HEAT-UP 1.31王子大会 旗揚げ2周年 田村&兼平vs.アラケン&那須、ビリケンvs.アミーゴ
Happy Birthday HEAT-UP!〜2周年だよ!全員集合!〜
日時:2015年1月31日(土)
開場:18:00 開始:19:00
会場:東京・王子BASEMENT MON☆STAR
観衆:82人
▼第1試合 High Tension ド根性 シングルマッチ 15分1本勝負
○風戸大智(ユニオン)
8分23秒 ロンドンダンジョン
●近藤"ド根性"洋史
▼第2試合 王子版異種格闘技戦〜プロレスvs.空手〜シングルマッチ 15分1本勝負
○たけむら光一(王子空手軍)
8分23秒 顔面蹴り上げ→レフェリーストップ
●山本裕次郎
▼第3試合 王子初笑い〜笑う門に熱くなれ!〜タッグマッチ 30分1本勝負
マサ高梨(DDT)/○星誕期(DDT)
11分13秒 ブエノスアイレス午前零時→体固め
●渡辺宏志(夢名塾)/菊タロー(アキバプロレス)
▼第4試合 特別試合〜アミーゴ鈴木去年10周年記念やれなかったスペシャルマッチ〜シングルマッチ 60分1本勝負
○ビリーケン・キッド
15分45秒 ベルディゴ→エビ固め
●アミーゴ鈴木
▼第5試合 This is HEAT-UP!〜歩いてきた証〜タッグマッチ 60分1本勝負
新井健一郎(無宿/DRAGON GATE)/○那須晃太郎(無宿/U-FILE)
21分18秒 アックスボンバー→片エビ固め
田村和宏/●兼平大介
2年目の誕生日を迎えたHEAT-UP、兼平大介が初のメイン登場!
アミーゴ鈴木が去年やれなかった10周年記念試合!次は大阪だ!
オープニング
この日はインフォメーションが無く、開始直後から選手入場式に。
HEAT-UP旗揚げ2周年ということで、王子BASEMENT MON☆STAR代表取締役 I am TAKAHASHI氏より田村和宏に金一封が授与された。
挨拶を務めたのは近藤"ド根性"洋史。
「ド根性ーっ! 本日はHEAT-UP王子大会にご来場頂き、ありがとうございま『した』。
旗揚げ2周年ということで、そしてHEAT-UP王子2015年第一発目として、僕は思いっきり盛り上がって! 誰よりも熱く! 根性入れて! 盛り上がります!!」
第1試合
入場式の挨拶で近藤がハイテンションだった訳、『お手本』として尊敬している風戸との試合が組まれているからであった。
両者ともに入場時からハイテンション。リング内で向き合うとハイテンション。試合前の握手もハイテンション。傍から見ると暑苦しく思われてしまいそうだが、これが二人の『普段通り』。
近藤の左腕目掛けて風戸がミサイルキック。これが引き金となり左腕への集中攻撃を仕掛けた風戸。腕へのダメージが蓄積する近藤だが、得意のブロックバスター、ブレーンバスター、ミサイルキック等で反撃。
しかし勝負どころでゼロ戦キックを見舞った風戸が変形フェースクラッシャーからロンドンダンジョンで勝利。
試合後もハイテンション。もしかしたらこの二人がHEAT-UPの『熱き魂』を伝える者達なのかも知れない。
第2試合
熱き試合の後には戦慄のフィニッシュ。たけむらが山本の顔面を思い切り蹴り上げると完全にダウン。てっしー手島レフェリーが慌てて試合を止めた程であった。
12日の再デビュー戦から3週間弱、山本裕次郎は王子(キツネ)空手軍のたけむら光一と対戦。山本も鋭いキックを武器としている為、打撃戦になるかと思われた。
しかし打撃で優位に立ったのはたけむらの方。開始数分、閃光のような右上段廻し蹴りが山本の即頭部を襲う。カウント8で立ち上がった山本はたけむらの蹴り足を捌いてタックルから腕十字。
山本は敢えて打撃戦を避けたのか、投げ技とサブミッションを組み合わせてたけむらを攻めていく。かたやたけむらは打撃一本で山本を攻撃。
結果としては打撃でダメージを与え続けたたけむらの勝利。試合後は互いに深々と礼、門下生の子供たちをリングに上げて勝利を噛み締めた。
プロレスのリングに戻ってきて2戦目の山本、己のスタイルを築き上げ再びウィナーコールを受ける日はいつなのか。
第3試合
『笑う門には福来る』と言われるが、ここはHEAT-UPのマット。『笑う門には熱くなる』のだ。久しぶりの登場となる高梨、星誕期、そして菊タロー。開始直後にボディースラムを押しつぶされてあわや秒殺かと思われた菊タロー、つかみはOK。
その後も渡辺のスキンヘッドや高梨の耳掴み、菊タローの連携無視といったような展開で観客が笑うといつの間にか試合が熱くなる。実力者が揃ったこのタッグマッチならではと言えよう。
渡辺が高梨にバックドロップからコブラツイストを狙う。お互いに決めようとする中、コーナーで控えている星誕期に渡辺をトス。ボディーへのヘッドバットを星誕期が叩き込むと一気に流れはDDTコンビへ。
直後に出た星誕期のハイアングルチョークスラムこそ菊タローのカンチョー攻撃で未遂に終わらせたものの、連携を駆使して渡辺&菊タローを追い込み、星誕期が渡辺を仕留めるまでそう時間はかからなかった。
敗れた渡辺&菊タローはお互いの胸を突き合うが直後に深々と一礼。何事もなかったように観客に手を挙げて感謝の意を表する。館内の一部から聞こえた『ヨンドン』、想像を超えた深い絆で結ばれている渡辺と菊タローへの暖かい拍手が鳴り響いていた。
第4試合
膝の負傷の為、昨年果たせなかったアミーゴ鈴木のデビュー10周年記念試合がHEAT-UPのリングで行われた。コール時にはいつも以上に紙テープが舞い、試合前には渡辺宏志からアミーゴへチューリップの花束贈呈。お祝いムードに包まれていた。
そんなアミーゴだったが、ビリーのソバットをボディーに食らうと劣勢に。ボディー踏みつけからマフラーストレッチと確実にアミーゴのスタミナを奪いにかかるビリー。
アミーゴはミサイルキックからボディートスで反撃。首をねじるキャメルクラッチで絞り上げる。ビリーは不意打ちのラリアットからビリンコバスター、場外へのトペコンでお返し。アミーゴも意地でスリーアミーゴスを決める等、白熱した展開に館内のボルテージが上がる。
アミーゴの切り札であるタイガースープレックスを未遂に終わらせると左右のハイキックを連打し、コウモリ吊り落としからベルディゴで一気に勝負を決めたビリー。自身の10周年を勝利で飾る事は出来なかったアミーゴだが、館内からは祝福の拍手が鳴り響いた。
試合後ビリーはアミーゴを讃える。ハードだった試合内容に「キツかった、もういいです」と冗談を交えながらマイクアピールするビリー。
そして2月11日に開催されるHEAT-UP大阪大会をアピール。「足立区出身の自分が、今は関西に住んでいます! 人間何が起こるかわかりません! 是非皆様大阪大会にお越しください!!」
第5試合
デビュー3ヶ月にして、早くもメインイベントの舞台に上がった兼平大介。HEAT-UP2年間の証として対無宿のパートナーに抜擢された。前回の対戦と違い、田村がコール時にいつものようにガッツポーズを見せたのは期待の現れだったのかも知れない。
ところが心理作戦で一歩先に出ていたのはアラケン&那須。はやる田村をすかす那須、最初から無宿の術中にはまっていたのは田村和宏だったのであろう。
無宿が狙うのはやはりキャリアの浅い兼平。怯む事なく真正面からぶつかって行った兼平だったが、アラケン&那須のインサイドワークに翻弄されてしまう。
それならばと田村&兼平は連携攻撃で対抗。特に兼平のランニング・ニーから田村のランニング・ロー、兼平の腕十字と繋いだ場面ではあわやアラケンから金星か?と思わせた。
そんな流れを断ち切ったのはブラインドタッチとレフェリーのブラインドを突くという無宿のインサイドワーク。アラケンが田村をカットし、兼平と那須の一騎打ちにすると完全に無宿ペース。スリーパーからランニング・ロー、腕をしごいて憎憎しげな笑顔を浮かべる那須。
「アックスボンバー!」田村の眼前で斧爆弾を叩き込むと兼平にフォールを返す力は残っていなかった。
エンディング
アックスボンバーズ時代から受け継ぐ得意技で決められてしまった田村は那須に飛びかかる。セコンドも介入して乱闘を止めようとするが収まらない田村。
セコンド勢を蹴散らしたアラケン&那須が田村に照準を絞る。するとそこにビリーケン・キッドが入ってくる。思わぬ加勢の介入にすぐさま場外へエスケープする無宿。
「お前らが無宿か!」と大阪大会で対戦する無宿に対して強烈なアピールを行ったビリー。2月11日は田村とビリー、内田祥一のトリオがアラケン&那須&無宿の「赤虎」と相対する。無宿が去った後リング上でガッチリ握手を交わす田村とビリー。
2015年最初の王子大会、田村が試合中那須へのヘッドバットを放ち大きなたんこぶが出来てしまった兼平に無茶振りをして締めさせた。
【記事提供/HEAT-UP】