YOSHI-HASHIが12年越しの王座初戴冠に向けてあと一歩!「俺はあなた方に夢を見せたい。物事が変わるのは一瞬だ!」
8日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『SUMMER STRUGGLE 2020』が開催され、YOSHI-HASHIが自身初の王座獲得に向けて思いを叫んだ。
新日本プロレスが管理するNEVER無差別級6人タッグ王座は、L.I.JのEVIL&鷹木信悟&BUSHIの3人が保有していたが、EVILがBULLET CLUBへ寝返ったことでこの3人のタッグが事実上不可能となり、7月31日付で王座が返上されたことが発表された。
そして6日から全8チームによる第21代NEVER無差別級6人タッグ王座決定トーナメントが開幕し、後楽園大会4連戦で新王者を決めることとなっていた。
この日は、同トーナメントの準決勝として、オカダ・カズチカ&矢野通&SHOvs鷹木信悟&SANADA&BUSHI、棚橋弘至&飯伏幸太&マスター・ワトvs後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIの2試合が実施。
CHAOSvsL.I.Jの構図となるセミファイナルでは、7月27日の前哨戦でBUSHIに丸め込みを切り替えされて破れた矢野がこれを根に持ってBUSHIへ執拗に丸め込みを狙う。
理不尽な事態で王座を手放す羽目になったL.I.Jの面々は再戴冠に向けて鉄の連携を見せ、矢野のトリッキーな動きを封じていくが、BUSHIが場外に逃れた矢野へ放ったトペ・スイシーダを矢野に回避されて自爆すると、マスクのヒモを場外の鉄柵に結び付けられ、その隙に矢野がリングイン。
BUSHIはカウント20までにリングに戻ることが出来ず、リングアウト負け。ヒモがあまりにも固く結ばれていた為に人力では解くことが出来ず、やむなくハサミでヒモを切断することになるという屈辱を味わった。
メインイベントでは、前日の試合で絆を取り戻した“ゴールデン☆エース”棚橋&飯伏に気鋭のワトを加えた本隊の3人がCHAOSの3人と対峙。
洗練された連携を見せるCHAOS勢に対し、本隊の3人も新たな連携技を数多く解禁してチームワークでも追随。そしてワトが“垂直落下式回転十字架固め”と形容できる新技も披露してヘビー級のYOSHI-HASHIを追い込んでいくものの、後藤がカットに入って牛殺し。さらに石井のスライディングラリアット、YOSHI-HASHIがランニングダブルニーからのカルマと畳み掛けて3カウントを奪った。
2008年のデビューから約12年、あと一歩のところまでは行くものの一度も王座戴冠を果たせなかったYOSHI-HASHIはまたとないこの機会に燃え、「明日、あと1つ!この“あと1歩”っていうのがどれほど遠かったかっていうのは俺は身を以て分かってるから。今こんな不安な世の中、俺もずっとプロレスを新日本でやってきて、ずっとずっと不安なこともあったし、今特にすごい不安だよ。でもね?俺は明日あなたがたにですね、夢を見せたいなと思っております!明日の試合後、俺はこの言葉を叫びたいと思います。物事が変わるのは、一瞬だ!」とその胸中を熱く叫んだ。
この日の試合結果を受け、9日に行われる6人タッグトーナメントの決勝戦はオカダ・カズチカ&矢野通&SHOvs後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIのCHAOS対決に決定。
互いの手の内を知り尽くしている6人がぶつかり合う試合だけに、裏の裏まで読み合う熱戦が期待される。