【試合詳細】3・21 WRESTLE-1大田区総合体育館大会 【W-1王座】T-Hawkvs黒潮“イケメン”二郎 【W-1タッグ】河野真幸&アレハンドロvsカズ・ハヤシ&ペガソ・イルミナル 芦野祥太郎vs関本大介 木村花&朱崇花vs才木玲佳&堀田祐美子

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『WRESTLE WARS』
日程:2019年3月21日(木・祝)
開始:15:00
会場:東京都・大田区総合体育館
観衆:1484人

▼WRESTLE-1リザルトチャンピオンシップ〜スペシャルランブル〜 時間無制限
【第7代王者/Enfants Terribles】○羆嵐
15分23秒 ダイビングセントーン→体固め
【挑戦者】●タナカ岩石/●佐藤嗣崇
※第7代王者が3度目の防衛に成功

<出場順>
佐藤嗣崇→馬場拓海→仲川翔大(フリー)→タナカ岩石→美月凛音(歌舞伎町プロレス) →三富政行(フリー)→SUSHI(フリー)→佐山駿介(フリー)→羆嵐

<退場順>
馬場拓海→仲川翔大(フリー)→美月凛音(歌舞伎町プロレス) →佐山駿介(フリー)→三富政行(フリー)、SUSHI(フリー)→タナカ岩石、佐藤嗣崇

▼SHINOBUプランニングpresents才木玲佳WRESTLE-1所属デビュー戦スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
[FloÜrish]●木村花/朱崇花
12分7秒 スクールボーイ
○才木玲佳/堀田祐美子(フリー)

▼WRESTLE-1クルーザー王座次期挑戦者決定3WAYマッチ 30分1本勝負
○アンディ・ウー
8分40秒 高角度前方回転海老固め
●土方隆司(フリー)
※もう一人はディック東郷(みちのく)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
●征矢学/大谷晋二郎(ZERO1)
12分28秒 極反り卍固め
○稲葉大樹/葛西純(FREEDOMS)

▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負
【第12代王者】○児玉裕輔
14分51秒 マッドスプラッシュ→片エビ固め
【挑戦者】●エル・イホ・デル・パンテーラ
※第12代王者が4度目の防衛に成功

▼ 『WRESTLE-1 vs #STRONGHEARTS対抗戦』6人タッグマッチ 30分1本勝負
○近藤修司/トンドコロ隼/立花誠吾
キングコングラリアット→片エビ固め
[#STRONGHEARTS]CIMA(OWE)/●エル・リンダマン(OWE)/山村武寛(OWE)

▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
●芦野祥太郎
15分5秒 リストロックジャーマンスープレックスホールド
○関本大介(大日本)

▼WRESTLE-1タッグチャンピオン決定戦 60分1本勝負
●カズ・ハヤシ/ペガソ・イルミナル
13分18秒 ESO ES TODO→片エビ固め
河野真幸/○アレハンドロ
※河野&アレハンドロ組が第17代王者組となる。

▼メインイベント WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負
【第14代王者/#STRONGHEARTS】○T-Hawk(OWE)
30分34秒 ケルベロス→片エビ固め
【挑戦者】●黒潮“イケメン”二郎
※第14代王者が初防衛に成功

T-Hawkがイケメンを撃破しW-1王座初防衛!T-Hawk&山村が新タッグ王者の河野&アレハンドロへ挑戦表明!才木が所属初戦白星!木村花が退団を発表!

オープニング


 オープニングにCheer♡1が登場しダンスパフォーマンを行った。
 新メンバーの平崎里奈、遠藤有栖が自己紹介を行い、「GO!WRESTLE-1!」の掛け声で大会がスタート。

 続いて、カズ・ハヤシがリングに上がり、WRESTLE-1初の大田区総合体育館大会開催についての感慨を述べ、「今年のWRESTLE-1は攻める。攻めるのを辞めたときに僕らは成長が止まると思います。今後とも攻めて常に挑戦する姿勢を見せていきたいと思います」と挨拶した。

第1試合


 羆嵐の持つリザルト王座に8名の選手が挑戦。ロイヤルランブル形式で王座を争う。
 1番目の入場は佐藤。続いて2番目の馬場が入場し試合スタート。馬場が軽快な動きでドロップキックを炸裂させていく。だが、すぐに仲川が登場。素早いロープワークを見せて馬場をテイクダウンすると低空のドロップキックだ。
 続いては岩石が入場。岩石はリングに入るやいなや、仲川に襲いかかる。様子を見ていた佐藤も馬場に襲いかかり、ツープラトン攻撃。だが、仲川と馬場はこれを切り返して逆に同時にミサイルキックを発射だ。
 そうこうしている間に美月が登場。コーナーに上がっていた馬場に美月がシャンパンを発射。場外に転落させて。さらに仲川も失格に追いやられ、そこに三富が登場。なんと三富は歌舞伎町プロレスの仲間である美月を騙し討ちにしてフォール。失格に追いやる。
 続いて登場したのは元全日本プロレスのSUSHI。堂々とリングに上がりSUSHIダンスを披露したが、その直後に三富に襲われ、あわやフォール負けの危機。なんとかキックアウトしたSUSHIは三富と佐藤にダブルのドロップキックだ。
 そこに佐山が登場。佐山は三富、岩石も蹴り倒す。SUSHIにもレッグラリアットをお見舞いだ。そこにチャンピオンの羆嵐が登場。練習生の藤村にリザルトのベルトを持たせて堂々の入場だ。気がはやる岩石と佐藤は花道で羆嵐に襲いかかる。羆嵐はこれを蹴散らすと、リングに上がっても三富とSUSHIも一蹴だ。
 佐山が得意の蹴り技で攻め込み、ブレーンバスターの体勢に。しかし、羆嵐は逆に投げ飛ばしていく。そして軽々と佐山を場外に放り投げて失格に追い込んだ。続いて岩石と佐藤が襲いかかるが、これを三富とSUSHIが妨害。羆嵐にサンドイッチのトラースキックを炸裂させる。
 三富とSUSHIは意外に息を合わせて岩石と佐藤にお仕置き。そして三富がおだてて、SUSHIにダイビングヘッドバットを発射させる。しかし、これは罠。三富は自爆させてSUSHIを場外に追いやろうとするが、SUSHIも踏ん張る。両者エプロンでの争いになったが、ここに佐藤が突撃して、2人とも失格となった。
 残るは岩石と佐藤、そして羆嵐の3人。羆嵐は2人まとめてラリアットで蹴散らすが、佐藤と岩石もトレイン攻撃などのツープラトンでお返し。そして2人がかりでブレーンバスターの体勢に羆嵐を捕獲する。
 しかし、羆嵐は1人で2人をぶん投げると、岩石にダイビングセントーンを発射。これを岩石は避けて自爆させると佐藤と一緒に丸め込む。だが、羆嵐はキックアウト。フライングソーセージで2人まとめて圧殺すると、岩石にはアイアンクロースラム、佐藤には埼玉に乾杯!だ。
 そして2人をリングに並べると、コーナートップからダイビングセントーン! 2人まとめて圧殺して同時に3カウントを奪取。羆嵐がリザルト王座の2度目の防衛に成功した。

<試合後コメント>
三富政行
「SUSHI、お前なんのために来やがったんだ? 試合壊しやがって! 結局羆嵐がベルト持ってるだけだろ。SUSHIが来ただけだろ。おい、SUSHI! どこ行った?」

羆嵐
「おい、アルバイトじゃねえんだよ! ふざけんな! 汗かいてねえんだよ。俺が一番強えんだよ。なんだよ、元気もなけりゃ声も出てねえ。それから会社に言ってやるよ。俺の使い方間違ってるぞ。お前ら間違ってるぞ。なんだこれ? 大田区で俺が第1試合? 俺はメイン級の選手だよ。誰がW-1引っ張ってると思ってんだよ。アンファンだろ? 異議ありますか?(リザルト王座は今後どうするつもりなのか?)リザルト王座は知ったこっちゃない。封印だよ、封印。この試合の意味を俺に教えてください。(リング上で何かアクションを起こすのか?)あいつら相手に起こしてどうするんですか? くだらない。T-Hawk、あれがプロのレスラーかよ。あんなガリガリの身体と細い腕で何を守るんだ? 顔じゃねえんだよ。お前らなんか、皇居の周りを走っている市民ランナーだ。このままだと俺はどっかに行っちまうぞ」

佐藤嗣崇
「タナカさんと初めての大田区で羆嵐を倒そうと思ったんですけど、2人でまとめてやられてしまいました。デビューして2年目を迎えて、リザルトのベルトを目指して突き進んだ。僕は羆嵐っていう先輩であり闘う相手に向かって突き進んだんですけど、こうして負けてしまった。自分の中で何かを変えなきゃいけないし、今年は絶対に勝負の年だと思っているので。でも、負けてしまいました。来週の横浜でまた話します」

タナカ岩石
「結局何も変わんないよ! また振り出しに戻った!」

馬場拓海
「反則ギリギリのシャンパンでやられてしまった。チャンピオンと接触せずに終わるのは納得いかないです。ぜひ羆嵐さんとシングルをやらせてください。タイトルかかってなくてもいいので僕の実力を見てもらいたい」

美月凛音
「シャンパンは毎晩飲んでるから反則じゃないから。絶対3入ってないから」

佐山駿介&仲川翔大
佐山 自分はベルトを放り投げる奴許せないです! W-1さん、タイトルマッチ組んでください。これからはフリーとして闘っていくんでまた呼んでください。
仲川 便利屋じゃねえって殴り込んできたけど、正直なんもできてなかったから。やり直して、もう一度チャンス掴み取るんでよろしくお願いします。

第2試合


 才木玲佳の所属となってのデビュー戦。のっけから場外戦となると、花と朱崇花のFloÜrishが大暴れ。才木を捕まえると、リングに戻っても順繰りにいたぶっていく。才木もチョップで反撃していくが、朱崇花は張り手一発で撃沈だ。ならばと才木はアルゼンチンバックブリーカーの体勢に。これが持ち上がらないとエルボーアタックでダウンさせる。

 そして堀田登場。ど迫力で朱崇花を襲いかかるが、朱崇花は側転エルボー。そんな朱崇花を堀田はローキックでダウンさせる。さらに蹴り足を掴んでアンクルホールドだ。ここは花がカット。そしてタッチを受けた花がドロップキック。さらにミサイルキックを炸裂させる。
 しかし、堀田はすぐに反撃に移る。ここで才木がタッチを要求。花にバックドロップを決めると、エルボーを連発だ。しかし、花もバックドロップでお返し。そして朱崇花と交互にビッグブーツを連打して、才木を蹴り倒していく。
 ここは堀田がカットするが花は才木に卍固め。これも堀田がカットすると、才木は花にシャイニングウィザード。そしてブレーンバスターの体勢に。これを朱崇花がカット。ダブルのブレーンバスターの体勢に入る。
 しかし、才木が踏ん張ってこらえたところで、堀田がダブルラリアットで2人をなぎ倒してアシスト。最後は才木が花をスクールボーイで丸め込んで3カウントを奪った。

 試合後、マイクを握った花。「対戦してくださった堀田祐美子選手、そして大切な同期の才木玲佳選手、試合ありがとうございました。まあいつもだったら負けてこんなことを言う人間じゃないんですけど、私は。皆さんにご報告があります。今年の3月いっぱいで、今日のW-1の大田区大会を最後にW-1を退団させていただきます」と退団の挨拶。
 そして「W-1がなかったら、W-1の先輩方がいなかったら私はこのリングに立てていないと思います。3年という長いようで短い時間だったんですけど、先輩たちへの感謝を形にして伝えていけるように、プロレスを続けていくのでお願いします」と感謝の言葉を述べると、パートナーの朱崇花に手を差し出し、「私と朱崇花さんの絆は永遠です」と握手した。

 続いて堀田がマイクを持つ。「まあ花もさ、ここでやってきた以上にがんばんないとって言ったよね。ちゃんとしっかりやんないとダメだよ」とエール。「そして才木玲佳が所属になって、W-1も期待していると思うので期待していてください。めちゃくちゃパワーがあって凄いなと。ただのアイドルレスラーとじゃないなと。私がマネージャーやってるアクトレスガールズに来てくださいよ。そしてあんたの身体とか動きを教えてやってくれよ」と才木にも自身の団体への参戦を要求した。
 これを聞いた才木は、「ありがとうございます。ただ、その前に私とシングルマッチしてください」と対戦表明。堀田も「喜んで」と受諾。最後は同期の花と才木が抱擁をかわしたのだった。

<試合後コメント>
木村花&朱崇花&才木玲佳&堀田祐美子
才木「今日は自分のデビュー戦で花ちゃんから3カウントを獲りました。満足はいってないです。今日の試合を見ていてわかると思うんですけど、堀田さんに力を借りての試合でした。それが自分では悔しくてしょうがないので、所属になりましたので自分の力で勝っていけるようにがんばりたいと思います」

──シングル戦を要求されましたが。
堀田「今日はほとんどが初対決。こうやって若い選手が希薄を出してくれる。それは凄く嬉しいんです。だから張り切ってやったし、才木には今まで以上に盛り上げていってほしいと思うし、それぐらいの気持ちあるよね。びっくりした。シングルと言われてぜひやってみたいなという若い選手なんで、アクトレスの選手にこの気持ちを見せてやりたい。それが未来の女子プロレスの突破口になってくれるといいなと。若い子たちのために何かができればいいのかなと思います」

──花選手、退団を発表したんですが理由は?
花「W-1の人間として恩返ししたいというつもりでやってきたんですけど、1年間がんばって他の形で結果を残すことでさらなる上の恩返しを形にできるんじゃないかとステップアップのために決意しました」

──朱崇花さんとは今後もやっていく?
花「私はタイミングさえ合えば。絆は永遠なので」
朱崇花「このチームの主導権はこの人なので私はついていくだけです」
才木「リング上でも言わせてもらったんですけど、私はシングルマッチがしたいです。っていうのもリングで堀田選手と闘わせていただいて、自分が今までやってきたプロレスとは違うプロレスを見ました。私が所属したのももっともっと強い選手と闘いたいからです。また間近で見て燃えました。なので私はシングルマッチがやりたいです」
朱崇花「朱崇花もやりたい! 今日は新たな標的になりました。あのババアは近々やってやる!」
堀田「うるせえ! お前はおっさんだろ! ババアvsおっさんでやろうよ! いつかちょん切ってやるよ!」

第3試合


 クルーザー王座の次期挑戦者決定戦の3WAYマッチ。東郷がアンディにセントーンを投下。しかし、フォールに入ると土方が妨害。その土方はチョップで攻め立て、アンディに足4の字固めだ。しかし、なんとか逃れたアンディは土方にバズソーキック。ここで攻め込みたいところだったが、場外から東郷が足を引っ張って妨害だ。
 その東郷に土方がハイキック。さらにPKを発射する。これを東郷はスクールボーイに切り返して、クリップラー・クロスフェイス。続けてペディグリーを放った東郷はトドメを狙ってコーナートップへ。ダイビングセントーンの体勢だ。
 そこにアンディが登場。コーナーに上って東郷のセントーンを阻止に入る。しかし、立ち上がってきた土方が下から潜り込み、アンディを肩車。そこへ東郷がダブルインパクトでラリアットを放っていく。しかし、アンディはこれを避けるとそのまま前方回転エビ固め。土方から3カウントを奪い、クルーザー王座の次期挑戦権を奪った。

<試合後コメント>
土方隆司
「完敗です、言い訳しません。東郷さんとはデビューして22年目にして初対決になりました。はじめましては23年ぐらい前ですかね? 私が練習生の頃、これからKAIENTAIとして旅立とうとする東郷さんとご挨拶させていただいたのが初めてです。この間に一度タッグを組ませてもらったんですけど、当時の僕の記憶をたどれば本当にこれからアメリカに行く凄いレスラーと思いまして、緊張で直立不動だったのを思い出します。あれから20年以上過ぎて闘えたことは光栄ですし、キャリアを重ねてるからこそです。私たちにしか見せられない闘いがあると思うので、ぜひシングルをさせてください。絶対に今の僕たちしかできないプロレスをお見せしますよ。もう一点。今日は負けたんですけど、岩石だったり伊藤だったり若手に対して厳しい言葉を発し続けてきました。発した人間がこのざまでは示しがつかないと思うし、そういう意味では挑まなくてはいけないものを少しずつ整理をして、そしてリスタートする必要があるんだと思います。一身上の都合ですけど、しばらくプロレスのリングから離れます。あえて何があるとは言いませんけど、しっかりと結果を残してリングに戻って来た際には、W-1の力になるように努めていきたいと思います。そして結果を残して帰ってきます。そして帰ってくる場所はW-1のリングです」

アンディ・ウー
「『CRUISER FES』1回戦敗退やけど関係あらへん。このあとパンテーラに絶対勝ってもらって、俺とパンテーラとタイトルマッチをやる。場所はどこでもええよ。やらせてくれよ」

第4試合


 大谷は稲葉に対して強烈なチョップで攻め込む。さらに蹴り飛ばすなど熱さ全開だ。一方の稲葉もエルボーで攻め込み、大谷に掟破りの顔面ウォッシュ。ところが大谷は最後の一撃を受け止めてガットショットで一撃。そして元祖・顔面ウォッシュを稲葉にお見舞いする。
 続いて征矢は稲葉にスリーパー。そして大谷が足を差し出し、稲葉をぶつけるように征矢に指示。さらにタッチを受けるとビッグブーツをお見舞いしていく。だが、稲葉もショルダータックルで反撃。そして、代わった葛西がエルボーで攻め込み、征矢にも一撃だ。
 勢いに乗る葛西は場外に大谷を叩き出すと、テーブルの上にセット。しかし、コーナーに上がったところを征矢がカットに入る。ならばと大谷をリングに戻すとチョップの連打。だが、大谷もビッグブーツから水面蹴りでやり返す。
 そして征矢の登場。その征矢を葛西はジャーマンで投げ飛ばして稲葉にタッチ。稲葉は吠えながら征矢に串刺し式エルボー。そしてバックドロップの体勢だ。しかし、征矢も踏ん張ってチョップで反撃。続いてスピアーを炸裂させる。
 しかし、稲葉もすぐさまブレーンバスターで反撃。もう一度葛西と共に場外に出ると征矢をテーブルにセットだ。これを大谷が阻止。大谷は葛西をコーナーで押さえる。しかし、その間になんと稲葉がテーブルダイブで征矢を圧殺だ。
 その征矢が稲葉に反撃を仕掛けると、葛西は竹串を脳天に突き刺して阻止。稲葉とすかさずサンドイッチラリアットだ。葛西が続けてパールハーバースプラッシュを放つと、稲葉もブルーサンダーで続く。そして征矢に卍固め! 征矢からギブアップを奪って勝利を上げた。

<試合後コメント>
稲葉大樹&大谷晋二郎&葛西純
葛西「ひさしぶりにいい刺激もらったよ!」
大谷「稲葉! 葛西選手、ありがとうございました。征矢選手には悪いけど握手していた。やっぱり刺激的だな。もっと深い付き合いしたいな」
稲葉「もっともっとW-1を熱くしてやります」
葛西「対戦できて良かった。あと一人は誰だ?」
稲葉「不義理の学ちゃんです」
葛西「ああ、あいつか。とにかくこれからのW-1は稲葉くんにかかってるからガンガンがんばってくれよ」
稲葉「僕だけでも熱い闘いをして、僕だけでもっとW-1を盛り上げていこうと思います」

征矢学
征矢「なんだこれは後味悪いな。稲葉の更生? そんなことどうでもいい。いい意味でも悪い意味でも開き直った。目が覚めたぜ。クソ! もういいや、会社のこと、パートナーのこと、ベルトのこと、いろいろ考えてきたけど、全部捨てちまおう。もういい。俺は俺の好きなようにやらせてもらうから。ああ!」

第5試合


 まずは腕の獲り合いから始まった攻防。パンテーラの動きに手を焼いた児玉はサミングで流れを変えようとする。ところがパンテーラは児玉が場外に出たところでトペ・スイシーダを発射。児玉を逃さない。
 ならばと児玉はリングに戻ると巧みに体勢を入れかえてネックツイスト。さらに蹴りを見舞っていく。これで流れを掴んだ児玉はチョップ攻撃。さらにパンテーラを放り投げてコーナーに激突させると、コーナーを走り込んで掌底を炸裂させる。そして、ブレーンバスターで投げ飛ばしてからフライングフォアアームを発射だ。
 パンテーラはこれを避けると続けて走ってきた児玉にケブラドーラ・コンヒーロ。さらに児玉が場外に逃げると、その行く先を的確に読んでトペ・スイシーダを炸裂させる。リングに戻るとロープの上を走ってからのドロップキック。そしてスペシャルDDTの体勢に入ったパンテーラ。
 しかし、児玉はこれを回避するとパンテーラを場外に引きずり出し、自身はリングに戻るとトペ・コンヒーロ。さらにフライングフォアアームからリバースDDTを炸裂させる児玉。だが、パンテーラもエルボーで反撃すると、児玉をカウンターで捕まえてパイルドライバー。
 そして児玉をコーナートップに上げたパンテーラ。児玉に対して雪崩式の前方回転エビ固め。そしてスペシャルDDTでマットに串刺しだ。だが、児玉もキックアウト。立ち上がると丸め込んでパンテーラを慌てさせる。
 しかし、パンテーラはなんとシャイニングウィザードを発射。続けてリバースのスペシャルDDTで叩きつけてから、スワントーンボムを投下だ。しかしこれを返した児玉もドロップキック2連発で反撃すると、ジャーマンから変形のDDTで畳み掛ける。最後はマッドスプラッシュでパンテーラを圧殺し、3カウントを奪取。見事にクルーザーのベルトを防衛したのだった。

<試合後コメント>
エル・イホ・デル・パンテーラ
「(日本語で)クソ、やっぱり児玉裕輔、素晴らしい選手。でも、もう一回いきます。もう一回です。(英語で)ギブ・ミー・チャンス・コダマ! ワンモア!」

児玉裕輔
「パンテーラも『CRUISER FES』で優勝できなかったんですけど、思わぬ形でチャンスを得て、いろんな思いを背負ってタイトルマッチに挑んできた。まじやばかった、あぶねえ。まあ、ご覧の通り、まだクルーザーのベルト、僕の腰にありますんで、次は誰だ? 3WAY誰が獲ったんですか? アンディか。アンディも是が非でも今日のパンテーラの思いを背負ってまた来ると思うんで、何度でも何度でもやりましょう」

武藤敬司挨拶


 試合前に武藤敬司がリングに登場。ロープワーク、受け身を取って復調をアピール。「俺も試合がしてえな」と挨拶を行ったのだった。

第6試合


 W-1と#STRONGHEARTSの対抗戦は場外乱闘でスタート。まずは立花がリンダマンをタックルでふっ飛ばしうんこ座りで挑発だ。これを背後から襲うリンダマン。両者エルボー合戦を展開するが、リンダマンのスピアーを立花は受け止めて叩きつける。
 続いてトンドコロと山村が登場。山村がトンドコロを場外に追いやりダイブしようとするが、トンドコロはこれを回避。山村に対してエプロンからトペ・コンヒーロだ。続いて近藤が登場し、山村の首筋にエルボー。さらにマンハッタンドロップから低空のDDTだ。
 W-1軍は山村を捕まえてストンピングで袋叩きに。そしてトンドコロがブレーンバスターの体勢に捕獲する。しかし、これを踏ん張った山村はトンドコロの後頭部に低空のドロップキック。さらにサンセットフリップを投下する。
 流れを変えた#STRONGHEARTSはCIMAと山村がダブルのドロップキックをトンドコロに発射。CIMAは続けてトンドコロを関節技で固める。続いてリンダマンがトンドコロをロープに引っかけて、山村がボディプレス。CIMAもフットスタンプで続く。
 しかし、トンドコロも反撃すると、両陣営は近藤とCIMAにタッチ。近藤はランサルセを炸裂させる。CIMAもヘッドシザーズ・ホイップで近藤をコーナーに叩きつけ、フットスタンプを投下だ。ならばと近藤もバックを奪われてからKUBINAGE。そしてタッチを受けた立花がCIMAにコーナーでパンチを連打だ。
 しかし、CIMAは急所攻撃で脱出。立花もCIMAを放り投げて急所攻撃でお返しだ。しかし、すぐに山村とリンダマンがカットに入る。そして立花にトレイン攻撃を敢行だ。CIMAのアイコノクラズム、山村の低空ドロップキック、リンダマンのボディプレスが連続で立花に炸裂。

 だが、立花はリンダマンを前方に叩きつけて近藤にタッチ。近藤の串刺し式ラリアット、トンドコロのスイング式DDT、近藤のザ☆オリジナルが連続で炸裂する。両軍入り乱れる中、リンダマンが立花にジャーマン。しかし、2発目を踏ん張ったところに近藤がラリアットでカット。最後も近藤がラリアットでリンダマンをなぎ倒して、3カウントを奪ったのだった。

<試合後コメント>
近藤修司&立花誠吾&トンドコロ隼
近藤「右腕が絶好調だ。大きく言ってやれよ」
トンドコロ「おい、今日勝ったぞ。俺の狙いは山村じゃねえんだよ。CIMAなんだよ。CIMA、シングルだよ、シングル! 俺が終わらせてやるからよ」
立花「次、4月の後楽園またてめえらとやってやるよ。お前も名前を取り返さないといけねえんじゃねえのか? いきなりシングルやるって言っても2回負けてるからな。そうしたら、4月、この3人でもいい、タッグでもいい、代わりに俺でもいいぞ! それでこいつのためこの俺様が一肌脱いでやるよ。つまりは4月の後楽園もやらせろってことだ」
近藤「メインでイケメンが取り返してハッピーエンドだな」

CIMA&エル・リンダマン&山村武寛
CIMA「おい、近藤修司! 近藤修司プラス2やろ? 1月にT-Hawkがベルト獲ってくれたけど、2月、3月、今日と3連敗や。これは許されへん。1カ月、試合が空いたけど、休憩明けに急に音楽が鳴って、顔に十字架入ってないやろ? 俺は休憩の後もう一試合入ってるって言われてたんやけどな。W-1の陰謀でいきなり休憩明けに音楽が鳴ったのか? CIMAがただ単に書くのを忘れてたかどっちを信じるかはお前次第や。首のコンディション以前に人間としてのコンディション、レスラーとしてのコンディションができてへん奴がいる」
山村「俺はもっともっと高み目指してるからな」
CIMA「俺らの使命は拾ってもらった恩で、W-1の後楽園を満員することだからな」
リンダマン「近藤のラリアットだけはガチ」

第7試合


 まずはグラウンドの攻防から開始。立ち上がると芦野がアームドラッグを連発し、ショルダータックルで関本をふっ飛ばしてみせる。しかし、関本はバックフリップで反撃。ボディスラムで芦野を叩きつけ、逆水平チョップを炸裂させる。
 芦野もエルボースマッシュで反撃。さらに逆水平チョップに切り替えて攻撃を仕掛けるが、関本の強烈なチョップの逆襲を食らってダウン。軽々とボディスラムで叩きつけられてしまう。さらに関本は逆エビ固め。芦野はなんとかロープエスケープだ。
 立ち上がった芦野はエルボースマッシュで反撃。関本のエルボー、チョップを受けながらもエルボースマッシュを放って真っ向から渡り合う。ならばと関本は頭突き。その関本に芦野は珍しいドロップキックを炸裂させ、俵返しでぶん投げてみせる。
 さらに芦野はコーナーでエルボースマッシュを連発。しかし、関本はパワースラムで反撃し、アルゼンチンバックブリーカーに捕獲する。これを芦野は体勢を入れかえて、アンクルロック。だが、これを脱出した関本はジャーマン。芦野もすぐさま立ち上がりジャーマンでお返しだ。両者、2発ずつジャーマンを打ち合った。
 さらにエルボースマッシュで攻撃した芦野はジャーマンスープレックスホールド。関本がキックアウトするとT-ボーンスープレックスを狙う。しかし、関本はこれを阻止して逆にアルゼンチンバックブリーカーの体勢に。芦野が逃れるとバックブリーカーからダイビングボディプレスだ。

 そしてトドメのラリアットへ。しかし、芦野はこれをかわしてスクールボーイ。さらにアンクルロックへとつなぐ。これを脱出した関本は投げっぱなしジャーマンからラリアット。そして芦野がバックを奪いにくると延髄斬りで阻止。続けてジャーマンスープレックスホールドだ。
 しかし、芦野もキックアウト。ならばと関本は腕を掴んでから引き寄せて頭突きを放つと、リストをクラッチした状態でのジャーマンスープレックスホールド。さすがの芦野も返す力は残っておらず、関本が勝利を上げたのだった。

 試合後向き合った両者はガッチリと握手をかわした。

<試合後コメント>
関本大介
「諦めかけた。ちきしょう! 凄えな芦野祥太郎。アンクルを執拗以上に狙ってきたよな。もうちょっとでタップするところだったぜ。でも、俺は大日本の代表として来ているんだ。そう簡単には諦めねえ。諦めねえよ! 諦めないで闘っていれば自ずと勝利が見えてくる。以上です。芦野、またやろうぜ」

芦野祥太郎
「強え。プロレスを心の底から、身体の芯から体感しましたよ。あと少し、まだ自分の中で足りてないものを。今日大事な試合で負けました。でも、これからですよ。W-1はこれから。芦野祥太郎もこれからっす。まだ途中です。だから、これでもうちょっと強くなった時にまた関本大介呼びますよ。W-1に。きっとあの人は快く受けてくれるだろうし次こそは勝ちたいです。今日の会場見てもらってもわかる通り、W-1まだまだっす。足りてないものだらけ。それを俺が変える。口だけじゃない。心の底からW-1を一番変えたいと思っているのは俺だし、今日は勝たなきゃいけなかった。力が足りなかった。でも、凄え楽しかったっす。これを伝えていかないといけないなと。プロレスを。いや、正直きれいなプロレスもいいと思うけど、関本大介凄いっすね。右目見えないですもん。チカチカしちゃって。でも、もう一回やりたいです。関本さん、もう一回。リングに笑いはいらないっす。リングに必要なのは今日みたいな俺と関本大介みたいな純粋な闘争でしょう。それを今一度W-1のリングに植え付ける。笑いはいらないよ。真剣にプロレスやります」

第8試合


 序盤からカズがアレハンドロを攻め立て、ペガソとツープラトン攻撃。ペガソのケブラドーラ・コンヒーロからカズがドロップキックだ。続けてペガソがローリングセントーンを投下。しかし、アレハンドロも代わったカズをコーナーでカウンターのキックを放って反撃。そしてコーナーを利用してのスクールボーイで体勢を入れかえてドロップキックを放つ。
 しかし、カズはこれをかわして蹴り上げだ。それでもアレハンドロはセカンドロープを利用してのドロップキックで一矢報いて河野にタッチ。河野はカズをジャンピングニーでふっ飛ばすと、ペガソにはネックハンギングボム。そして、カズを捕まえると腕ひしぎ逆十字固めに捕まえる。
 だが、カズもコーナーで河野にキックを食らわし、コンプリートショット。その河野にペガソがミサイルキック。ならばとアレハンドロがすかさずスワンダイブ式のミサイルキックだ。続けて場外に飛ぼうとしたアレハンドロ。
 これをカズが阻止しようとするが、逆にヘッドシザーズ・ホイップ。そしてトペ・コンヒーロを発射だ。さらにアレハンドロはスワンダイブ式のボディプレスをペガソに炸裂させる。しかし、ペガソは動き回るアレハンドロを捕まえてやり投げ。そしてコーナーに上る。河野が阻止しようとするが、カズがこれを排除。そしてファイヤーバードスプラッシュを投下だ。
 しかし、これでは決まらない。場外に出た河野とアレハンドロにカズとペガソは同時にトペ・スイシーダを発射する。そして、リングに戻ったアレハンドロにトラースキックを放つカズ。エルボーのワンツーで攻め立て、そこにペガソがスワンダイブ式のフライングフォアアームを発射だ。

 さらにハンドスプリング式レッグラリアット、ファイナルカットと続けたカズ。このピンチに河野が救出に登場。ヒザでカズとペガソを蹴散らす。最後はカズにアレハンドロがESO ES TODO! いつもより一回転多く回って3カウントを奪取。河野&アレハンドロが新タッグ王者となった。

<試合後コメント>
カズ・ハヤシ&ペガソ・イルミナル
カズ「最初に言ったよな。攻めるって。攻めることをやめたら全てを止めてしまうんだ。ペガカズ、今日負けたけどよ、止まんねえぞ。俺たちは攻めるし、挑戦し続けるしよ、絶対絶対攻めて、W-1のタッグチャンピオン獲ってやる。絶対獲ってやる」
ペガソ「ハヤシさんとのタッグで2回目の挑戦だったけど、どっちもものにできないで終わった。終わってしまったことはしょうがないし、次チャンスがある時は必ずペガカズでタッグのベルトに挑戦します。あと俺は5番勝負の3戦が残っています。しっかり闘い抜いて、次の自分につなげます」
カズ「見てろ、こっからだ。2人の生き様見せてやる。これがペガカズだ!」

河野真幸&アレハンドロ
アレハンドロ「まさゆき! これで目標だったタッグチャンピオンになったぜ!」
河野「今日はアレハンドロじゃないですか? 今日、改めて頼れるパートナーになったかなと。第17代タッグチャンピオンシップ獲りましたんで。あとはアレハンドロがこれを利用してどうするか」
アレハンドロ「チャンピオンになったら発言権が得られる。『CRUISER FES』1回戦でトンドコロに負けた。負けたままにしたくないから、おい、トンドコロ! お前がパートナー連れて挑戦してこい!」
河野「逆指名か? 俺はないかな。まあこれに乗っかってマスク被ってみたらチャンピオンベルト獲れたから、まだまだこのでっかい身体をちっちゃい奴におんぶに抱っこでいこうかなと。今、W-1で現状俺の中ではアレハンドロと立花、この2人がキーワードの選手じゃないかと思っているから。その片割れのアレハンドとタッグチャンピオンになれたから、新しいW-1を4月以降作ってくれるかもしれないと感じています」

第9試合


 イケメンのセコンドには近藤と立花、T-Hawkのセコンドには#STRONGHEARTSの面々が就く。ゴングが鳴るとグラウンドの攻防に。イケメンが逆エビ固めの体勢に入って、T-Hawkはロープエスケープ。
 続いてロープ際で組み合ってから、離れた瞬間にイケメンがジャケットパンチ。思わずダウンしたT-Hawkだが、すぐさま怒りのヘッドロックだ。そしてショルダータックルでふっ飛ばしたT-Hawk。イケメンが立ち上がってポーズを取ると、逆水平チョップでお仕置きだ。
 さらにエプロンに出たところを逆水平チョップで追撃。ターンバックルにイケメンの頭を叩きつけると、コーナーで雪崩式ブレーンバスターの体勢に入る。しかし、イケメンはこれを阻止してT-Hawkの左腕をキャッチ。そのまま降下して金具に腕を叩きつける。
 さらにエプロンにいるT-Hawkにミサイルキックを炸裂させると、トップロープから捻りを加えてスワンダイブしてぶつかっていく。これで流れを掴んだイケメンはリングに戻るとT-Hawkへ蹴り上げを連発。さらに左腕をマットに叩きつけていたぶっていく。
 続けてイケメンはT-Hawkの左腕を掴み、ロープを使ってバク転。その勢いでまたもT-Hawkの腕をいためつける。しかし、T-Hawkは場外に逃げたものの、イケメンが飛ぼうとしたところをすかさずリングに戻りニーリフトで迎撃。逆水平チョップを打っていく。
 イケメンもジャケットパンチで反撃するが、T-Hawkもチョップでやり返す。そしてDDTでマットに串刺しだ。さらにT-Hawkはイケメンをコーナーに追い詰めると怒りをぶつけるようにパンチを連打。続けてイケメンの腕を掴んで起き上がり小法師式のチョップを放っていく。
 さらにT-Hawkはロホでイケメンを固める。なんとか逃れたイケメンはジャケットパンチを放って反撃。T-Hawkもこらえてチョップで反撃するが、イケメンはその左腕にヒザを一撃。そして抱えあげて前方に叩きつけていく。
 イケメンは蹴りつけてT-Hawkをいたぶると、T-Hawkが仕掛けてきた前方回転エビ固めを切り返して腕を握って固定。バズソーキック、スワントーンボムを放って追い込んでいく。そして、コーナーのT-Hawkにジャンピングハイキックを食らわすと、コーナーに上げる。
 これをT-Hawkはチョップではたき落とそうとするが、イケメンは踏ん張って、横から飛びついてのフランケンシュタイナーだ。しかし、T-Hawkもこれを踏ん張って阻止。逆に雪崩式のパワーボムで叩きつけてみせた。
 この大技で流れを変えたT-Hawkは串刺し式の逆水平チョップ。さらにイケメンをコーナーに上げると、もう一発逆水平チョップを放って場外に叩き落としてみせた。なんとかリングに戻っていたイケメンをもう一度コーナーに据えたT-Hawkは雪崩式ブレーンバスター。
 イケメンはキックアウト。ならばと必殺のケルベロスを放つT-Hawk。しかし、イケメンはこれを避けると逆にヒザ。T-Hawkもアギラを放つが、イケメンはすぐさま飛びつき式の腕ひしぎ逆十字固めだ。

 イケメンはハイブリッドブラスター。そしてT-Hawkが立ち上がるとイエメンスラッシュだ。T-Hawkはこれを避けてニーリフト。イケメンが仕掛けてきたフランケンシュタイナーもターンバックルパワーボムで切り返す。しかし、イケメンもイケメン落としで反撃。そしてトラースキック連発からバズソーキック。続けてイケメンスラッシュだ。
 だが、T-Hawkもこれをキックアウト。ならばとイケメンはムーンサルトプレス。しかし、T-Hawkは剣山でこれを防御だ。両者ヒザ立ちになってエルボー合戦。しかし、先に立ち上がったイケメンは拳を振るう。T-Hawkもこれに対抗。ならばとイケメンは蹴りを放つが、T-Hawkはニーアタックだ。
 これでダメージを負ったイケメンに背後からヒザを突き立てたT-Hawkはリバースパワースラム。さらにシットダウン式のBTボムで叩きつける。これもイケメンが返すと、トドメのナイトライドだ。イケメンは意地でこれもキックアウトするが、もはや息も絶え絶え。最後はケルベロスを食らって万事休す。T-Hawkが3カウントを奪い、W-1チャンピオンシップの王座防衛に成功したのだった。

 試合後、T-Hawkがマイクを握る。「今日は楽しかったぞ。W-1大田区! W-1のビッグマッチメインイベント、勝ってこの場で叫んでんのはT-Hawkだ。おい、今年の1月、俺は芦野からこのベルトを獲った。そしてイケメン、今日はお前からきっちり防衛成功させた。おい、W-1、この俺に、そして#STRONGHEARTSに敵はいないんじゃねえのか?」と吠え立てた。
 そこにセコンドに就いていた近藤がリングに上がり、T-Hawkの前に立つ。これを見たT-Hawkは「おい、近藤、それはそうだよな。お前の立場的に外からやってきた俺がベルト持ってんのはおもしろくないよな。なんならお前とベルトかけてやってもいいんだぜ」と近藤を次期挑戦者に逆指名だ。

 そこに今度はこの日リザルト王座を防衛した羆嵐がリングイン。「おい、俺にも挑戦させろよ」と一言で挑戦表明をした。これを受けてT-Hawkは、「近藤、羆嵐、お前らこのベルト喉から手がん出るほど欲しいんだろ? だったら4月3日、次の挑戦者を決める近藤vs羆嵐をやったらどうだ?」と次期挑戦者決定戦を提案したのだ。

 羆嵐は無言で帰る。それを見て、「まあこれは決定ということで。ということは来月4月3日、俺はそれじゃあおもしろくないからよ、確かW-1にはシングル以外にタッグのベルトがあったよな?」とT-Hawk。傍らにいた山村が、「僕が復帰してから3カ月が経ちました。俺はそろそろウズウズしてしょうがないんですよ。この勢いでタッグのベルト挑戦しましょう。よろしくお願いします」とパートナーに名乗り出る。

 T-Hawkも「よし山村、タッグのベルトしっかり獲りに行こうぜ」と表明したところで、タッグ王者になったばかりの河野とアレハンドロが登場。アレハンドロはマイクを持つと、「Tちゃん! やまちゃん!」と声をかける。しかし、T-Hawkも山村も無視して、河野に視線をやる。それでもアレハンドロは、「こっち見ろよ! このベルトが欲しいの? いいよ、Tちゃん、やまちゃん、次の後楽園でやろうよ」と挑戦を受諾した。

 しかし、#STRONGHEARTSの面々はアレハンドロを無視。河野とにらみ合いだ。無視されていらつくアレハンドロ。「おい、そこのちび、次の4月3日、お前の挑戦受けてやるよ」と言ったものの、T-Hawkは「おい、河野! 身長だけじゃなく態度もでけえな。来月お前をぶっ潰してやるよ」と宣戦布告。そしてようやくアレハンドロに目を向けると、「そこの緑の少年。当日、あんまり緊張すんなよ」と適当にあしらった。アレハンドロは「Tちゃん、おつかれ!」と言うと、大田区大会の最後を自身のマイクで締めくくったのだった。

<試合後コメント>
T-Hawk&山村武寛
T-Hawk「余裕だったって言いたいけど、楽しかったよイケメン。今のW-1、俺らが見ても、お客さんが見ても、芦野とイケメン以外、名前すら覚える気にならんわ。芦野から獲って、イケメンから防衛した。なんかよ、今になって責任感じて副社長の近藤、そして羆嵐が出てきたけどよ、来るならもっと来いよ。生半可なことじゃこのベルトは巻けねえんだよ。来月4月3日後楽園ホール。その先に俺が待っている。そして後ろには#STRONGHEARTSがいる。がっちり俺をぶっ潰しに来いよ! そして山村、俺と組んで」
山村「行きましょう! 物足りねえんだよ、トンドコロ! やりましょう!」
T-Hawk「俺ら野球部コンビで場外までかっ飛ばしていくからな! こっからまだまだ上昇していくぞ!」

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