パンクラス3.15有明大会 ライト級ワールドスラムトーナメント決勝・北岡vs.アキラ

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PANCRASE 265
日時:2015年3月15日(日)
開場:13:30 開始:14:00
会場:東京・ディファ有明
観衆:2015人(超満員)

▼第1試合 フェザー級 5分3R
○TJ“The Truth”Lalamie(Maximum Training Centre)
1R 2分33秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●小畑公史(U-SPIRIT JAPAN町田)

▼第2試合 スーパーフライ級 5分3R
○Lindsay Garbatt(Bruckmann Martial Arts)
1R 1分01秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●堀 詩織(総合格闘技K-STYLE)

▼第3試合 ウエルター級 5分3R
○佐藤 天(TRIBE TOKYO M.M.A)
3R終了 判定3-0
●Vyron Phillips(Minnesota Martial Arts Academy)

▼第4試合 ライト級 3分3R
○伊藤崇文(パンクラスism)
3R終了 判定3-0
●竹内幸司(HLC GYM)

▼第5試合 バンタム級 3分3R
○CORO(和術慧舟會TLIVE)
3R終了 判定2-1
●山内慎人(GUTSMAN)

▼第6試合 ライト級 3分3R
○山崎悠輝(パンクラス大阪 稲垣組)
1R 2分22秒 TKO(腕ひしぎ十字固め→レフェリーストップ)
●太田駿平(ドン・キホーテ)

▼第7試合 フェザー級 5分3R
○牛久絢太郎(和術慧舟會TLIVE)
3R終了 判定3-0
●松岡嵩志(フリー)

▼第8試合 フェザー級 5分3R
○Lenny Wheeler(WULFRUN MMA)
1R 0分18秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●馬場勇気(ロデオスタイル)

▼高谷裕之あいさつ

▼船木誠勝あいさつ

▼第9試合 スーパーフライ級 5分3R
○荻窪祐輔(K-PLACE 埼玉格闘技道場)
3R終了 判定2-1
●獅庵(パラエストラ大阪)

▼第10試合 フライ級 5分3R
○砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE)
2R 1分39秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●小塚誠司(FREEDOM@OZ)

▼第11試合 フェザー級 5分3R
○Andy Main(Pure MMA/Hybrid Fighter)
1R 0分57秒 三角絞め
●ハルク大城(ボスジム)

▼第12試合 ウエルター級 5分3R
○鈴木槙吾(ALLIANCE)
1R 4分56秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●有己空(パンクラスism)

▼第13試合 ライト級 5分3R
○徳留一樹(パラエストラ八王子)
1R 1分38秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●児山佳宏(パラエストラ松戸)

▼第14試合 AVA PRESENTS 8人日本選抜vs.BADBOY PRESENTS 8人世界選抜 ワールドスラムトーナメント決勝戦 ライト級 5分3R
○北岡 悟(Lotus世田谷)
3R終了 判定3-0
●アキラ(久我山ラスカルジム)
※北岡がライト級ワールドスラムトーナメント優勝

第21回ネオブラッド・トーナメント

▼第15試合 第21回ネオブラッド・トーナメント スーパーフライ級 3分3R
○桑原 悠(PUREBRED大宮)
3R終了 判定3-0
●NavE(Grand-Square)

▼第16試合 第21回ネオブラッド・トーナメント スーパーフライ級 3分3R
○小川 徹(TRIBE TOKYO M.M.A)
3R終了 判定3-0
●小林 優(P’s LAB吉祥寺)

▼第17試合 第21回ネオブラッド・トーナメント スーパーフライ級 3分3R
○田中智也(CURA)
3R終了 判定3-0
●宮城友一(フィット&キックボクシングDrop!!)

▼第18試合 第21回ネオブラッド・トーナメント スーパーフライ級 3分3R
○鮎田直人(総合格闘技道場CAVE)
1R 1分24秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●中村龍之(Lotus世田谷)

▼第19試合 第21回ネオブラッド・トーナメント バンタム級 3分3R
○川原玲郁(P’sLAB横浜)
1R 1分09秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●田中千久(パラエストラ八王子)

▼第20試合 第21回ネオブラッド・トーナメント バンタム級 3分3R
○山本哲也(SUBMIT MMA)
3R終了 判定3-0
●深澤 駿(和術慧舟會 富士山道場)

▼第21試合 第21回ネオブラッド・トーナメント バンタム級 3分3R
○竹本啓哉(ALIVE)
3R終了 判定3-0
●高野敦大(湘南格闘クラブ)

▼第22試合 第21回ネオブラッド・トーナメント バンタム級 3分3R
○神田T800周一(T-BLOOD)
3R終了 判定3-0
●村田康大(パラエストラTB)

▼第23試合 第21回ネオブラッド・トーナメント フェザー級 3分3R
○中原由貴(マッハ道場)
3R終了 判定3-0
●渡辺謙明(パラエストラ東京)

▼第24試合 第21回ネオブラッド・トーナメント フェザー級 3分3R
○三苫“キングコング”亮人(パラエストラ八王子)
3R終了 判定3-0
●河村泰博(和術慧舟會AKZA)

▼第25試合 第21回ネオブラッド・トーナメント フェザー級 3分3R
○横山恭典(KRAZY BEE)
3R終了 判定3-0
●出田貴大(パラエストラ北九州)

▼第26試合 第21回ネオブラッド・トーナメント フェザー級 3分3R
○平山 学(フリー)
3R終了 判定3-0
●飯嶋貴幸(NATURAL 9)

北岡が五味の愛弟子アキレを撃破してライト級ワールドスラムトーナメント優勝!
有己空は改名初戦でTKO負け!団体創立者の船木が地上波放送のナビゲーターに

第4試合

2015-3-15パンクラス有明_第4試合今年デビュー20周年を迎える伊藤は43歳、対する竹内は41歳。竹内は99年に修斗でプロデビュー。北海道でジムを主宰しており、パンクラスにおいては北海道の公式戦で3連勝中だ。東京では馴染みの薄い竹内だが、生粋のパンクラシスト・伊藤にどこまで迫れるか。
1R、伊藤がハイキックからタックルでテイクダウン。パウンドを打ち込むが、竹内は下から腕十字を狙う。続いて背後からチョークを狙うも、伊藤が前に落としてパウンドを打ち込んだところで終了。
2Rも伊藤のタックルが快調。ケージに押し込んでテイクダウンを奪う。しかし、竹内はフロントチョークを狙う。伊藤はこれを外すが、竹内は立つ。伊藤は再びタックル。竹内はフロントチョークから投げて上に。伊藤は返すが、垂れ打ちはまた投げて上に。ゴング。竹内の応戦が次第に首をもたげてきた。
最終ラウンド。伊藤はタックルからテイクダウン。竹内は下から殴り、三角を狙う。しかし、伊藤は意地でしのぐ。終了間際、竹内が立つがシングルで倒されタイムアップ。ジャッジは三者フルマークで伊藤が勝利した。
アンダーカードではあるが、意外(と言っては失礼だが)竹内の意地とキャリアを見られた試合。ベテラン同士の味わい深き一戦だった。

第6試合

2015-3-15パンクラス有明_第6試合パンクラス初代所属選手だった稲垣克臣率いる稲垣組・山崎は現在ランキング9位、2連勝中で勢いに乗る。対する太田はランキングにこそ入っていないが、稲垣と同じくパンクラスの初代所属選手・高橋義生の弟子であり、現在はパンクラス横浜道場で練習、パンクラスの遺伝子を濃く継ぐ選手だ。隠れたパンクラシスト対決は、どちらに軍配が上がるのか。
1R、山崎が組んで倒す。太田は反り投げで返そうとするが、潰れてマウントを取られてしまう。すかさず山崎が腕十字に移行。太田はクラッチして耐えるが、山崎はひっくり返してクラッチを切る! 太田はかなりの時間耐えるが、ついにタップ。
「25歳でチャンピオンになる」と豪語する山崎が鮮やかな1本勝ち。大阪らしいトンパチぶりと、パワー、抜群の反射神経が素晴らしい。太田は連敗となってしまったが、まだまだ期待の若手。パンクラス所属選手が減っている今、若い2選手がパンクラスの遺伝子を受け継ぎ、成長していくことを願ってやまない。

高谷裕之あいさつ

2015-3-15パンクラス有明_高谷裕之第8試合終了後、第2代DREAMフェザー級王者・高谷裕之があいさつ。4月26日に開催される『PANCRASE 266』に初参戦、アレッサンドロ・フェレイラと対戦することが決まった。
高谷は過去に「たくさん殴りたい」と何度も発言。一撃で相手を失神させるほどの威力を持ったパンチを武器とし、KOの山を築く生粋のストライカーだ。最近は昨年のVTJ 4thで内村洋次郎を、同6thで高橋遼伍を、それぞれパウンドで破っている。
対するフェレイラはシーザー・グレイシー所属。関節技での一本勝ちが8割を超えるフィニッシャーだ。現在は15勝13勝2敗の戦績をひっさげて参戦する。
ケージインした高谷は「パンクラスに初めて上がらせてもらう高谷裕之です。強いブラジル人を用意してもらったので、完璧に仕上げてKOで勝ちたいです」とあいさつ。超満員の観衆から大きな声援と拍手を浴びていた。

船木誠勝あいさつ

2015-3-15パンクラス有明_船木誠勝続いてパンクラスの創立者で、現在はWRESTLE-1で活躍する船木誠勝がケージイン。若い観客にはパンクラスのイメージは薄いのだろう、「プロレスの人?」という反応。逆に古くから見ているファンからはどよめきが上がり、会場の反応はまっぷたつに分かれていた。
しかし、スーツ姿の船木が「パンクラスファンの皆さん、お久しぶりです。船木誠勝です。この4月から始まるパンクラスの地上波放送でナビゲーターを務めさせていただくことになりました。このテレビ放送をきっかけに、パンクラスが再びメジャーになり、近い将来、UFCでパンクラスの選手が日本代表として活躍できるように自分もサポートしていきたいと思います」とあいさつすると、会場からは大きな拍手が湧き起こった。
なお、この番組は、テレビ東京での地上波中継が4月19日、BSジャパンでは4月26日にオンエアされる。

第9試合

2015-3-15パンクラス有明_第9試合獅庵は前フェザー級王者・タクミの弟子で現在ランキング6位。荻窪は昨年のネオブラッド・トーナメント同級優勝で現在8位。まさに伸び盛りの両者がぶつかる楽しみな一戦。
1R。最初からいきなりエンジン全開の獅庵がパンチでダウンを奪い、パウンドのラッシュ。荻窪は足で防ぐ。ブレイク。荻窪は組み付くとバックを取る。目立った攻撃はなかったものの、ゴングまでポジションを保った。
2Rも打撃で激しく攻める獅庵。荻窪はタックルからバックを奪う。獅庵は向き直るとパンチのラッシュ! しかし、荻窪はまたタックルでバックにつく。このラウンドも荻窪はポジションをキープして終了。
3R。最終ラウンドもラッシュをかける獅庵だが、少し疲れが見える。荻窪は冷静にタックルからバックに回る。そのままバックマウントを奪うとチョークを狙う。獅庵は反転して再びラッシュをかける。パンチがヒットし、荻窪がダウン! 獅庵はパウンドに移るが、ここでドクターチェックが入る。パンチを受けて、荻窪の左目が塞がってしまうほど腫れ上がっている。会場からはどよめきが上がるが、続行となる。かなり消耗していた獅庵だが、このチェックで少々スタミナを回復できたのか、躊躇なくラッシュをかける。しかし、荻窪がバックを取ると返すことができずゴングとなる。
判定は2-1で荻窪の勝利。怪我をしても最後まで冷静に自分の闘いを貫いたことは賞賛に値する。そして、負けた獅庵もすさまじいインパクトを残した。この試合で浮き彫りとなった弱点を克服すれば、どこまで大きくなるかわからない。2人の頼もしい選手の今後に、大いに期待したい。

第10試合

2015-3-15パンクラス有明_第10試合パンクラス軽量級の絶対王者・砂辺光久と、タイトル挑戦経験もあるベテラン・小塚の一戦。
1R、最初から打撃戦となる。積極的に攻める小塚がテイクダウンから一気にマウントを奪う。砂辺はすぐに立ち、終盤では金網に追い込んでラッシュ!
オープンスコアは2-1で砂辺。
2R。砂辺が手数を増やす。相手にポイントを取られるなど王者のプライドが許さない。砂辺のパンチがヒット! これが効いてグラついた小塚に、砂辺がすかさずパウンドのラッシュ! レフェリーが試合を止めた。

伊藤崇文との対戦を表明した砂辺光久激勝した砂辺はマイクを持ち、新設されたライトフライ級タイトル奪取と、伊藤崇文との対戦を表明した。指名された伊藤もデカゴンに入り、無差別級での対戦を受け入れ、会場の盛り上がりは最高潮となった。

<試合後コメント>
砂辺光久
「もともと、しんどい思いをして勝つだろうなと思っていたけど、相手はやはり強かった。セコンドの言う通りにして勝てた。勝利はセコンドのおかげです。納得いく勝ち方ができたのでよかった。
ライトフライ級に関しては、パンクラスに転がっている宝物を全部取っていきたいから。自分は52.5kgまで落とせる。いまトーナメントをやっているけど、推薦枠でエントリーして、3本目のベルトを巻く。
伊藤さんとの対戦は、自分はデビュー前からファンとして伊藤さんを見ていて、すごいパンクラス愛を感じるから。自分もパンクラス愛はすごくあるけど、お互いのパンクラス愛を、あのバッテンマークの上でぶつけたい。パンクラスはもともと無差別級。大好きな選手とパンクラスの原点で闘えるのは最高です」

伊藤崇文
「試合はしんどかった。まあ、楽な試合なんてないけど。いつも試合前になるとイヤでイヤで逃げたくて、ディファが壊れんかなって思う(笑)。
砂辺の発言はビックリした。試合前にも言ったけど、パンクラスの道場で練習して、道場を掃除したことある奴がパンクラシスト。最近は、ちょっと上がっただけでパンクラシストを名乗る奴が多いけど、冗談じゃない。でも、砂辺はパンクラスの道場に来て練習して、掃除もしている。そいつがあのバッテンマークの上で聞いてくれと言うから、何を言うんやろと思ってケージに入った。今日は船木(誠勝)さん、高橋(義生)さん、稲垣(克臣)さんがいて、午前中には鈴木(みのる)さんも来ていて、そんな日にこういう話ができて良かった。昔とはルールも試合場も変わったけど、パンクラスマークとパンクラスの心は変わらない。それをわかっている砂辺とやるのは面白い。一番大切な『パンクラス』を懸けて闘います。これは『パンクラス選手権試合』です」

第12試合

2015-3-15パンクラス有明_第12試合この大会から「有己空」に改名した近藤有己。前戦はタイトルマッチでレッツ豪太に判定負け。対する鈴木も前戦では村山暁洋にKO負けを喫している。
1R、マイペースな近藤。ローキックや前蹴りでまずは様子見か。鈴木は手数が少なく、時折ボディやジャブを打ち込む。しかし、両者の距離は意外と近い。2人とも怖い一発がある選手だけに、何があるかとハラハラする。
鈴木はテイクダウンを試みるも不成功。打撃のヒット数でやや有己空が上かという展開で残り30秒となったとき、鈴木がボディを打ち込み、有己空はケージまで吹っ飛ばされてしまう。鈴木がラッシュ。有己空は頭を振ってかわすが、鈴木の右フックヒット、前のめりにダウン! 鈴木はすかさずパウンドラッシュ! レフェリーが止めた。
動きが悪かったわけではないが、打たれ弱くなったのはやはり年齢なのか。有己空が再び浮上するには、ここを打開する作戦を練っていくしかない。

<試合後コメント>
鈴木槙吾
「結果は、たまたまです。たまたま僕のパンチが先に当たっただけ。自分の身体の使い方には満足していますけど、結果はたまたまだと思います。近藤選手は独特のオーラがありました。他の選手とちがう感じ。怖いわけではないですけど、不思議な感じがしました。
今回はMMAがしたかったので、テイクダウンの攻防とかが少なかったのは残念ですけど、フェイントとかできたので良かったです。今回は“仕事ができた”という感じです。今まで練習の成果を試合でなかなか出せませんでしたが、今日は出せたので合格点です。
僕はタイトルマッチで一度失敗していますし、前回、村山さんに負けているので今回はマイクを持ちませんでしたが、もう2、3回勝ったらベルトのことを言いたいと思います」

第13試合

2015-3-15パンクラス有明_第13試合児山は現在パンクラス3連勝中でランキング3位。徳留はUFCで1勝するも3連敗してリリース。パンクラスには2年半ぶりの参戦となる。
1R、徳留は軽快なステップからジャブを打つ。児山はボクシングジムでの公開練習をおこなったが、ほとんど打てず、徳留のパンチをもらいまくる。児山はどこで動くのかと思っていると、徳留のパンチが顎にヒット、児山がダウン! すかさずかぶさった徳留がパウンドを打ち込むと、児山が失神、レフェリーが止めた。徳留が「八王子のパウンド王子」の名の通り圧勝。児山は何もできないうちに終わってしまった。

<試合後コメント>
徳留一樹
「せっかく皆さんに温かく(UFCへ)送り出してもらったのに、こうして帰ってきちゃって…でも今日は、死ぬほど練習してきた成果が出ました。遠めからジャブを打つことを心がけて、そのために空間を作ることができて、練習通り動けました。出稽古先と、所属のパラエストラ八王子に感謝です。また、UFCからリリースされて一発目なので少し緊張していましたが、それで試合に入り込むことができて、良い結果になったと思います。
昨日、計量で児山選手と向かい合ったとき、仕上がってるな、いい試合ができるなと感じました。今日もケージで向かい合ったときに、昨日よりでかくなっていて、いい試合になるぞと思いました。組み合ったらスゲー強いのはわかっていたので、そうならないよう気をつけました。
今後はどうなるか分からないけど、パンクラスで組んでいただいた相手に1戦1戦、今日みたいないい勝ち方をしたいです。そして、タイトルに挑戦できたらと思います」

第14試合

2015-3-15パンクラス有明_第14試合北岡はパンクラスのランキング1位にしてDEEPライト級王者。事実上の国内ライト級ナンバーワンの北岡に、ランキング2位・五味隆典の弟子アキラが挑む。北岡が五味を下し戦極ライト級王者に輝いてから、はや6年。アキラは師匠の仇を取ることができるか。
1R。開始すぐ、北岡が片足タックルでテイクダウン。アキラは首をギロチンに抱えるが、パスされサイドを取られてしまう。北岡はそのまま押さえ込み、ボディを殴る。アキラはヒジを返すものの、動けないまま残り1分を迎える。北岡は上四方から上下逆のフロントチョーク! アキラは苦しみながらも外す。しかし、北岡はさらにギロチン! これは極まりそう。しかし、時間がないか? アキラ絶体絶命かと思われたが、ゴングに救われる。スコアは三者北岡。会場は大興奮。
2R。アキラのパンチをかわし、北岡が片足タックル。そのままケージへ押し込み尻餅をつかせる。北岡のパワーがすごい。まだ寝かされてはいないものの、アキラは立てず苦しむ。やっと立ったアキラだが、北岡は上体をかかえてヒザを打つ。ギロチンに移行するか? しかし、脱出したアキラ。パンチを打ち込むが、北岡が片足タックル。アキラはこらえ、細かいパンチを入れる。首を狙うも、これは無理。北岡はアキラを突き放して右ハイキックやタックルのフェイントでアキラを寄せ付けない。
スコアは二者北岡、一者がアキラ。アキラはもう1本取るかKOするしかない。
3R。あとがないアキラはパンチで出るが、北岡はものすごい圧力のタックルで突進する。その勢いは、ケージに押し込んだ瞬間、支柱の外側をカバーするクッションが吹き飛ぶほど! 北岡はテイクダウンし、ハーフマウントからサイドポジション。ガッチリ固められ、アキラは動けない。北岡は上体をかかえたままコントロールし続ける。アキラはようやく立って金網へ押す。北岡が体を入れ替えようとしたとき、アキラがギロチンを狙うも、かからない。北岡が金網に押し込んだままゴング。判定3-0で北岡がワールドスラムトーナメントを制した。

2015-3-15パンクラス有明_北岡悟試合後、マイクを持った北岡は「テレビ東京!! 帰ってきたぜ!!(※パンクラスは以前、テレビ東京で30分番組を持っていた)パンクラスは復活しました!! 僕はDEEPの王者で、DEEPも最高ですけどパンクラスも最高です! 僕がパンクラスです! セミで徳留選手が勝ちましたけど、僕とやるにはまだ早い。もっと勝ったらやってやる。僕とやれるのは1人だけです! DEEPにも来てください! 似たようなことをやってます!」とマイクアピール。

<試合後コメント>
北岡悟
「ガッツがあって、厳しい闘い。格闘技らしい試合でした。競って勝つことができればと思っていたので、そういった試合にはできたかなと思います。(五味よりアキラの方が強いと言っていたが)アキラ選手も頑張っていることは間違いないと思う。闘えて良かった、そして勝ててなおのこと嬉しいという感じです。
格闘技がテレビに出なくなって久しいけど、頑張ってる奴はずっと頑張ってるし、僕も戦極の頃より強くなっている。それをテレビで伝えるチャンスが来てよかったと思います。続けてきたのはたまたまかも知れませんけど、このためにやってきたのかなという気もします。俺は強くなって帰って来たぞ。格闘技は、より厳しく、よりレベルが上がり、より面白くなっている。僕は日本の現状でのトップ。北岡より強い選手はいると言う人もいるかも知れませんけど、『トップ』は俺です、代表しているのは僕です。僕と闘うことは、その人にとって誉れです。僕とやりたかったら、潰し合って、厳しい道を乗り越えて僕の前に立ったらいい。相手します。僕に必要なことは、できるだれ強い相手と闘うことです」

【写真・文/佐佐木 澪】

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