UNIVERSAL王者・上野勇希、2・14川崎での坂口征夫とのV3戦に暗雲!DDTサウナ部は2・23名古屋でのKO-Dタッグ王座獲りも暗礁に乗り上げた!
DDT UNIVERSAL王者の上野勇希が2月14日、神奈川・カルッツかわさきでの坂口征夫との3度目の防衛戦に暗雲が立ち込めた。
DDTプロレスは28日、東京・新宿FACEで「Dramatic 2021 January Special」を開催。メインイベントではKO-Dタッグ王者の樋口和貞、坂口征夫組(イラプション)が、DDTサウナ部の竹下幸之介、上野組と激突。この試合はUNIVERSAL王座戦と、2月23日、愛知・名古屋国際会議場でのタッグ選手権戦(挑戦者は竹下、MAO組)とのダブル前哨戦となった。
試合は一進一退の攻防が続くなか、10分過ぎには樋口のパワー殺法、坂口の関節技、打撃技が冴え渡って優位に進めた。坂口が神の右ヒザを決めると竹下はダウン。孤立した上野を左ハイキック、右ハイキックで倒した坂口がスリーパーで絞め上げると、上野は失神してレフェリーストップ負け。
坂口は「竹下! 名古屋は何があっても俺らがタッグ防衛するよ。上野! 一番呼んじゃいけない人間を指名したんだ。それがこの結果だ。カルッツまで、あと2週間。楽しみにしとくよ。これが闘いだ!」とマイク。
バックステージで坂口は「こんなもんだろ。俺ら2人に挑戦するのはまだ早い。上野、最後のあれが本来の姿だ。あと2週間、ベルトと仲良くやってろ。2週間後には俺の手に入ってるから」と2つのタイトル戦に自信を見せた。樋口は「強いのはわかるけど、全然足りない。サウナ、サウナって言ってないで、このベルトを本気で獲りに来いって」と話した。
坂口との前哨戦で屈辱の失神KO負けを喫した上野は「今日は負けてしまったけど、(1・17)博多では僕らがチャンピオンに勝ってます。ちょうどいいんじゃないですか。カルッツで坂口さんはこのベルトを持つことはできずに、僕が勝って、坂口さんに『チャレンジャーになっていただいてありがとうございました』って言ってることだと思います」と前を向いたが、防衛戦に向け黄信号が灯ったのは確か。
タッグ王座に挑む竹下は「今日のメイン、僕以外は3人ともチャンピオン。僕の腰に今は何もないんで。この混とんたる、実力が拮抗してるDDTにおいて、こうしてメインに立てるのは当たり前じゃないと思ってる。でも、誰が見ても『竹下強いな』って、思ってもらえるようなレスラーになりたい。そう思って、今日のリングも立ちましたけど、UNIVERSAL王者の上野を負けさせてしまったのは、僕の実力不足でもあると思ってる。次は足を引っ張らないようがんばります。2・23名古屋、次はMAOとタッグベルトを巻きたいと思います」と気を引き締めていた。
2・14川崎でのUNIVERSAL王座戦も、2・23名古屋でのKO-Dタッグ選手権戦も、DDTサウナ部は気合を入れ直して臨まないと、両方とも落とす危機に直面したといってよさそうだ。