【試合詳細】9・27 RIZINさいたまスーパーアリーナ大会 那須川天心vs皇治 朝倉海vs昇侍 スダリオ剛vsディラン・ジェイムス

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『Yogibo presents RIZIN.24』
日程:2020年9月27日(土)
開始:15:30
会場:さいたまスーパーアリーナ
観衆:5000人・満員札止め

▼RIZIN MMAルール 5分3R 71.0kg
●矢地祐介(KRAZY BEE)
判定1-2
○大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)

▼RIZIN キックボクシングルール 3分3R 55.0kg
○江幡睦(伊原道場)
判定3-0
●良星(平井道場)

▼RIZIN MMA特別ルール 3分3R 120.0kg ※肘あり
○スダリオ剛(フリー)
1R 3分0秒 TKO
●ディラン・ジェイムス(ランズエンド)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 66.0kg ※肘あり
○芦田崇宏(BRAVE)
1R 4分25秒 アームロック
●萩原京平(SMOKER GYM)

▼RIZIN 女子MMAルール 5分3R 53.0kg ※肘あり
○RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)
判定3-0
●富松恵美(パラエストラ松戸)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 61.0kg ※肘あり
●金太郎(パンクラス大阪稲垣組)
判定0-3
○瀧澤謙太(フリー)

▼RIZIN キックボクシングルール 3分3R 60.0kg
●北川裕紀(ZERO ONE GYM)
2R 27秒 KO
○平塚大士(チームドラゴン)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 71.0kg ※肘あり
○久米鷹介(ALIVE)
判定3-0
●北岡悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 71.0kg ※肘あり
○武田光司(BRAVE)
判定2-1
●川名雄生(Y&K MMA ACADEMY)

▼RIZIN MMAルール 5分3R 61.0kg ※肘あり
○朝倉海(トライフォース赤坂)
1R 2分37秒 TKO
●昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)

▼RIZIN キックボクシングルール 3分3R 58.5kg
○那須川天心(TARGET/Cygames)
判定3-0
●皇治(TEAM ONE)

那須川天心の猛攻に皇治が耐えてフルラウンド判定へ!朝倉海が余裕の1RKO勝利!RENAが突然の引退宣言!ディランは「ランズエンドに旗揚げから所属していた」と衝撃告白

第1試合


 矢地が開幕左ハイキックを連続で叩き込んでいき、右ローから左ハイ。大原はガードして距離を詰めようとするが、矢地はサイドキックやハイキックを叩き込んでいく。大原はワンツーからミドルで前に出ようとするが、矢地はキャッチしサイドキックやミドルキック。だが大原が打ち終わりにミドルキックをボディに叩き込み、一瞬矢地の動きが止まる。
 矢地の左ストレートが当たり効かせるが、大原はワンツーミドル。大原の左ストレートもあたり、さらに右ストレートを当てると矢地はふらつき尻餅をつくが、ダウンを取られる前にすぐに立ち上がる。

 大原は矢地のワンツをガードしながらミドルキックをボディに当てて効かせていき、矢地はハイキックからワンツーと出していくが動きが鈍くなっている。そこへ大原がワンツーを当てていき、矢地も負けじとワンツーからタックルで倒していくが、大原はすぐに立ち上がりミドルキックをボディに当てる。
 大原が前に出ると矢地はワンツーを打ちながら下がり、大原がワンツーをかいくぐってラッシュから膝蹴りを顔面に叩き込む。尻餅をついた矢地へさらに踏みつけからパウンド連打。矢地は腕を掴んで耐えていくが、大原はハーフガードでコツコツと顔面を殴っていく。矢地の顔面から流血が見られるが、矢地は三角絞めで捕らえるも大原はそのまま立ち上がり顔面を踏みつけて逃れるとガードポジションからパウンド。矢地はその腕を掴んで耐えていき、再度三角絞めを狙うが大原はパウンド連打。矢地は腕を掴んで下から蹴り上げると、スタンドに戻りラッシュを仕掛けるがここで1R終了。

 2R開始前に矢地の顔面から出血が見られるためにドクターチェックが長引く。
 試合続行となり、大原がミドルキックをボディに叩き込み、ハイキックもスカして前に出ようとする。矢地はサイドキックで距離を取るが、大原はミドルからジャブを顔面に当てるが矢地はワンツーで牽制。
 矢地がワンツーで前に出ようとするが、大原は下がって距離を取ると、打ち下ろし式の右ストレート。大原はプレッシャーをかけていくが、矢地はワンツーを出して牽制して距離を保つ。
 矢地がワンツーハイも大原はガード。大原はボディから右ストレートと当てていき、矢地の右ミドルと右ストレート、ワンツーもガードしていくが矢地の左フックがとらえていく。大原のミドルを矢地がキャッチし右フックを当てていき、前に前に出ていく。矢地の右フックの打ち終わりにワンツーラッシュを仕掛けようとするが、大原はミドルを当てて前に出ようとするが矢地はワンツーで殴り合いへ。
 矢地が前に出ようとするが大原が膝を出してカウンターを当てると、右ミドルをボディに効かせる。矢地はワンツーをガードしてリングを回って距離を取ると、左ストレートを当ててワンツーもヒット。さらに右フックを当てて尻餅をつかせるとサッカーボールキック。すぐに大原が立ち上がり殴り合いとなるが、矢地の右ストレートからラッシュが入っていくが大原は倒れずここで2R終了。

 3R、大原の右ミドルに矢地が大振りの左右のフック。更に右フックをフェイントに左ストレートを顔面に当てていくが、大原はミドルを打ち込んでいく。矢地はワンツーも大原はガード。矢地が前に出ようとするが大原は右ジャブで牽制し、矢地のストレートをガードしてカウンター狙いに。矢地は構わずワンツーを連発していくが、大原はガードして右ミドル。
 矢地はボディに切り替えてストレートを打ち込んでいき、大原のキックの打ち終わりにワンツーを打ち込んで行く。さらにフックも当てていくが、大原はミドルとワンツーのコンビネーションで前に出る。
 大原の飛び膝をキャッチした矢地だったがそのまま体勢が崩れてコーナーに押し込む形に。矢地は一度離れてスタンドへ。

 矢地は右ミドル連打をガードしてワンツーも浅い。大原の飛び膝も軽く顔面を捉え、ワンツーが交差していくと矢地がふらつかせる。矢地はタックルでテイクダウンを奪い、胴締めスリーパーを狙うが大原が抜けて逆にガードポジションからパウンド連打。だがここで時間切れ。

 判定2-1で大原の勝利となった。

大原「DEEPから来ましたKIBAマーシャルアーツクラブの大原です。皆思ったでしょ?一個だけ言いたいことあって決めてきました。俺を、勝つって言ってくれた皆、そしてKIBAのみんな、これでいいやろ!また次すぐ試合すると思うんで、皆さん応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」

<試合後コメント>

矢地祐介
――試合後の率直な感想は
「うーん、ちょっと言葉が出てこないっすね……ホント。何もかもに落胆していると言うか、とにかく、悔しいですね……」

――試合を終えて相手の印象は変わりましたか
「そこらへんは全然。そんなに印象が違うとか無かったですけど、ホント、気持ちの部分で一枚相手の方が上手だったと言うか、気持ちで最後負けてしまったなという印象です」

――今後の展望は
「ちょっと何も考えられないですね、ホント。すみません……」

――2Rはかなり動けているように見えましたが、3Rでは見ていてスタミナ切れを感じました
「うーん、そうっすね。スタミナ切れというよりは、気持ちの部分でちょっと押されてしまったかなという表現のほうが正しいかなという感じです。気持ちで飲まれてしまった。なぜか劣勢になってしまったというところですかね」

――最後のテイクダウンは狙っていたと思うのですが、パウンドではなくサブミッションに行ったことについて
「ちょっと守りに入ってしまったのかなという。キレイにテイクダウン出来たんで、最後30秒、20秒くらいですかね?そこで気が抜けて、ちょっと気が抜けてしまった。そこで相手は、最後、当たり前なんですけど、最後の最後まで諦めていなくて、形勢逆転されて、最後のホント15秒位が試合を分けたなと。そこで頑張れなかったっていうのが最大の敗因だと思います」

――額の傷の具合はいかがでしょうか
「結構深くて広いみたいなんで、これから病院行って縫ってもらいます」

――ファンにメッセージを
「ファンの皆さんはじめ、僕の周りに沢山応援してくださる方が居て、ホント、どんなに僕が上手く行かなくても、ホント皆さん懲りずに応援していただいてて、『次こそはみんなに喜んでもらいたい』って思いで闘ってるんですけど、そこでまた期待を裏切る結果になってしまって。うん。すごく申し訳ない気持ちと、悔しい気持ちでいっぱいですね。でも、ファンの皆さんにはホント恵まれててというか、ホント、原動力になってます」


大原樹里
――試合を終えていかがですか?
「夢見心地ですね。やっと……結構大舞台でやることもあったんですけど、やっと勝てたなと。意地で勝ちました」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか?
「いや、ずーっとビデオで見てたんで、すごい違うというわけではなかったんですけど、でもやっぱ、距離が遠いなとか、細かいところは違いましたね。今までの考えとは」

――初めてのRIZINのリングの印象はいかがでしたか
「あんだけデカい会場で、みんなが見てくれてるっていうのは気持ちが良かったですね。でも、リングの広さは『やっぱりすごい広いんだろうな』って思ってたら、あんまり広さはあまり感じなかったので、意外とちょっと冷静さは保てたかなと思います」

――今後の展望は
「そうですねえ。得には考えてないんですけど、基本的に呼ばれればどこにでも出るので。おそらく次は、DEEPに呼ばれてDEEPに出るのかなと。その前にRIZINさんに呼ばれればまたRIZINさんに出るのかなって感じです。とりあえず、呼ばれればどこにでも出ます」

――最後テイクダウンを奪われたときの心境は
「テイクダウンを取られた瞬間に『あ。ヤバい。このルールサッカーボールキックと蹴り上げあるんだ』とそこを一番に考えましたね」

――矢地選手は「あそこの攻防が勝敗を分けた」と言っていましたが、大原選手はどう思われますか
「そこだけすごい必死で、3Rはほぼ覚えてないんですけど、多分1Rは自分は取ったと思うんですけど、2Rはダウン取られて、1R取って2R 取られて、3R行かなきゃ勝てないと思ったんで、それで多分無意識にずっとパウンド打ってたんだと思います」

――最後の「勝ちたい」という思いに差が出たと矢地選手は言っていましたが、大原選手はどう思われますか
「そこはやっぱ、少しでも引いたら勝てないと思っていたんで。なにより、ちょっとした判定だったら絶対に勝てないってずーっと思ってきたんで、最後まで攻めきろうという気持ちはずっとありました」

――Yogiboの座り心地は
「立ちたくないんで、ダメになっちゃいますね(笑)」

第2試合


 良星がワンツーからミドルでフラつかせると、ハイスピードなヒットアンドアウェイでローキックと右ストレートを打ち込んでいく。良星はワンツーでのヒットアンドアウェイも、江幡はローキックで牽制。良星は構わず前蹴りから前に出ようとしていくが、江幡はローで牽制して動きを止めてワンツーを打ち込んでいく。

 良星の動きに江幡がワンツーを合わせていき、なかなか良星が前に出れなくなると、江幡はワンツーにアッパーを混ぜて牽制。さらにカウンターのワンツーで前に出るが、良星もハイキックを打ち込んでいくが江幡はキャッチしコケさせる。

 江幡は左ミドルを打ち込み、良星のワンツーもガードすると右ストレートを打ち込み、良星はスタンディング状態でダウンを取られる。

 江幡はラッシュを仕掛けるが良星は左ボディからローで前に出ようとする。さらに前蹴りを顔面に当てると突っ込むが、江幡は距離をとってからロー。江幡はワンツーから右ストレートを叩き込み、良星は再度ダウン。

 再開もここで1R終了。

 2R、良星が前に出ようとするが江幡がワンツー。さらに左ハイに合わせてワンツーから前に出るが、良星は一度下がる。良星のワンツーに江幡が右ストレートをあわせていき、右ミドルの打ち終わりにもワンツーを合わせていく。江幡がワンツーをコツコツ当てて左ミドルもボディに当てると、良星のワンツーボディをガードしてローキックから右ストレート。良星が前に出ようとするが江幡のジャブが顔面をとらえていき、なかなか前に出れない。江幡は打ち終わりに前に出ようとする良星にワンツーをコツコツと当てていき、良星のストレートが大ぶりになるのが目立つ。良星はミドルを打ち込んでスリップ。良星が前に出るが江幡のジャブが顔面を捉えていくがここで2R終了。

 3R、良星が前に出てワンツーを狙っていくが、江幡は的確にカウンターのジャブを当てていく。
 良星はボディにもパンチを散らそうとするが、江幡はガードし下がっていく。
 良星のハイキックの打ち終わりに江幡はワンツー。さらに顔面に膝を連発も、良星はクリンチしてジャブを当てるがブレイク。
 良星のストレートが捕らえ、右ハイも江幡はガード。
 江幡はミドルを当てて左ストレート。良星が左膝も江幡はガード。良星が回し蹴りも、これをスカして江幡が打ち終わりにミドル。ワンツーの応酬は江幡の右が顔面を捉え右ミドル。良星も回し蹴りを放つが江幡がガードしたところで3R終了。

<試合後コメント>

江幡睦
「こんにちは!新日本キックボクシングの江幡睦です!今日は2試合目で試合をさせていただきました!このあとに新日本キックボクシングの興行が後楽園ホールでありまして、ちょっと急いでいるんですけど、手短にインタビューよろしくお願いします!」

――試合後の率直な感想は
「1年ぶりの試合になりました。コロナの中、中々試合が出来なかったんですけど、こうしてRIZINが大きな試合を開いてくれて僕もこの場で今回闘うことが出来ました。良星選手、いい選手でした。でも、1ラウンドで倒せると思ったんですけど、久しぶりの試合感覚の中で倒し切ることが出来なかったというのが心残りですが、自分なりにはしっかり戦えたと思います」

――闘ってみて相手の印象は変わりましたか
「気持ちが凄く強い選手でした。効いているのにどんどんどんどん前に来て、闘っていて楽しい選手でしたね」

――今後の展望は
「僕は今回がRIZINの初陣になります。今回しっかり勝って、僕が見たい景色があります。去年の12月31日に弟が試合をして、そのときに見た景色があります。入場のときに、僕、そして春馬(三浦春馬さん)と。大晦日の舞台というのは格闘技の中で一番の大舞台だと思います。そこの入場で、僕と、塁と、春馬。3人で観た景色、あれをもう一度見たいと思っています。そして、やっぱりあのリングで、僕が笑って、塁が笑って、春馬が笑って、3人で笑って、最後あのリングに立っている姿を僕は見たいと思います。今回の試合は、その景色を見るために、今回RIZINに上がりました。今回しっかり勝って、12月31日……イブかな?12月30、RIZINは、次。それに僕は必ず出て、見たい景色があります。是非、皆さん応援よろしくお願いします」

――弟の江幡塁選手が那須川天心選手に敗れています。敵討ちをしたいという思いはありますか?天心戦への想いは
「敵討ちと言うよりは、手を合わせてこの格闘技を盛り上げたいと思ってますね。もちろん勝つ自信はあります。12月31日の塁の試合も、ホントいい試合だったと思います。真剣の切合で、どっちが倒れてもおかしくないという、そういう試合でした。最後、あそこで手を挙げるのは、次は、僕たち江幡兄弟だと思っているので」

――さいたまスーパーアリーナ、GLORY以来だと思います
「そうですね。久しぶりのさいたまスーパーアリーナになります。でも、やっぱりいい景色ですね。格闘技はこうでなきゃいけないなと思います」

――前回、江幡塁選手が「3人で花道を歩いているような気分だった」と仰っていましたが、今日、睦選手はどのような思いで花道を歩きましたか
「やっぱり、景色は違います。ただ、僕が最後に見たい景色と重ね合わせながら、道を歩んでいました。まだ僕たちはこの道を進んでいく夢があるし、井原会長と、僕と、塁と、この道を歩けたこと。そして大晦日、今はアイツはいないですけど、絶対に見てると思うので、そこでまた入場して、最後リングの上で笑顔で手を上げたいと思ってます」

――塁選手が前回「精神的に大変な思いがあった」と仰っていましたが、今日の睦選手はいかがでしたか
「塁の8月10日の試合は、ものすごく苦しかったと思います。苦しくて、苦しくて。でも、僕たちが証明できることはリングの上でしか無いと思います。僕たちがどのように闘ってきて、どのような姿が皆さんを勇気づけられるかっていうのはいつも僕たちはココロの中に置いて闘っています。今回もその気持を自分の中に抱いて戦いました。僕の戦いが、多くの人たちが『明日も頑張ろう』っていう生きる力になったらいいなと思ってます」

――今座られているイスの座り心地はいかがですか?
「すごくいいですね(笑)控室のところにも置いてあって、すごくリラックス出来るイスだなと思いました。もちろん、僕たちに今後家に持ち帰って使わせていただきたいと思います(笑)」

※良星はノーコメント

第3試合


 ディランのセコンドには崔領二がつき、スダリオのセコンドにはエンセン井上がつく。

 スダリオが二段蹴りから大ぶりフックを連打。ディランがタックルで組み付いてボディに膝蹴り連打。そのままヘッドロックからフロントネックを狙うが、スダリオは突き飛ばして距離をとる。
 スダリオの右ストレートがとらえていき、ディランはタックルを狙うがスダリオが切ってフロントネックロック。そのまま顔面に膝を叩き込んでいき、ディランは亀になって腕でガードし1分以上動かない。
 スダリオは転がして仰向けにさせると、肘を打ち込みサイドポジションからパウンドと膝。ディランが鼻から出血が見られるがここで1R終了。 

 2R開始前のドクターチェックで、ディランの鼻から出血がとまらないと判断されドクターストップ。スダリオの勝利となった。

スダリオ「今日新弟子時代から支えてくれてた三重県桑名市の方が5日前に亡くなってしまって、今日がその人の誕生日で、その人の誕生日の日に勝ててよかったです。そして辛い時に常に支えてくれた妻と、悲しませたお母さん、そして、エンセンさんを紹介してくれた小錦さんと指導してくれたエンセンさんとセラさんに感謝の気持を伝えたいです。ありがとうございます。これから少しずつヘビー級にスポットライトが戻るように僕が頑張るので応援よろしくお願いします」

<試合後コメント>

スダリオ剛
――試合後の率直な感想は
「ホッとしてます」

――闘ってみて相手の印象は変わりましたか
「いや、そのー、苦しくなったらタックルとか、テイクダウン来るんだろうなと一応ある程度は想定していたので、変わらなかったですね。印象は」

――初めてのRIZINのリングの印象は
「ライトアップが暑かったです(笑)」

――今後の展望は
「まだまだ技術面、スタミナもそうですし、フィジカル的なものとか、基本的なことがまだまだ100%身につけられてないので、それを次の試合までにもっともっとレベルアップできるようにもっと練習を頑張りたいと思います」

――1R終了時に鼻血を出していましたが、その瞬間の気持は
「いや、もっとやりたかったですし、正直今回1R3分の試合だったので、あと『2分欲しい!』という気持ちでした」

――師匠であるエンセン井上さんからはなんと言葉をかけられましたか?また、支えてくれた奥様に伝えたいことは
「エンセンさんから言われたことは、まず『いい経験だね』ってことと、妻に関しては、1年前とか、まさかホントに格闘技やるつもり無かったので、『やっとこの舞台に立てたよ』っていうのと、『とりあえず、最初はいい結果で終えたよ』ってことを伝えたいです」

――「まだ100%ではない」と仰っていましたが、100%にしていくためには何が必要だと思いますか?今日の手応えはいかがでしたか
「まだ自分のスタイルっていうのが正直分かりきってないので、まず練習の中で自分はどの距離で闘うのが得意なのかとか、今はもちろん今回の試合に出るにあたって、長年格闘技をやってこられた方とはちょっと違って、結局相撲で接近戦の勝負だったので、そこも活かしつつ、色んなことに対応していこうってやり方だったんですけど、これからの練習で僕には一番何が合ってるのか、探りながらキツい練習をしていきたいと思います」

――自分の目指すスタイル、目指す選手はいますか
「もちろん、エンセンさんです!」

――今後の展望は
「特に無いです。まずは自分自身をレベルアップさせたいという気持ちしか無いです」

――自分が練習してきたことは出せたという手応えはある?
「100%出し切れては居ないんですけど、まず1番は、気持ちで引かないこと。序盤、組み合ったりして相手も力が強いので、少し体力を削れてきた部分があったんですけど、気持ちでは多少息が上がっても、『前に前に』という気持ちで引かなかったことが一番良かったと思います」

――最初の飛び蹴りは最初からやろうと決めていた?
「そうですね。『あれやろうかな』とか何個か考えてたんですけど、アレになりました(笑)」

――ということはいくつかパターンを用意していた?
「普通にスタートするのもデビュー戦でインパクト無いかなって思ってたんで(笑)」

――大相撲の土俵に上がる気持ちと、今回のリングに上がる気持ちに違いはありましたか
「まず、100%のちから出、お相撲さんのときは100%の力で行かないとちょっとしたミスで負けてしまうっていうことがあったんですけど、今回は、まずはリラックスして、練習でやってることを3R全部で続けられるようにっていう考え方とか、またちょっと違いました。感情は、力士のときも『相手を殺す』っていう気持ちで行ってたんですけど、格闘技の場合はやっぱり寝てからもあるので、その気持ちは更に強くなりました」

――相撲で培った強さを軸にしたスタイルを考えていたと仰っていましたが、相撲の技をリングで出すという気持ちはあった?
「いやいや、相撲の技をやっても通用しないこともないんですけど、通用するものもあると思うんですけど、身につけた力を、MMAの体の使い方にシフトして、その力を総合格闘技の体の使い方にどう力を使えるかと考えたので、相撲の技を使おうとは全く考えてないです」

――カード発表会見などで相手からの挑発が多かった。相撲時代はあまりなかったことだと思うが、どのような気持ちだった?
「正直、会見では笑っちゃいそうになりました(笑)ただ、挑発されたからといって、僕が言い返すこともないですし、リングの上で証明というか、自分の気持ちを伝えられたらと思いました」

――その考え方は昔からなのか、エンセンさんに学んだことなのか
「力士のときから……まあ力士のときは、相手を挑発するってことはないですけど、僕が総合格闘技やるときに、相手に挑発されてもリングの上で、会見とかではなんも言わずにリングの上で魅せる選手がカッコいいと思ってましたし、エンセンさんにも『リングの上で伝えろ』と日頃の練習でも教えてもらっていたので」

――今座られているYogiboのイスの座り心地は
「めちゃくちゃいいです(笑)」

ディラン・ジェイムス
――試合後の率直な感想は
「非常に良い経験になりました。RIZINはいい経験で、プロレスとは大分違いました。でも人生経験では良い経験になりました」

――闘ってみて相手の印象は変わりましたか
「試合は試合なので、試合は何が起きるかわからないので、イメージは思った通りのものだった」

――今後の展望は
「日々、毎日精一杯生きているので、今回は準備期間が3週間しか無かったが、とにかく私は毎朝起きて、生きていることに感謝しています」

――プロレスとMMAの違いはどのように感じましたか?また、今後プロレスに復帰する予定はありますか?
「プロレスとMMAというのは、そもそも全く違う競技だ。そしてプロレスのほうがどちらかと言うとフィジカルな競技だと思う。当然MMAもフィジカルなものだが、プロレスのほうがもっと体を使う。そういう意味でフィジカルな競技だ。プロレス復帰に関しては、『二度と』ということは言わないようにしているが、自分の情熱は常にプロレスとともにある」

――マネージャーのウエザイル選手は「ラリアットと袈裟斬りチョップしか使わない」と言っていましたが、それについてはどう捕らえていましたか?
「ノーコメント!(笑)」

――ランズエンド所属ということですが、それはいつ頃から?そして今後もランズエンド所属としてやっていく?
「ランズエンドには立ち上げのときから所属している。私は崔さん(崔領二)と長年タッグを組んでいるし、全日本プロレスのタッグチャンピオンになったこともあるので、崔さんのサポートを受けて、いつでもランズエンドに戻ってきたいと思っています」

――ドクターストップという判定だったが、どこに一番ダメージを受けましたか?また、ドクターストップという判定についての想いは
「試合に関してはいい試合だったと思います。相手は……今の名前はわからないが、元・貴ノ富士選手は良い選手で、すごく強い選手でした。ドクターも最善の判断で試合を止めたと思うので、そこに不満はありません。ダメージについては目の下の骨が一番ダメージを受けていると思います。自分は医者ではないので折れているかどうかわからない」

――スダリオ剛選手は格闘家としてどこが一番優れていたと思いますか?
「彼の打撃は強みだと思います」

第4試合


 萩原が前に出るが芦田がミドルで牽制。萩原のミドルに芦田がタックルをあわせてロープに押し込むと、萩原はコツコツ顔面を殴っていくが芦田はそのままコーナーに押し込む。芦田がマウントポジションを取り肩固め。これを離してパウンドを落としていくが、暴れて萩原が抜けようとするが芦田は三角絞め状態のままアームロックで捕らえ萩原はタップアウト。

芦田「皆さんこんにちはブレイブの芦田です。今日がRIZINデビュー戦で皆さん覚えてください。Youtuberだろうがキックボクサーだろうが誰でもやるんで大晦日よろしくお願いします」

<試合後コメント>

芦田崇宏
――試合後の率直な感想は
「無事勝ててよかったです」

――闘ってみて相手の印象は変わりましたか
「いや、違いは特に無かったんですけど、もう少し打撃の展開が多い試合になるかなと想像はしてたんですけど、まあ、こういう結果になりました」

――今後の展望は
「まずは年末。マイクで言った通り、僕は誰とでもやるんで。マイクでは『YouTuberとキックボクサー』って言いましたけど、フェザー級の選手も揃ってきたんで、みんな強いし、しっかり1人1人倒していきたいんで、是非年末呼んでもらいたいと思ってます」

――今座られているYogiboのイスの座り心地はいかがですか
「最高です」

萩原京平
――試合後の率直な感想は
「うーん、まだまだ練習量が足りなかったなと思いますね」

――闘ってみて相手の印象は変わりましたか
「特に違うことはなかったんですけど、自分の不得意なところでやられたなと。相手が上手いなと思いますね」

――今後の展望は
「うーん、まあそうですね。負けたやつは何も言う資格がないと思ってるんで、また次の試合に呼んでもらえるならそこでしっかり勝って、そこで勝ってからちゃんとそういうのも言ってこうと思います」

第5試合


 富松がリングを周り距離を見ていくが、RENAは中央でプレッシャーを与え続けジャブで牽制していく。
 RENAはワンツーからコーナーに押し込みボディブローからフックを顔面に当てていく。RENAはプレッシャーを与えロープに押し込んでいくが、富松は一定の距離を保ちリングを回ると、RENAはコーナー際でワンツーから前に出ようとするが富松はクリンチして逃れて距離を戻す。
 そのまま動き無く1R終了。

 2R、RENAがローからワンツー。富松は前に出ずRENAは距離をなかなか詰められない。富松がローから前に出て組み付いていくが、RENAはクリンチして膝。富松がバックを取り、コーナーに押し込み膝。足を取って倒そうとするが、RENAは倒れずコーナーを背負う。
 富松は回転してテイクダウンを奪うと、マウントからパウンドと肘を落としていく。
 抜けようとしたRENAに富松は胴締めスリーパーを狙う。回転して三角絞めを狙う。が決めきれず2R終了。

 3R、RENAがワンツーから前に出ていくが富松がバックブローもこれはカスる。RENAはワンツーで前に出ていくが、富松がタックルで組み付くがRENAはこれをきっていく。
 富松はRENAの顔面に膝を叩き込んでいくが、RENAはコーナーを背に立ち上がると富松のボディに膝を叩き込みながら回転して逃れる。富松にコーナーを背負わせるとラッシュを仕掛けるが、富松はタックル。しかしRENAが切ってサイドから膝を叩き込み、アームロックを狙うが富松は亀になろうとする。RENAはボディをコツコツ殴っていき、アームロックを仕掛けるが、これはRENAが一度離してスタンドへ。

 RENAがワンツーから富松のタックルをスカしてスタンドへ戻させる。
 RENAはワンツーも、打ち終わりに富松がタックルを仕掛けるが、これは組み付けず試合終了。

RENA「本日はこういうコロナの状況でご来場いただきまして、テレビで応援していただき本当にありがとうございます。ほんとに世界中がこういうことになるなんて誰もが思ってもいなくて、ほんとに歯がゆい時期ではありましたが、まだまだ油断できませんが、こうやって皆さんの前でリングに立ち、戦えることほんとに改めて嬉しく楽しいすごい素敵なことだなと改めて感じております。まだまだ、全員満席でってことは難しいと思いますが、またみんなで格闘技を思いっきり楽しめる時期が来ることをもう少し我慢して皆さんでまた楽しめる日を、なんて言ったらいいんだろう?楽しめたらなと思います。それで最後に、わたくしごとではありますが、RIZINで5年間お世話になり、ほんとに楽しい厳しいつらい時期を経験させていただきましたが、あと2,3戦で、まだわかりませんが、2,3試合でこのリングから降りようかなと思っています。RENA、最終章、もう少し頑張りますので最後まで皆さん応援よろしくお願いします。そして富松選手本当にありがとうございました。皆さん声は出来ないので指だけでもしていただけたら嬉しいです!いきます!1,2,3,シュート!」

<試合後コメント>

RENA
――試合後の率直な感想は
「ちょっと急遽参戦だったので、どこまで仕上げられるのか不安はあったんですけど、調子は良かったんですけど、ちょっと力んでしまったり、行ききれなかったり、反省点が多い試合にはなったんですけど、とりあえず女子のトップ前線をずっと走ってきた富松選手に勝てたことはすごく良かったし、自信にもなりました」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「いや、やっぱりもう、かならず寝技で来るだろうなと。寝技で勝負してくるだろうと思っていたので、そこが行き切れなかった。絶対に勝ちたいと思ったところがあるんですけど、そこで攻めきれなかったというのが、富松選手の経験であったり、引き出しの多さが最後まで最後まで攻めさせてくれなかったのかなと。寝技に関してはすごく怖い部分を感じました」

――今後の展望は
「リング上でちょっとお話させていただいたんですけど、2、3戦というよりは、まだ明確にハッキリとは決めてないんですけど、終わりがないと、終わりを決めないと、もう、頑張れないというか、最高のパフォーマンスを発揮できないなと思ってきたので。終わりを決めて最後の最後までベストパフォーマンス、面白い、熱のある試合をしたいと思って、最終章として最後まで走り抜きたいなと思って。負けて言うんじゃなくて、勝って言いたかったので。最終章、より楽しみにしていただけたら嬉しいです」

――あと数戦と考えるようになったのはいつ頃?なにかきっかけはあったのでしょうか
「なにがキッカケっていうことではないんですけど、色々やっていく内に、終りが見えないと頑張れない……頑張りきれないと言うか、そういう部分がちらっと見えてきて。これはアスリートとしてダメなんじゃないかと自分ですごく思うので、そうグダグダになるより、期間を決めてガッツリやって、スッキリ完全燃焼したいと思うようになったのがキッカケです」

――「あと2、3戦」というのはシュートボクシングの試合も含めて2、3戦?
「そうですね。2、3戦以上するかもしれないですけど(笑)まあシュートボクシングも含めて、格闘技人生を終わろうと思ってます。その中でシュートボクシング必ずやりたいと思ってます」

――最後の試合はシュートボクシングか、RIZINかは決めていますか?
「くぅ~どうですかねぇ~?ちょっとむずかしい質問しないでくださいっ(笑)まだちょっと分からないで~す(笑)」

――最後、浜崎選手直伝のアヤカロックを狙おうとしたように見えました
「そうですねえ、あの形は前の試合でもなれて、練習でも決められたりとかはあるんですけど、やっぱり試合では決めきれないので、まだ。まだちょっと朱加さんの指導が足りないなと(笑)次までにはアヤカロックを決めたいと思います」

――国内トップの選手と闘うのは初めてだと思いますが、手応えは
「う~ん!でもホントに、余裕を持てないというか。1Rから3Rの最後の最後まで気を張ってないといつ終わるのか、いつ決められるのか、その状況の中で怖かった部分はあるんですけど、でも、AACCで浜崎さん始め、本野美樹、大島沙緒里って次々チャンピオンになっているので、私はその子達の先輩として負けないようにやってるので。寝技も自信がついたしっていう。先輩からも後輩からも刺激を受けて、いい練習環境でやらせてもらっているので。『負けない!』という気持ちでしたね」

――最後に戦いたい相手は頭に浮かんでいる?
「そうですねえ。今コロナの状況でどうなるのか、まあ海外選手含めて闘うことが困難には今のところなってるのでそれが回復するかどうかなんですけど、最後の相手というよりは、ハム・ソヒ選手とはもう一回試合がしたいなと。シュートボクシングでは試合してるので。そうなったら49まで落とします!」

――浜崎選手は引退試合の相手に考えていますか?
「えーっ!(笑)引退試合、エキシビジョンマッチでいいですか?(笑)そうですね、でも、練習でいつも相手してもらってるので、殴り合いは避けたいです(笑)」

――試合中、ロープの外に背中からリング外に出ていた場面がありました。見ていて止めるべき場面だと思ったのですが、闘っていてどう思われましたか
「いや、もうタックル切って、腰から下が出ちゃったんですけど、それでも『出ないで!出ないで!』と言われても、こっちはちょっと押されてる状態なのでどうしようも出来なくて、『とりあえずリングの方向に』って向かったら挟まっちゃって。『動けないなぁ』って思いながらやってて、『止めてくれるだろうな』と思ったんですけど、全く止めてくれなくて、ちょっと膝蹴りもそのときに2発くらいもらったので、ちょっとムカついたというか、『レフリーしっかりしてくれよ』という意味で、『レフリー!動けないよ!』と試合中に叫んじゃったんですけど(笑)ちょっとアレはよく見ていただけたら、顔怪我しなくてよかったなというふうに思います」

――残りの試合について、イメージ的には再来年には試合する姿が見られない?
「そうですね。でもホントにコロナの状況でまた変わってくると思うので、まだハッキリとは分からないですけど、来年は、またより、うん。最後を決めたからこその強いRENAを見せられると思うので。再来年はわからないですけど、来年期待していただけたら嬉しいです」

――引退理由として、体のコンディション的な問題は無い?
「体、古傷は少しずつ出てきたりとか、万全な状態で仕上げるのが難しいときもありますし、体の内面もちょっと色々あったりとかで。でもやっぱり気持ちと体が一致しないと試合には勝てないと思うので、そういうところですかね」

――気持ちの面での影響が大きいということでしょうか
「そうですね、うん。気持ちの面が一番。リングに立つには覚悟も必要だと思うので、決めきれなかったらいい試合も出来ないと思うので。そうなったらリングに立つのも違うと自分では思っているので。そうですね、『最高の状態で』っていう風に思ってます」

――コロナの間に色々考えることがあった?
「無いと言ったらウソになるんですけど、ホントに私だけじゃなくて全員が、そういう風に感じていることだと思うのでアレですが、1つのキッカケにはなったと思います」

――「あと2、3戦というのは」決めたのはいつ?また、その後は格闘技全般から身を引くということでしょうか
「うーん、そうですね。まあ、2、3戦って口走っちゃいましたけど、もう少しするかもしれないし、ホントにまだ決めたばっかりというか、『こんなんじゃダメだな』と自分に喝を入れるために決めた感じなので、最終章がどこまで続くかわからないですけど、ホントに燃え尽きるまで頑張ろうかなとは思っていて。まあ、格闘技引退……選手として引退しても、ここまで16歳からずっとお世話になった格闘技界には死ぬまでお世話になりたいと言うか、携わっていきたいので、私に出来ることがあればなんでもさせてほしいなというふうに思ってます。でも、まだまだもう少し選手でがんばります(笑)」

――浜崎選手のTwitterに既にRENA選手が座っている姿が上がっていますが、Yogiboの座り心地はいかがですか
「いやぁ、もうホントに最高です。試合前からリラックスさせていただいてて、試合後も真っ先に飛び込んだのがYogiboでした(笑)ホントにリラックスできて、ホントに試合前も試合後もすごい助かりました、ハイ!」


富松恵美
――試合後の率直な感想は
「そうですねぇ。うん。デカかったですね、相手が(笑)圧力が……。今回ちょっと体重もよく分かりはしない微妙な体重だったんですけど、それで相手も圧力で来るんだろうなと思ったんですけど、それがそのまま来たなという感じでした」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「でも、すごい、打撃は持ってる選手ですし、際も踏みつけだったり、サッカーボールキックだったり、殺傷能力がやっぱり普通の女子とは違うなってずっと思ってたんで、そう考えると、まあ……死ななくてよかったですね(笑)」

――初めてのRIZINのリングの印象は
「そうですね。自分もDEEPとか海外の試合も出させていただいてますけど、それ以上に演出もすごいですし、選手として、今までずーっと格闘技やってましたけど、やっとプロの格闘家になったような、やっとなったような気がしました(笑)」

――今後の展望は
「そうですねぇ。正直、今回の試合もホント直前で。練習はしてたんですけど、やっぱコロナとかあったんで、中々準備もできていなく。まあ、コロナになったわけじゃないんですけども、自分の今まで頑張りすぎてた練習を無理せずやって、今丁度いい試合のテンポでいけてたので、『また休みたいなあ』なんて思ってたんですけど、それでこの試合が来たので。ホントは休もうと思ってたんですけど、もうなんか、悔しいので。でも、みんなに『年だからやめろ』とか言われるんですけど、まあ勝負できた部分もあるんで、練習は続けていって、また自分がやりたいな、また戦いたいなと思ったらまたリングに立ちたいと思います」

第6試合


 金太郎がミドルから前に出てワンツーも当てていく。瀧澤もミドルを打ち込み距離を戻すと、金太郎はハイキックから瀧澤が前に出ようとするが金太郎はジャブで牽制するも瀧澤がハイキック。お互いパンチが交差し、瀧澤が前に出るが金太郎もジャブを合わせ、お互いパンチが交差していく。お互いパンチが交差し瀧澤が膝を使って飛び込んでいくが、金太郎がガードし距離を取る。金太郎がストレートを打ち込み、瀧澤がカウンターを打ち込むと金太郎はよろけるが、そこへ追撃の膝を打ち込むが金太郎は倒れない。
 ここで1R終了。

 2R、瀧澤がミドルで牽制すると
、金太郎も前に出てミドル。金太郎が左ボディを叩き込み、瀧澤が膝を打ち込むが金太郎もジャブを顔面に叩き込む。
 瀧澤がミドルを打ち込んでいき、お互いハイキックもこれは当たらず。お互いパンチのヒットアンドアウェイも浅く、なかなか前に出れない展開が続く。金太郎の左ジャブの連打が顔面をとらえ、瀧澤も左フックをフェイントに飛び膝も金太郎が膝を合わせる。瀧澤の回し蹴りが当たるがこれは浅い。
 瀧澤のハイキックも浅く、ここで2R終了。

 3R、瀧澤が左右のフックから飛び膝。さらに前に出ていくが金太郎がタックル。これを切った瀧澤がボディに膝蹴り。一度距離をとってから前に出て膝も、金太郎が右ジャブを顔面に叩き込む。
 瀧澤は右ミドルから左ボディを叩き込み、ぐらつく金太郎にラッシュを仕掛けるが金太郎はタックルで組み付きコーナーに押し込むとテイクダウンを奪う。
 金太郎はバックを取るが、瀧澤はコーナーに寄りかかり立ち上がり、倒しきれずに3R終了。

判定3-0で瀧澤が勝利した。

<試合後コメント>

瀧澤謙太
――試合後の率直な感想は
「いやぁ、KO出来なくて悔しいですね。金太郎選手はタフでした」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「いやぁ、どうだろうなあ。もうちょっと組んでくると思いましたね。1R、2R、打ち合ってきて、もうちょっとテイクダウン混ぜてくるかなと思ったんですけど、打撃でやってきたんで。『面白い試合になれたのかな』不安なんですけど、KO決着できなくて。でも、気持ちいい殴り合いが出来て、僕的には楽しかったです、ハイ」

――初めてのRIZINのリングの印象は
「やっぱり、5000人という中でも会場がメチャクチャ広いのと、人が結構埋まっている感じもしたんで、最高に気持ちいい舞台でした」

――今後の展望は
「やっぱり絶対にベルトは獲りたいと思ってるんで、ベルトめがけて、大晦日出れたら出たいと思ってるので、大晦日に向けて準備していきたいと思います」

――今座られている
「あぁ、これ最高です。家に持って帰れるって書いてあったんで、超最高です」

※金太郎はノーコメント

第7試合


 平塚がミドルで牽制、北川もローで牽制していき蹴り合いへ。北川がローも、平塚のストレートが顔面を捕らえ平塚は一度下がる。
 北川のワンツーが顔面を捕らえ、北川の打ち終わりにワンツーを打ち込み続ける。
 北川がワンツーハイもこれは平塚がガード。そのまま決め手無く1R終了。 

 2R、平塚が左右のミドル。北川がミドルから前に出ていき左ストレートも、平塚がロープを背負いながらミドルキック。さらにカウンターの左ストレートを打ち込み北川が崩れ落ちてKO。

平塚「ちょとマイク初めてなんですけど、今日はあの、RIZINの舞台に立たせていただきありがとうございます。それも皆さんのサポートして頂いてるおかげです。ありがとうございました。押忍」

<試合後コメント>

北川裕紀
――試合後の率直な感想は
「えーっと、出し切れて、負けたんで。何も言うことはないですね」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「対戦相手は、印象通りでしたね。ハイ」

――初めてのRIZINのリングの印象は
「すごい、今まで味わったことのない大きい舞台で、僕の周りのサポートをしてくれている方たち、スポンサーさんのおかげで僕は大きい舞台に立てたので、すごく感謝してますね」

――今後の展望は
「僕も30なんで、今後の展望はもう……もう、やりきったですね。正直やりきったし、ここ最近、ちょっと頭を打たれると、結構、『頭ダメージ溜まってるのかな』ってのもあるんで、もう格闘技引退でいいかなという感じはしますね」


平塚大士
――試合後の率直な感想は
「素直に、このRIZINに出ることが出来て嬉しかったのと、またKOで勝つことが出来て嬉しく思います」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「そうですね。思ったより蹴りが強くて、今左足が腫れちゃってるんですけど、最初のローが結構効かされてました」

――初めてのRIZINのリングの印象は
「入場からギラギラで、こんな入場したこと無いんで。一回さいたまで12年前くらいにやってるんですけど、12年越しにもう一回この地に来れて試合が出来たことをすごく嬉しく思ってます」

――今後の展望は
「とりあえず、目の前にあることを常に1つずつ試合が決まったら勝てるようにっていう形で常に考えてるので、先のことと言うより眼の前のことを頑張って、目の前にあることを必死で頑張ろうかなと思ってます」

――前回の試合から2年ほど感覚が空いているかと思いますが、その間はどのような過ごし方をしていましたか
「あ、前回が中国で12月ですね、やっていて。そのあとコロナの関係で試合がなくて、試合が組まれず。ただ、いつでも試合ができるようにと練習は常にしていました」

――これから具体的に誰と戦いたいという希望はありますか
「特になんにも。組んでいただいたら、チャンスが有ればどこにでもという形なので」

――試合前のインタビュー時には緊張されていた様子でしたが、緊張は無くなりましたか?
「未だに緊張してます。試合後にインタビューとか初めてなんで(笑)緊張しかしてないです(笑)」

――今座られているYogiboの座り心地はいかがですか
「最高に座り心地がいいですね。このまま寝ちゃえるくらいですね(笑)」

第8試合


 久米がプレッシャーを掛けて前に出ていくが、北岡がロー。久米もミドルを打って前に出るが、ミドルに北岡がフックを合わせて顔面を捉えるとタックルでテイクダウンを奪う。久米はフロントネックで捕らえていくが、北岡は暴れてハーフガードからサイドポジションへ。下から久米がコツコツ殴っていき、北岡がポジションを変えようとするが久米が下から蹴り上げてスタンドへ戻す。

 久米の左ストレートが顔面をとらえ北岡はよろけるが、久米が前に出てコーナーに押し込む。これはブレイク。
 北岡はミドルで牽制していくが、久米がタックルも北岡がフロントチョーク。だが絞めきれず1R終了。

 2R、久米がコーナーに押し込み膝を打ちこんでいくがブレイク。
 久米がパンチを振り回しながらクリンチでコーナーに押し込み、一度離れるが再度ワンツーからコーナーに押し込む。
 ブレイクし、久米が左右のフックを当てていき、北岡のジャブをかいくぐってクリンチしてコーナーに押し込む。そのまま2R終了。

 3R、北岡がハイキックも、打ち終わりに久米がパンチのラッシュ。北岡が打ち合いに応じるが久米が組み付いてコーナーに押し込み膝をコツコツ当てていく。タイムストップとなり、北岡の出血に関してドクターチェックが行われる。

 再開し、久米がハイキックで牽制しロー。北岡がワンツーラッシュから前に出ようとするが、久米が組み付いてロープに押し込む。そのまま足を刈って倒しテイクダウンを奪うが、北岡がフロントチョーク。これを離すとコツコツ顔面を殴るが、久米はバックを取って膝を打ち込んでいくがブレイク。

 北岡はハイキックも、久米が左右のストレート。そのままクリンチしてコーナーに押し込み。一度離したところに北岡がバックブローもこれは当たらず3R終了。

判定3-0で久米の勝利となった。

<試合後コメント>

久米鷹介
――試合後の率直な感想は
「対戦相手の北川選手、ホントに強い選手でした。タフな方だと思いました」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「想像通り強い選手でした。すごい戦えて光栄です」

――初めてのRIZINのリングの印象は
「いい舞台を用意していただいて、強い選手も集まってきていると思います」

――今後の展望は
「RIZINに来たのも、強い選手と戦いたいというのがあるので、自分がチャレンジングな戦いをしていけるように、挑戦していきたいです」

――判定が割れたことについての心境は
「まあタフな相手でしたし、まあ、しんどい戦いは想定、覚悟してきましたんで、その中で勝ちきれたのは良かったと思います」

――RIZINのフルラウンドの判定基準も頭に入れながら闘っていた?
「そうですね」

――2回目の握手のときに涙を流しているように見えましたが、どういうお気持ちだったのでしょう
「北岡選手はすごい強い選手っていうのはずっと知っていましたしそういう選手と戦えて光栄に思って、そういう状態になったのかなと思います」

――接戦になりましたが、勝因はどこだと思いますか
「やっぱりパンチでしたり、三日月とかも当てられたのと、最後テイクダウン取り切れたのが大きいと思います」

――今もう1つのライト級も試合もありましたが、ご覧になられましたか?
「判定の結果くらいですかね。ちょうど戻ってきたところだったので、試合の様子は見られなかったです」

――ライト級戦線の目標は
「先程も言ったように、挑戦できる強い相手と戦いたくてきたので、この先もチャレンジングな戦いを続けていけるような強い相手と闘っていくということですね」


北岡悟
――試合後の率直な感想は
「うーん、率直な感想。負け、負けなんで……うん。また負けてしまったなってところでしょうか。でもまあ、うーん。結果を求めてやってるんで、うん。でもちゃんと自分の、うーん……っていう感じで」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「いや、まあ予想してたとおりでしたね。かなりイメージしてて、その通り、想定の範囲内の部分でしたね。強い選手だって分かってて、だからこそ強い自分を作ろうとしてきたし、創ってきて、リングに上ったつもりだし、っていうところです」

――今後の展望は
「今後の展望ぉ?うーん……今後の展望かぁ……。今後の展望、うーん……。とりあえず、消去法から言うと、YouTuberにはなりません。……ふはははは!いや、別にYouTubeやってる人批判してるわけじゃないですよ?(笑)実はスマホで撮って、ノー編集のですけど、収益化までにはたどり着いてるんで、YouTuberの人を否定してるわけじゃないですよ?(笑)『YouTuberはやらないとは思いま~す』みたいな感じ?(笑)」

――判定は接戦で割れましたが、RIZINの判定では自分の方にも入ったと
「そうですね、それはホントに思ってます。割れて勝つんじゃないかくらいに思ってましたね、正直。終わったとき。マイク多分、拾ったから、Twitterで見かけたけど、フィニッシュに近かったのは俺だって思ってますよね。だけど、負けだって言われて、公式記録で負けになって、ああやってマーク結果で負けたって言われるわけなので、僕の負けだとは思っています」

第9試合


 武田がワンツーで牽制。川名がミドルから左フックのヒットアンドアウェイ。武田もカウンターのフックが捕らえていくが浅い。武田のワンツーに川名がカウンターのストレートを合わせていくが、武田もガードの隙間を突いての右ストレートや肘を打ち込んでいく。
 武田のミドルキックの打ち終わりに川名も右ストレートを合わせていき、川名のパンチのフェイントを武田はハイキックで潰していく。武田が前に出て組み付くとコーナーに押し込むが川名が回転すると逆にタックル。武田が潰していきここで1R終了。

 2R、武田がワンツーも川名も大ぶりフックで牽制。お互いストレートが顔面を捕らえるが、川名が右ストレート2連発も武田は倒れず組み付いてコーナーに押し込む。
 武田が振り回して倒すがすぐに川名は立ち上がり逆にコーナーに押し込む。これはブレイク。

 武田のローに川名が右のジャブ。武田のタックルを切った川名が右ストレートを顔面に打ち込み、武田がローからワンツーも浅い。武田がハイキックからワンツーストレートも、川名は下がってこれを避けると右ストレート2連発も当たらず。お互い攻めきれず2R終了。

 3R、武田が膝を打ち込んで前に出るが、ハイキックからタックル。しかし川名は倒れずコーナーを背にする。武田はフロントチョークを狙うが川名は切り替えして足を刈って投げようとするが、武田はガッツリと組み付き足を刈って倒すが、川名が逃れてワンツー。一度距離を取る。
 武田のハイの打ち終わりに川名の右ストレートが捕らえるが、武田は構わず距離をとってローで牽制してから前に出て左ストレート。だが川名も右ストレートを打ち込み、お互い顔面を捕らえての撃ち合いになるが倒れない。
 川名の左右のストレートが顔面をとらえるが、武田はハイキックで牽制。ならばと川名がストレートをボディに叩き込み、右のおおぶりフックから右ストレートも武田は倒れない。川名がボディも武田はミドルから右ジャブがとらえ、左はハイからワンツーも顔面を捉える。武田の左右のフックが顔面を捉えていくが川名は倒れず打ち合いへ。そのまま倒れず時間切れ。

判定2-1で武田の勝利となった。

<試合後コメント>

武田光司
――試合後の率直な感想は
「やっぱ修斗のチャンピオンだったんで、すごい選手だったってのもあるし、やっぱり対策されてましたね。僕がレスリング、投げからテイクダウンしたり組んで4つに持ってったりにしたかったんですけど、それが出来なかったんで。そこは実力不足かなと思いました。今回の僕の目標は泥臭くてもいいんで僕はまず勝つことが第一で、勝ちたかったんで、勝てたことが良かったと思います。そこは良かったと思います。内容に関しては、これからもっと練習します」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「やっぱボクシングがすごい強かったですね。肩の出入れとかのフェイントもそうだし、右が見えてなかったんで、だからもっとボクシング、打撃を練習していかないといけないなと感じました」

――今後の展望は
「今後の展望は、読めないです。今後は。まずはRIZINが僕を使ってくれるのかという不安があるので。だから、使ってくれることを信じて毎日毎日練習して強くなるしか無いですね。僕がやることはそれだけです」

――判定の接戦でした。1R、2R後にはセコンド陣営とどういう話をしていましたか
「宮田先生(宮田和幸)と、まず第一に話してたのが、まず1R目が終わって、『相手の力はどうだ?』と。あとは『組んでからテイクダウン出来るか?』だったんですけど、いつもだったら僕は宮田先生に『体力大丈夫?』って言われたら『まだ行けます』って言うんですけど、今回は相手の状況が僕の予想以上に強かったんで、そこはちょっと色々話しました。宮田先生に『力どう?』とか(聞かれて)、『メチャクチャ強い』って答えたし、『組みからテイクダウンができそうにない』と答えた。予想外のことが宮田先生もあったと思うし、僕自身もすごいありました」

――今回からレスリングシューズが禁止されましたが、その影響は
「そこは、僕はシューズ履かないんで、関係ないかなと。シューズ履いたこと無いんで」

――勝利されましたが、表情が暗いように見えます。どういった心境なのでしょう
「まずは、僕らしさが出せなかったっていうのが一番大きくて。勝てたことに関しては良かったんですけど、内容が全然ダメダメなんで。喜ぶに喜べないかなって。多分それが顔に出てるんじゃないかと思います」


川名雄生
――試合後の率直な感想は
「そうですね、作戦通りにできて負けたんで、武田選手の勢いが上回ったのかなと。悔しいですね、ホント。お店で宣伝できないと悔しいですよ。ホントにそれに尽きます!」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「全く映像で研究したとおりでしたね。研究したとおりで、負けました!」

――初めてのRIZINのリングの印象は
「そうですねぇ。特にいつもと変わらなかったですね。会場がでかくて気圧されるとかは一切なかったですね」

――今後の展望は
「なんか、今さっきTwitterで、ダミアン・ブラウン選手が『やろうよ』みたいな感じで言ってきたんですけど、ちょっと怖いなって感じで(笑)……これやらされるんですかぁ?!(笑)ちょっと分かんないんですけども、個人的には、怖いんで遠慮したいなと思うんですけど(笑)でも、オファーがあればやるしかないんで、そこはご検討していただければと思います!」

――作戦は遂行できたかと思いますが、判定が割れて敗北でした。判定基準についてはどう思われますか
「こればっかりはジャッジの好みなんで、しょうがない。運が悪かったなと思います、作戦通りにやって武田選手の勢いが上回って。で、ジャッジもどっち付けるかってなったときに、好みが分かれるのはしょうがないんで。こればっかりは運が悪かったなって感じですね。もう、ジャッジに委ねた時点で勝つ、負けるはしょうがないんで、不服はないです」

――ほぼ想定内だったとは思うのですが、予想外だった攻撃、動きはありましたか?
「意外とパンチ伸びたなっていうのはありまして、もっと短い距離の打撃なのかなと思ってたんですけど、結構パンチ伸びてきたのは誤算だったなという部分ですね。あとは想定どおりであります」

――今後は修斗とRIZINのベルトの両方を追っていく形になるのでしょうか
「修斗は修斗で、RIZINはRIZINでって。まあ、上手いこと寄り添っていけたらと思うんですけど(笑)」

――公開練習で見せた縄跳びダンスはどれくらい練習されましたか?
「えっと、練習終わって撮影開始まで、10分、15分くらいで動画見て、3人で合わせた感じです(笑)……すみません、なんかスベっちゃったみたいです(笑)公式からスベってるっていう……(質問で)触れられてこっちも良かったかなって(笑)」

第10試合


 海がローで牽制し、ボディにジャブを散らしてローからハイ。昇侍はガードしていくが、海は右ストレートを軽く当てるとワンツーストレート。アッパーをフェイントに前に出ようとするが昇侍はジャブで牽制する。
 海が右ストレートを浅く当てていき、左ミドルで牽制していくと昇侍はワンツー。海は左ハイも昇侍はガードし前蹴りでコーナーに押し込んでいくが、海の右ストレートからのワンツーストレートがヒット。ふらついて尻もちをついた昇侍に海が追撃の打ち下ろしパンチからサッカーボールキックを発射し、これを見たレフェリーが間に入り試合をとめた。

海「皆さんこんにちは朝倉海です!たくさんの応援本当にありがとうございました。めちゃくちゃ力になりました。あの今コロナでほんとに大変で日本中あんまりいいニュースがないんですけど、こんな時だからこそ僕の戦いで少しでも盛り上げられたらいいなと思って今回参戦しました。対戦相手の昇侍選手も急なオファーだったと思うんですけど対戦を受けてくれてありがとうございました感謝してます。これからもっと格闘技の魅力を届けられるような試合を僕がしてくんでこれからも応援よろしくお願いします。あともう一つ、これ一番大事なんですけど、Youtubeのチャンネル登録よろしくお願いします!」

<試合後コメント>

朝倉海
――試合後の率直な感想は
「1RKOっていう最高の形で勝てて嬉しいです」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「作戦立てていたとおりに戦えましたし、向き合った瞬間も映像で見たとおりでした」

――今後の展望は
「流石に次は年末になると思うんで、もし堀口選手(堀口恭司)が怪我の状態が万全ならそこで勝負したいと思います」

――右のカウンターのタイミングが完璧でした。あれも想定通りだったのですか?
「そうですね。あれで倒せると思ってました。試合前のカメラとかにも『右で倒す』っていうのはもう言ってたんですけど、今回は、昇侍選手がフックを得意としてるので、それも近い距離でのフックが得意なんで、遠い距離から軽い攻撃を当てて呼び込んでおいて、右のクロスカウンターを当てようという作戦を立ててました」

――予想していたとおりだったと
「そうですね」

――最後のサッカーボールキックの手応えというか、足応えはいかがでしたか
「そんな思い切りは入ってないかなと思って。次行く準備してたんですけど、止められちゃったんで。もう2発くらい入れようかなと思ってました」

――準備期間は短かったと思います
「常にいつでも戦える状態にはしてるんで、別に突然のオファーでも出来る状態にはなってました」

――もし大晦日に堀口選手が間に合わなかった場合はどうしますか
「その可能性も全然あると思ってますし、まあ、そこで盛り上がる選手がいるなら戦いたいですし。いずれにしても出場はして、盛り上げたいなと思っています」

――セコンドには朝倉未来選手の姿が見えませんでしたが、それは海選手の中で話し合ってのこと?
「一応、『セコンド付いてよ』っていう話はしてたんですけど、予定入れちゃってたみたいで(笑)『テレビで見るわ』って言うんで、『それならいいや』って。まあ『別に付かなくても勝てるよ』みたいな感じでしたね」

――リング上で「YouTube登録してください」という言葉がありましたが、今年のチャンネル登録者数の目標は
「100万人行く予定です。行きたいです。今が多分70万人くらいなんで、今日の戦いを見て登録してくれる人がいると信じてるんで、行けるかなと思ってます。がんばります(笑)」

――今お座りになっているYogiboの座り心地は
「メチャクチャいいですね!家に欲しいなと思いました」

――お持ち帰りいただけますよ
「あっ、そうですか?家に置きたいと思います!(笑)」

昇侍
――試合後の率直な感想は
「朝倉選手、ホントに強い選手で、ホントにリングで向かい合えることなんて、やりたくてもやれない人が多い中、ホントに肌で強さを感じられたことは自分のキャリアに於いても今後の将来に於いてもものすごく幸せな時間でした」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「やっぱり、キレとかスピード、瞬発力は飛び抜けてるなと分かっていましたし、向かい合ってどれくらい誤差があるのかっていうのは最初に見たくて、ディフェンスを中心にパンチを見て、ブロッキングをして、ガードを固めて、ちょっと見ていたんですけど、なんとなく『行けるかな』と思って、ディフェンス主体だったら結構見られるんですけど、オフェンスで仕掛けようと思うとどうしてもディフェンスの意識が下がった瞬間……もしかしたら狙ってたのかもしれないですけど、プレッシャーかけて打っていこうとしたところを完全に右のカウンターを合わせられたというふうに自分なりに解析しています」

――初めてのRIZINのリングの印象は
「一度DREAMで12年前に出場させていただいて、そこから『またすぐに上がれるだろう』と思っていたんですが、結果がついてこず、12年の歳月をかけてようやくRIZINというリングで、さいたまスーパーアリーナにまた戻ってくることが出来たんですが、やっぱり格闘家として、誰もが目標とするリングにまた立てたことは本当に光栄に思ってます」

――今後の展望は
「ホントにもう、この日を死ぬ気で挑んだんですが、まだまだ自分の気持ちと闘志は燃え尽きてないので、リングは問わず、僕へのオファーがあれば、リング構わず試合を受けて。自分は生涯現役を目標に掲げて、日本の格闘技を盛り上げていきたいと思っているので、これからも練習を続けますし、また機会があればリングに上っていきたいと思ってます」

第11試合


 天心が右ハイで牽制。皇治のローはかする。天心がコーナーを背負わせるとローからワンツー。そのまま前に出るが皇治はクリンチしてブレイク。
 皇治のローの打ち終わりに天心が左ストレート。さらに強烈なローキックを打ち込み、さらに左ストレート。頭を下げた皇治に左膝も、皇治はクリンチ。

 ローの打ち終わりに天心がワンツーも皇治はクリンチ。
 天心は右ストレートで牽制し、左ハイから首相撲で投げ捨てる。
 天心のワンツーから飛び膝。さらに首に組み付いてスリングブレイドのように投げ捨てる。
 皇治の顔面から出血が見られるが、そこへ天心がカウンターの右ストレートから左ハイ。コーナーを背負った皇治を天心が挑発し、ジャンピングスピンキック、立ち上がるとパンチをまとめていくが皇治の左ストレートがかする。天心がワンツーに皇治がワンツーから飛び込むが、離れ際に天心が左ストレートからワンツー。皇治が両手を広げて挑発するが、ここで1R終了。

 
 2R開始前に、皇治のまぶたから出血がみられるためドクターチェック。
 試合が開始し、天心が左ハイ。皇治が前に出ると右ストレート。皇治のパンチが天心の顔面を捕らえ歓声が沸くが、天心はジャブからロー。さらにボディブローを叩き込んでハイキックと連撃。皇治のパンチをパンチで撃ち落とした天心が、左ストレートからパンチを避けていく。
 天心の右ストレートをガードした皇治が、ワンツーも下がって避けて左ハイもガード。皇治はボディを狙うが、避けた天心が左ジャブを当ててふらつかせる。さらにボディからハイキックを打ち込むが皇治はガードし倒れない。皇治のローの打ち終わりにワンツー飛び膝も、皇治はガードしカウンターを狙う。天心は飛び膝を顔面に叩き込むが、皇治は倒れずロープ際に逃れる。

 天心のワンツーからアッパー気味なボディ。さらにミドルを打ち込むが、天心は前に出てきた皇治をスカしてガードの上からストレートを打ち込んでいくもここで2R終了。

 3R、天心がジャブからハイ。皇治もハイを打ち込みジャブが天心の顔面をとらえると、前に出ての打ち合いへ。天心が胴回し回転蹴りもヒットせず。
 天心がミドルの打ち終わりにワンツーボディからミドル。
 天心は右ストレートをコツコツあててワンツーからミドル。皇治は受けながらも前に出るが、天心はボディにミドルから膝。前蹴りから膝蹴り、バックブローもこれは当たらず、皇治は前に出てクリンチ。
 ブレイクし、皇治が大ぶりの左右のフックも、天心はリングを回って避けるとボディブローから飛び膝。皇治はクリンチして倒れず。
 天心はワンツーから膝蹴り。皇治は首相撲で倒す。
 天心は飛び膝からボディに膝。皇治はクリンチ。
 天心は離れてのワンツー。皇治のパンチを避けてスピンキック。さらにボディにパンチからミドル。皇治のミドルもキャッチした天心。皇治は前に出ようとするが、ここで3R終了。

判定3-0で天心の勝利となった。

天心「こんばんはお久し振りです!(入場から凄みを感じました)そうですね、なんかちょっとだけ試合前から色々煽られたりしてムカついてた部分もあったんですけど、無事に勝ててよかったです。皇治選手なかなか格闘技界に居ない存在と言うか、応援団の方もたくさんいますし、熱いファイトが出来てよかったですありがとうございました。(キックボクサーとしての一生はカウントダウンと)そうですね、今日もちょっとパンチで倒そうと思ったんですけど倒れなかったんで、もうちょっと冒険して打ち合えば良かったかなと思うんですけど、そうですね、面白かったですか?やっぱね、打たれ強いって言うだけあって打たれ強かったです。ほぼほぼ何ももらわなかったんで良かったなという感じです。僕の試合11月12月と続くと思うんで、たくさん夢があって夢を持つことって大事だと思ってて、夢を持って前に進むことが大事だと思うんで、僕はたくさんの方に応援してもらってますしチームも最強ですし、自分には自分が付いてると思い日々努力していると思うので今後も注目し続けてくれたら嬉しいなと思います。今日はありがとうございました」

<試合後コメント>

那須川天心
――試合後の率直な感想は
「ま、そーっすね!『こんな感じかな』っていう感じです!」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「印象は、まあ、そのまんまでしたね。打たれ強かったってだけで。あとはホント、差をつけようと思ってたんで。まあ、なんだろ。ホントに“何もさせなかった試合”だと思います」

――今後の展望は
「まあとりあえず試合が決まってるんで、それに向けて集中していかないとなあと思いますし、あとは、なんですかね?うん。まあ、そんな感じです」

――試合後に二言三言会話をしているように見えましたが、なにを話していたのでしょう
「あんま覚えてないんですよ。なんか、こう、結構言われたんですけど、僕は『ありがとうございました』って言いました。ハイ!」

――皇治選手が想像以上だった部分はありましたか
「いやー、でも、想像してたよりは全然やりやすかったっすね。もっとプレッシャーかけてどんどん来るかなと思ってカウンター待ってたんですけど、なんもして来なかった……ていうか、なんも出来なかったと思います。だから皆さん期待してた部分あったと思うんですけど、なんだろ。格闘技の本質が分かる試合だったんじゃないかと思ってて。なんか、試合前から色々盛り上げて、そういうのも大事ですけど、やっぱそれだけじゃないんですよね。なんか大事なところを結構忘れてる人も多いんじゃないかなと思うんで、フタを開けてみれば、正直試合にならなかったくらいの試合なんじゃないかと思うんで。まあ、完勝出来てよかったなと。予想通りです」

――年内後2試合あると思います。まだ大晦日は決まっていませんが、大晦日にやるとしたら相手の想像は付きますか
「想像できないっすね。今わかんないんで、どうなるかなと思いますけども、試合次もあるんで、底に向かって集中してやるだけですし、相手どうこうじゃないんで。僕のパンチ一発、蹴り一発出すだけで『おわっ!』となるような存在になっていきたいなと」

――今日の入場ガウンは新しいものだと思います。とてもカッコいいです
「ありがとうございます!毎回チームで考えて、『今回こういう感じで行こう』って。絶対皇治選手……皇治さんは黒で来ると思ったんで、白で。ヒーローカラーで。ハイ。で、
ディオールジョーダン風のガウンでした(笑)カッコよかったっすよね?自分でもメッチャ気に入ってんすよ(笑)」

――序盤からすごく圧力をかけていましたが、途中から圧力が引いていたように思います
「僕がですか?僕はメチャクチャ誘ったんですけど、来なくて。だから、僕が試合を作ってた感じなんです。ずっと。1R目からガーッと来ると思ったんですけど、1Rは僕の圧力のほうが強かったんで、すげーやりやすかったっすね。で、打たれ強いって感じだったんで、スピードも僕のほうが上ですし、全部見えたんで。だからパンチ多分一発ももらってないと思います。全部フッ、フッって避けて。だからパンチ一発、当たりそうなだけで『ウォーッ!』ってなってたんで……なんかね……ハイ。そんな感じです」

――皇治選手に「ムカついてた」と話していましたが、一番ムカついたのはなんの発言についてでしょう
「なんの発言、なんの発言……いやー、なんだろ。格闘技の本質を思い出してほしいなっていう風に思いますよね。盛り上げて、もちろん盛り上げるのも大事ですけど、それだけじゃダメなんですよ。やっぱ、ホントに、なんだろ。だから今回の試合で分かったと思いますよ。結構皆さんシーンとしてたと思うんで。僕的には絶望を与えようっていうテーマがあったんで、皆さんは皇治選手に、皇治さんに希望をメッチャ持ってたと思うんですよ。だけども、そうじゃないんですよね。やっぱり、その温度差をしっかり試合で見せなきゃいけないと思うんで、そこを見せつけたいと思って試合しました」

――倒せなかったということに関して悔いはありますか
「悔いは、悔いない試合はないんで。倒したかったですけど、なんも貰わないで圧倒的な試合が出来たんで、良かったかなと。痛めつけると言うか、そういう試合が出来たなと思います。『立ってただけでスゲー!』みたいな、そこは違うと思うんですよ。試合前からそういう声が多かったんですよ。『倒すか、倒されるか』みたいな。そこじゃないんですよ。試合が成立してないんですよ、その時点で。そこにちょっと、腹立ってましたね」

――「格闘技の本質を見せたい」という言葉がありましたが、天心選手が考える格闘技の本質、伝えたかったことを言葉にするとどのようになるでしょう
「まあ、ホント、今回のキャッチコピーで……なんだっけな、RIZINのキャッチコピー。『強さの美学か、美学の強さ』?みたいなのあったじゃないですか。そのとおりですよ。強さがあってこその試合だと思うんで。そこを忘れがちというか。そこをやっぱ、底上げしていかなきゃいけなくなるなと思いましたね」

――レベルの高い試合で勝利を収めたいという気持ちなのでしょうか
「レベルの高いと言うか、圧倒的ですよね。もう、なんだろ。相手のいいところを一個も見せないという試合をしなきゃなっていうのがあったんで」

――それは果たせましたか?
「それは果たせました」

――YouTubeでプロレスリングNOAHの清宮海斗選手とコラボしていました。今日の試合でドロップキックを出されていたと思いますが、プロレスとのコラボで刺激を受けたことはありましたか
「いや、なんか魅せなきゃなと思ったんで。色々考える余裕があったんです、試合中に。相手の攻撃も見えましたし、誘って誘って、来ない、どうしよう。じゃあ色々魅せるしかないと思ったんで」

――今日の試合は自分の中で何%くらいで戦えていましたか
「まあ、本気でやりましたよ。出し切りました。ていうか、出したんですけど、100%やって100%出来る試合ってほぼほぼ無いと思うんで。100%になるようにみんな練習してるわけであって。でも、練習通りの動きはできたんですけど。まあ、欲を出せば、ちょっと倒したかったなというのはありますね」

――試合前から、入場時、試合の時にも「ナメるな」と言っていましたが、その怒りみたいな心境が試合内容に影響することはありましたか
「特に無かったっすね。まあ、いくら煽られても固くなったらダメだと思ったんで、リラックスして出来てたっすよ。だから心の中はいつも『ナメんじゃねえ』って思ってますよ。それが口に出ちゃったかな。言ってた?言ってたっすか?言ってたか……」

――判定になったことで逆に差を見せたというか、「何Rやっても勝てない」と分からせることが出来た?
「そこもあります。そこもありますし、これが格闘技ですよ。あとは、体重ですかね。ちょっと重かったかなって思いましたね。8.5(58.5kg)ですかね。今回は水抜きなしで、脂肪だけ削ってやってるんで。相手は結構『いや体重が~』とか言ってましたけど、『そこじゃないだろ』っていうのはすごい感じてました」

――その体重の件ですが、フレームの大きさが打たれ強さに繋がるのではないかという予想もありました。そこについてはどう感じましたか
「そうですね。階級差はあるんで、『デカいな』というのと、『打たれ強いな』っていうのは思いましたし、そこの差は出たと思いますけど、技術で圧倒しようと思ってました。向こうも効いてたと思うんで、効いてたところを、敢えてそのまま流して痛めつける試合が出来たと思います」

――最初から一発一発にすごく力が入っているように見えました。途中カウンターを狙って、それで相手が出てこないから小さいコンビネーションで崩そうといろいろな試行錯誤が見えました。そして飛び膝蹴り、飛び蹴りなどが目立ったと思いますが、その意図は
「飛び膝は狙ってたと言うか、試合中に『あ、これ当たるな』っていうか、元々父親と一緒にヒザの練習はしてたんで、そこは何発か当たったんですけど、思った以上に頭が低かったんで。ちょっとミスったなって部分はありますけど。頭を下げる癖があるんで。で、ジャブ打ったら必ず頭が下がるんで」

――試合前に仰っていた必殺技は最後のドロップキックでしょうか
「いや、それはちょっと違いました(笑)いっぱいあるんで。いっぱいある中の……中々出せなかったですけど」

――試合前のインタビューで「キックであと10試合」という発言がありました。その限りを創った理由について
「まあ、期限ですよね。なんかこう、期限を決めないと、自分、なあなあになってるのイヤなんで、しっかり自分の中で決めて、みたいな。だからそこはあんまり言わないようにはしようと思うんですけど……なんか、すげぇ(その発言をメディアに)使われちゃったんで(笑)そうなんすよ(笑)だからあんまりそこは掘り下げてほしくないです、それはちょっと(笑)」

――天心のラストカウントダウンとなれば盛り上がると思います
「そうですね。それは時が来たら発表します、ちゃんと。会見して」

――もうちょっと掘り下げさせてほしいのですが……
「すみません、すみません、それは今後言うんで」

――ドロップキックは“清宮海斗直伝”でしょうか
「いやっ……(笑)まあ、教えてもらったんで、『やるかあ』と。あれ当たってました?どうでした?あんま当たってない?当たってた?ホントっすか。まあ、練習が必要ですね」

――ドロップキックのような技も当てて、なんならそれで倒したいという気持ちもある?
「ありますけど、まあまあ、ちょっと……やっぱプロレスラーの方も相当練習してるから出来るわけであって、そこは甘く見てましたね」

――今座られているYogiboの座り心地は
「僕、家にYogiboあるんで、『いつもどおりだな』って感じがします」


皇治
――試合後の率直な感想は
「んー……あんまり、負けたんで喋りたくないですけど、喋るのが本職なんで喋ります。ハイ(笑)」

――対戦を終えて相手の印象は変わりましたか
「違いましたね。全然違いましたけど、上手かったですね、ハイ」

――ファイターとしては初めてのRIZINのリングでしたが、感想はいかがですか
「メッチャ最高やったです。K-1ももちろんですけど、RIZINも最高なんで、このトップ2は素晴らしい団体やなと、改めて思いました」

――今後の展望は
「いやあ、なにも考えてないですけどね。負けたんで、発言力を無くしたと思ってるんでね、別に言うことは無いですけど、ちょっと女の子にでも癒やしてもらおうかなと思ってます」

――控室に戻って自分の映像を見るか、もしくは鏡で自分の顔をご覧になったと思うんですけども、いかがでしたか
「いやぁ、せっかくの男前が台無しやなと。ハイ。まあでも男は顔じゃないんで、これでもモテますよ」

――一番効いた攻撃はなんでしたか?
「あぁ、あぁ、ホンマにホンマに、強がりなしに、なにも効いてないです」

――時折、ここで倒れるんじゃないかという場面で敢えて前に出ているように感じました
「まあ、作戦やってね、別にRIZINに殴られに来たわけじゃないんで。この結果、みんなは『すごい!』とか『よく倒れないね』って、みんな言ってくれますけど、そんなことなんて当たり前なんで、それ以上の結果を出せなかったんで素直に情けないですし、ガッカリしてますよ、自分にね」

――そのガッカリした自分をどうリカバリーしていきますか
「それは女の子次第ですかね。女の子がどれだけリカバリーしてくれるかっていうところに。ハイ」

――分かりました。頑張ってください
「ははっ!『頑張ってください』て、冷たいなぁ!(笑)」

――結局ダウンを取られなかったということについては
「いや、あの、なんかすごいみんなそれを言ってくれるんですけど、ダウン取られない競技じゃないんでね?倒す競技なんで。素直に情けないですよ。まあ、倒れないことは、いつも口にしてる、当たり前なんで。いつも、前回、K-1のときはよく『記憶が飛んだ』とか言ってましたけど、今回は全く記憶も飛んでないですし、しっかり覚えてるんで。ただ、3Rか。あっちゅうまでしたね。そういう印象です。だから全然疲れてもないですし、うん。そういう印象なんで、悔しくて、情けないです。全部出しきってね、負けたなら仕方ないですけど、出しきれなかったっていうのは、天心くんの上手さなんでね。分かってたのにこの結果っていうのはすごい悔しいです」

――先程、天心選手が会見で「倒れなかったら皇治選手の勝ち」「倒れなければいい」という風潮があったことについて、「みんな格闘技の本質を忘れている」といった旨の発言をしていました。今のお話を聞いていると、皇治選手も格闘技の本質については天心選手と価値観を共有している?
「いや、素直にそうですよ?素直に、倒したやつが偉いですし、勝ったやつが偉いんでね。そこは悔しいですし、そこは間違えたらアカンと思いますけど、でも、客がおって、スポーツ、格闘技なんでね、客を喜ばされへんような選手がナンボ集まったって、格闘技界はメジャーにならないんで。だから、そういう意味では客を盛り上げて、客を喜ばすのがプロやと思ってるんで。まあ、本質は倒してナンボだと思ってますよ、俺も」

――“プロ”の本質としては、「盛り上げてナンボ」と
「盛り上げてナンボですよ。倒して、盛り上げて、ビッグマウスのやつより盛り上げられるならそれがホンモンやと思いますし、『ホンモンや、ホンモンや』ってナンボ口で言ってても、ビッグマウスでね、実際に盛り上げてるやつがいるとしたらそいつに負けてるんですし。だからそのへんは『勘違いすんなよ』って思いますけど、まあ今日はこんだけ殴られちゃったんで、俺が偉そうに言えることではないんでね。ハイ……」

――最後に、この試合を放送しなかった関西テレビになにか言いたいことはありますか?
「いや、今度カンテレの社長とタイマン張ろうかなと思うてます。……っていうのは冗談で、まあ、なんすかね。前も言ってるんですけど、天心より、半沢より、阪神タイガースが一番強敵でしたね。『流石の皇治もタイガースには勝てへんか』ってみんな言うて来たんですけどね、ファンとかアンチの子が。『勝てるわけ無いやろ?!』って(笑)タイガースに勝てとったらヤバいやろ!と(笑)そんな感じですけど、まあ、格闘技もね、タイガースに勝てるようなメジャーなスポーツになったら俺は嬉しいです。ハイ。……Yogiboメッチャいいっすね!メチャクチャきもちーわ……寝てまいそうや……」

――ちなみに今日は阪神が勝ちました
「そこは素直に喜べないです……」

――あまり手が出なかったように見えましたが、これは出なかったのか、天心選手が出させなかったのか
「両方ありますね。作戦もあって、やっぱ天心ってカウンターがすごい上手いんで、無駄に手を出さずに詰めていってっていうのを作戦にしてたんですけど、それだけじゃなく、距離がね、取るのがうまかったですし。まあ、もっと殴り合いたかったんですけどね。やっぱあの子も自分の土俵ではちゃんと戦わなかったんで、さすがの上手さはあったと思います」

――K-1時代の武尊との試合は壮絶な殴り合いとなり、結果は今日と同じ判定という形でした。今日も同じ判定決着でしたが、この2人と闘ってみて、強さを比較するとしたらどうでしょう
「それはやってみな分かんないですし、相性とかもあるんでアレですけど、自分はここでハッキリ……俺はハッキリ物言うんで、武尊のほうが強いですよ。だから、やったら面白いんじゃないですかね?」

――いまのはかなり爆弾発言だと思います
「いや、まあ実際自分やったんでね?まあ、やって負けてるんで、威張れるわけじゃないですけど……これちゃんと書いといてくださいよ?俺が言えることじゃないですよ。負けてもーたんでね、2人に。言えることじゃないけど、唯一やった俺が喋れるとしたら、武尊の方が強いと思いますし、武尊は一切逃げてないと思うんで、いつかやってくれたらいいですよね。そういうのをリングの上でも天心くんとは喋りました」

――リングの上での会話についてもお聞きしたかったのですが、あのときは「お前武尊とやれ」という話をしていた?
「まあ、『分かってるやろ?』って話はしましたし、あの子達がね……またあの子達、怒るやんかぁ、俺が喋ると(笑)でも、俺はね、ホンマに格闘技界が盛り上がったら嬉しいと思ってるんで、選手としては今日ホントに情けない試合してもーたですけど、格闘技を盛り上がらせたいと思ってる一人としては、そういうカードは早く実現しないと格闘技界は盛り上がらんのとちゃうか?と。今日ね、俺がこうやって天心に殴られることが出来たのも、俺が行動したからなんでね。だから、そういうところを見せてほしいですね、あの2人は。男なんでね。……控えめに書いてくださいよぉ?また俺怒られるんで(笑)」

――天心選手は「キックでラスト10試合」という発言をしていました
「10試合!メチャクチャしますやん!(笑)」

――それを踏まえてどう思うかと、その中のどこかで再戦をしたいという想いは
「それは、もうアレですね。ファンが望むならどんな試合もしますし、ファンが望まないなら俺がここにいてる意味はもうないと思うんで。自分は金も稼がせてもらいましたし、いい暮らしさしてもらったんで、格闘技界を盛り上げるためには命かけようと思ってますけど、それを皆が望んでないなら俺のいる場所は無いと思ってるんで、それは皆さんに任せますし。だから、ファイターとしてはちょっと反省します。ホントに。今日は悔しいです、珍しく」

――先程、「強がりなしに何も効いていない」という言葉がありましたが、何度かグラついたように見えるシーンも有りました
「いや、いつもここ最近の試合は結構記憶が飛んでたんで。武尊戦もそうですし、前回11月にやった試合もそうなんですけど、そういうのは全くなくて。やっぱスピードがズバ抜けて速いんですよ。だから、反応できてないから貰ってるんで、多少グラついたりはしましたけど、全然記憶が飛んでないですし、さっきも言いましたけど、9分間があっちゅうまに終わってしまったというか。だから、やりたいことが出来なかったんでね。それは天心くんの上手さですけど、パンチとか蹴りとかは全然強くないですよ」

――ただ、事前のシミュレーションよりは速いと感じた?
「そうですね。早いし、キレがあるんで、それでみんな倒れるんやろなとは思いますけど、まあ自分は効いたか効いてないかで言うと、全く何も効いてないです」

――ジムで天心選手を泣かすメニューのようなものがありましたが、あの内何%くらいをやれましたか?
「いやぁ、全然やれなかったですね。それが心残りで。皆さんは自分が倒れない姿に結構『感動を覚えた』って言ってくれはる人もいるみたいですけど、自分はそこを目的にしてたわけじゃないんで。そこは当たり前なんで。だから素直にショックです。ショックって言うと気持ち悪いですけど、悔しいですね」

――天心選手は「圧倒的な差を見せつけられたんじゃないか」「多分一発も貰ってないんじゃないですかね」と言っていました。ただ、何発か当たっていたように思えます
「何回か当たってましたね。ちんちくりん、何言うとんねんて」

――皇治選手的に手応えのある一発はありましたか
「いやぁ、打ち合ったら面白かったと思いますよ。でも、これはタラレバでね。ただの負け犬の遠吠えなんで。言えないですけど、そこに持って行きたかったです」

――皇治選手の番狂わせに期待していたファンはとてもたくさんいたと思います。ファンに向けてのメッセージを
「『ごめんなさい。情けない。男として未熟でした』と。それしかないですよ」

――試合前から皇治選手のいろいろな発言があり、実際にこの試合は戦前から盛り上がったと思います。それを経て今後格闘技界を盛り上げるために「こういうものが足りない」「こうしたらいい」と思うアドバイスはあるか
「なんすかねー、もうね、サウスポーが嫌いなんすよ、俺。この世の中にサウスポーがおらんようにすることですかね?……いや、格闘技界をこれから続けるなら黙って強くなることをするしか無いと思いますし、まあ、格闘技をしないなら金稼ぐことを頑張ればいいと思いますし、これからそれは考えます」

――RIZINのリングに上がるまでに色々な思いがあったと思います。参戦発表から今日の試合を終えるまで、全体の流れを振り返っていかがですか
「いやあ、寂しかったっす!すごい寂しかったっすね。うーん。そういう、印象。一言で言えば『寂しかった』ですけど、その分色んな人に支えられたんでね。もちろん、RIZINの人にも支えてもらってリングに上がれたんで、そこは素直に感謝してますけど、それを結果で出せなかったのがショックでしたし、まあ、一言で言ったら、『寂しかった』です」

――皇治選手、Twitterのトレンドを確認したところ、『半沢直樹』を気にしていたら『麒麟が来る』が壁でした
「キミが来る……?なんすかそれ(笑)」

――NHKの大河ドラマですね
「まさかの半沢じゃなかったという(笑)ボロ負けですやんホンマ!(笑)半沢にも負けて、そのよく分からんドラマにも負けて、阪神にも負けて……俺もう帰る場所ないですやん……。(※佐伯繁氏へ)もうDEEPに出ましょか、佐伯さん(笑)ふへへへへ、カネがない?(笑)ありがとうございます(笑)……しつこいですけど、Yogiboめっちゃ良くないですか?Yogiboさん、スポンサーなってくださいよ。RIZINより俺のがいいですよ?(笑)ありがとうございました!」

榊原代表総括

 

「今日はありがとうございました。まあまあ、なんて言うんだろう。ホントに色んな意味でこのさいたまスーパーアリーナ、9ヶ月ぶりの大会だったんですけど、無茶苦茶大変でした。ここまで来る道程がですね。えーっと、8月の大会、久しぶりに8月は勢いで2DAYSやれたんですけど、やっぱり継続してやっていくことってホントに大変なんだなということを痛感したこの9月の大会でした。1つは、政府の発表によって、5000人上限というところが少しでも開放されるんじゃないかと思って、ギリギリまで準備を進めて、これがホントに5000人しか入っていただけないのか、1万人まで入っていただけるのかによっても、当然皆さんもおわかりのように、売上で言えばそれが当然倍になるわけで、その売上を見越した内容をどうしていくか。事業的にはどこに数字の旗を立ててマッチメイクとか全体の制作費をコントロールするかっていうところが、最後の最後までマッチメイクが遅れる原因にもなった1つの大きな要因でした。ただ、最終的には5000人に落ち着いてしまいましたけど、ここでお金のことを考えて中身を想像すると、むっちゃくちゃチンケなものになっちゃうんですけど、今も座らせていただいたYogiboさんにホントにご支援いただけたことがホントに大きな経済的には支えになって、これだけのマッチメイクが出来た。そして、クラウドファンディングをまた継続してやらせていただいて、継続的に応援してくれたファンの人達の支援、その御蔭があって今日これだけの大会が、この22人の選手たちのラインナップでやることが出来たなと。ホントに個人的にもしんどいことがここまで、仕事の中でね、ありましたけど、今はちょっと放心状態と、すごい充実感と、そんな中でこの場に立たせていただいていると。
全体的には、うーん。セミとメインで、今日の前半戦、まあ尺を合わせて休憩前の試合のなんとなく重たい空気。選手たちも行ききれないし、お客さんたちも乗り切れないしっていう。まあ、皆さん、格闘技マスコミのみんさんは過去にも経験があるような、どんよりした感じ、客がスイングしていかないというか、お客さんたちが乗っていけないもう一歩のところのギアが一気に2試合で上がる。やっぱり、セミ・メイン、役者が揃うとやっぱ格闘技の魅力はすごいなと。改めてこの4人に敬意を表するとともに、素晴らしい試合を見せてくれたことに感謝を申し上げたいと思います。あとは個別のインタビューというか、質問に答え出来ればと思います。……すみません、座らせていただきます。皆さん、もうYogibo買っていただきました?早く買わないともう無いですよ?(笑)選手たちもリング上で気持ちよさそうでしたね。すごく良かったと思います」

――いよいよ天心選手の対戦相手が居なくなってきました
「そうですねえ。睦選手は今日、ある意味、天心に向けての査定試合って言ったら失礼ですけど、僕の中では次、今日ホントに圧倒的な強さで良星に勝てばね、睦選手が、国内だけで考えるとチャンスが有るのかなと思っていたりはしてたんですが、ホントに、皇治選手、ダウン取られることもなくというかですね、戦前の予想で言えば圧倒的天心勝利と。皇治がこれまでのキャリアの中で初めてというか、KO負けも1回あるって言ってましたけど、最近では無いKO負けもあるのかなと思われてたと思いますけど、ホントに天心にはまず相手が居ないですが……うーん。なんか今日の皇治の試合を見ると、まだなんか可能性があるというか、完全に天心が突き抜けた……いや、ワンサイドなゲームだったと思いますけど、結果、KOもダウンも取れなかった、取られなかった皇治がいてですね。うん。そういう意味では、色々国内も含めて、まあ海外からも入ってこれないと、ホントに対戦相手をピックアップするの難しいですけど、『もう突き抜けちゃって皇治も足元にも及ばない』ってことも無かったので、なにか天心攻略のヒントが皇治の試合の中で、今刀を研ぎ澄ませてる同じ階級の選手が居たら、そういう中にも僕らも色んな角度で選手たちを見てですね、次なるチャレンジャーを見つけたいとは思いますけどね。ホント海外から呼べるかどうかってところもありますね」

――初参戦の皇治選手への評価はいかがですか
「なんていうのかな。『言うだけじゃなかったな』って、ちょっと見直しました。あれだけ、覚悟を持って一歩を踏み出して、色んなものを失って、想いを持ってRIZINに来てくれたというのが今日の試合で感じられたので、それはホントに感謝します。見直しました。言うだけじゃなくてホントに有言実行の男だなと魅力を感じました。負けましたけどね。ただ、本人は相当負けたことを悔しがってたんで、僕はそれが良かったなと思って。これで満足して、『天心ととりあえず倒されず3分3R、立っていられました!』って満足した顔をしてたら未来はないと想いますけど、今日ホントに悔しいと思って、倒せなかったっていうのが僕に対する第一声だったんで、『ホンマしょうもない試合してすみませんでした』って頭下げてきたんで、『コイツすごいな』っていう、そこは感じましたね。すぐには必要ないと思いますけど、天心がホントにキックを去る日が来るのかどうか。それは天心しかわからないですが、また再戦があっても、近い将来ですね、見てみたいなと、そういうふうに感じました」

――次は大晦日……と言いたいところですが、その前に“変なこと”をやられるとのことでした
「『変なことしたい』って想いと、『変なことする元気もないな』って(笑)今日の時点ではアレですけど、やります。10月の早いタイミングには、“変なこと”って言うと恐縮ですけど、RIZINとしてなにか大晦日に向けて9月27日から12月31日まで、なにも無いってのはちょっとさみしいなと。その前に、1つなにか新しい新機軸となるようなチャレンジを今年中にしておきたいなと思ってます。それは近々、月またいだところでアナウンスをさせていただけたらと、そう思います」

――最後の最後に試合が決まったバンタム級の金太郎選手と瀧澤選手の試合でしたが、今後バンタム級戦線にはどんなプランを考えていますか
「僕的には最後、金太郎選手と瀧澤選手の試合が決まって『全体が締まったな』と思ったんですね。どちらかと言うと総合の試合の中で骨のあるマッチメイクがちょっと足らないというか、実力が拮抗してる、次の未来をというか、上を食っていこうっていう野心のある2人のカードを組めたことはとっても良かったなと思うんですけど、まあ、2人共やっぱりポテンシャルの高いいい選手だということは見せられたと思いますし、それは見て感じることが出来ました。ただやっぱり、この間もお話したと思いますけど、次にでもいきなり、一足飛びに『じゃあ朝倉海で』とか、何々で、って言う前に、バンタム級の中の次なる、朝倉海に向けてチャレンジをする中でのしのぎをちょっと削って貰う必要があるかなあと思いますけど、いい試合だったなと思います」

――初参戦のスダリオ剛選手の試合を見ての感想は
「総合の試合がちゃんと……総合の対応が出来てるなということに驚いたというか、ある程度出来ることは想像していたんですが、寝技と言うか、グラウンドになってからとか組み付いてからも、まあ流石に腰は重いですよね、お相撲さんと言うか、力士でしたし。でも、タックルを切ることも含めて最低限のことは総合格闘家としての、あの階級で闘っていく上で必要なものはある程度学んでいるということを、僕自身も確認が取れましたし、本人的には『もっと戦いたかった』って言うくらいだったと思いますけど、いずれにしても身体能力はホント高いですね。あの身長とあの体重で、あれだけ俊敏に動けるわけなんで、無茶苦茶ポテンシャルがあるという期待感をすごい掻き立てられた、潜在能力の高さを感じ取れた試合だったかなと。本人もいい意味で思い切って……どうだろ、9月の10日過ぎですね。正式にやるっていう方向に傾くのはですね。それまでは『大晦日に』っていうような感じでトレーニングをしてましたが、『やっぱりもう行きたい、やりたい』って。エンセンも、まだ全然準備は出来てないけど、とにかく場数を踏まないと何も始まらないので、ちょうど色々対戦相手を探したら、ちょうどいい……手頃なって言ったらアレですけど、好敵手が見つかったんで、『だったらやってみるか』という話をして『是非やらせて欲しい』と。で、チャレンジしてよかったなと思います」

――大晦日の話でいうと、大会開催は大晦日の1日を予定している?
「まだ決めてないっていうのがホントで、今日も埼玉市長にも来ていただいたし、さいたまスーパーアリーナの皆さんともお話したんですけど、結局、上限がどこで開放されるのか。5000人しか入れないのであったら、このままの規制が続くのであれば、30、31日、2日やろうと思ってます。今日は、5000人満員札止めで発表させていただきたいと思いますが、5000人、5000人で10000人。でも、この上限5000人が外れればですね、キャパの50%っていうと今日の会場でも1万人入りますから。またそうなってくると考え方も変わって、今日皆さんと一緒に共有したアリーナバージョンをスタジアムバージョンにすると、実質38000人~40000人くらい入るんですね。それだったら、キャパが50%っていったら20000人入りますから、そしたら31日だけにして、20000人入っていただくとか。今日はホントにジレンマしかないんですけど、5000人しか入ってもらえなくて、ホントにたくさんチケットを買えなかったファンが居ます。我々からすると、皆さんにチケットを1枚1枚買っていただいたお金が我々の血と肉になるのでですね、ホントかく汗は一緒なので、なんとかその上限が撤廃されるといいなあということで、もう少し政府の方針とか、地方自治体の方針を待って決めさせていただけたらなあと思います」

――コロナ禍の中で、クラウドファンディングで視聴を募るなど工夫をされていましたが、その手応えは
「今回もクラウドファンディングと、当日のライブ視聴は多分過去最高の数字、地上波がありながらもですね、過去最高になるであろうと、配信チームは言ってましたので。まあホントにみんなとともに一緒に作り上げていくしかですね、後ろに大資本があって、なにか大きな投資が付いて、そのお金を湯水のように使える企業体質じゃないので。ただ、僕らの考え方としては健全だと思うんですね。みんなが循環させて、投資でどんどんお金を湯水のように使って、一方的に赤字を垂れ流してもしょうがないんで、みんなが普通にチケットを買っていただくと言うか、買っていただくキャパを認めてもらえて、テレビの放映権をいただいて、Yogiboさんを始め、スポンサーさんに協賛いただいて、そのお金の中で収支は合うんです。今日のメンバーで普通にやれれば。ただ、それがこのコロナ禍の中でしばらくは厳しい状況なので、そこをホントに堪え忍べればですね、ファンとか心ある皆さんにご支援いただいて、自分たちが力をつけていければ、その後は怖いものはないと思いますんで、しっかりと地に足がついた形で、未来を一緒に皆さんとともに目指せたらいいなあというふうに思っています」

――観客数の上限撤廃の話なのですが、例えば今はプロ野球とJリーグは協力して協議会を創った上で政府に訴えかけるような動きもしています。格闘技界、または同じく上限が決められている音楽業界などのエンターテイメント業界、他の上限が決められているスポーツなどと一緒にスクラムを組んで政府に働きかけるような動きは考えていますか
「ホントはまあ、これはもう、こういうことが起きたから、そういうきっかけになればと思いますが、ホント業界全体が1つになって、なにかそういう政府とか行政機関に働きかけるっていう、陳情に行くとか、ロビー活動をするとかってことは大事だと思ってます。ただ、まあ、じゃあ、一足飛びにみんなが、この件はK-1にしてもRISEにしても、当然シュートボクシングさんにしてもDEEPさんにしても、みんな同じ問題を抱えると思うんですけども、その業界の中の協会というか、アクションを起こすのも、皆さんにお声がけするとともに、色んな政治家の先生方とか、色んな方に働きかけて……僕らにとって2つ、コロナの中での問題があって、1つは入場制限の問題と、あとは外国人選手たちの入国の規制の問題があってですね、これは外務省、法務省とか、色んな所に働きかけてます。で、スポーツ庁ってところがあるんで、スポーツ庁にも働きかけて、なんとかこう……うーん……。まあ、今日も一部声が出ちゃってましたけど、ホントにソーシャルディスタンスというものが、1つイスを飛ばすことによって守られるのかどうかとかって、よくある形で、なんとなく形としてはそうやってるだけで、なんの裏付けもないと言うかですね。野球とか見ると、ホントになんか、隣同士で座ってる座席の画も見えたりしてるので、格闘技のことをしっかり分かってもらって、みんなが協力してここまでコロナの感染を防ぐ努力をしているってことは、僕は僕なりに色んな政治家の先生方とか、色々協力してくれる方に声をかけて力を借りて一生懸命政府には働きかけたいというふうに思ってます。あとはホントに業界全体の中で声を出していけたらいいなとは思ってますけど、一足飛びに行くのは難しいかなあと、そんな感じもしています」

――少し突っ込んだ話ですが、まとまりが無いのがネックになっている?
「まあ、まとまりがないですね、この業界は。ホントに。過去にも、昔、民主党の時代に格闘議連みたいのがあったんですけど、野田元総理が音頭を取ったりして。ホントはそういうタイミングで、議連が出来るくらいだから、僕らが、ひょっとしたら格闘技に限らず、新日本プロレスさんにも声をかけて、格闘技&プロレス業界全体として、なにかみんなが一緒になって協議するような機会ができたらいいですけどね」

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