを阻止しオスプレイとともにトレイン攻撃を発射も、BUSHIはこれをかわし、コブへのブルドッギングヘッドロック+オスプレイへのドロップキックを同時に見舞う。BUSHIはコブのラリアットをかわして場外にエスケープしていたオスプレイにトペ・スイシーダ。
 BUSHIとSANADAはコブにトレイン攻撃からSANADAがドロップキック、BUSHIがバッククラッカー。BUSHIはフィッシャーマンズ・スクリューを狙うが、オスプレイがピッピー・チェリオでカット。SANADAはオスプレイの鼻をつまみながら顔面に一撃叩き込む。
 BUSHIはコブに首固めを狙うが、コブが耐えてぶっこ抜きブレーンバスター。さらにBUSHIのコードブレイカーを耐えてラリアット、最後はツアー・オブ・ジ・アイランドで叩きつけて3カウント。

 オスプレイは「俺の鼻を攻撃したな!この嘘つき野郎!」とSANADAを罵倒するが、SANADAはオスプレイの眼前で中指を立てて挑発。両者睨み合いながら退場していった。

<試合後コメント>
SANADA
「アイ・ドン・ケア・オスプレイズ・フェイス(※と、鼻を指差す)」

ウィル・オスプレイ
「(※氷のうで鼻を冷やしながら登場。ビーはベルトを持ち、心配そうにしている)SANADA、お前は試合が始まる前に絶対俺の鼻には手をかけないって言ったよな? なのに、このザマだ! ひどいだろ! ネットで鼻の整形手術費用を調べてみたが、信じられないくらい高いんだ! 俺はイギリスと日本、2カ国で毎月家賃を払ってるんだぞ! それにロレックスの時計も買おうと思ってたところだったのに。それもこれも全部SANADAの野郎のせいだ!(※興奮のあまりその場で勢いよく飛び上がり、氷のうを床に叩きつける)俺は正々堂々と闘おうって言っただろ。確かに俺も髪の毛を引っ張ってしまった瞬間はあったけど、鼻にパンチを食らわせたお前に比べれば可愛いもんだろ。SANADA、こうなったらお前の顔、首、ケツをズタズタに引き裂いてやる! この代償は高くつくぞ! 優勝するのはこの俺だ! ドクターに診てもらわないと……」

ジェフ・コブ
「今日は何も面白いコメントも持ち合わせてないが、今の俺たちが集中すべきはウィル・オスプレイが優勝するための完全サポートだ。オスプレイが優勝すれば、チーム全体の優勝と同等の価値がある。そして俺たちの手でボロボロになった新日本を建て直す。俺たちの完全支配が着々と近づいてきた。必要ならば全員ツアー・オブ・ジ・アイランドで沈めてやる」

第4試合


 両者入場すると、矢野は「相手3人いるじゃねーかオイ!」と、セコンドのディック東郷、放送席に座っている邪道も含めて1vs3の状況であるとして抗議。
 ゴングが鳴っても矢野は猛抗議を続け、「アイツら戦わせて、勝った方とやるから!」とEVILと東郷のシングルマッチを要求するなどやりたい放題やっていくが、淡々と場外カウントが進んでいく。矢野は仕方なくリングインしてコーナーマットを外しにかかるがEVILが矢野を場外に放り出し、場外で東郷が矢野を暴行。
 EVILは矢野を場外鉄柵に叩きつけ、リングに戻してコブラツイスト。場外の東郷と手をつないで数珠つなぎ式でさらに痛めつける。そしてEVILはいつの間にか東郷がコーナーマットを外していた金具むき出しのコーナーに矢野を叩きつけていき、矢野も逆に叩きつけようとするがあえなく自爆。しかしEVILの髪を掴んで引き倒し「見とけよお前ら!」と叫んでEVILをコーナーに叩きつけ、反対側のコーナーマットを外し、東郷に投げ渡して隙を作ってからEVILをフロントスープレックスで叩きつける。さらに矢野はマンハッタンドロップからシーソーホイップでEVILを金具むき出しのコーナーに叩きつけ、スクールボーイ。さらにEVILを場外に放り出し、東郷からスポイラーズチョーカーを奪ってEVILの首を絞め上げながらリングの下にEVILを放り込んで収納。
 場外カウントが進んでいき、カウント19になってもEVILが上がってこなかったため矢野は勝利を確信してガッツポーズ。しかしここで突如会場の照明がすべて消えて後楽園ホールはダークネスワールドと化してしまい、レフェリーも思わずカウントをストップ。場内に照明が戻ると矢野の背後にEVILが立っており、矢野の振り向きざまにEVILで叩きつけて3カウント。
 
<試合後コメント>
※両者ノーコメント

第5試合


 両者入場後に挑発合戦でバチバチと火花を散らすが、ゴングとともにKENTAが場外にエスケープ。
 KENTAがリングに戻ると鷹木がヘッドロックで絞り上げるが、KENTAが髪を掴んで引き回していき、両者エルボー合戦を展開。KENTAがビッグブートからサッカーボールキックも、鷹木は「そんなもんか、打って来いよ!」と正面からKENTAのミドルキックを受け止めていき、大ぶりの一撃をキャッチしてボディスラム。場外に逃げようとするKENTAを引っ張り戻してコーナーでエルボー、ナックル、ヘッドバッドを連打。
 鷹木は追走ニーリフトを放ちながらロープに飛んでいくが、KENTAが場外にエスケープ。鷹木は「逃がすかコラ!」と追っていって鉄柵攻撃を見舞っていくが、KENTAは本部席からこっそりとゴングを手に取る。鷹木が追ってくるとKENTAはゴングで鷹木の頭を殴りつけ、お返しの場外鉄柵攻撃や鉄柱攻撃。KENTAは鷹木をリングに戻して場外カウントをリセットしてから再び場外へ。板の間でDDT。KENTAは座禅に蓮華合掌のポーズを取りながら場外で倒れ伏す鷹木を見下ろす。
 鷹木がリングに上ってくるとKENTAがスリーパーホールド、チンロックに捕らえながら「顔がでかい!」と罵倒しサッカーボールキック。鷹木は怒りの逆水平チョップ連打もKENTAは強烈なエルボー一発でなぎ倒し首4の字固め。さらにニードロップを連打からフットスタンプのフェイントから顔面蹴り上げ。続けてスリーパーホールドからパワースラム。KENTAが「終わりか?なんにも変わってねーなお前!」と罵倒しながら踏みつけていくが、鷹木はエルボー連打から龍魂ラリアット。
 鷹木は追走ニーリフトからショルダータックル。さらに顔面へのフットスタンプのフェイントから顔面蹴り上げで意趣返し。KENTAは鷹木のラリアットをキャッチしてDDTも、鷹木は頭から突き刺された状態からぶっこ抜いてブレーンバスター。さらに串刺しラリアットを狙うが、KENTAがブートで止めてトルネードスタンガン。さらにコーナー上からダイビングラリアットを見舞い、GAME OVERを狙うが鷹木はすぐに足を伸ばしてエスケープ。
 KENTAと鷹木は互いにコーナーに押し込みながらエルボーを打ち合っていき、鷹木は串刺しラリアット、KENTAは串刺しドロップキックとやりあっていく。KENTAがロープに飛ぶと鷹木は追走ラリアットからDDT。さらにラリアットを狙うがKENTAが巻き込んでロープに引っ掛けグリーンキラー。KENTAはフィッシャーマン・バスター、ダイビングフットスタンプと続けgo 2 sleepの体勢も、鷹木が耐えてMADE IN JAPANの体勢へ。KENTAは足を刈ってGAME OVERに持ち込んで絞め上げるも鷹木はなんとかエスケープ。
 KENTAはパントキック、串刺しダブルニー、タイガースープレックスと連撃してブサイクへの膝蹴りを狙うが、鷹木がカウンターのパンピングボンバー。
 鷹木とKENTAは正面からエルボーを打ち合っていき、KENTAのバックブローを耐えた鷹木がMADE IN JAPAN。鷹木はパンピングボンバー、ダブルチョップを放つもKENTAは倒れず耐え顔面への掌底を連打。鷹木もグーパンチで反撃するとKENTAはローリング袈裟斬りチョップから顔面へのニーリフト。
 KENTAは鷹木にブサイクへの膝蹴りを叩き込み、ニーパッドを下ろしてgo 2 sleepを発射も、鷹木がキャッチしてノーモーションヘドバッドからホップアップ式デスバレーボム。鷹木はロープチャージしてパンピングボンバー、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンと畳み掛け3カウント。鷹木が13年越しのリベンジを果たした。

鷹木「おい後楽園!ちょっとだけ、喋ってもいいか?おいおいおい!おかしくねぇか?おかしいんじゃねえか、NEW JAPAN CUP!おい、どう見てもG1 CLIMAXより強烈じゃねーかオイ!訳わかんねーぞ。だが!3つ勝った。これで俺もベスト4だ。準決勝の相手はEVILかオイ!まさかここで対戦することになるとはなあ。願ったり叶ったりだぜオイ!まあアイツには、色々思うことがある。……ン?」

 ここでEVILが会場に姿を現し、そのままリングに上ってくる。

鷹木「EVIL……EVIL!まさかお前から来るとはなあ、オイ!拍手で迎えてやれよ拍手で。おいおいおい、なんだよEVILオイ。俺に言いたいことがあるのか?オイ。なんなんだ!今すぐここでやるかこの野郎!」

 鷹木がEVILに詰め寄っていくと、その背後から素早く東郷がリングインし鷹木にローブロー。EVIL&東郷が2人で鷹木をメチャクチャに踏みつけ、マジックキラーで鷹木をKO。EVILがマイクを取る。

EVIL「オイ、喋りすぎなんだよこの野郎。おい、いいか、テメーごときがこの俺に勝とうなんてな、顔じゃねーんだよ馬鹿野郎!2連覇は俺のもんだ、よく覚えとけ」

<試合後コメント>
KENTA
「(※フラつきながらインタビュースペースにやってきて、ひざまずくとカメラマンに向かって)ホラ言ったじゃねぇかよ! 何で負けたか分かってんだろうな? オメーが来るからだよ! 何かちょっと言ったら真に受けてよぉ、何か俺の女みたいな顔しやがってよぉ、ふっざけんなよオマエ! オマエなんか興味ねぇから! オマエ、ツイートとかに、縦読みで読むと“け ん た”って読めるようにして匂わせたりとかしてねぇだろうなオマエ! ふざけんなよ、マジで!(※立ち上がって)もう今後、これっきり。もうつきまとわないで。マジで、これ以上つきまとわないで。ね、オマエ俺の女じゃねぇから。俺の女ヅラすんなよ。わかった? いやしかし、しかしオマエ、十何年越し? 十何年越しにやって、俺が逆に十何年前の自分に、『13年ぐらいしたら、オマエ、しっかりやり返されてるよ』って俺が言ってあげなきゃいけなくなっちゃったな。でもよー、13年経って、俺が負けることもあれば、もっと長い月日を経て、俺が鈴木みのるに勝ったりもするんだよ。なぁ。プロレスって面白れぇな。まぁ今日で、トーナメントは終わったけど、見ろよ、EVIL、ジェイ、いるよ。BULLET CLUBが、このトーナメントいただくから。まぁ結局、このニュージャカン・パック、これ言うのも最後かもしれない、ニュージャカン・パック通して何が言いたかったかって言うと……いろいろ言いたいこと、けっこういろいろ毎日毎日いろいろ言いたいこと言ってきたけど、何か自分の中で『何がホントに一番言いたいの?』って自分に問いかけた時、出てくる答えって、『YOSHI-HASHIはブス』ってこと!」

EVIL
「(※東郷を従え、持参したイスに座って)おい、いいか? 矢野の試合、見たかコノヤロー! 全て、この俺が、呑み込んでやったよ。それからよぉ、鷹木、リング上で言ったことはその通りだよ。俺がよぉ、2連覇して、飯伏からベルトぶん獲ってよ、IWGPの名前なんか消し去った、新しいベルトをよ、作ってやるから。俺はよぉ、マジだから。やるって言ったら、徹底的にやってやるからな。覚えとけ!」

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