3・14後楽園でUNIVERSAL王座を争う上野勇希と岡田佑介がともに必勝宣言!
DDTプロレスが10日、東京・渋谷区のAbemaTowers内で記者会見を開き、14日に開催される東京・後楽園ホールのメインイベントでDDT UNIVERSAL王座を懸けて対戦する上野勇希(王者)と岡田佑介(挑戦者)がともに必勝を誓った。
岡田は「いろんな思いはあるんですけど、フリーでやっている以上、メインにしていただき、期待もしてもらってると思うんですけど。僕としては、この試合がかなり自分にとってターニングポイントになると思うし、もしかしたらDDTさんにはもう呼ばれないかもしれない。命懸けでUNIVERSALのベルトを奪取したいと思います」と決意表明。
上野は「3・14はEXTREAMEの選手権があって、(KO-D)6人タッグがあって、アイアンマンまであって、そのなかでメイン。プロレス歴4、5年の2人がメインに立てるというのはプレッシャーであり、期待を感じるところでもあります。重くもあって楽しみなんですけど、その重さこそがこれから僕たちがすごくなっていくために必要なものだと思ってる。僕もこの試合は一つの大きなポイントだと思っているので。まだまだチャンピオンとしてやっていきたいこともたくさんあるので、絶対に落とせないと思っています」と防衛を期した。
挑戦者の岡田は秋山準イズムをもった選手だが、上野は「秋山準イズムをもっている選手と闘うっていうことだけで言えば、気になることは特にないです。秋山さんはDDTに来て、自分の本道をDDTの選手に歩んでもらおうと思ってるのか、貫き通そうと思ってるのかはわからない。岡田さんが秋山さんと同じ道を歩んできた、秋山さんに前で引っ張ってもらったときもあると思うんですけど。僕はDDTが好きで、DDTのプロレスをやっていると思ってるので、仮に秋山イズムが本道と言うなら、僕はDDTが好きな選手としての闘いをしていければなと思います」とコメント。
これに対して、岡田は「僕はプロレスが本道とか、DDTは本道じゃないとか、そういうところは何も気にしてないというか。いろんなプロレスがあると思ってるし、だから全日本プロレスという団体を飛び出して、DDTさんに上がらせていただいているというのは、そういうところで。自分のプロレスの幅を広げていきたい。僕が思ってるプロレスが本道とかじゃなく、自分が思ってるプロレスがどれだけ貫き通せるかってことが大事。だから上野選手が思い描いているプロレスと、僕が思い描いているプロレスはたぶん共通点もあるだろうし、違うところもあるだろうし。それがぶつかったときに、勝った方が正しいというのも違うかもしれないですけど、勝たないと『自分のプロレスが正しいんだよ』ということも言えない」と話した。
2月28日、後楽園での前哨タッグ戦では丸め込み技のトリコロールで岡田が制したが、岡田は「勝ちはしましたけど、僕は上野選手を研究してますし、上野選手も僕のことを研究してると思う。あの試合の勝つ直前は『やべえな』っていうのをもらったんで。どこかで不意を突いてやろうというのは闘う前からあった。本当は自分のフィニッシュホールドで勝ちたかったんですけど。上野選手の心理を動揺させたかったというか。僕が思ってる上野選手のイメージはスーパーヒーローというか、DDTの太陽みたいな存在。誉めるのもイヤなんですけど。自分にもっている自信の堂々さじゃないかと。噛みつくことはさほど言ってないですけど、何か言っても上野選手のもってるもので、僕が心理的に押さえ込みにいけてない。だから、この選手に何を言っても動揺しないだろうと思ってたんで、一本取らないといけない。あの日はたまたま3カウント取れただけだと思ってるんで、次はしっかりKO、3カウントで取りたいと思ってます」とコメント。
上野は「弾みをつけたかったところ、想像もしてなかった技で負けて。驚きとともに、もっとガツガツくるタイプと思ってたんですけど、意外とスマートだなということを感じた一戦で。負けたこと自体は悔しいですし。でも僕の見たことのない一面、ファイティングスタイルを感じれたのは大きい。岡田さんが非常に誉めてくれるので、のびのびとタイトルマッチもいけるかなと思いますし。研究材料の一つとして、いい1試合になったんじゃないかと今は思えています」と述べた。
上野は1月9日の翔太とのV2戦に続き、DDTでは今年4度目の後楽園大会にして、早くも2度シングルでメインを託されることになるだけに団体の期待は高い。一方の岡田はDDT内でのポジションを確立する必要があるだけに、両者ともに負けられない一戦になりそうだ。
また、DDTでは16年ぶりとなるタッグリーグ戦「Ultimate Tag League 2021」の開催が決定。全5チームが参加して総当たりリーグ戦を行い、最多得点チームが優勝。複数チームが同点首位になった場合は、最終戦で優勝決定戦が実施される。5月9日の後楽園で開幕し、同15日の宮城・仙台PIT、同23日の兵庫・神戸芸術センター、同27日の東京・新宿FACE、無観客配信試合(日程は未定)の全5大会で公式戦を行う。