【インタビュー】船木誠勝が9・19リアルジャパンプロレス後楽園ホール大会で関根“シュレック”秀樹との初タッグに臨む意気込みを語る!「佐山さんが気に入ってくれたこのスタイルを、これからもずっとやっていく」
- 2019-9-18
- コラム, ニュース
- リアルジャパンプロレス
9・19リアルジャパンプロレス「ストロングスタイルプロレスVol.3」において、関根“シュレック”秀樹とタッグを結成しタカ・クノウ&ロッキー川村組と対戦する船木誠勝。今春50歳となるも一向に衰えを見せず、歴代最多3度のレジェンド選手権王者は再びタイトルマッチを狙っている。常にコンディションとモチベーションを高く保つ、船木ならではの方法とは? また前回対戦し今回レジェンド王者スーパータイガーに挑む藤田和之の印象、そして自身の今後についても語ってもらった。
▼タッグマッチ 30分1本勝負
船木誠勝(フリー)/関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)
vs
タカ・クノウ(フリー)/ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
――大会が目前に迫ってきましたが、コンディションはいかがでしょうか。
「大阪がちょっと暑くなったり寒くなったりを繰り返しているので、体調の管理が少し難しいです。夏の暑さは去年よりなかったんですけど、今は夏から秋に変わろうとしている時期で、なんか“夏が長いな”っていう感じがしています。
――さすがに夏ももう終盤ですが、船木選手流の夏バテ対策をぜひ教えてください。
「やっぱり寝ること、昼寝をたくさんすることです。少し暇があれば横になって寝るようにしていて、これは夏だけに限らずいつもやっています。自分ももう50なので、エネルギーの浪費をできるだけ無くすようにしていて、これをしているとコンディションも良好です」
――いつもグッドコンディションの船木選手ですが、そういった体調管理法があったのですね。今回は6月に続いてのリアルジャパン参戦となりますが、「初代タイガーの欠場中リアルジャパンは自分が守る」と船木選手が宣言をしてもう4年になろうとしています。
「そうですね、リアルジャパンには自分がフリーになってからずっと出ていますので、何か運命的なものを感じています。1年の試合もまずリアルジャパンのスケジュールをもらって、それをカレンダーに当てはめてそれから他の団体のオファーが来た時に入れていく感じです。もう毎年それをやっていて、だからリアルジャパンは自分にとって一番の主戦場です」
――現在フリーの船木選手ですが、ご自身にとって大切な団体であると。
「やっぱり佐山さんは自分が憧れて入った人ですし、何回か戦ったり組んだりしたこともありました。ただ、今はそれがすごく貴重だったなと懐かしい思い出になってしまったので、時が経つのは本当に早いなと思います」
――その貴重な、船木選手が実体験した初代タイガーマスクの印象を教えてください。
「戦った時はすごく殺気がありました。それで蹴りもすごく速くて、当時は体重が100㎏以上あったと思いますがそれでも速くて、“これが全盛期だったらどれだけ速かったんだろう?”って思ってしまいました。一緒に組んだこともありましたけど、試合前は「船木選手が7で僕は3しか出ないから」と言っていたんですけど、実際は半分以上佐山さんが出ていた記憶があります」
――欠場中の間は、そういった初代タイガーの教えや精神を直接知る自分が伝えていくという気持ちがあるのではないですか?
「自分があの初代のスタイルはできないですし、今のスタイルをずっとやってきたので、これからもそれをやっていくつもりです。佐山さんも自分のスタイルを気に入ってくれていたし、自分にはこれしかないしこれで生きてきたので、余計にこれは崩したくないなという気持ちはあります」
――フリーとなり参戦してからの4年、リアルジャパンでの戦いを振り返っていかがでしょうか。
「去年もマスクマンの大会があったりしましたが、やはり基本は戦い、ストロングスタイルに戻るのがリアルジャパンだと思います。だからそれだけは変えずにこれからも行きたいと思います」
――やはり土台になるのは「戦い」であると。
「やはり試合というのは「戦い」だと思うので、基本は戦い、その上で魅せるということが後からついてくると思っています。格闘技とプロレスが全く違うものだっていうのは自分も理解していますが、ただやっぱり「戦い」がないと自分はプロレスではないと思っています。“ちゃんと戦える人が試合をするのがプロレス”という教えですよね。自分は新日本プロレスに入門した時からそういう風に育てられました。自分の新日本プロレスの記憶は10代で止まっていますので、今もそれは変わっていないんです」
――そこで学んだことが現在の船木選手のスタイルに繋がっていますし、かえってそこで途切れたことがよかったのかもしれないですね。
「人と違う試合ができるという自信がありますし、それが今の自分の個性にもなっている気がします。だから自分はよかったと思っています」
――今年もはや9月となりますが、リアルジャパンだけでなくここまでの戦いを振り返っていかがですか?
「今年は結構初対決、初めて試合する選手が多い年だったなと思います。今回も川村選手は初めてで、自分がパンクラスにいた時に彼はいなかったんですけど、そういう意味でもまた新しい刺激だなと思っています。ただ直接の後輩ではないので、自分からすると1人の選手として見ています」
――では、そんな川村選手の選手としての印象をお願いします。
「実際に総合をやっていた時の彼も見たことがありますし、実力がある中でパフォーマンスをやっていると思うので、全く問題ないと思います。前回対戦した藤田選手、カシン選手も川村選手と一緒で接点はないけど新日本プロレスの後輩になる訳で、彼らもそうだったように川村選手と戦うことに関しても全く違和感はないです」
――川村選手のパートナー、タカ・クノウ選手についてはいかがでしょう。
「タカ選手もドラディションで1度戦っただけですね。その時はタカ選手が先にスタミナが切れてそれで自分が勝てたんですけど、グラウンドでの力が今までやった中で1番強いなと思いました。特別なグラウンドの力があるなと。だからそこに気をつけるのと、あと向こうは道着を着ていますので、その道着で締められないよう、逆にこっちがうまく利用したいっていう気持ちはあります。
――今回のタッグパートナーとなるシュレック選手についてもお願いします。
「関根選手は存在は知っていたんですけど、見るのも組むのも初めてなので、それはそれでどうなるのか。組むのが初めてという人も刺激がありますから、そういう意味ではこのタグマッチは異質な試合になる気がします。自分にとってはすごく刺激がある、ほんと今年のリアルジャパンは初物づくしが多いなと思っています」
――やはり船木選手ほどのベテランになってくると、そういった刺激があった方がよいのでしょうか。
「そうですね、自分ももう50なので、同じ人とずーっとというのではなく、やはり新しい刺激がほしいなっていう気持ちになってきました。以前武藤さんが、ちょうど50ぐらいの時にそういう話をしていたんです。刺激がモチベーションになるというか。自分も何となくその気持ちが分かってきました。新しい人、若い人と戦うと、こっちも頑張りたいだったりそういう気持ちになるんです」
――今大会のメインイベントでは前回対戦した藤田和之選手がレジェンド王者スーパータイガー選手に挑みます。実際に対戦した藤田選手の印象はいかがですか。
「やっぱり存在感があったし、伊達に猪木さん最後の弟子と言われていないなというのがありました。自分自身、彼は日本史上最強のレスラーだと思っています。総合格闘技での活躍と実績はおそらく1番なので、最強は藤田だと思っています。実際に対戦してみても動き、体の力1つをとっても、やっぱり特別な感じはします。だから外国人と総合格闘技をやっても勝ったりしてきたんだなって思います」
――そんな藤田選手とスーパータイガーのタイトルマッチはどのように予想しますか?
「スーパータイガー選手はやっぱりレスリングだとちょっと分が悪いと思うんです。だから打撃をどこまで入れることができるか。やはり藤田は1発、2発では止められないぐらいの強さがあります。なので、その辺は体力勝負になると思います。もう何発も何発も蹴りを入れて、藤田選手の体とスーパータイガーの打撃がどっちが強いかっていう戦いになると思います。そこには最終的に気力とかも入ってきますので、きっと我慢比べになると思います」
――船木選手ご自身の今後についてはどう見据えていますか?
「もちろんリアルジャパンにいる限り、リアルジャパンでやる限りは定期的にタイトルマッチへ絡んでいきたいという気持ちがあります。それに、これまでベルトも獲ってきましたし、自分も出られる資格はあると思っています。だから挑戦者がいないのであればいつでも自分は上がる覚悟がありますし、今回の試合で勝った人に挑戦したいなっていう気持ちはあります」
――タイトルの行方と今後の戦いが楽しみです。それでは最後にファンへのメッセージをお願いします。
「今回の試合は初対決というのもありますが、出てくる選手のバックボーンが全部違うので異質な試合になると思います。それが悪い異質ではなく、いい、面白い異質になるよう自分も頑張って試合をしたいと思います」
『“新間寿WWE殿堂入り記念大会”初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレス Vol.3』
日程:2019年9月19日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
▼タッグマッチ 30分1本勝負
日高郁人(ZERO1)/間下隼人
vs
ブラック・タイガー/ドリュー・パーカー(フリー)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
[ゴールデン・ロッカーズ]雷神矢口(浅草プロレス)/山本SAN(COMBO)
vs
崔領二(ランズエンド)/倉島信行(ドラディション)
▼UWEアジアパシフィック選手権試合 30分1本勝負
【王者】岩崎孝樹(ガン☆プロ)
vs
【挑戦者】将軍岡本(フリー)
※王者・岩崎孝樹は初防衛戦
▼特別試合 シングルマッチ 30分1本勝負
アレクサンダー大塚(AO/DC)
vs
竹田誠志(フリー)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
船木誠勝(フリー)/関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)
vs
タカ・クノウ(フリー)/ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
▼レジェンド選手権試合 60分1本勝負
【王者】スーパー・タイガー
vs
【挑戦者】藤田和之(はぐれIGFインターナショナル)