木村花さんの創ったユニットが解散の危機!
5日、東京都・新木場1stRINGにて行われた、スターダム『STARDOM 5☆STAR GP 2020』にて、木村花さんの創ったTOKYO CYBER SQUADの解散をかけた試合が行われることが決まった。
TOKYO CYBER SQUAD(TCS)は、今年5月に亡くなった木村花さんが創ったユニットであったが、突然にしてリーダーを失ったことによる動揺からか、最近は試合中の仲間割れなどが目立つようになり、思うように結果を出せなくなっていた。
これに対し、大江戸隊のリーダーである刀羅ナツコが「大江戸隊もある日いきなり今までのリーダー失って、正直TCSはおんなじ状況だと思うのよ。でもTCSは覇気もねえし、試合もクソつまんなくなったし仲間割れもする。もうこんなんだったら、無くても変わんねえんじゃねえの?」と噛みつき、本来であれば8月22日&23日の横浜武道館大会でTCSの解散をかけた試合が行われるはずだったが、大会が流れてしまったことで因縁決着が先送りになっていた。
この日のメインイベントでは現ワールド・オブ・スターダム王者(赤いベルト)を持つSTARSの岩谷麻優とTCSの小波が対戦。
序盤から互いに得意とするハイキックが飛び交う息も付かせぬ展開となるが、総合格闘技仕込みのサブミッションテクニックを持つ小波が徐々に試合のイニシアチブを握り、トライアングルランサーやぶら下がり式スリーパーホールドなどで岩谷を追い込んでいく。
岩谷もムーンサルト・プレスやドラゴン・スープレックスなどの大技で対抗していくが、これを耐えきった小波はスリーパースープレックス、バズソーキック、トライアングル・アームロックと続け、岩谷からギブアップを奪った。
試合後にはTCSの仲間であり、小波のタッグパートナーでもあるジャングル叫女がリングに上って祝福。
叫女は大江戸隊との因縁決着を宣言し、「今すぐ試合を組んで欲しいくらい」と息巻くが、小波は「えっ、あぁ、そうだよね。うん。ジャングルがやりたいなら、やろう」と消極的な様子。
ここに大江戸隊が登場すると、ナツコは「『ジャングルがやりてえなら』じゃねえんだよ。お前ら頭お花畑か?」と2人の意識の差を批判し、一方的に9月28日の後楽園ホール大会での決着戦を決定した。
大会終了後、小波は赤いベルトの王者・岩谷麻優からギブアップ勝ちしたことについての喜びを語り、「赤いベルト、私が挑戦しても全然いいんじゃないですかね」と意欲を見せる。
そしてTCS解散の危機について話が及ぶと、「なんでそこまで刀羅ナツコはTCSにこだわるのか私には全く理解が出来ません。ですが、ジャングルもやりたい。そしてナツコもやりたい。そういう言うのなら、どんな相手でも私は闘います。絶対大江戸隊には負けないし、TCSを解散させません。以上です」と淡々と語った。