“フェリス女子大卒の文武両道美女レスラー”雪妃真矢が王座を防衛し三冠王奪取を宣言!
31日、東京都・後楽園ホールにて行われたアイスリボン『アイスリボンマーチ2019』で、ICE×∞王者の雪妃真矢がつくしの挑戦を退け初防衛に成功した。
雪妃は、フェリス女学院大学英文科を卒業し、女優としても活動している文武両道の女子プロレスラー。
昨年大晦日の後楽園ホール大会で絶対王者の藤本つかさにリベンジを果たす形で悲願のICE×∞王座を奪取。今月17日の千葉大会では、世羅りさとのタッグ“アジュールレボリューション”でインターナショナル・リボンタッグ王座を奪還して二冠王になるなどアイスリボンの次世代を担う中核選手として勢いに乗っていた。
一方、キャリアリセットという苦境を乗り越えて0からやり直し、1年以上かけて王座挑戦への切符を掴んだつくしはトップ戦線への返り咲きを渇望しており、キャリアに劣る王者の雪妃を持ち前の勝ち気で盛んに挑発。この口撃に雪妃が涙することもあった。
団体を想う気持ちは人一倍強い両者の対決は、バチバチの打撃戦となり、ヒートアップした戦いは場外戦に発展。気合十分のつくしは南側客席のゲート上からのダイビングクロスボディを放ち、倒れた雪妃を階段から蹴落とすなど苛烈に攻め立てていく。
しかし、雪妃は「もっと打ってこい!」と挑発し、つくしが全力で感情むき出しに放つエルボーを数十発受け止め、つくしのタイガースープレックスホールドもキックアウトして王者の意地を見せる。つくしは必殺のハルカゼを放っていくが、これを耐えた雪妃がバズソーキック、振り子式ニーアタック、コーナートップからのスノウトーンボムと畳み掛けてカウント3を奪い、初防衛を成し遂げた。
試合後、雪妃は「つくしさん、春に雪は降らないと思いましたか?春風が吹くと、桜吹雪が舞うんです。けど、春は雪解けの季節であり、新しいスタート。そういう季節だと思います。タイトル戦線に戻ってきてくださって、本当にありがとうございます!」と詩的な言葉で語りかけ、“先輩”であるつくしに深々と頭を下げた。
対するつくしは「ベルトを獲って、恩と感謝と形で返せなかったけど、また違った形にして恩と感謝をみんなに返したいと思いました。挑戦受けてくださってありがとうございました~って言うと思ったかバーーカ!私はな、私は雪も雪妃真矢も、永遠ずっと大ッ嫌いです!だからまた、そのベルトに挑戦させてください」と憎まれ口を叩きつつ雪妃が差し伸べた手を一度ははたいて拒否したものの、自ら雪妃の手を取りながら「ありがとうございました!」と頭を下げ、雪妃も深々と頭を下げてこれに返礼した。
バックステージに戻ったつくしは、「雪さんだったからまた昔の自分に戻してくれたんじゃないかなって。もう遠慮なんて、無いですもん。これが昔の自分。でも、昔の自分よりもっと上のランクに行かないとアイスリボンはみんな強くなってますからね。それは思いました。雪さんじゃなかったら、昔の遠慮した自分のまま。また今日から気持ちを新たに再スタートしたいなと思っています。もう吹っ切れましたよね、あんなマイクで生意気言っちゃって(笑)」と涙混じりに笑いながら試合を振り返り、シングル・タッグ・3WAYの三冠王奪取を目標に掲げた。
対する雪妃は、つくしの再デビューから王座戦にこぎつけるまでの道程とその苦労に共感を見せ、「つくしさんは行動でたくさん示してきていて、それは皆さんにきっと伝わっている。これからもきっとつくしさんは努力を続けるんだろうし、それと同時につくしさんもますます強くなっていくんだろうし。そう考えたら、またすぐいつ取り返されるかわからない、いつ潰されるかわからない相手です」と語った。
そして今後の目標を聞かれると三冠王を目標に掲げ、シングル王者としての展望として「下の世代が『雪妃さんが持ってるんだったら行けるんじゃねぇか』って来てくれるんじゃないかなって私は期待をしていたし、巴戦のときにトトロとか妹加とかが名乗りを上げてくれたのも私は嬉しかったし、下の子の挑戦も積極的に受けたいなと思う」と語り、新世代の台頭を期待した。