清宮海斗が武藤敬司戦で会得した足4の字固めで桜庭和志に勝利!50歳の望月成晃がGHCヘビー級王者・潮崎豪から金星!

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 23日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『N-1 VICTORY 2020 ~NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE~』が開催され、清宮海斗が桜庭和志から足4の字固めで勝利を奪った。

 N-1 VICTORYとは、グローバルリーグ戦の流れをくむNOAHヘビー級の最強を決めるシングルリーグ戦であり、今年はA、B両ブロック合わせて12名が参戦。
 この日は後楽園ホールにて昼夜2大会行われていたが、夜の大会ではN-1公式戦として拳王vs丸藤正道、桜庭和志vs清宮海斗、杉浦貴vs中嶋勝彦、潮崎豪vs望月成晃の4試合が実施。

 丸藤と拳王の試合では、丸藤が逆水平チョップで試合のペースを作り、サブミッションや各種蹴り技で有利に進めていくものの、丸藤がトラースキックや虎王を繰り出していくと拳王は返し技のアンクルホールドを狙っていき、ドラゴンスープレックスや蹴暴などの大技も決めていく。勝負を急ぐ丸藤はトラースキック&虎王のコンビネーションで一気に試合を決めに行くが、これを冷静にかわした拳王が胴締めスリーパーホールドで丸藤を絞め落として勝利。

 桜庭と清宮の一戦は、グラップリングを武器とする桜庭の土俵に清宮が自ら上がり、じっくりとしたグラウンド戦を展開。互角と見るや桜庭はローキックでの足殺しへと攻め方を変え、崩れ落ちた清宮へサブミッションを狙う。しかしグラウンドに転がされた清宮は下から桜庭の足を取るとすかさず足4の字固めでタップを奪う。
清宮は、桜庭とも縁の深い足4の字固めで勝利したことについて、「武藤選手からすごい得たものがあった。そして桜庭さんも普段はやらないプロレスの試合でしか受けない技を出していこうと思っていました」と、武藤敬司との戦いからラーニングしたものであると語った。

 杉浦と中嶋の試合は、序盤から中嶋が鋭い蹴りで杉浦を攻め立てていき、杉浦は猛攻に耐えながら隙あらば足を取ってアンクルホールドを狙っていく緊張感溢れる展開に。終盤のエルボー合戦ではヒートアップした杉浦が顔面にグーパンチを叩き込み、中嶋も即座に右フック3連打で報復。うずくまった杉浦へ容赦なくPKで追撃した中嶋は、パントキックからヴァーティカルスパイクで突き刺して3カウントを奪った。

 メインイベントで行われた潮崎と望月の試合は、両者正々堂々の握手から始まるが、望月は潮崎の攻撃を誘って挑発しながらも回避してミドルキックを叩き込むなど正面からのぶつかり合いを避けて着実に有効打を蓄積させていく試合運びを見せる。
 場外戦で潮崎が逆水平チョップを鉄柱に誤爆したことをきっかけに、望月は潮崎の古傷でもある右腕への徹底した一転集中攻撃を見せていくが、潮崎も敢えて右腕での豪腕ラリアットで反撃。望月はハイキックを豪腕ラリアットで撃ち落とされ、三角蹴りも耐えられて追い込まれるものの、奥の手のドラゴンスープレックスホールドを解禁してGHCヘビー級王者から3カウント。

 他団体の選手ながら大会の締めを託された望月は「あと2戦、勝っても決勝に届くかわからないですけど、最後の最後まで望月成晃らしく、N-1にふさわしい試合を続けていきますんで、みなさん、他団体ながらご声援よろしくお願い致します!」と真剣に語るものの、最後は10月7日のDRAGON GATE後楽園ホール大会の宣伝をしたり、放送席にゲストとして来ていた山田邦子さんへ「ひょうきん族世代なんで」と照れながらはじめましての挨拶をしたりと、望月らしいちゃっかりした一面を見せた。

 試合後、望月はGHCヘビー級王者からの金星について「作戦がハマった。それに尽きますね。真正面からやって敵うわけない」と振り返る。そして「去年言わせてもらった言葉をもう一度言わせてもらいます。他団体から来た175cm85kgの50歳が!第2回N-1、取ってやる。お前ら見とけよ!」と優勝を誓った。

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