【試合詳細】7・1 新日本プロレス無観客試合 後藤洋央紀vsEVIL タイチvs飯伏幸太 SANADAvsSHO YOSHI-HASHIvsBUSHI
『NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020』
日程:2020年7月1日(水)
開始:19:00
会場:非公開
観衆:無観客試合
▼「NEW JAPAN CUP 2020」2回戦 時間無制限1本勝負
[CHAOS]○YOSHI-HASHI
10分22秒 カルマ→片エビ固め
[L.I.J]●BUSHI
※YOSHI-HASHIが「NEW JAPAN CUP 2020」準々決勝戦進出
▼「NEW JAPAN CUP 2020」2回戦 時間無制限1本勝負
[CHAOS]●SHO
14分43秒 Skull End
[L.I.J]○SANADA
※YOSHI-HASHIが「NEW JAPAN CUP 2020」準々決勝戦進出
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
石井智宏/矢野通/●辻陽太
13分6秒 逆エビ固め
[L.I.J]内藤哲也/鷹木信悟/○高橋ヒロム
▼「NEW JAPAN CUP 2020」2回戦 時間無制限1本勝負
●飯伏幸太
18分8秒 ブラックメフィスト→体固め
[鈴木軍]○タイチ
※タイチが「NEW JAPAN CUP 2020」準々決勝戦進出
▼「NEW JAPAN CUP 2020」2回戦 時間無制限1本勝負
[CHAOS]●後藤洋央紀
18分25秒 EVIL→体固め
[L.I.J]○“キング・オブ・ダークネス”EVIL
※EVILが「NEW JAPAN CUP 2020」準々決勝戦進出
タイチがNJCでIWGPタッグ王者・棚橋&飯伏に連勝して準々決勝進出!EVILが手段を選ばず春男・後藤を撃破!ジュニア戦士はヒロム、石森を残し敗退
第1試合
アニマル浜口ジムで同時期にプロレスラーを目指すコースでトレーニングをしていたという両者の対戦。
YOSHI-HASHIが入場してコーナー上でポーズを決めているところへBUSHIが奇襲してゴングが鳴ると、BUSHIが脱いだTシャツで首を絞め上げる。
YOSHI-HASHIはショルダータックルで吹き飛ばしてからゆっくりとガウンを脱ぐ余裕を見せ、コーナーに叩きつけてエルボー連打から逆水平チョップ連打。BUSHIがリバースしてやり返してもYOSHI-HASHIは雄叫びを上げながら再びリバースして逆水平チョップを連打。さらにブレーンバスターで叩きつけチンロックで絞り上げる。
これをブレイクされるとYOSHI-HASHIは再びコーナーに振って突撃していくが、BUSHIがブートで反撃してヘッドシザースホイップ。カウンターのブートを受けた際にバランスを崩して膝を痛めたと思われるYOSHI-HASHIは動きが鈍り、BUSHIが逆水平チョップを連打し、YOSHI-HASHIの反撃をオーバーヘッドキックでカウンター。さらにコーナーに飛び乗ってミサイルキックからブレイクダンスで起き上がり、場外に逃れたYOSHI-HASHIへトペ・スイシーダ。さらにリングに戻して延髄斬り、水面蹴り、DDTと連撃し、ライトニングスパイラルを狙うも、YOSHI-HASHIは振り払って逆水平チョップからスピンキック。YOSHI-HASHIはBUSHIをロープに吊り下げてからドロップキックを狙うが、BUSHIはエプロンに着地して回避しスワンダイブ式のフットスタンプ。さらに再びエプロンに出るとYOSHI-HASHIをセカンドロープに引っ掛けながらエプロンへ突き刺すハングドマンDDTからライトニングスパイラル。BUSHIはセカンドコーナーからエムエックスを放つが、YOSHI-HASHIは地対空ラリアットでBUSHIを撃ち落とす。
YOSHI-HASHIは雄叫びを上げるとパワーボムを狙い、これを着地したBUSHIにはラリアットからバタフライロック。BUSHIがなんとかこれをブレイクすると、熊殺しを狙っていくが、BUSHIが背面着地してBUSHIロール。さらに1回戦で見せた新技と見られる旋回式コードブレイカーを狙っていくが、YOSHI-HASHIは着地してカルマで叩きつけ3カウント。
<試合後コメント>
BUSHI
「(氷嚢で首を押さえながら)ああ……ああーッ! あいつとの差なんて感じなかったよ。次、次やったらぜってえ負けねえ!」
第2試合
時流の妙が生み出した両者のシングル初対決。
まずはバックの取り合いから腕の取り合い、ヘッドロックからのグラウンド戦に発展してからクリーンブレイク。再び向き合って手4つから力比べとなり、SANADAが押し込むがSHOは下から組み付いての腕十字。振り払ったSANADAへラリアットを狙うが、SANADAは場外にエスケープ。しかしSHOもすぐに追撃し、リング内からロープを使ったアームブリーカーから水面蹴りで倒し、低空ドロップキックで場外に突き落としてからエプロンを駆けて腕への空対地サッカーボールキック。
SHOは場外に追っていって鉄柱を使ったアームロックで痛めつけてリングに戻ろうとするが、SANADAはその背中へ地対空ドロップキック。SANADAはSHOの足を鉄柵に絡みつけた上でのブートでやり返し、リングに戻して左足に狙いを定めでトゥーホールド。これをブレイクしたSHOはエルボー連打で突っ張ってスピアーで反撃。さらに串刺しラリアットを見舞い、もう一発を狙ったところでSANADAが追走串刺しエルボー。これを受けたSHOはノーダメージアピールで挑発し、正面からのエルボー合戦を挑む。SHOはラリアットからロープに飛び、追走してくるSANADAの動きを読んで振り向きざまのラリアット。さらにブレーンバスター。そして腕を取りながらSANADAの前後へ左右のミドルキック。バランスを崩したSANADAを横回転で丸め込みながら腕十字へ。
これをSANADAがブレイクするとSHOはラリアットを狙うが、SANADAはカウンターの低空ドロップキックでヒザを撃ち抜くと、場外に転がりでたSHOへプランチャで追撃。SHOはSANADAのスワンダイブ攻撃をかわし、ロコモーション式ジャーマン2連発から3発目に行くフェイントから腕十字。SANADAは上から潰してパワーボムで切り返す。
SHOは足を、SANADAは腕を痛める中で両者エルボーで打ち合っていき、SHOが左右の連打からジャンピングニー、フランケンシュタイナーで返そうとするSANADAをそのまま持ち上げてラストライド式パワーブリーカーからラリアット。SHOはそのままショックアローを狙っていくが、SANADAはこれをショルダースルーで切り返し、SHOのジャーマンスープレックスを着地してドラゴンスリーパー。SHOはこれをまるめ込んで切り返しながらのチキンウイングアームロックに入るが、SANADAもローリングして外しながらドラゴンスリーパーへ。さらにクラッチを切ったSHOがジャーマンスープレックスでぶっこ抜く。
SHOは雄叫びを上げてショックアローやクロスアーム式パイルドライバーを狙っていくが、SANADAはこれをくるりと回転させてしつこくドラゴンスリーパーを狙い、ムーンサルトプレス式で組み付いてドラゴンスリーパーからのSkull End。これにはたまらずSHOもタップアウト。
<試合後コメント>
SHO
「ようやく、ここ最近になってようやく自分自身で気がついたんだ。俺って実はメッチャクチャ根に持つタイプなんだって。改めて自分でもわかった。だからこそ、今日の負けも忘れねーよ。(胸を指差し)この思い、ずっと根に持ってやるよ。これで今年の、俺の『NEW JAPAN CUP』は終わりだ。でも! 俺にはまだまだやり残した事があるんだ。歩みは止めねぇぞ!」
第3試合
ヒロムは試合前から次戦の相手である石井と額を突き合わせて睨み合うも、並々ならぬ気迫を見せる辻が先発を買って出る。これを見たヒロムが迎え撃つ姿勢を見せるも、ヒロムが出てくると今度は矢野が辻を押しのけて出てくるとこの2人でゴング。
「うおーい!」と嘆くヒロムに対し、矢野は「なんもしないからぁ!」と両手を広げて歩み寄るが、ヒロムは警戒して触れ合おうとせず。すると矢野はNJC1回戦でヒロムから切り取った髪が入ったビニール袋を取り出し「返す!」とヒロムを追いかけ回すも、ヒロムは「いらねーよ!」と逃げ惑い、そのまま辻と鷹木に試合権利が移る。
辻はショルダータックルでぶつかっていき、鷹木が倒れないと見るやエルボーに切り替え、鷹木と正面から打ち合っていく。鷹木が連打からロープに飛ぶと辻はカウンターのショルダータックルでなぎ倒し、さらに追撃を狙っていくが鷹木はカウンターのバックエルボーからナックル、ショートレンジラリアットと連撃。
ここでカットに入ったヒロムと石井が場外でやり合い始め、リング上では鷹木が辻の首筋へエルボースタンプを連打してから内藤にタッチ。
内藤は辻の腰にエルボーを連打してから逆片エビ固め。これをブレイクされると鷹木にタッチ。
鷹木は追走ニーリフトからショルダータックルでお返ししブレーンバスター。内藤にタッチ。
内藤はボディスラムからキャメルクラッチで辻を固め、そこへヒロムが低空ドロップキックで追撃するかと思いきやヒロムはコーナーの石井に突撃。その隙に辻はロープブレイク。辻はエルボー連打で突っ張っていくが、内藤もバックエルボーを連打してコーナーに叩きつけると低空串刺しドロップキック。さらにスイングネックブリーカーを狙うが、これを抜け出した辻がドロップキックで一矢報いると両者タッチ。
石井とヒロムの対面となると、石井のラリアットをヒロムのトラースキックをかわしあうハイスピードな攻防から睨み合い。ヒロムはショルダータックルで何度もぶつかっていくが石井は倒れず、逆にショルダータックルでなぎ倒す。石井はコーナーで逆水平チョップを連打していくと、ヒロムもリバースして何発も逆水平チョップを打ち込んでいく。さらにヒロムは串刺しラリアットから低空ドロップキックを叩き込み、石井へ「そんなもんか」と挑発。石井はすっくと立ち上がってエルボーを打ち込んでいき、ヒロムのエルボーを顔色一つ変えずに受け止めて「どうしたコラ」と挑発。ヒロムは石井のラリアットを巻き取ってブレーンバスター。しかし石井もすぐに立ち上がってバックドロップでやり返し辻にタッチ。
辻はエルボーの速射からショルダータックル、ブレーンバスター。さらに仰向けのヒロムの足をクロスして捕らえ、首はコブラクラッチで捕らえながら持ち上げる風車吊りのような形となるジャーべで捕らえるが、これは内藤と鷹木がカット。矢野が2人の後ろ髪を掴んで引き倒すと次はヒロムの髪を掴むが、ヒロムが悲鳴を上げて振り払い逆に髪の毛を掴んで引き倒す。ここで辻がスピアーで突っ込んできて逆エビ固めを狙うが、ヒロムはロープへ。辻はコーナーに振って串刺しジャンピングエルボーを放つが、ヒロムが回避すると鷹木が突っ込んできて串刺しラリアット。続けて内藤とヒロムがサンドイッチドロップキックを見舞い、逆エビ固めを狙うが辻は振り払ってビンタ。さらに右腕を突き上げてロープへ飛ぶが、ヒロムがカウンターのトラースキックを突き刺し、最後は逆エビ固めでタップを奪った。
<試合後コメント>
L.I.J
ヒロム「石井智宏、お前に言葉はいらねえ。(胸を叩いて)ここのぶつかり合いだろ? ジュニアもヘビーも関係ねえんだろ? 見してやるよ、俺の気持ち。真っ向勝負だ、バカ野郎」
鷹木「おい辻! オッサン臭い試合してんじゃねえよ。お前、何歳だよ? それから前の試合見てたぞ。SHOーッ! がっかりさせんなよ、おい! あっさりギブアップしやがって。情けねえ野郎だな」
内藤「こうして試合間隔を空けながら、俺の場合、1週間に1試合ずつくらいかな? いやあ、調整するのが非常に難しいですよ。まあ、それを言い訳にするつもりはないけどさ。もうちょっと試合馴れ、試合間隔馴れをしたいなあと思いますよ。まあ、それを言い訳にするつもりはないし、連日『新日本プロレスワールド』で『NEW JAPAN CUP』、楽しませてもらってるんでね。言い訳にはしないけど。まあ、今日、あまり言いたくないけどさぁ、三点セット……通称三点セットかな、ミスっちゃったよ。でも、これは試合感覚のズレ、試合してないからこうなっちゃったのかな? まあ、でもさあ、逆に今経験できてよかったかな? これで、この先、大阪城ホールに向けて、もっと気を引き締めて優勝者を待ってられるかな? 今のところ、新日本モバイルサイトで俺が予想した選手は順当に勝ち上がってるよ。このまま俺の予想通りに進むんじゃないの? そん中で一つ重要なのは今日のメインイベントでしょう。彼がまあ順当に勝ち上がるでしょう。そんな彼の姿を俺は楽しみにしてるし、彼が勝ち上がってくることを待ってるよ。じゃあ、明日かな? 明後日かな? それとも大阪城ホール大会かな? わからないけどさ、また会場でお会いしましょう。アディオス!」
辻陽太
辻「今日の対戦相手、全員シングルのベルト持ってるじゃねえか。今日は負けたよ。だが、前にも言ったように、俺はそんな簡単には諦めない。鷹木、内藤、いつかあんたたちの首を獲ってやる。NEVERもインターコンチもIWGPヘビーも必ず巻いてやる!」
石井智宏
「おい、高橋! チャンピオンとしてのプライド、それからてめえがいつも叫び続けているジュニアヘビー級のプライド、全てぶつけてこい」
第4試合
約11年振りとなる両者のシングルマッチ。この日は飯伏のデビュー16周年記念日、格闘技デビューから19周年記念日となる。
タイチはNJC1回戦でIWGPタッグ王者の棚橋弘至を破っており、2回戦でそのパートナーである飯伏幸太と対峙。セコンドには、飯伏には棚橋が、タイチにはザック・セイバーJr.を寄り添い、両者万全の体制で臨む。
試合前には両者のセコンドもリングに上って2vs2の状態で睨み合うも、ゴングが鳴るとタイチは満面の笑みで飯伏に握手を求める。飯伏は警戒して応じずにいたが、セコンドのザックに気を取られてタイチに背を向けた瞬間にタイチが飛びかかって場外に放り出す。場外ではザックが飯伏を痛めつけるが、すぐに棚橋が救出に入ってザックを撃退。しかし入れ替わりにタイチが飯伏を場外で引き回しカメラのケーブルで「殺してやろうか!」と恫喝しながら首を絞め上げる。
飯伏がリングに戻るとタイチはなおもチョーク攻撃から場外に放り出してザックに攻撃させる。棚橋が加勢に入るとタイチがリング上に戻し、「殺すんだよコイツを。殺してやる!」と物騒な言葉を叫びながら執拗なチョーク攻撃。タイチがロープへ飛ぶと飯伏はカウンターのドロップキック。
飯伏はタイチをミドルキックでなぎ倒すとその場飛びのシューティングスタープレス。続けて串刺し攻撃を狙っていくが、これをかわしたタイチがジャンピングハイキック。さらに放ったバズソーキックを飯伏がキャッチすると即座にサミングを入れて外し、ミドルキックを入れるとここで飯伏の表情が変わる。
飯伏は鋭いローキックで応戦して間を取りながらのローキック合戦で意地の張り合いへ。飯伏は「来いよオラ!もっと来いよ!」と珍しく語気を荒げて挑発すると、今度は胸板を蹴り合うミドルキックの打ち合いに。これを制したタイチが地に伏す飯伏へステップキックを見舞うが、飯伏は振り払ってオーバーヘッドキック。タイチは怯まずジャンピングハイキックで反撃すると両者倒れ込む。
先に起き上がったタイチは飯伏のハイキックをかわして組み付きバックドロップ。そしてパンタロンを脱ぎ捨てて天翔十字鳳を狙うが、飯伏はこれを回避。飯伏はタイチのアックスボンバーを正面から受けきった上でラリアットでなぎ倒す。飯伏はシットダウン式ラストライドを狙っていくが、タイチも振り払ってタイチ式ラストライドを狙う。飯伏は着地してハイキックを叩き込み、シットダウン式ラストライド。
飯伏はカミゴェを狙うが、ここでセコンドのザックがリングに乱入する素振りを見せたためレフリーはそちらに対応。その瞬間にタイチはローブローを叩き込み、タイチ式外道クラッチ。これを返されると後頭部へのアックスボンバーからデンジャラスバックドロップ。タイチはフルスイングのエルボーを見舞うが飯伏もジャンピングニーで反撃し、再びカミゴェの体勢も、これをかわしたタイチがハイキック。
タイチは天翔十字鳳を放つが、飯伏はこれをキャッチして担ぎ上げ、そのまま人でなしドライバー。飯伏はカミゴェを狙うが、タイチは掴まれた両手を逆に引いて飯伏をレフリーにぶつけると、無法地帯となったリングにザックが飛び込んできてフロントネックロックからザックドライバーを狙うが、棚橋がこれをカットしツイスト・アンド・シャウトからスリングブレイド。
しかし、この間にタイチがアイアンフィンガーフロムヘルを持ち出しており、飯伏がタイチを引き起こした瞬間に地獄の爪が飯伏に炸裂。続けてブラックメフィストで突き刺すと3カウント。タイチがIWGPタッグ王者2人から連勝するという結果となり、タイチは2本のタッグベルトを手にニヤリと笑った。
<試合後コメント>
タイチ
「新日本プロレスよ、文句あるかこれで。後ろから殴っただけじゃお前らには挑戦権与えねぇつってこういう事やったんだろ。わかってんな。結果出してやった。お前らがやったんだろ。あのまま組んでりゃよ、棚橋と飯伏こんなザマァみたいな格好になんねぇのに、お前ら。別によ、1対1でも良かったんだよ。1勝1敗でも良かったんだよ俺らタッグは。だけどよ、ダメ押しの2勝目だ。俺は王者を2タテした一人だ。もう挑戦はおろか、獲ったとしか。やる必要もない。力の差が出すぎだもうお前らとは。あぁん? お前ら見てて分かんだろ? タッグの挑戦はもはや誰がどうみても。お前どうなんだよ? まだ何か必要か? まだ何か言いたいことあるか? 十分だろ。お前みたいなバカでも分かるんだよ。うん、これで十分。じゃあ次は……。あと何個だ。内藤……もう少しだ。テメェだけシングルマッチしねぇでよ。ぬくぬくとその身体休めとけ。その方がやりがいあるぜ。次誰だ? 次は田口か? 誰が勝ち上がったんだこの野郎?」
――SANADAです
「……楽して勝ってきた奴だな。まあいいや。楽して勝ってきた奴と鬼門のブロックと言われた俺と、どっちがスゲーか見してやるよ。SANADA、次はおまえだ。いいじゃねーか、内藤のその前の餌として最高だぜ」
飯伏幸太
「まだ終わってないから……。まだ終わってないから……(と言いながら控室へ)」
第5試合
先に入場したEVILが入場ゲートの目の前で後藤を待ち受け、両者睨み合いの末に入場ゲート前でのショルダータックル合戦でゴング。
EVILは場外で逆水平チョップを連打していき、後藤はリングに戻って正々堂々の戦いを求める。後藤はリングに上ってきたEVILにエルボー連打し、ヒップトスからのサッカーボールキック、チンロックと続けロープに飛ぶが、EVILはショルダータックルでカウンターし、ロープ際のラリアットで後藤を場外に叩き出す。EVILは場外で後藤を鉄柵に叩きつけ、イスを持ち出して後藤の首に絡みつけながら鉄柱にぶつける。
後藤がリングに戻るとEVILは後藤の顔面をかきむしってからのフェイスロック。さらにスイングネックブリーカー、さらに顔面を蹴りつけて挑発していく。後藤は起き上がってエルボー連打からロープに飛ぶが、EVILはカウンターのショルダータックル。さらに追撃を狙うEVILにカウンターのラリアットを叩き込んだ後藤は串刺しラリアットからバックドロップ、さらに牛殺しを狙うがEVILはこれを着地して髪の毛を掴んで引き倒す。EVILは後藤をコーナーにぶら下げてフットスタンプで踏み潰すとブロンコバスター。さらにダークネスフォールズを狙うが、これを振り払った後藤が牛殺し。
両者膝を付きながらのエルボー合戦となり、後藤が怒涛の連打で打ち勝つとブレーンバスターを狙うが、EVILがこらえると掴んだ腕を引き寄せながらのエルボーを見舞って裏GTR。さらにミドルキック連打で攻め込んでいくが、EVILはこれをキャッチしてジャーマンスープレックス。後藤もすぐに起き上がってラリアットを放つと両者ラリアットでぶつかり合い、これを制した後藤がラリアットでなぎ倒してからのGTRを狙っていくが、EVILはエルボーで振り払いフィッシャーマンズスープレックス。さらにダークネスフォールズからEVILの体勢も、後藤も切り返してGTRを狙う。両者目まぐるしい体捌きで互いのフィニッシャーを狙い合っていくが、後藤がノーモーションヘッドバッドでEVILを地に伏せさせると強烈なミドルキックからGTW。さらにGTRを狙うが、EVILが後藤をレフリーへプッシュし、後藤の振り返りざまにラリアット。レフリーは昏倒してしまう。EVILは後藤の股間を思い切り踏みつけ、さらにEVILで叩きつけて3カウント。
EVIL「いいかオイ。EVILが2回戦突破だこの野郎!このトーナメントは俺がナンバーワンであると証明するためのものだ!新しい新日本の頂点に君臨するのはこの俺だ!よく覚えとけ!This is EVIL!! Everything is EVIL……全ては、EVILだ!!」
<試合後コメント>
EVIL
「言っただろ。このトーナメントはこの俺ナンバー1になるためのトーナメントだ。よく覚えとけ。そのために何がなんでも勝ってやるから、よく覚えとけ」