【全文掲載】朝倉未来vsシェイドゥラエフの王座戦の勝負論を解説!榊原信行CEOが“迷惑系ファイター”に苦言

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 5日、東京都・六本木ヒルズアリーナにてRIZINが大晦日大会についての公開記者会見を行った。

 この会見では、ラジャブアリ・シェイドゥラエフvs朝倉未来のフェザー級王座戦、ホベルト・サトシ・ソウザvs野村駿太のライト級王座戦、井上直樹vsダニー・サバテロのバンタム級王座戦、伊澤星花vsRENAの女子スーパーアトム級王座戦、アレクサンダー・ソルダトキンvsライアン・ベイダーのヘビー級王座戦、扇久保博正vs元谷友貴のフライ級トーナメント決勝戦&王座決定戦という6大タイトルマッチが発表され、出し惜しみ無しのビッグカード連発に場内に詰めかけたファンは大興奮の雄叫びを上げていた。

 会見の熱が冷めやらぬ中、RIZINの榊原信行CEOが囲み取材に応じた。

――今回はスタジアムバージョンでの開催になる。この形式での開催も増えてきたが手応えを感じているか
「そうだねえ。今年はスタジアムバージョンとか東京ドーム含めてビッグイベントとして年 2 回ぐらいかなと思っているんだけども今年は5月と7月と、こうやって大晦日に10周年としてはですね。過去最高、年間で多分まあ30万人以上の動員をあの測れるんじゃないかなという風にそう思ってます。だから本当に3 回今年やれることを本当嬉しく思うし。まあそれでも2026年からも年2 回ぐらいはですね。あのビッグイベントやりたいんですが、さいたまスーパーアリーナが今年の大晦日終わった後、1年半の改修工事に入るんで、来年、今までさいたまでやってた、大晦日もそうだけど、どこの会場でどうやるかっていうのは今ちょっと来年のスケジュール調整を今必死にやってるとこですね」
――未来選手とシェイドラエフ選手の試合が正式決定したのは数日前?
「まあのま最終的には、本当にシェイドラエフは誰とでも、極論『サトシでも未来でもやる』っていう考えでいてくれたんで。我々とするとやっぱりあのこの10 年振り返ったときにやっぱり朝倉未来っていう存在以上に、RIZINの顔として今も現役として闘ってくれてる選手っていないんで、未来に、ここは僕らからするとシェイドラエフという過去最強の絶対王者だと思いますけど、挑んでほしいということで色々話を最終して、未来も『行く』という腹を決めてくれたのが、まあ 3~4日前ですね」

――そこに逡巡はなかった?
「まあ、単純に気持ちだけじゃなくて、いろんな条件的なことも色々あるじゃないですか。最終的にそういうものが折り合ってよし行きましょう。っていうことになった最終決定は 3~4 日前ですね。それでシェイドラエフが来るタイミングまでに決めとくからってことで、未来の腹が決まった中で、サトシにもまあのダブルスタンバイ。野村選手にも……まあ、どうなるこうなるっていう、パズルで言うとシェイドラエフvs未来が決まることによってライト級も何も。決まらなければサトシがシェイドラエフとやるっていう、そういうこともあの最終的な調整としてはイメージしながらマッチアップを、パズル合わせをしたってことです」

――榊原CEOの中では、未来vsシェイドラエフの試合は勝負論があるか
「全然あると思いますね。あのま未来にも戦略があるというか、ちゃんと分析をして、十分正気はあると踏んでリングに上がると思いますし。まあ、格闘技なんで本当何が起こるかわかんないじゃないですか。あのあんまり多分幻想を大きくせずに、60秒とか33秒ってこの直近2試合の中では本当のシェイドラエフの実力って意外にわかんないかもしれないですよね。だからまあ、あまりにも自分の目の前の敵を大きく考えずに、自分でそれに気圧されずに、しっかり多分彼は丸裸にして準備をして、勝機があると。彼の戦術とかいろんなものも聞いてますけど、僕が言っちゃうとおかしくなっちゃうんで。あの……ホントにおもろいことになると思うんですね」

――シェイドラエフ選手は外国人ファイターなのに日本ファンから絶大な人気がある
「ね?RIZIN 始まって以来じゃないですか?今までもPRIDEの頃はヒョードルにしてもノゲイラにしてもミルコにしてもヒース・ヒーリングにしてもすごい人気があったけど、もちろんK-1も含めて言うとボブ・サップにしてもなんにしても、なかなか外国人のスター選手って僕らは作り出せずにいたんですけど、そういう意味では本当に RIZIN のファンのハートを掴み出している初めての外国人選手なんじゃないですか?あのイリー・プロハースカとかマネル・ケイプとかも、ここまでの人気はね。知名度は上がったけど、じゃあファンの支持を得られるところまで RIZIN の中でキャリアが詰めたかっていうと、そこまでは僕らも磨き切れなかったとこが否めないんで、だからすごくちょっと、一周回ってじゃないけど、RIZINを見る人たちの見る視点も変わってきてるのかなって気はしますけどね」

――昨年は2部構成の大会になっていたが、今回は
「いろんな多分プロダクション的にもそうだし。まあ、お客さんというか観客が来てくれた人たちへの本当にお礼も含めて、いろんな仕掛けを考えようと思ってます。だけど、かといって試合数をバカみたいに多くはしたくないので。ある程度しっかりみんなが集中して見られる試合数で厳選したというか、この10 年の集大成、このタイミングで過去・現在・未来をつないでいくようなカード編成と、過去にないスケール感のある、この 6 大タイトルマッチもそうだと思うんですけど、そういうマッチメイクをしながら、当日のプロダクションにしても、当日皆さんに来ていただく上でのウェルカムも含めたいろんなホスピタリティを準備してですね。先程も言いましたけど、最高の熱を熱狂ファンのみんなと作り上げたい、選手たちと一緒に作り上げたいなと思ってます」

――大会タイトルに『師走の超強者祭り』とあるが、どんな思いで付けたタイトルか
「ずっと僕らあの RIZIN に旗揚げをして以来、僕らのファンクラブは“強者ノ巣”っていう名前なんですね。だから、まあ本当に、これはファイターも RIZIN の中で、この10 周年、今のこのタイミングまでやっぱり超強者という強者の中の強者を集めたいと思ったし、ここまで本当に僕らを盛り上げて押し上げてくれたのはファンなんで、そのファンクラブの強者のみんなの思いも含めた祭りにしようってことで、この超強者祭りっていう。まあ、祭り 3 部作のですね、トリを取る(笑)むっちゃ悩んだんですけど、鳥を取るあのむっちゃ悩んだんですけど、このタイトルで行こうということに決めました」

――メインについて悩んでいると見受けられる言葉があった
「本当に、未来に対する熱。さっきの座席図見てもらうと『半分ぐらい未来応援シートじゃん(笑)』みたいな。それくらいの感覚の中で、僕らはやっぱり未来のファン=RIZINのファンの中で、かなりの部分が未来をやっぱりここは応援するって形で未来応援シートに座られるんじゃないかなという想定もしてるんで。まあでも、そういう意味では残酷な結果になって、みんなを本当にお葬式のような形で帰すの得意なんです(笑)高田延彦vsヒクソン・グレイシーのときのあの衝撃に勝るとも劣らないものを、今のところ僕は経験したことはないんですよ。だから、それも含めていっぱい格闘技のダイナミズムというか魅力だと思うんで。そこはあんまり抵抗が無いんですが、最終のカード編成の中で未来シェイドラエフがメインという風で考えてますけど、まだ全部まとめたわけではないので。最終的にはそこも含めたバランスを取って最終決定ってことになればいいかなと思ってます」

――イベントが終わるのは年を越すことになるか
「ならないです。はい。あの、さいたまスーパーアリーナの都合で、 22 時にはイベントは終わると思います。年越しにせずに 22 時ぐらいに終わって、皆さんあの自宅に帰れるぐらいの。年越しにならないで、記者の皆さんにも優しい時間で終わるように(笑)まあ、これは終わらざるを得ないんです。さいたまスーパーアリーナの都合でね?だから今年は最遅で22時。始まるのが早めだったり、試合数も先程行ったみたいに、この前の神戸で18試合じゃないですか。それでも2時間くらい巻きましたけど、それは巻かなかったときの恐怖もあるじゃないですか。だからまあ、あの絶対数の試合数を神戸よりも当然かなり少なくしようと思ってますから」

――タイトルマッチ6試合はすごく正当的なマッちメイクだと思うが、日本の格闘技界的な大晦日の仕掛けは用意してあるか
「うん、まあヤマ系はいつまでやったってもあるんでですね、もう 1 発2発、ちょっとおもろいことしたいなとは。それは若干はありますけどね。ただまあの本当に 10 年の集大成として、1 つの本当にケジメの大会なんで、まあ今回初制定をするヘビー級も含めて 6 つようやくこの熱のあるというかですね、あの自分たちの中で作り出したタイトルがあの持てたってことは、今後の未来にやっぱりつなげていきたいし、世界中の格闘家・ファイターたちが『RIZIN のベルトを巻きたい!』って思わせることにしていかなくちゃいけないんで、まあのやっぱりそこは本当に。格闘技のプロモーションとして、しっかりあの中心軸には据えることがこれできたんでですね。それはあのそういう意志があるよってことをしっかり、ファンにもだし、世界のファイターたちに伝えていけるイベントになればいいなと思ってます」

――斎藤選手が“最後”をほのめかすような発言をしていた
「わかんない。いずれにしても、本当に引退をかけてっていうようなことには宣言しては上がらないけど、多分斎藤とすると、今回 7 月ぐらいから、僕はこのまま斎藤がラーメン屋に転職するじゃないけど、ラーメン屋としてのあの道を極めるとするならば『どこかで格闘家として自分の中でケジメをつけるべきだ』っていうことは伝えていて。だから、ひょっとしたら斎藤はそういう思いがあるのかもしれんし、それでもラーメン屋も続けながら二足のわらじ履くのかもしれませんし。思いのほかラーメン屋が皆さんも知ってるとおり、大成功しちゃってるんで(笑)まあまあ忙しいと思うんですよね。だから、この後ラーメン屋として飲食でのあの成功を極めるっていうと他店舗展開じゃん?そうやって考えるともっともっと多分自分の個人でやれる範囲だけじゃない、経営的なマネージメント的な業務も増えてくるすると、それでいて『格闘家です!』っていうことを考えるのも大変なのかな。でもそこは僕が何かいう話でもないんで、また何かの機会で斎藤の思いを聞いてあげてほしいと思いますけど。ああいう言葉を僕も聞いて、多分同じで『ひょっとするとそういうことも去来してるのかな?』ってちょっと感じましたけどね。

――RENA選手が会見に出席できなかったのはなぜか
「RENA選手は元々もうタイに行くことが決まってて。本来であれば、あの伊澤選手の怒りもよく分かるし、あの会見に出るべきなんですけど、もうそのタイの約束なりが、ずらせない。タイの中でもう先にスケジュールが決まってた特別なタイミングの中で僕らが会見を後から突っ込んじゃったんで。まその分だから 3 日にあの無理してきてもらって神戸で先んじて発表したっていう感じで。RENAがサボタージュして来なかったわけではないということは、彼女の名誉のために伝えておきたいですけど、まあそんなこと関係なく伊澤さんは怒るんで(笑)それはそれで仕方ないかなと思います。


――最後に乱入者がいたが、あれはヤラセ?
「いや、違いますよ。アレはやらせではないです。違います。警察を……誰ですかアレは。BreakingDownの選手?あぁ、そうなんだ……」
(※笹原広報が「話題にしなくて大丈夫です。話題にすると調子に乗るんで。触れないでください」とこの話題を打ち切ろうとする)
「いや、もう逮捕したほうがいいよ。ごぼうの党のおっさんもそうだったんだけど、結局今ってもう愉快犯で“悪名は無名に勝る”みたいな感じでああいうことばっかり仕掛ける人がいるんで、セキュリティもしっかりガードをしなくちゃいけないし、ああいうことをやってる人を話題にしたり、イジってあげると……ニュージーランドの首相がそういう非難をしてる人の名前を出さずに、(愉快犯は名前を)出されることを待ってるっていうかさ
?みんながイジってくれることを待ってそういうことをする人が多かったりするんで。まあでも大きな意味でいえば、それだけの認知をRIZINが皆さんから得られてきていることの証でもあるのかとは思うんで。でも、それで被害が選手とかに及ぶことがないように色々考えなくちゃいかん今日この頃ですね」

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