【試合詳細】8・28 我闘雲舞新木場大会 さくらえみ&水森由菜&駿河メイvs帯広さやか&紺乃美鶴&沙也加 駿河メイvs桐原季子 さくらえみvsリンリン
『gtmv・1 〜ガトム果汁100%〜』
日程:2019年8月28日(水)
開始:19:30
会場:新木場1stRING
観衆:214人(満員)
▼『リンリンデビュー戦』シングルマッチ 10分1本勝負
○さくらえみ
8分42秒 腕ひしぎ十字固め
●リンリン
▼『咲百合デビュー戦』シングルマッチ 10分1本勝負
○紺乃美鶴
6分31秒 裸絞め
●咲百合
▼『桐原季子デビュー戦』シングルマッチ 10分1本勝負
○駿河メイ
8分31秒 横入り式エビ固め
●桐原季子
▼『ルルペンシルデビュー戦』シングルマッチ 10分1本勝負
○水森由菜
8分45秒 ボディプレス→片エビ固め
●ルルペンシル
▼『小石川チエデビュー戦』シングルマッチ 10分1本勝負
○帯広さやか
4分53秒 バース
●小石川チエ
▼『沙也加デビュー戦』6人タッグマッチ 20分1本勝負
○さくらえみ/水森由菜/駿河メイ
17分46秒 ファンタスティックフリップ→片エビ固め
帯広さやか/紺乃美鶴/●沙也加
我闘雲舞新体制の初戦は所属選手のみの純血大会!6人がデビューし美鶴が「リーダーになる」と宣言!さくらが「今日私たちが残したものは“作品”」と手応えを語る!
オープニング
新体制としてスタートする我闘雲舞の初回大会は我闘雲舞純血の選手のみで行われることとなった。
恒例のオープニングライブからメイがマイクを取る。
メイ「本日はご来場誠にありがとうございま~す!今日はこの4人でのオープニングの歌から始めさせていただきました。さて、なぜさくらさんはいらっしゃらないのでしょうか?第1試合だからですか?いえ、違います!なんとさくらさん、この衣装のファスナーが壊れました!(笑)『メイちゃん、上げて』って言われて頑張ってあげてたら『上がった~!ブチーッ!』ってファスナーが大惨事なことになりまして、急遽この4人で……(笑)
美鶴「しかもライブ開始3分前(笑)」
メイ「そして今日、なんと全試合デビュー戦となります。デビューする新人が6人いるすごい大会になっております。そしてそういうことは、6人デビューするということはどういうことか、お分かりますか?お分かりませんか?デビューするということは、私が先輩になるということ!(笑)私は今まで『メイちゃん、メイちゃん』と言われてきましたが、私は先輩です!メイ先輩です!(笑)みなさんメイちゃんメイちゃん言ってて、ちょっと『先輩』って言ってみたくないですか?言ってみたいですよね?自分がメイって言ったら『センパーイ!』って言ってください。これは声出しも兼ねていますので、みなさん全力で私のことを先輩って言ってください(笑)」
(メイの『メイ~?』コールに対して『センパ~イ!』のレスポンス×6)
メイ「きもちぃ~ですねぇ~!!(笑)みんなの先輩になった気持ち!(笑)じゃあ一応最後に『メイちゃん』って言いたい人もいると思うので、『せ~の!』って言ったら『メイちゃ~ん!』って言ってください。ちゃんちゃんでお願いします。行きますよ!せ~の!」
観衆「メイちゃ~~ん!」
水森「せんぱ~い(笑)」
メイ「ちゃんと言ってって言ったのに!(笑)そういうことで、自分が先輩になって、デビュー戦を初めて務める、初めて務める、初めて務める、初めて務める……(自分と他3人をそれぞれ指差して)さくらさん以外なんと全員デビュー戦の相手をするのが初めてなんです。デビュー戦先輩試合、先輩のデビュー戦なんです今日が。先輩としてのデビュー戦なので」
帯広「デビュー戦のデビュー戦」
メイ「デビュー戦のデビュー戦なんです!そんな今日みんなさくらさん以外全員デビュー戦!そんな元気はデビュー戦を見せたいので、今日はリャオサイリャオクァーは言いません。『ガトム果汁100%』の『100%』を皆さんに言っていただきたいです。一回練習しますね。『ガトム果汁~?』(観衆『100%!』)これを全力でリャオサイの代わりに言ってもらいます!行きます!準備はいいか~!『ガトム果汁~?』(観衆『100%!』)」
第1試合
我闘雲舞では主にレフリーを務めるTAMURAが主催するHEAT-UP道場の出身であり、今年1月にはBeginningで本間多恵を相手にエキシビジョン戦を行ったリンリンが我闘雲舞で本デビュー。レフリーはTAMURAが務める。
リンリンは握手を求めるがさくらはこれをはたいて拒否。ロックアップからさくらがコーナーに押し込んでいき串刺しチョップを狙うが、リンリンは前転してかわして起き上がると自ら右手を高々と上げて手4つを要求。これもさくらは上から潰していくが、なんとか押し返したリンリンは足関節を取ろうとするがさくらがこらえて逆エビ固め。リンリンはロープにたどり着き、さくらがロープに振ろうとするのをロープに捕まって必死に堪える。
するとさくらは歌を軽快に口ずさみながらリンリンの腹を踏みつけて歩いていき観衆からはブーイング。さくらがボディスラムを狙うとリンリンは振り払ってエルボーを連打。吹き飛ばされても前転して立ち上がり余裕を見せると、さくらも真似をしてたどたどしい全店から起き上がってみせるが、そこでリンリンが足を刈って引き倒しインディアンズデスロックから鎌固め。これをさくらがブレイクするとロープに飛んでクロスボディ。さくらがこれをキャッチするものの、リンリンはさくらの腕を取って脇固め。これをブレイクされるとドロップキック2連発からコーナーに上がりダイビングクロスボディ。リンリンは「上げるぞ!」とボディスラムを宣言も、さくらはこれを振り払ってフェイスクラッシャーからコーナーに振ってさくらえみ75kg。続けてダブルアーム式バックブリーカーを狙うが、リンリンが絡みついておぶさりスリーパーから脇固め、腕固めに移行してギブアップを迫るがさくらはロープへ。追撃を狙って走るリンリンだったが、さくらがカウンターのダブルチョップで叩き伏せ、ダブルアーム式バックブリーカーから腕十字。これでリンリンはタップアウト。
試合後、両者はしっかりと握手を交わした。
第2試合
美鶴と咲百合はロックアップでの押し込み合いで闘志をぶつけ合い、咲百合が美鶴のエルボーをひょいひょいとかわしながらエルボーを叩き込んでいく。これに苛立った美鶴が髪を掴んでヘアホイップを狙うが、咲百合は髪を使って美鶴の腕を絡め取り、そのままグラウンドに引き倒してボディシザース。美鶴が後ろに倒れて押しつぶそうとするとスリーパーホールドで絡みつき、美鶴が立ち上がるとスクールボーイや各種エビ固めの連続で美鶴に休む暇を与えない。そしてコーナーを背に立つ美鶴に串刺しジャンピングブートを叩き込み、さらにコーナーへ振ろうとするが美鶴が振り返してバッククラッカー。さらにバックを取っていくが、バックを取り返した咲百合が逆打ち。続けてロープに振ろうとするが美鶴はスリーパーで絡みつき、持ち上げてスイングスリーパー。さらにコーナーへ追い詰めてセカイバレーを叩き込み、グラウンドで裸絞。これでタップを奪った。
第3試合
メイと季子はクリーンに握手を交わしてゴングが鳴るも、ゴングと同時にメイが突っ込んでいってドロップキック。そしてメイジャンプを見せ“先輩”として余裕をアピール。
続けてメイはおてんばダッシュから弓矢固め、そしてダイヤル固めからのアイドルポーズでフォールも季子がキックアウト。
季子は闘志を剥き出しにエルボーを放っていくが、これをかわしたメイがスリーパー。季子が立ち上がるとコブラツイストを狙っていくが、季子もコブラツイストを狙ってポジションの奪い合い。季子はメイのコブラツイストを力技で持ち上げて解除しワンハンドボディスラムで叩きつけてから脇固めで絞り上げ、メイをギブアップ寸前まで追い込むもメイがなんとかブレイク。
季子は追撃を狙って突っ込んでいくが、メイはカサドーラ、キックアウトした季子を捕まえてコーナーへ突撃。そしてボディスラムからフルネルソンと攻め立てていくが、季子はこれを振り払ってエルボーを連打し払腰。メイも真似して払腰を狙うが季子はこれを耐えて足関節を獲りながらグラウンドに転がし、メイの回避運動に合わせてコブラツイストで絡みつく。さらに払腰からエビ固めも、メイが反転させて逆にエビ固め。季子がこれをキックアウトするとメイがドロップキックを叩き込み卍固め。季子が腕力でメイの足を外すと、メイはその勢いに合わせて横入り式エビ固め。これで3カウントを奪った。
第4試合
水森はルルの握手をはたいて拒否しゴングが鳴ると「ゆなもん!ゆなもん!」とコールを煽りながらのしのしと行進。ルルもコールを煽りながら行進の真似をして対抗。
ロックアップで組み合うもルルはすぐに吹き飛ばされてしまい、腕を取りに行っても水森にすぐ返されてしまう。水森はジャイアントスイングからコーナーに叩きつけ「うりゃオイ!うりゃオイ!」のバックエルボーを放つが、ルルはこれをしゃがんで回避。ムキになる水森は何度もやり直すがそのたびにかわされてしまい、苛立った水森は串刺しのボディスプラッシュを狙うが、ルルはコーナーに登ってこれを回避し回転エビ固め。
ルルは首投げを狙っていくが、水森が持ち上げて「トロピカル☆ヤッホー!」のショルダースルーを狙っていくが、ルルは空中を平泳ぎで進んでいきトップロープを掴んでブレイク。
水森はエルボー、ボディプレスを放っていくが、ルルはゴロゴロとマットを転がってこれを回避していき、水森の捨て身の低空ボディプレスを被弾するとそそくさと観客席に逃げ込んでいき、敢えて細い道を通って後ろを追いかけてくる水森を詰まらせるなどの頭脳プレイを見せる。
水森がルルを捕まえてリング内に転がして戻すと、ルルは再びゴロゴロと転がりながら水森を追跡。水森は飛び越えてこれを回避していくが、ルルのローリングを回避しきれず転んでしまう。しかしルルも目を回しており追撃が遅れたものの、水森の体の上で何度も前転してダメージを与え、カエル飛びのような低空ボディプレスを放つも水森はこれを回避しボディプレス。これをルルは剣山で迎撃するがルルのヒザにも甚大なダメージが入る。
ルルはうつ伏せに倒れた水森をひっくり返そうとするが、腕の力では無理だと悟り不思議な体勢で両足を使ってひっくり返してカエル飛びボディプレス。さらにコーナーへ上がっていくが、思ったよりも高さがあったためか飛んでいくのをためらいゆっくり降りてくると水森が捕まえてボディスラムを狙う。これを首固めで切り返したルルは不思議な体勢からバックスライドを狙うが、これを耐えきった水森が「トロピカル☆ヤッホー!」のショルダースルーからのボディプレスを決めて勝利。
第5試合
チエは入場するとハイテンションで跳ね回り、帯広も駆け回って自らに投げられた紙テープを足で巻き取って身動きが取れなくなり転ぶというハイテンションぶりを見せつける。
両者は「ぅおお願いしまぁ~す!!」と大声で叫びながら握手を交わし、ゴングが鳴るとロックアップでリングの四方へ押し込み合い。これを制した帯広がコーナーにチエを押し付けて顔面を踏みつけサーフボードストレッチ。さらに胴絞で痛めつけていくが、これをブレイクしたチエは帯広の突撃をかわしてスクールボーイ。これをキックアウトされると空手のようなファイティングポーズからチョップを叩き込みドロップキック。もう一発を狙っていくが、帯広が「もう一発!」と叫んでドロップキックを叩き込み、そのままチエの股をくぐってバースで3カウント。
試合後、両者はリング上でガッチリと握手を交わした。
第6試合
沙也加らが握手を求めるが、さくららがスカして試合開始。
沙也加とメイのマッチアップでゴングが鳴り、スピーディな丸め込み合戦からクリーンブレイクし両者タッチ。
水森と美鶴のマッチアップとなり両者アームドラッグの応酬からクリーンブレイクし両者タッチ。
帯広とさくらのマッチアップとなり帯広がリング上を縦横無尽に駆け回る十字ロープワークからスタルヒンチョップ。さくらがモンゴリアンチョップで反撃すると水森とメイが入ってきて3人同時のメイジャンプ。これで帯広が怯むとメイとさくらがカニバサミで倒し水森がボディプレス、メイが帯広を飛び越えてから低空ドロップキックを放つ連携攻撃を見せ、さくらが前転、水森が側転で帯広を飛び越え3人で決めポーズ。帯広はさくらの足を取って押し込んでいき沙也加にタッチ。
沙也加はさくらへ首投げの連発からボディシザースも、さくらは体勢を反転させて弓矢固めの形から持ち上げる変形カンパーナ。続けてスリーパーに入るが腕を取って抜け出した沙也加がコーナーへ連れ帰って帯広にタッチ。
帯広はドロップキック4連発から沙也加にタッチ。
沙也加はボディスラムを狙うが、さくらが耐えてカナディアンバックブリーカーから横に放り捨てメイにタッチ。
メイと沙也加は首投げの応酬を展開し、メイがヘッドシザースホイップでこれを制してさくらにタッチ。
さくらは沙也加の背中をひっかいてからロメロ・スペシャルを狙っていくが、これは美鶴が入ってきてトラースキックでカット。続けてメイが沙也加にロメロ・スペシャルを狙うがこれは帯広が入ってきてドロップキックでカット。続けて水森がロメロ・スペシャルを狙っていくが沙也加はロープに這ってブレイク。さくらはメイにタッチ。
メイは沙也加にフロントネックロックも、沙也加が振り払ってボディスラムで叩きつけ帯広にタッチ。
帯広はメイの背中にローリングサンダーからボディプレス。さらに掌底連打からダブルチョップのコンビネーションも、メイがメイジャンプで怯ませてコーナーへ突撃。これを直前で抜け出した帯広だったがメイはそのままの勢いでコーナーへ駆け上りミサイルキック。続けてカニバサミからフォールに行き、これをキックアウトされると水森にタッチ。
水森は帯広にショルダータックルから「トロピカル☆ヤッホー!」のショルダースルーを狙っていくが、これを抜け出した帯広が地獄突きを連続ではなっていく。これをすべて紙一重で回避し、両手での地獄突きをキャッチ。そのままグルグルと回して「トロピカル☆ヤッホー!」とジャンプするが、帯広がジャンプの勢いを使ってダブルチョップ。さらに組み付いていくが水森が「トロピカル☆ヤッホー!」のショルダースルー。帯広はフォールに来る水森にしたから組付き回転エビ固め、さらに低空ブレーンバスターホールドも2。美鶴にタッチ。
美鶴は水森のショルダータックルやスピンキックをかわしてトラースキック、オニ殺しも水森がバックスライドの形で美鶴を拘束。そこへメイがドロップキックで飛んできてカット。美鶴はメイをバックドロップで排除しようとするが、メイが腰投げで切り返し、水森がすかさずボディプレスで追撃。さらに水森が倒立からのセントーンを狙うが美鶴が回避し踵落とし。さらに水森の突撃をかわしてセカイバレーを叩き込むが、水森も重爆ドロップキックで反撃。水森はさくらにタッチ。
さくらは美鶴に逆水平を叩き込んでロープに振るが、ロープ際で沙也加がブラインドタッチ。
沙也加は飛び出していってドロップキックを放つが、耐えたさくらがダブルアーム式バックブリーカーを狙う。ここに帯広と美鶴がさくらを押さえて沙也加のアシストにかかり、メイが救出に来るも一人では状況を打破できず、水森が敵味方全員まとめてタックルで吹き飛ばす。
さくらと沙也加は正面からエルボーを打ち合っていき、さくらが不意を突いてのコンプリートショットからクロスフェイス。これは美鶴がカットすると全員入ってきてさくららが3人でそれぞれの相手をヘッドロックで捕らえ、3人同時の突撃でぶつけようとしていく。しかし美鶴らはこれを抜け出し、美鶴と沙也加がぶち上げで水森とさくらを跳ね飛ばし、二人を正面衝突させたところへ帯広が二人へ同時に地獄突き。ここへメイがロープに飛んでクロスボディで3人まとめて蹴散らそうとするも3人はメイをキャッチ。ここで水森が突っ込んできてメイごと4人を吹き飛ばし、さくらが沙也加へダブルアーム式バックブリーカーからリバーススプラッシュを発射。しかしリングの外から美鶴と帯広が沙也加を引っ張って回避させさくらが自爆すると、帯広が地獄突き、よろけたさくらを美鶴がエビ固め、沙也加が横入り式エビ固めからドロップキック、さらに帯広とともにダブルのドロップキック、続けてコーナー上からダイビングクロスボディ、帯広のミサイルキック、沙也加のドロップキック、さらに河津掛け式で丸め込んでいくが、水森がカットしコーナーへ串刺しトロピカル☆ヤッホー!、メイが水森を踏み台に串刺しドロップキックを放ち、さくらがリバーススプラッシュ。そしてメイがさくらをファンタスティックフリップで沙也加の上に落とし、これで3カウント。
エンディング
TAMURAの前説から恒例のエンディングライブが行われ、さくらがマイクを取る。
さくら「本日、ガトム所属選手だけの大会、皆さん楽しんでいただけましたか~?次回、新木場大会、9月10日になります。9月10日はなんと、今日デビューした6人全員試合に出れますか?大丈夫?ということで、デビュー戦の6人を一つの試合にまとめて、美鶴、帯広軍に分けた8人タッグマッチで勝負しま~す!もしかしたら今日試合を見てくれた人や、今日試合を見てくれなかった人が『あんなのプロレスじゃない』とか『プロレスラーってそうじゃないだろ』とか、色々言うことがあるかもしれません。私達は普段、リングもない、マットで、60人のところでやってる団体です。ホントにそれこそ風が吹けば飛ぶような団体です。風が吹けば飛んでしまうようなそんな小さな団体は……風が吹けば桶屋が儲かると言うかじゃないですか。私達は桶屋だったのです!(笑)我闘雲舞のこともしなにか言われたら、『あそこは桶屋だからね』ってみなさん、凪のように聞き流してこれからの楽しんでってくださ~い!」
美鶴「ちょっと待ったぁ~!ちょっと待った!いいわけないだろ!美鶴の話を聞いてください!私しばらく前から『エースになりたい』と言い続けてきました。ただ、ここに来て最近ちょっと違うかなと思い始めています。新人がこんなに入り、美鶴が『エースになりたい』と言っていた当時はとても大変な時期で、『私がエースだ!』と言わなければ我闘雲舞は気持ちが沈んでしまうのではないかと思って、無理やり言っていた。ときには苦しい時もありました。ただ、新人たちがこんなに入ってくれてその心配はもうなくなりました。この11人で我闘雲舞これからやっていくと決めたときに、私はなりたいものが見つかった気がします。私がなるべきは、エースじゃない。リーダーだ!私はリーダーになる!!この2ヶ月間、新人を指導するにあたってとても大変なことがたくさんありました。出来なかったことが出来るようになり、逆にできていたことが急にできなくなったり私自身もわからなくなることがとてもたくさんありました。ただ、今日、みんなの試合を見て、みんなの瞳を見て、みんなの顔を見て、今日、デビュー戦を組んで、デビュー戦に挑戦してよかったなと思っています!お前ら、まだまだやれんのか?!声を出せ!やれんのか?!」
全員「オリャーッ!」
美鶴「おっしゃあ!美鶴がリーダーの間はハンパなことは絶対に許しません!ハンパ遅刻、そしてハンパな連絡不足(さくらに向かって)、そしてお前らハンパな返事!(新人たちへ)全部全部許しません!美鶴がリーダーの間は絶対そんなこと許しません!プロレスラーは!清く!正しく!美しくだ!今日、6人のデビュー見ていただいたと思います。初めての人も多くいたと聞きました。初めての人、2回目はもっと楽しんで。そして長く見てくれた人、あなた達は歴史の目撃者だ!心から言えます!みんな美鶴に付いてこいッ!我闘雲舞についてこ~い!さあ、さあ!次回大会は9月10日!皆さん是非お越しください。それでは最後は、一番最初にやった我闘雲舞の新たな掛け声、ガトム果汁、100%!で行きたいと思います。みんなやれんのか?!行きますよ!ガトム果汁、100%~ッ!」
<大会総括>
さくらえみ
「7月2日の新宿大会終わったときにはまったくノープランだったんですね。そのとき我闘雲舞はどうするか、自分自身の中でもわからなかったときにみんなに聞きました。これから5人で集中して自分たちを磨いていくか、それとも誰でもいいからとにかく人数を増やすか、と聞いたときに『誰でもいいから人数を増やしましょう』ということになって、その“誰でも”に選ばれたのが新宿でリングに上った4人。それから4人のエキシビジョンを見て新たに入ってきた2人がいて、今日6人のデビュー戦となりました。正直、『ホントに大会1時間持つのかな』とか『この人達をデビューさせていいのかな』とか、別にナニか問題提起がしたかったわけじゃないんです。私達はただ生き延びたかった。その理由で新人をデビューさせたんですけども、正直世間にはナニも響かないような気がします。いや、違うな。プロレス界には何も響かないような気がします。世界から見たら日本の女子プロレスは有名なんですけど我闘雲舞なんて無いにも等しいし、ホントにリングもないような団体で、これからも大きくなるっていう算段もないのでうまくいくかもわからないんですけど、さっきも言った風が吹けば桶屋が儲かるじゃないですけど、違うところに響くかもしれない。私達は桶屋でありたい。私はこの業界に存在していたいと思っております。女の子の魅力が今まで若さとか、かわいさだけだった、そしてプロレスラーなんでプロレスの強さとか、そういったものを求めてやってきたんですが、そうやって初めて社会に訴える形になりますが、今WWEでも女性がメインになったように、マレーシアでも女性がチャンピオンになったように、社会的に女性の進出、男女の差がなくなる中で今回女子プロレスに私はこだわっているんですが、私は30歳になっても40歳になっても挑戦できるよと。弱くても強さを目指せるよ、目指してもいいんだよっていうことを今日の大会で訴えられたかなと思いました。私達が今までやってきたのはきっと“興行”だったと思います。試合をやってお客さんに来てもらってプロレスを見ていただいてお金をいただいて、それを生業にしてそこからまた練習をしてってことだったんですけど、今日わたしたちが残したものは“作品”だった気がします。ガトム果汁100%っていうのは今日しか出来ないし、もう二度とデビュー戦だけの大会はやらないと思います。もうい10歳くらい年をとってしまいました(笑)この2ヶ月間で(笑)だけどホントにやってよかったし、今日デビュー戦を終えた選手たちはホントに『ガトムに入ってよかった』と思ってくれたんじゃないかと思います。で、長くプロレスを見てる人たちはきっと歴史の証人になったんじゃないかなと思えるように!これから歴史を作っていけばいいんですよね。今日はありがとうございました」
――里歩選手が退団しなかったこの6人はデビューして無……
「(食い気味に)無いです無いです無いです絶対ないです!もう話すことも無かったくらい!(笑)まあ、里歩さんがいなくなって、それをみんなで決断したっていうことですね。私はどうでも良かったんで。ガトムの残った選手たちに『自分たちを磨くか』『誰でもいいから数を増やすか』を決めろって言ったときに数を増やしたいということだったので」