ジャガー横田が“筋肉アイドル”才木玲佳から貫禄勝利も「本当に応援したいレスラーの一人」と絶賛!
1日、東京都・後楽園ホールにてWRESTLE-1『WRESTLE-1 TOUR 2019 FLASHING SUMMER』が行われ、才木玲佳がジャガー横田との試練の勝負に挑んだ。
才木玲佳は、今年3月まで応援アイドルグループ『Cheer1(チアワン)』に所属し、慶應義塾大学卒業後にはBLEA女子高等部で国語と日本史の講師をしながら、武藤敬司が設立したプロレス総合学院の一期生として2016年にプロレスラーデビューしたという文武両道の高学歴の持ち主。
さらに格闘技大会『Krush』のラウンドガールを務めていたが、『第1回K-1チャレンジ全日本大会』で格闘技デビュー。これを卒業すると、DDTプロレス所属の“ヒゲ女装外国人”レディビアードと霊長類最強アイドルユニット『DEADLIFT LOLITA』を結成し、海外での活動も注力的に行っている。
これまで選手としてはフリーで活動しており、東京女子プロレスでTOKYOプリンセス・オブ・プリンセス王座を獲得するなどの活躍を見せていたが、今年2月にWRESTLE-1への入団を表明。
入団後は女子プロレス界の大御所たちとの試練のシングルマッチを行っており、すでに堀田祐美子、井上京子、井上貴子、先月にはKAORUとの勝負に挑んでいるがすべて敗北。今日のジャガー横田戦でどこまで成長した姿を見せられるかに注目が集まっていた。
両者が入場すると才木が握手を求めるが横田は右手をスカして余裕を見せるが、序盤は才木が手4つからパワーで押しつぶしたりヘアホイップなどの女子プロレスらしい動きで対抗し主導権を握る。
しかし横田は場外戦に引きずり出すと客席に放り込んでイス攻撃を見舞うなどラフファイトで圧倒し、パイルドライバーや髪を掴みながらのキャメルクラッチなどで痛めつける。しかし才木はミサイルキックやシャイニングウィザードを叩き込むなど攻め込んでいき、満を持してのジャックハマーを狙う。ここで横田は体勢を反転させて首固めで切り返し、才木がこれを返すと即座にラ・マヒストラル。熟練の技を見せた横田が3カウントを奪った。
試合後、納得の行かない才木は横田に詰め寄っていき、両者は対峙して睨み合った。
横田の退場後にマイクを取った才木は「ちょうど一ヶ月後、9月1日横浜文化体育館大会ではアジャ・コング選手と戦います!レジェンド戦全敗の中で私が勝つと思っている人は少ないかも知れない。だけど!私は大きな体育館で大きな相手を倒していきたいと思いますので、皆さん応援宜しくお願いします!」と叫んだ。
試合後、才木は「結局レジェンド戦、今まで5戦やって全部負けてます。今日は結構いいところまで追い込めたとは思ったんですけど、ジャガー選手の上手さに全部持っていかれました。リング上で初めて対峙したんですけど思ってたより小柄だったのがびっくりしました。今まで戦ってきた堀田祐美子選手、井上京子選手、そして9月に対戦するアジャ・コング選手は体が大きくパワーがある方々なんですけど、ジャガー選手はこうした相手から勝利をもぎ取って逆転するのがジャガー選手の強さなのかなと思いました。(カウント2で返したつもりだけど)負けは負けなので。横浜文体でアジャ・コング選手が待ち構えているのでしっかり対策を練りたいと思います」と語った。
他方、横田は「身長は小さいけどパワーとガッツがあるね。それが試合にも表情にも出ていたので、非常にいい選手だと思いました。私は軽量級なので彼女の裏をかくことが出来るけど、体格で劣る相手の裏をかいて返して勝利につなげて行けなきゃいけない。『良い試合したね』っていうのは若手の内だけだから、やっぱり勝っていかなきゃいけない。そうやったら3カウント取れるかを考えて、パワーとスピードで相手をてんてこ舞いにさせなきゃいけない。怪我しない身体、どんな技でも受けられる身体を作って、相手の技を受けた上で切り返さなきゃいけない。それを身に着ければ本当に強い才木玲佳になるんじゃないかと思いました。ただの可愛子ちゃんじゃなくて格闘技者としての鋭い表情も持ってるし、負けん気の強さもあるし、この世界で必要なものを持っている。戦ってみて本当に応援したいレスラーの一人になりました」と才木を評価した。
しかし、最後は「なんか帰り際に『この一回で終わるなよ』って言ってきたんだけど、負かすつもりなんかな。でも切り返しの技が無いとダメだね」とまだまだ勝ちを譲る気はないというベテランの風格を見せ、ニヤリと笑った。