オカダ・カズチカが飯伏幸太を撃破しIWGPヘビー級王座を防衛!新IC王者の内藤哲也と史上初の二冠戦へ!「2日連続のタイトルマッチ。こんな過酷な戦いはオリンピックにはない」
4日、東京都・東京ドームにて新日本プロレス『バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』が行われ、オカダ・カズチカが飯伏幸太を撃破してIWGPヘビー級王座を防衛。IWGPインターコンチネンタル王座(以下、IC王座)の新王者・内藤哲也と史上初の二冠戦に臨むこととなった。
昨年の新日本プロレスでは、内藤の発言を皮切りに“史上初のIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座の二冠王”を目標に掲げる選手が多く出現。
昨年のG1 CLIMAX優勝を果たしてオカダへの挑戦権を勝ち取った飯伏も二冠獲得を宣言していたが、IWGPヘビー級王座に強いこだわりを持つオカダはこの風潮に苛立ちを隠せず「何が2冠だこの野郎!何が伝説創るだこの野郎!何が史上初の偉業だこの野郎!最強はこのIWGPヘビー級チャンピオンだ!IWGPも、オカダ・カズチカもそんな安く売ってないから!」と一蹴。仮にIC王座を獲得した場合も「そのときに考える」とIC王座には興味を示さずにいる。
試合が始まると最初こそじっくりとしたオーソドックスなレスリングが展開されるも、飯伏はミドルキックの連打やレッグラリアートなどの足技、ムーンサルトプレスやバミューダトライアングルなどの飛び技、シットダウンパワーボムややり投げなどのパワー技といった多彩な技を駆使したコンプリートファイトでオカダを追い込んでいく。
しかしオカダもエプロンに突き刺すツームストンパイルドライバーやレインメーカーを放って形勢を互角に持ち込み、飯伏はカミゴェやフェニックス・スプラッシュといった大技で決着を狙っていくが、オカダは開脚式ツームストンパイルドライバーからのレインメーカーと連撃して意地の王座防衛を果たした。
セミファイナルでジェイ・ホワイトからIC王座を奪取して新王者となった内藤がリングに上がると、「オカダ、2年前のドームでのマイク、覚えてるか?俺は、また東京ドームのメインイベントに戻ってきたぜ。史上初の偉業、そして、東京ドームで初めての大合唱、明日オカダを倒した上で、実現させてやるぜ。カブロン!」と改めて二冠獲得を宣言し、オカダと睨み合った。
試合後、オカダは「ホントに悔しいのが、ずっと10月から超満員にしますと言って、東京ドームを超満員にすることが叶わなかったので、まあホントに笑いたい人は笑ってもらってもいいし、馬鹿にしたい人は馬鹿にしてもらっても全然構いません。でも4万人プロレスで集めることが出来たっていうのは、本当に全然お客さん入ってるって僕は知ってますし、そこまで来たんだなっていうのがまず1個ありますけど、やっぱり超満員にしたかったっていうのがあるんで、やっぱり4万人で満足してる人は新日本プロレスには誰もいないと思いますし、やっぱり43000人集めて超満員で、『やっぱり新日本プロレスすごいな、プロレスすごいな』っていうのを見せたいですね」と先を見据えた。
そして、2020年がオリンピックイヤーであることについて触れ、「今日この闘いをやって、明日もタイトルマッチですよ。こんな過酷な戦いはオリンピックにはないですよ。だからこそ、こうやってオリンピックイヤー、プロレスで世界にこの闘いを届けて、『東京ですごいことが起きている。これはオリンピックも注目しなければならない』とプロレスのパワーを世界に届けて、東京オリンピックの盛り上げに一役買いたいなと思います」とアスリートとしての矜持を語った。
史上初のIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座の二冠王座戦は、5日の東京ドーム大会のメインイベントにて行われる。