“元・貴ノ富士”スダリオ剛が“プロレス世界王者”ディラン・ジェイムスから流血KO勝利!「力士の時も『相手を殺す』という気持ちでやってたが、格闘技でその気持ちはさらに強くなりました」

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 27日、さいたまスーパーアリーナにて『Yogibo presents RIZIN.24』が開催。第3試合ではスダリオ剛vs.ディラン・ジェイムスの試合が行われた。

 スダリオこと貴ノ富士は2013年に貴乃花部屋に入門し同年デビュー。その後二度の暴行事件を起こし、相撲協会と弁護士を混じえた協議の末に2019年に引退している。 会見でスダリオは「エンセンさんからも普段から言われている大和魂を引き継いで、僕が死ぬか、相手を殺すかという気持ちでリングに上る」とコメントし、エンセン井上の所属するPUREBREDジムでMMAの特訓をしていることを明かした。

 対するディランはWWEなどで活躍するチーム3Dアカデミーから2010年にデビューし、2011年に来日。橋本真也が設立したZERO1を主体としてジェームス・ライディーンの名で活躍したが、暴言や素行不良により契約解除。
 その後は海外での試合を続けていたが、約一年後に“キャプテン・ニュージーランド”の名で復活。TBS『芸人キャノンボール』のガチ相撲などテレビにもライディーンの名で登場し人気を取り戻していたが、突如ZERO1を退団。すると翌月に全日本プロレスにディラン・ジェイムスの名で登場し、崔領二とともにさいたまスーパーアリーナ大会で世界タッグ王座を奪取するなど熱い闘いを繰り広げた。その後欠場後に姿を消し、今回突然ランズエンド所属として姿を表した。

 マネージャーのウエザイルは「橋本真也から継承した袈裟斬りチョップ、ラリアット、これしか出す予定はありません」と会見で豪語していたが、試合が始まるとタックルやフロントネックと普通に試合を行う。
 スダリオが顔面に膝を叩き込んでいき、ディランは亀になって腕でガードし1分以上動かなくなってしまう。さらにスダリオは転がして仰向けにさせると、肘を打ち込みサイドポジションからパウンドと膝。ディランが鼻から出血が見られる、ここで1R終了となるが骨折の疑いとなりドクターストップでスダリオの勝利となった。

 試合を終えたスダリオは「まだまだ技術面、スタミナもそうですし、フィジカル的なものとか、基本的なことがまだまだ100%身につけられてないので、それを次の試合までにもっともっとレベルアップできるように練習を頑張りたいと思います。お相撲さんのときは100%の力で行かないとちょっとしたミスで負けてしまうっていうことがあったんですけど、今回はまずはリラックスして、練習でやってることを3R全部で続けられるようにっていう考え方とかまたちょっと違いました。感情は、力士のときも『相手を殺す』っていう気持ちで行ってたんですけど、格闘技の場合はやっぱり寝てからもあるので、その気持ちは更に強くなりました」と初戦の感想を語る。

 対するディランはラリアットと袈裟斬りチョップの件に触れられると「ノーコメント」と返したが、「自分の情熱は常にプロレスとともにある。ランズエンドには立ち上げのときから所属している。私は崔さん(崔領二)と長年タッグを組んでいるし、全日本プロレスのタッグチャンピオンになったこともあるので、崔さんのサポートを受けて、いつでもランズエンドに戻ってきたいと思っています」とプロレスへの思いを語った。

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