【試合詳細】10・27 NJKFマービーふれあいセンター大会 国崇vsユン・ドクジェ 美斬帝vsMARI ダウサヤーム・ウォーワンチャイvs庄司理玖斗 則武知宏vs山川敏弘 平尾一真v平田大輔

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『NJKF拳之会主催興行23rd ~NJKF2024 west 5th~』
日程:2024 年10月27日 (日)
開始:13:00
会場:岡山県・マービーふれあいセンター

<アマチュアキックボクシングNEXT☆LEVEL提供試合>
▼NEXT☆LEVEL 55kg契約 1分30秒3R+ex1
○村上剣心 (闘神塾)
2R TKO
●梶原一晃 (BOSS GYM)

▼NEXT☆LEVEL 62kg契約 1分30秒3R+ex1
○宮地龍我(OU-BU GYM)
2R TKO
●赤城卓 (FORCE GYM)

<プロ公式戦>
▼NJKFミネルヴァ 59kg契約 2分3R
○RIKI (VERSUS)
判定 3-0
●日立 (GRABS Kickboxing)

▼交流戦 60kg契約 3分3R
○崇斗 (HAKUBI GYM)
判定 2-0
●滉基 (一神會館)

▼NJKFミネルヴァ バンタム級 2分3R
○珠璃 (闘神塾) ミネルヴァ スーパーバンタム級5位
判定 3-0
●MEGUMI☆KICK SPARK (KICK‐SPARK)

▼NJKFミネルヴァ スーパーフライ級 2分3R
○上野hippo宣子 (ナックルズGYM) ミネルヴァスーパーフライ級2位
3R TKO
●三宅美優 (拳之会)

▼交流戦 スーパーバンタム級 3分3R
●大村絆人 (魂心舘)
判定 0-3
○丹孔志狼 (心将塾)

▼交流戦 72kg契約 3分3R
○本野有哉 (照道会)
2R TKO
●磯村真言 (グラップリングシュートボクサーズ)

▼交流戦 62kg契約 3分3R
○平尾一真 (Blaze)
3R  TKO
●平田大輔 (平田道場)

▼NKB・NJKF団体対抗戦 バンタム級 3分5R ※ヒジあり
○則武知宏 (テツジム) NKBフライ級1位
3R TKO
●山川敏弘 (京都野口ジム)

▼日泰国際戦 57kg契約 3分5R ※ヒジあり
○ダウサヤーム・ウォーワンチャイ (ウォーワンチャイプロモーション) 元ラジャダムナン スタジアム認定Sフライ級6位
1R TKO
●庄司理玖斗 (拳之会) NJKFスーパーバンタム級6位

▼NJKFミネルヴァ ライトフライ級王座決定戦 3分3R
●美斬帝 (テツジム) ミネルヴァライトフライ級1位
判定 0-3
○MARI (ナックルズGYM) ミネルヴァライトフライ級2位

▼日韓国際戦 58kg契約 3分5R ※ヒジあり
●国崇 (拳之会) WKAムエタイ世界フェザー級王者
4R TKO
○ユン・ドクジェ[Yoon Deokjae] (韓国/RAON/元KTK 57kg級王者、元MAX FC 55kg級王者)

日韓対抗戦で地元・岡山を背負って闘った国崇が惜敗!MARIがNJKFミネルヴァライトフライ級王座を戴冠し3階級初制覇の偉業達成!

オープニングファイト 第1試合


 現役中学生同士の対決は1R序盤は村上がパンチを出せば梶原はミドルで迎撃。互いに譲らぬ互角の攻防もいつしか村上が攻勢に。梶原の顔面にハイキックをヒットさせた村上がワンツーから組んで膝。梶原も膝を入れるが劣勢。距離を掌握した村上が右ストレートから飛び込んで膝。右ハイでダウンの梶原。食い下がるが村上の優勢明らか。組んで膝、コーナーに追い込みパンチラッシュをレフェリーが止めて試合終了。

オープニングファイト 第2試合


 往年のシネマファンには懐かしい『トップガン』のテーマ曲で入場の赤城は1979年生まれの45歳。対する宮地は2008年生まれの16歳。フレッシュな宮地が1R開始早々前蹴りを赤城の腹に叩き込む。赤城もひるまず意地見せしのぎ切る。
 2R、宮地がコーナーポストに追い込んだ赤城に右。赤城がダウンしレフェリーが試合を止めた。

第1試合


 今年2024年4月にプロデビューのRIKIは2戦2敗の戦績でいまだ勝ち星がない。一方の日立は2023年デビューで2戦1勝1敗。前日計量オーバーで減点-2からのスタートとなった。
 1R、前進し圧を掛けるRIKIが日立にミドルをヒット。さらにロー、インローと的確に攻めていく。日立も反撃。ロー、右ストレートはいずれも交わされるが、RIKIのガードの隙をついての右フックを当てたあと膝を畳みかける。RIKIは右ロー、左インローとコツコツ当てていく。じわりじわりと圧を掛けてくる日立の腹にミドルをヒットも、その後は距離を詰め切れずジリジリとした攻防が続く。
 2R、日立がRIKIのガードの隙をついた右フック、左ストレートとヒットさせ、いま一歩前に出れず空振りが続くRIKIが劣勢に追い込まれる。
 3R、日立の猛攻に怯み退行しかけたRIKIにセコンドから「お前はそれがダメなんじゃ!」と愛ある激が飛び、一転RIKIが弱気を封印。退かない進撃で最後まで日立に圧を掛け最後まで激しく殴り合う。判定3-0でプロ初勝利が確定したRIKIの眼に涙が光った。

第2試合


 1R、滉基がロープを背負わされるシーンが目立ち始める。滉基も離れ際に膝を入れるなど反撃も勢い崇斗に圧されがち。
 2R、両雄組んで激しくもみ合う。ジャッジがふたりを引き離すと滉基が猛攻。滉基が崇斗をコーナーに押し込むが体勢を入れ替えた崇斗が逆にパンチを打ち下ろす。崇斗のローキックで滉基の右足が流れる。滉基も崇斗に一矢報いんとローからがむしゃらに前進してパンチを打ち込むが当たらず。
 3R 、崇斗が滉基にロープ背負わせボディに膝、左フック。バックハンドブローと畳みかける。打たれても前に出続ける滉基なれど果敢に前に出ての右ストレートはいま一歩届かず。崇斗の判定勝ち。

第3試合


 1R、MEGUMIが右の拳を振り上げたタイミングでその顎先へ右ストレートをヒットさせる珠璃。MEGUMIのガードを突き破って左、更に左ストレートと立て続けにヒット。ロープを背負わされたMEGUMIが組んで膝も空を切る。右アッパー、左フックはMEGUMIがガード。互いに組み打ち膝が交差する。
 2R、MEGIMIの右ストレート、右ミドルが珠璃に刺さる。打ち合いから珠璃がインロー。MEGUMIも打ち込んでいくが珠璃のガードを崩せず。前に出てきたMEGUMIのボディに珠璃が膝。
 3R、あとがないMEGUMIの猛攻。激しく打ち合って終了。的確に当てていた珠璃に軍配。

第4試合


 1R、両者共に地元岡山県出身。開始から互いに退かず華やかに打ち合い地元ファンを喜ばせる。
 2R、上野が美優に気迫の圧を掛けていく。上野が左インローから右フック。美優の左フック、右ストレートを顔面で受けつつもひるまず重い拳を振りながら前進を続ける。左ストレート、右ストレートと気迫のパンチを美優に叩き込む。美優も左フックを返すも上野の鬼神の前進にじわじわと後退。
 3R、観客が感動の歓声をあげるなか両者が意地をぶつけ合い渾身の殴り合いを展開。気迫に勝った上野の判定勝ちも美優の大健闘も称賛に値する。

第5試合


 1R、空手がバックボーンの大村は岡山県出身。今年2024年4月拳之会興行でプロデビュー。断幕を掲げて駆けつけた地元の大応援団に無守られながらのプロ公式戦2戦目。一方の丹は大阪府出身で同年6月にプロデビューしデビュー戦は苦杯を舐めておりなんとしても勝ちたい2戦目。
 前に出てきた丹の動きを冷静に見て交わす上野だが長い手足を活かした戦法に距離を詰め切れない。前に出ると組んで動きを封じる丹に苦戦。
 2R、あくまでも正攻法で前に出ていく上野を首相撲で倒しにかかる丹。
 3R、上野がバックハンドブロー。組んだ丹が上野に肘。前に出てきた上野の腹に丹が膝を突き刺す。丹が判定で勝ってプロデビュー2戦目で初勝利を飾った。

第6試合


 デビューから負けなし2連勝中の本野対戦績で勝る真言の一戦。試合が動いたのは2R。本野が真言をニュートラルコーナーに追い込んで膝を入れる。更に青コーナーに押し込んで顎先に左肘。ふらつく真言を見たレフェリーが試合を止めた。

第7試合


 1R、戦績5勝4敗1分(うち1KO)の平尾は勢いに乗っている選手。対する平田もデビュー戦から2連勝中。アグレッシヴファイター同士らしくグイグイ距離を詰めて仕掛けにいく。ロープ際の攻防を膝で切り抜けた平尾が平田の脇腹へミドルキックをヒット。平尾に食い下がるように崩れ落ちる平田をさ赤コーナーへ追い込んで腹に膝を打ち込む平尾。
 2R、平尾が平田にロープを背負わせ膝。平田ダウン。勢い止まらぬ平尾がパンチラッシュで平田再度ダウン。ボディへの一撃でもんどりうって倒れこむ平田。それでも立ち上がり食い下がる。平尾にインローから驚異のスタミナで挑みかかるが待ち受ける平尾の膝でマットに沈んだ。

第8試合


 1R、サウスポーの則武とオーソドックスの山川。ベテラン同士の対決。距離を取り合う探り合いのなか山川のインローがヒット。その後は双方距離を詰め切れずジリジリとした攻防が続く。
 2R、山川が前蹴りからボディを狙うが前に出た山川を待ち受けた則武の左が山川の顔面目掛けて炸裂。則武はさらに山川が前進するタイミングで右ストレートをテンプルにヒットさせる。
 3R、山川が追い込まれロープを背負わされる。則武が山川をコーナーに押し込みパンチ連打でダウン。立った山川を則武が再びコーナーに押し込みワンツーからの膝。則武の猛攻に圧され動けない山川。レフェリーが試合を止めた。

第9試合


 ダウサヤームの切っ先鋭い肘の一撃で庄司が大流血。ドクターストップで試合終了。ムエタイファイターの肘は凶器。頭部を切り裂く。一瞬で勝負が決まった。

第10試合


 会場の隣町である矢掛町出身のMARIは、ミネルヴァピン級王者、ミネルヴァアトム級王者に君臨も、右の拳を負傷して長期欠場。復帰戦となった今回のタイトルマッチは美斬帝を破ると初3階級制覇達成となることもあり、女子キックボクシング界の注目を集めていた。
 一方の美斬帝は元関西ライト級チャンプ。ガルーダ・テツが立ち上げたテツジムに所属。2015年7月プロデビュー32戦14勝13敗5分でNJKFミネルヴァライトフライ級ランキング1位のツワモノで、MARI同様アグレッシヴファイターで知られている。今回4度目のタイトル挑戦。
 1R、開始早々から距離を詰めて殴り合うふたりに観客が熱狂する。両者譲らず組んでは膝。相対すれば拳を振るが双方ガードも硬くかするばかりで当たらず。MARIが美斬帝のわずかな隙をついて右をヒットさせると美斬帝はMARIにローキックを見舞う。すぐさまMARIもインローを返す。美斬帝のワンツーを受けきったMARIがロープを背負わせボディに膝。更に左ストレート。美斬帝の左を拳でガードしたMARIが圧を掛けるが美斬帝も退かず。MARIの左ハイを肘でがっちりと受け止める美斬帝。双方のガードが硬く互いに手数を増やせずじまい。
 2R、距離を計りつつじりじり詰めていくふたり。MARIが左インロー。前進する美斬帝だがもう一歩踏み込めず。打ち合いから美斬帝がローキック。MARIが組んで美斬帝にロープを背負わせる。MARIが踏み込んでボディ。激しく打ち合う。MARIのミドルを美斬帝が拳でガード。拳の応酬も両者共良く見てかわす。的確に当てているのはMARI.
 3R、ジャッジの途中経過が劣勢と発表されあとがない美斬帝が猛攻もひるまず迎撃のMARI。激しい打ち合いに観客が熱狂。
 壮絶な激闘を判定3-0で制して、MARIがNJKFミネルヴァ3階級初制覇の偉業を達成した。

 「おめでとう」の大声援のなかマイクを取ったMARIは「今回怪我をして欠場からの復帰のタイトルマッチをみんなの応援のおかげで奪ることがことができました。今回3階級制覇出来ましたが同じベルトですが違う重みを感じます。絶対に負けない勝つという思いでした。これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」と一語に力のこもったマイクで地元ファンへ感謝の言葉を花束に完全復帰をアピールした。
 

第11試合


 1R、本拠地岡山で地元ファンの大声援を浴びながらもいつも通り滑り出しは相手の出方を伺う静かなる構えの国崇の懐に躊躇なく飛び込んでいき出会い頭に右ストレートをクリーンヒットさせいきなりダウンを奪ったユン・ドクジェ。更にローキックで距離を計りつつ前進してきた国崇のガードの隙をついて左を炸裂させ立て続けにダウンを奪うユン。ハイキックで圧を掛け国崇をロープ際へ追い込みボディに連打。ふらつきながらもなんとか凌いだ国崇。あり得ない国崇の姿に観客席からは悲鳴まじりの声援が飛び交いセコンドも必死の激を飛ばし続ける。2Rも完全アウェーの空気をものともせずにペースを掌握し攻め続けるユン。対する国崇は反撃の機会なく手数も出せずじまい。組んでも肘を炸裂することなく。ロープ際に追い込まれつつしのぎ切っての4R、ボディを打とうと踏み込んできた国崇の顎に左をヒットさせ3度目のダウンを奪う。立ち上がった国崇の右ストレートは逸れて当たらず。ガードを突き破るユンの右ストレートで国崇がマットに倒れこむとレフェリーが試合を止めた。
 韓国から来た超新星は拳も心臓も鋼で出来ているかのように強靭だった。
 ふらつきながら自力で立ってリングから静かに降りた国崇の背中に地元ファンは拍手と声援を送り続けた。

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