【試合詳細】6・2 W-1後楽園ホール大会 カズ・ハヤシ&近藤修司&アンディ・ウー&アレハンドロ&頓所隼vsCIMA&吉岡世起&T-Hawk&エル・リンダマン&鬼塚一聖 才木玲佳vs井上貴子

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『「WRESTLE-1 TOUR 2019 OUTBREAK」6.2東京・後楽園ホール大会』
日程:2019年6月2日(日)
会場:東京・後楽園ホール
開始:11:30
観衆:890人

▼本田竜輝復帰戦!タッグマッチ 30分1本勝負
●タナカ岩石/本田竜輝
7分55秒 フェイスロック
○土方隆司(フリー)/仲川翔大(J STAGE)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[Enfants Terribles]児玉裕輔/●新井健一郎(DRAGON GATE)
7分43秒 アディオス
○エル・イホ・デル・パンテーラ/MAZADA(東京愚連隊)

▼シングルマッチ30分1本勝負
●才木玲佳
8分44秒 バックブロー→片エビ固め
○井上貴子(LLPW-X)

▼『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』トーナメント公式戦1回戦 時間無制限1本勝負
[Enfants Terribles]○羆嵐
8分5秒 ダイビングセントーン→片エビ固め
●ペガソ・イルミナル

▼『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』トーナメント公式戦1回戦 時間無制限1本勝負
[TriggeR]●河野真幸
9分32秒 極反り卍固め
○稲葉大樹

▼「WRESTLE-1 vs #STRONGHEARTS対抗戦」10人タッグマッチ30分1本勝負
カズ・ハヤシ/近藤修司/アンディ・ウー/アレハンドロ/○頓所隼
13分1秒 ドラゴンスープレックスホールド
[#STRONGHEARTS]CIMA(OWE)/吉岡世起/T-Hawk(OWE)/エル・リンダマン(OWE)/●鬼塚一聖(OWE)

▼『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』トーナメント公式戦1回戦 時間無制限1本勝負
[Enfants Terribles]○芦野祥太郎
15分55秒 アンクルロック
●立花誠吾

▼『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019』トーナメント公式戦1回戦 時間無制限1本勝負
[new Wild order]●征矢学
16分7秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
○土肥孝司

W-1 GP開幕し、土肥・芦野・稲葉・羆嵐が2回戦進出!W-1vs #STRONGHEARTS 対抗戦はW-1が勝利!井上貴子と才木玲佳がシングルマッチで激突!

第1試合


 これが復帰戦となる本田には大量の紙テープが投げられる。先発は岩石と仲川。まずはグラウンドの攻防からスタート。そして仲川はすぐさま土方にタッチ。岩石は土方とレスリングの攻防を展開するが、ここは何も起こらず。

 続いて仲川が再度出てくると、本田に出てくるよう要求。本田は最初にショルダータックルをぶちかますと、飛行機投げを披露。続けてショルダータックルを再び繰り出し、仲川をふっ飛ばした。

 しかし、仲川は足払いで本田を倒すと低空のドロップキック。代わった土方が厳しい蹴りを腹、背中と炸裂させていく。そしてスリーパーで絞め上げる土方。そこにタッチを受けた仲川がミドルキックをぶち込み追撃だ。

 本田もエルボーと張り手で反撃するも、ローキックで黙らされる。しかし、コーナーに追い詰められたところで逆襲のエルボー。だが、突っ込んだところを自爆させられハイキックを食らうと、続けてミサイルキックも食らってしまった。

 それでもひるまない本田は代わった土方にエルボーで反撃。しかし、土方は強烈な張り手、フロントキックでお返しだ。ならばと本田はショルダータックルを炸裂させて土方を倒してみせた。そして岩石にタッチ。

 頭突きで攻め込んでくる岩石に対して、土方は「来いよ、おら!」と挑発。岩石もそれに応えて頭突きでダウンさせる。しかし、土方はカウンターのハイキックで反撃すると、ランニングジャンピングハイキック。そして垂直落下式ブレーンバスターでマットに串刺しだ。

 それでも岩石がキックアウトするとフィッシャーマンズバスター。最後はフェイスロックで締め上げてタップアウトを奪ったのだった。

<試合後コメント>
タナカ岩石&本田竜輝
岩石「ああ!わかんねえよ!」
(土方と仲川が現れる)
土方「どけ!試合後にしゃべる元気があるなら試合で出せ!(本田を見て)身体見りゃわかるよ。でも、足んねえんだ。もっと来いよ。(岩石に向かって)それとお前な。変わろうとする気持ちは認めてやるよ。でも、全然足んねえんだ。お客さんに伝わっても俺には伝わってこねえんだ。何が足りねえか考えろ。わからなかったら素直に聞きに来い!」
岩石「どうすりゃいいかわかんないよ!」
土方「泣く元気があるなら試合でがんばれ!次当たったら教えてやるよ!覚悟しとけ!」
(土方は控室へ)
岩石「変わらなきゃいけないのはわかってるよ。でもどうすりゃいいかわかんねえ。全然わかんねんだ!必ず答え出してやる!自分の手でこの答え見つけだしてやる!」
本田「自分はデビューしてすぐに怪我をしてシングルでは初勝利がありません。体重を増やして来たんですけど、上の選手から初勝利をあげられるようにがんばります」
(岩石と本田は控室へ)
仲川「とりあえず本田くん、初めて対戦したんですけど、復帰戦ということで、僕も長期欠場を経験した身なんで素直におめでとうという気持ちですね。でも、ちょっと復帰戦なのに足らねえなって。全部かけてくるぐらいの意気込みで来るかと思ったけど、一回り、二回り身体が小さい僕より。もうちょっとですね。土方さんが言ってた通り、ガンガン来てほしいですね」

第2試合


 児玉と新井はパンテーラを序盤から捕獲。MAZADAにタッチを許さずに代わる代わるいたぶりローンバトルに追い込んでいく。しかし、ケブラドーラ・コンヒーロで逆転すると代わったMAZADAが児玉に串刺し式のラリアット。エルボーで反撃してくる児玉にサミングでお仕置きだ。

 しかし、児玉もドロップキックで反撃。ならばとMAZADAはコーナーに飛ばされたと見せかけてパンテーラとタッチ。パンテーラがスワンダイブ式のミサイルキックで児玉を打ち抜くと、続けてコーナーの間をくぐり抜けるトペ・スイシーダだ。

 児玉と新井も合体ヒップトスからのサンドイッチドロップキックで反撃。新井はMAZADAに場外から足を引っ張られながらも、児玉のアシストでニーリフトを決める。しかし、パンテーラは回転エビ固めを繰り出すと、新井のフロントキックも受け止めて丸め込み(アディオス)。新井から3カウントを奪ったのだった。

<試合後コメント>
児玉裕輔&新井健一郎
児玉「うまいことやられた」
新井「俺は忙しいから。W-1、俺とMAZADAのシングルマッチを組むんじゃねえぞ」
児玉「とんでもないことになるぞ。わかってんだろうな? 最初のMAZADA、アラケンさんが出ていた感じ、シングルは絶対ダメだ」
新井「俺は長瀬館長やサバイバル飛田の相手で忙しいんだ。藤原秀旺の相手しなきゃいけないんだ。でも、アンファンは居心地いいぜ。ベルトなくなったけど確実に存在感見せてるぞ。文体に向かってサポートしていくから」

第3試合

 まずは才木がローキックで先制。痛がり逃げる貴子に手を差し出し手四つの攻防を挑む。リング中央でガッチリ組み合った両者。才木が押し込み、ヘッドロックへ。ならばと貴子がロープに振るが、才木がショルダータックルでふっ飛ばしてみせる。

 続けて才木はローキックを連打。これに一度はダウンした貴子だが、怒りのガットショットからDDT。ストンピング、さらに顔面に蹴りをぶち込みコーナーで踏みつけ攻撃だ。そしてダブルアームスープレックスを決めた貴子。客席に向けて才木をロープで張りつけにするとミドルキックを連発だ。

 さらにビッグブーツで追撃し、レッグロックを極める貴子。レフェリーのブラインドを突いて、爪を足に突き立て、続けてSTFだ。劣勢を強いられていた才木だったが、貴子の攻撃をかいくぐってラリアットで反撃だ。

 しかし、貴子の打撃を食らい、ドロップキックもスカされてしまう。それでもエルボーを連打して追い込み、ドロップキックも炸裂させると続けてバックドロップだ。そしてアルゼンチンバックブリーカーの体勢に入った才木。

 極めきれなかったもののすぐさま追走式のラリアットで反撃する。貴子もビッグブーツで反撃しコーナーへ。駆け上がってきた才木を落とすと、バックブローを発射だ。だが、これを避けた才木はアルゼンチンバックブリーカー。ギブアップは奪えなかったものの、ミサイルキックで追撃だ。

 そしてもう一度コーナーに上がった才木。だが、立ち上がってきた貴子はコーナーに追いかけ、雪崩式のアームドラッグ。続けてドラゴンスープレックスだ。それでも才木が立ち上がってくるとバックブローを2連発。これには才木も返すことができず、3カウントを聞いた。

<試合後コメント>
才木玲佳
才木「元祖アイドルレスラーの井上貴子選手。アイドルレスラーと呼ばれるからこそ、筋肉アイドルとしてではなく、プロレスラーとして勝ちたかったんですけど、ダメでしたね、今日も。ここ2戦の相手より体格もそんなに大きくないのかなと侮っていた自分がいて。でも実際に対峙していると、結構大きく感じました。アルゼンチンで担げたけど仕留めきれず。まだまだ課題の残る試合だったと思います」

──課題は見つかりましたか?
才木「過去2戦闘って、自分のパワーはまだまだ足りないなと思ったので、パワー以外で闘うことも考えたんですよ。でも、才木玲佳って真っ直ぐな奴だと思うんですよ、私。自分の信念を過去2戦くらいで曲げいいのかって。3戦目は1週回って才木玲佳でいこうと思って今日臨んだんですよ。それでもまだでしたね。だからどうやって強くなるのか? 強い才木玲佳にたどり着くのかを課題にしていかなきゃいけないなと思いました。でも、試合終わったあとに井上貴子さんに「キミいいよ。凄くいい選手だ」と。だから私は「絶対にあなたを倒してやります」と。そうしたら「早いうちに」と言ってくださったので。また一個目標が見つかりました。がんばります」

井上貴子
「はじめましてで試合会場でも一緒になったことがなかったので試合を見たことがなかったんですけど、YouTubeに上がっている動画を見て、研究というか、どんな生き方というか生き様を確認して臨んだんですけど、技はどういうのをやってくるのかっていうのは、私もキャリアが長いので何が来ても大丈夫というのはあるんですけど、人となりというか、昭和と平成のレスラーがいる中で、ジェンレーションギャップがあるんですが、どういう選手かというのを見て臨みました。あの娘は凄いハングリーで強くなりたいとか、巧くなりたいとか向上心に対してもいつもお腹が空いている状態で、そういう娘がなかなかいないので、つらいこと言われたら他のところに行こうとかいう娘がいる中で、彼女は凄いハングリーで昭和っぽいところがあったりして、そういうところが試合で彼女の技を受け止めようと、攻防をしてお客様を楽しませようと思える選手でした。かなりいいと思います」

第4試合


 まずはペガソは羆嵐が入場してきたところを奇襲。先手を奪うが、羆嵐はリングに戻るとカウンターでペガソを捕まえてコーナーの最上段に叩きつけ、そのままボディアタック。さらにリング中央でセントーンを決めると、串刺し式ラリアットで追撃だ。

 そしてセカンドロープからのダイビングセントーンを放った羆嵐。しかし、ペガソはこれを自爆させると低空のドロップキック。さらにエルボーを連打して追撃していく。だが、びくともしない羆嵐はエルボー一発で逆転。ならばとペガソは掌底の連打からローリングソバットで羆嵐をダウンさせる。

 そして変形のみちのくドライバーの体勢に捕まえたペガソ。だが、羆嵐はそれを許さず、逆にブレーンバスターの体勢で持ち上げて叩きつける。ならばとペガソはホワイトホースで3カウントを狙い、羆嵐が返すとトラースキックを連発。そして変形のみちのくドライバーも炸裂させる。

 そしてトドメのファイヤーバードスプラッシュへ。しかし、羆嵐は剣山で迎撃。アイアンクロースラムで叩きつける。だが、ペガソはこれを立ち上がってエルボーで反撃だ。そのペガソを羆嵐はフライングソーセージで黙らせると、強烈なラリアット。

 そして埼玉に乾杯!で叩きつけると、トドメを狙ってコーナーへ。必殺のコーナートップからのダイビングセントーンで圧殺し、3カウント。羆嵐が準決勝進出を決めた。

<試合後コメント>
ペガソ・イルミナル
「今日は俺は全てをぶつけたつもりです。それでも敵わなかった。今、四天王って言われている4人の中には羆嵐も入っていて、俺は下にいるかもしれない。俺は四天王を倒すぐらい強くなってリベンジします」

羆嵐
「おおし! 一丁上がりだよ。週プロ、どうだい? (圧勝でした)そんなの誰でも言えるだろう。まだまだガリガリの大学生だよ。でも、意地出してきたな。あいつの勝ちたい気持ちは客に伝わったんじゃないか? お前が身体を作ってもっと重くなったらやってやるよ。今日はシードだったな。次もトーナメントあんだろ? 誰でもいいからよ。河野が来ても、あのスーパーベビーフェイスの稲葉でもいいよ。俺は河野とやりたいよ。でかいし、技術もあるからよ。どっちでもいいよ。スーパーベビーフェイスの稲葉大樹でもやっつけてやるよ。(優勝の手応えは掴んだか?)俺しかいねえだろう。バッチリだよ。ちょっとお腹出てるけどよ、胸、肩、背中、絶好調だよ。誰が一番自分に厳しく鍛錬しているかわきまえとけ。(ペガソの奇襲は?)やって来やがったよ。それだけあいつは俺にムカついてんじゃないか? 勝ちてえって気持ちは100点中1点だけどよ、漢字で名前書けましたと一緒だよ。次は7月の2日、楽しみだな」

第5試合


 序盤から真っ向からエルボーを打ち合う河野と稲葉。体格的に劣る稲葉は押し込まれながらも立ち上がり、逆に河野をロープに押し込む。そしてショルダータックルを発射。しかし、河野はこれをスカしてみせる。
 
 それでも稲葉はエルボーで反撃。河野が仕掛けてきたニーアタックをかわすとショルダータックルを炸裂させる。そしてプランチャで追撃した稲葉。場外に出てもエルボー合戦を河野に挑んでいく。これに打ち勝った河野は客席に稲葉を放り投げるが、稲葉は戻ってきて再びエルボーで反撃だ。

 引かない稲葉に根負けした感のある河野。稲葉は河野をリングに戻すと、ブレーンバスターの体勢に入る。河野に投げられそうになったら後方に着地して、なおもエルボーによる攻撃。河野も応じ、またもエルボー合戦だ。

 腰からふらついてくる稲葉だが、ここでも引かない。しかし、次第に押され気味になり動きが止まってくる。そのたびに盛り返してエルボーを打ち返す稲葉。張り手で河野の動きを止めてロープに飛ぶ。しかし、河野はネックハンギングボムで迎撃。ジャンピングニーアタック、チョークスラムを決めるとランニングニーアタックだ。

 これをギリギリキックアウトした稲葉。河野のボディに頭突きをぶち込むと、延髄斬りを連発。立ち続ける河野の首筋に何発も延髄斬りをぶち込み、ついにヒザから崩れたところで必殺の極反り卍固めだ。しばらく耐えた河野だったが、万事休す。ついにタップアウトを許し、稲葉が準決勝進出を決めた。これにより、7月2日の後楽園大会での準決勝の一つは羆嵐vs稲葉に決定した。

河野真幸&アレハンドロ
アレハンドロ「真幸、次!次!」
河野「負けちゃったよ」
アレハンドロ「負けたけど僕と真幸はタッグチャンピオンだ。シングルも諦めたわけじゃない。無差別とクルーザーとタッグ、全部獲るのが目標だ。次、タッグのチャレンジャーは誰だ?征矢、立花、頓所、パンテーラ、#STRONGHEARTSでもいい。どんどんかかってこい!」
河野「引きずっていられねえけど、チクショウ! 稲葉、最後負けちゃったな。まあでも、ここで引きずってもしょうがないな。お前も次の試合で今のチャンピオンから獲れば挑戦の権利あるだろう」
アレハンドロ「T-Hawk!」
河野「俺の代わりに無差別頼むよ」
アレハンドロ「任せとけ!」

稲葉大樹
「1回戦勝ちました。この勝利は大きい。そして今日の試合、技も大事だけど、最後は(胸を叩いて)ここだから。ここで勝てるって信じることが一番大事。信じてれば1%でも可能性が出てくるから。準決勝、決勝、文体のメイン、そしてベルトも狙っていきます」

第6試合


 これが復帰戦となる吉岡には大量の紙テープが送られる。そしてW-1軍が入場してくると#STRONGHEARTSが奇襲攻撃。早速場外乱闘で試合はスタートだ。リングに戻るとアレハンドロに集中砲火。ロープにもたれかけさせたところにCIMAがニードロップを投下だ。

 しかし、アレハンドロもリンダマンにセカンドロープからのアームホイップで反撃。そして両陣営、頓所と吉岡にタッチ。両者素早い攻防を繰り広げるが、吉岡がドロップキック。さらにミドルキックを炸裂させる。

 そして頓所を自軍のコーナーに連行すると、CIMAとT-Hawkが連携攻撃。さらに5人揃ってのドロップキックを頓所に発射だ。続いてT-Hawkが逆水平チョップでいたぶり、鬼塚もチョップで攻め込んでいく。

 だが、頓所は鬼塚のドロップキックを自爆させてランニングニー。そしてカズにタッチだ。カズは鬼塚の頭を叩いて挑発すると、チョップで反撃してくる鬼塚にパンチ攻撃。コーナーに追い詰めボディブローを連発。さらにストマックブロックを食らわせてからアレハンドロにタッチすると、アレハンドロがヒャッホーと叫んでスワンダイブ式のボディプレスを投下だ。

 続いて近藤が鬼塚に逆水平チョップ。カズとの合体ネックブリーカーを決めると、今度はW-1軍が5人揃ってドロップキックを炸裂させる。ここでCIMAたちがリングに入ってくるが、アレハンドロとアンディが場外に排除。アレハンドロがトペ・コンヒーロ、アンディが三角飛び式プランチャだ。

 続けてアンディは鬼塚にダイビングボディアタック。だが、続いてコーナーで自爆したところにCIMAが飛び込んできてダブルニーアタックを炸裂させる。そして鬼塚がミサイルキックだ。代わったT-Hawkはパンチでアンディを攻撃。そこにアレハンドロが救出に入ってくるが、コーナーでダイブしたところをヒザで迎撃されてしまう。

 続いてCIMAたちはアンディを孤立させると、吉岡がキック攻め。吉岡はアンディにゼロ戦キックを決めるが、頓所が素早くタッチしてミサイルキック。そこにT-Hawk、リンダマンが入ってきて合体攻撃からリンダマンのジャーマン。さらに吉岡のバズソーキックが炸裂する。

 そして再び出てきた鬼塚はチョップで頓所に攻め込むが、頓所はスイング式DDTで反撃。そこにCIMAが入ってきて、これをきっかけに両軍入り乱れての乱戦となる。鬼塚もドロップキックをアンディに決め、頓所にはスピアーから裏投げだ。

 だが、頓所は投げっぱなしのドラゴンスープレックスで形勢逆転。ドロップキックをぶち込むと、最後はドラゴンスープレックスホールドで3カウントを奪ったのだった。

 試合後、近藤は試合中に巻き添えを食った練習生の藤村をリングに上げると、CIMAが襲いかかる。藤村はCIMAにショルダースルーを食らいながらも立ち上がって食ってかかっていく闘志を見せた。

<アンディ・ウー&アレハンドロ&頓所準>
アンディ「『CRUISER FES 2019』覇者・吉岡世起、調子良さそうやないか。そらそうや。休んどったからな。次、清水でも当たるみたいやからギャフンと言わせて、挑戦する勇気をなくさせてやるわ」
アレハンドロ「さっき真幸は負けたけど、僕と真幸はチャンピオンなんでドンドン出てこい!チャンピオンが挑戦を受けてやるよ!ソイ・アレハンドロ!」
頓所「俺は鬼塚眼中にねえよ。俺が目指しているのはアンディさんが持っているクルーザーのベルトだよ。名前戻って、これからの頓所隼に期待してください」

#STRONGHEARTS
CIMA「鬼塚、こんなもんか?」
T-Hawk「気合いが足んないですね」
吉岡「3カ月ぶりに戻って来て、#STRONGHEARTSとして……」
CIMA「怪我なし?」
T-Hawk「だいぶ調子良さげじゃないですか?」
リンダマン「まあね、吉岡さんは復帰、鬼塚は(W-1の)後楽園デビュー。勝ちは飾らなかったけど」
CIMA「俺たちもここで終われるか。負けを認めるな。もう一回やらしてもらうからよ」
リンダマン「これじゃ済まないからな」
CIMA「鬼塚合流して、山村の分もがんばんなきゃいけないだろう」
T-Hawk「気合いが足んねえだよ! それからグランプリ始まったけど、俺はこれを持って待ってるからな。もっとチーム全員気合い入れていきましょう!」

第7試合


 序盤からいきなりジャーマンを決めた立花。ロープ越しに芦野の腕を決めると、ショルダーアームブリーカーで追撃していく。そして場外に連れ出すと鉄板にぶつけ、さらに鉄柱を使った腕攻めだ。

 しかし、芦野は立花が突っ込んできたところにカウンターのフロントスープレックスで逆襲。客席に立花を放り投げて形勢を逆転したかに見えた。だが、立花は芦野がリングに戻ってきたところを襲って再び場外に放り出すと、自身はコーナーで一回転してエプロンへ着地。まさかのプランチャを放ってみせる。

 そしてリングに戻して腕攻め。芦野の左腕にレッグドロップを投下し、続けてショートアームシザース。さらに腕ひしぎに持ち込んで芦野にギブアップを迫る。芦野にエスケープされると、腕を引っ張りながらエルボーを連打。続けて持っていた芦野の左腕を蹴り上げる。

 芦野はバックを奪って反撃を試みるが、腕のダメージでジャーマンを放てない。逆に立花はワキ固めを極めて、再び芦野にギブアップを迫っていく。ここも芦野に逃げられたものの、立花は芦野の左腕をロープに絡めていためつける。

 芦野もエルボースマッシュで反撃していくが、立花もエルボーを放って流れを譲らない。芦野と正面から打ち合ってみせる。しかし、ここは芦野のエルボースマッシュが打ち勝つ。立花をポップアップしてのエルボースマッシュ、さらにエルボースマッシュアタックで追撃すると、俵返しを2連発。

 芦野はトドメのアンクルロックへ。だが、これを立花は腕ひしぎに切り返す。ならばと芦野は再度アンクルロックに切り返すが、立花は蹴り上げて脱出。そしてワンツーエルボーを連発して芦野をダウンに追い込んだ。

 さらに武者返しを決めた立花はイケメン落とし。これを芦野が返すと、えびす落としだ。だが、芦野はこれもキックアウト。ならばと必殺のシルバーロックへ。芦野が脱出しようとすると、三角絞めに切り替える。

 だが、芦野は強引に持ち上げてコーナーに叩きつけるとロコモーション式ジャーマン。3発食らった立花だったが、三角絞めに切り返してみせる。だが、芦野はこれをアンクルロックに切り返す。身体を動かしてエスケープを試みる立花だったが、さすがに万事休す。無念のタップアウトとなった。

 試合後、マイクを握った芦野。「立花やるじゃねえか。でもよ、まだまだお前には超えられないな。今日の闘いぶり良かったでしょう、お客さん。おい、真剣にリング上で闘ったらこの反応だよ。お前、前はよ、アンファンで一緒にやってたんだ。俺が無期限謹慎処分にしたな。でも、またアンファンでやるか? 今ここで答えを聞かせてくれ」と再度、立花をアンファンに勧誘。

 しかし、立花は「芦野さん、今の俺があんのはあんたのおかげだよ。あんたにプロレスの技術、トレーニングだって、何がうめえとかこれを食ったらいいとか教えてくれたのはあんただ。俺が未成年のクソガキだった頃から面倒を見てもらって、またあんたの隣でプロレスやりてえ。だけど、またあんたの隣になっちまったらまた竹刀や武器に頼っちゃうかもしれねえんだ。あんたという強い存在があるから俺はやんなくても勝てるかもしれねえって思っちゃう。それじゃダメなんだ。あんたとは組まねえ。あんたの対角線に立って、いつかギブアップ獲ってやるよ」と拒否した。

 それに対して芦野は、「じゃあ、俺が優勝してT-Hawkからベルトを獲るから、そこまで登ってこい」と立花にエールを送ったのだった。

<試合後コメント>
芦野祥太郎
「もっと余裕だと思ったんだけど、あいつはやってきたことが正しいって証明したかっただろうし、俺は一切認めません。それがあるから闘いが生まれると、あいつの答えを聞いて確認しましたね。次の世代、俺か稲葉か土肥なのか? 稲葉と羆嵐も勝ってるからね。誰が来ても同じ。今のW-1、素晴らしいものを見せなきゃいけない。俺と立花は試合でお客さんを納得させられたから。他の二元ももっと闘わなきゃいけないよ。今日のテーマは勝つのは当然、絶対に一番おもしろい試合をすること。それが一番の目標だから。どの会場行っても一番おもしろい試合してやるから。それが下の人間にも伝わるから。それを奴らに実践してほしい。そして次の試合、土肥か征矢。7月は俺が2回勝ち上がります。しかも2回ともむちゃくちゃおもしろい試合をして勝ち上がるから、芦野祥太郎の試合をとくとご覧ください。俺の試合はW-1でしか見られねえよ」

立花誠吾
「正直10:0、確実に芦野祥太郎が勝つと思ってたんだろうけど、W-1には立花誠吾がいるぞって見せてやりたかった。クソ、なんでタップしねえんだよ。でも、ここで折れねえ。何度でも挑戦してやる。チャンスを掴んで上の奴ら全部倒して芦野祥太郎超えてやるから。目離すんじゃねえぞ、この野郎!」
(近藤が登場)
近藤「誰も優勝できるとは思ってなかっただろう?」
立花「おめえが推薦したんじゃねえか!」
近藤「プロレスはキャリアなんだよ。わからねえか? キャリアねえからな。経験だよ。こっから前を見てやっていけばいいんだよ。ちょっとがんばってこい。俺は見てるからよ」
立花「これじゃ折れねえからよ」

第8試合


 序盤から真っ向でぶつかる両雄。ここに競り勝った土肥は場外に落ちた征矢を鉄柱に叩きつける。そして征矢が上がってきたところでエルボーアタック。しかし、征矢も落ちない。逆に土肥の首を掴むとロープを使ったネックブリーカーだ。

 さらに征矢はリングに戻るとシーソーフリップで土肥のノドをロープにぶつけると、ストラングルホールドγ、ニードロップで追撃していく。勢いに乗る征矢はブルドッキングヘッドロック、ショルダーネックブリーカーと続けて土肥を追い込んでいく。

 だが、土肥はパワースラムで反撃すると南京錠固め。征矢がギブアップしないと、コーナートップからのダイビングボディプレスを投下だ。そして逆水平チョップを連発する土肥。征矢もチョップで応えて、逆水平チョップ合戦だ。

 お互いコーナーでも打ち合うが、土肥はマシンガンチョップを発射。しかし、征矢も引かずに追走してのバックエルボー。お互いブレーンバスター、バックドロップを打ち合う。征矢はスピアーを発射するが、土肥はニーリフトで迎撃。しかし、征矢はめげずにもう一発放って土肥をダウンさせた。

 一度両者ダウンという状態から立ち上がり、またもチョップをぶつけ合う両者。征矢はワイルドチョップからまさかのヘッドバット。さすがの土肥もヒザから崩れ落ちてダウンだ。しかし、立ち上がりざまにお返しの頭突き。両者、またもダウンという状態となった。

 ロープにしがみつきながら立ち上がった土肥と征矢はショルダータックルでぶつかり合う。ここは土肥がぶっ倒し、コーナートップへ。だが、征矢はこれを追いかけて雪崩式ブレーンバスター。さらにデスバレーボムで追撃し、ワイルドボンバーを後頭部に放ち、トドメの正面からの一発を発射した。

 しかし、土肥はれこれを食い止めてラリアットを発射。征矢もワイルドボンバーで迎撃すると、ドリル・ア・ホール・パイルドライバーで串刺しにし、再びワイルドボンバー。だが、土肥はこれを食い止めてラリアットからのハーフネルソンスープレックス。そして立ち上がってきた征矢を張り手で攻め立てる。

 粘る征矢に土肥はシットダウン式のパワーボム。急角度で決まったこの一撃で征矢も万事休す。最後は土肥が垂直落下式ブレーンバスターで征矢にトドメを刺し、3カウント奪取。準決勝進出を決めたのだった。

 試合後、マイクを握った土肥は、「これで『W-1 GP』ベスト4、俺と芦野祥太郎。そして反対ブロックは稲葉大樹vs羆嵐。俺はよ、時代遅れかもしれないけど、意地張り合って本気でぶつかり合って、そしてなぎ倒す。それが強さの象徴だと思っています。俺は泥臭いプロレスが好きだし、それが俺のプロレスです。来月は俺が必ず優勝して、W-1の強さの象徴になりますので、応援よろしくお願いします」と優勝宣言をして、興行を締めくくったのだった。

<試合後コメント>
征矢学
「ここで譲ると言ったら引退したと同じだろう。だったら絶対に譲らないからな。勢いでもなんでもかかってこい。絶対譲らねえ!」

土肥孝司
「俺は試合中楽しいとか一回も思ったことがないけど、気持ちのいい試合だった。相手が征矢学だったからそんな試合ができた。リング上でも言ったけど、俺がガキの頃観て、憧れたプロレスは意地張り合って本気でぶつかり合って相手をなぎ倒す。それがプロレスの良さだと思うし、俺にできるプロレスはそれだし、やっぱりW-1の強さ、『W-1で誰が強い?』、『土肥孝司だ』。そう言われるようにグランプリでしっかり優勝する。次は芦野か? 去年の決勝もあるしね。なんとしても勝つよ。勝ち上がるんだよ」

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