武藤敬司が日本武道館決戦を控える潮崎豪から足4の字固めで貫禄勝利!「潮崎の心の動揺を期待してます」
- 2021-2-1
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- プロレスリングNOAH
31日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『HIGHER GROUND 2021』が行われ、武藤敬司が日本武道館大会前の最後の前哨戦で潮崎から快勝を果たした。
2月12日に11年ぶりの開催を控えた日本武道館大会前最後の後楽園ホール大会のメインイベントでは、GHCヘビー級を争う潮崎豪と武藤敬司、GHCジュニアヘビー級王座を争う原田大輔と吉岡世起、丸藤正道&秋山準vs清宮海斗&稲村愛輝の世代間闘争を控える丸藤と清宮が対峙。
注目の潮崎と武藤の対面でゴングが鳴ると、武藤の泣き所であるヒザを狙う潮崎に対して、武藤もアキレス腱固めなどの足攻めで対抗し、潮崎のチョップをガードしての低空ドロップキック、ラリアットをくぐっての低空ドロップキックと巧みな切り返しを見せる。
中盤には清宮が捕まる展開となり、丸藤に徹底的に左腕を攻められて苦戦。武藤&丸藤のM’s allianceコンビ、武藤の教え子である吉岡の巧みな連携で試合を支配していく。
終盤には原田と吉岡の壮絶な打撃戦が展開され、原田はフォアアーム、吉岡は各種蹴り技で意地の張り合いを見せる。原田が吉岡を抑えている間に武藤&丸藤が清宮を仕留めに行くが、この窮地を潮崎が救出。
再び武藤と潮崎の対面となると、武藤は雪崩式ドラゴンスクリューから足4の字固め、丸藤&吉岡とのトリプル低空ドロップキック、武藤のドラゴンスクリューに丸藤が虎王を合わせる合体技と徹底した足への集中攻撃を見舞い、必殺のシャイニング・ウィザード。潮崎がこれをカウント2.9で返すと、武藤は天にプロレスLOVEポーズを突き上げながらの足4の字固めでレフェリーストップ勝ち。武藤は今月4日に潮崎のムーンサルト・プレスを受けて敗れた雪辱を果たす形となった。
しかし、バックステージに戻った武藤は、「先日の戦いのリベンジみたいに見えるけど今日はチームとしての勝利。2人が最後俺にああいうチャンスをくれたから勝てた一戦。でも(王座戦では)2人はいねぇからな。あとは潮崎の心の動揺を期待してます」と冷静に振り返る。
そして丸藤は「清宮世代のプロレスに付き合わなければあんなもんです、ぶっちゃけ。俺よりもそこに関してもっといやらしい秋山準って人間が武道館に上がってくるから、俺は心配でしょうがない。あんなんじゃ秋山準を楽しませることもできない。まあ俺も楽しませることができるまで何年かかったか分からないけど」と清宮らに辛口コメント。
そして吉岡が「天才のお2人に囲まれて試合ができたのは貴重な経験。僕は天才じゃないから盗むのは難しいけど」と謙虚に2人をリスペクトしつつ原田との決戦へ気炎を上げると、武藤は「世起、お前Mは関係ないけど、WRESTLE-1を離れて縁あって同じリングに上っててさ。ホントは陰ながら応援してんだよ。頑張ってベルト獲ってな」とエールを贈った。
対する潮崎は、足を引きずりながら「術中にはまったね。俺のミスだよ。負けは負け」と自嘲気味に笑うが、記者から「最後の前哨戦に敗れた動揺はあるか」と聞かれると「あるように見える?想定内。敗れることが想定内ではないけども、攻め、攻撃の強さ、動き……それはもう俺のここ(頭)に入ってしまったから」と語って不敵に笑い、武道館決戦での必勝を誓った。