石垣島で行われた格闘技の国際大会1.31『武勇伝』で、“戦うサラリーマン”寺島力がサップ相手に大善戦
1月31日(土)沖縄・石垣市総合体育館メインアリーナにて格闘技の国際大会「武勇伝」が開催された。
第1回目となる今大会は「石垣島の新たな観光資源の創生と、日本と台湾の友好」をテーマに、本戦の全10試合中、8試合が国際戦で選手は日本との対抗戦を行う台湾以外にもロシア、アメリカ、ブラジルから強豪選手が来日。
今大会注目の日本vs.台湾4対4対抗戦では、計量失格で台湾側が不戦勝で1勝を得たものの、残る3試合は2つのKO勝ちを含む日本勢の圧勝に終わった。
セミファイナルでは、天田ヒロミ(デジタルスピリッツ) とMr.神風(神風塾)が対戦。両者は一昨年11月熊本で開催されたLEGEND4で対戦しており、その時は天田が僅差の判定で勝利いますが、再戦で神風はリベンジを狙う。
しかし、天田は1Rからパンチの連打からの右ローで主導権を握り、神風はカウンターの左フックを返す展開。後手に回ってしまう神風は挽回しようと3Rに右ローをこつこつ当て天田の動きを止める場面があったものの、フルマークの判定で天田が判定勝ちを収めた。
メインイベントのレスリング特別ルール 3分3Rではキリン「のどごし〈生〉」のテレビCM企画で長州力と対戦した寺島力が登場。石垣島初上陸の“野獣”ボブ・サップと対戦した。
長州力戦以来の大舞台に張り切る寺島はビーストボムを切り返してのドロップキック、西島洋介氏のボクシング特訓仕込みのボディへの連打、そしてセコンドに付く予定だったが、現在「悪性リンパ腫」にて闘病中の垣原賢人さんの得意技「稲妻レッグラリアート」をサップの胸板に叩き込み、大いに大観衆を沸かせた。
しかし寺島のこの頑張りも2Rの半ばまで。タックルを狙う寺島をラリアットで吹っ飛ばしたサップは満を持して寺島をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。体格差、パワーの差を活かした強烈な攻めに寺島が失神寸前となったところを特別レフェリーのアレクサンダー大塚が止め、ボブ・サップが勝利。
試合前には寺島を馬鹿にしていたサップだったが、予想以上の寺島の頑張りに「テラシマ、ガンバッタ!」と何度も声を掛け、寺島を起こしてのキリン「のどごし〈生〉」による乾杯と、サップ流の小粋なサプライズ演出が行われた。
武勇伝
日時:2015年1月31日(土)
開場:16:00 開始:17:00
会場:石垣市総合体育館メインアリーナ▼第1試合 K-1ルール 65kg以下級 3分3R
△曽根修平(武湧会)
ドロー 判定1-0 ※30-30、30-29、29-29
△石原昌史(チーム仲村)▼第2試合 K-1ルール ヘビー級 3分3R
○赤李(神風塾沖縄)
1R KO
●デリック・ソリート(アメリカ/ミリタリーアライアンス)▼第3試合 日本vs台湾4対4対抗戦 K-1ルール 67kg以下級 3分3R
○ダルビッシュ黒木(KING EXCEED)
2R KO
●リン・ジャーシン(台湾/協和拳館)▼第4試合 日本vs台湾4対4対抗戦 K-1ルール 72kg以下級 3分3R
○平山 迅(Team JIN)
1R KO
●リ・エイシン(台湾/協和拳館)▼第5試合 日本vs台湾4対4対抗戦 K-1ルール 65kg以下級 3分3R
○リュウイチ(神風塾沖縄)
判定3-0 ※30-27、30-28、30-28
●グオ・シーシェン(台湾/協和拳館)▼第6試合 日本vs台湾4対4対抗戦 K-1ルール 61kg以下級 2分3R
○ホー・ウェンチン(台湾/榕城武会館)
不戦勝 ※神風が契約体重を6kgオーバー
●神風萸暉美(神風塾熊本)▼第7試合 MMAルール 75kg以下級 5分1R
○コバリョフ・ゲンナディー(ロシア/TEAM GLADIATOR)
1R TKO ※レフェリーストップ
●渡辺直由(トライフォース柔術アカデミー)
※体重オーバーでコバリョフは減点スタート▼第8試合 武勇伝MMAライト級(72kg以下級)王座決定戦 5分2R延長有
○熊澤伸哉(闘心)
1R ヒールホールド
●イウリ・メシアス(ブラジル/闘英館サンパウロ)
※熊澤が初代王者となる▼セミファイナル(第9試合)K-1ルール ヘビー級 3分3R
○天田ヒロミ(デジタルスピリッツ)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-28
●Mr.神風(神風塾)▼メインイベント(第10試合)レスリング特別ルール 3分3R
○ボブ・サップ(アメリカ/Team BEAST)
2R TKO ※レフェリーストップ
●寺島力(戦うサラリーマン・某社勤務)
【記事提供/武勇伝実行委員会】