田中稔が6・18新木場で25周年記念興行第1弾を開催!「バトラーツの同期生5人とは仲が悪いんで集まれるかどうか分からない」
プロレスリング・ノアなどでファイトするフリーのプロレスラー・田中稔(46)が27日に東京・文京区のGPSプロモーション本社で記者会見を開き、6月18日に東京・新木場1stRINGで、デビュー25周年記念大会「the special one vol.1」の開催を発表。夫人でアイドル女子プロレスラーだった府川唯未さんが特別リングアナとして“参戦”することも決まった。
同大会は、稔がコーチを務め、「バリアフリープロレスHERO」を運営する同社が主催。稔はプロデューサーとして、らつ腕を振るう。秋には後楽園ホールで第2弾大会を予定しているが、「呼びたい選手のイメージは浮かんでいるけど、相手のスケジュールもあるので、まだ日程が決められない」(稔)とした。
稔は94年1月24日、プロフェッショナルレスリング藤原組でデビュー。バトラーツ、新日本プロレス、全日本プロレス、WRESTLE-1を経て、16年7月よりフリーとして活動し、1月に25周年を迎えた。
25周年記念大会のメインイベントで、稔は望月成晃とのB’sを復活させて、TAKAみちのく、Hi69組の師弟コンビと対戦する。
稔は「2月8日に、川田(利明)さんの興行で、25周年記念試合を組んでもらって、原点である『藤原組を見せたいな』と思って、藤原(喜明)さんと石川(雄規)さんが組んで、同期の小坪(弘良)さんとタッグを組んでやりました。そして、今回の興行で次、何を見せようかと思ったら、バトラーツのときの自分を考えて、25周年の歴史の初期で外せないのがTAKAさんと望月さんだった」と説明。
タッグを組む望月について、稔は「望月さんは自分がデビューした3日前の94年1月21日に、北尾光司さんの団体(武輝道場)でデビューしていて、4年経って、望月さんがバトラーツに上がるようにやって、シングルマッチをやったら、すごく手も合って、いいライバル関係を築かせてもらった。話をしていたら、同じ南野陽子ファンクラブに入っていたりとか気が合って、一緒に飯に行ったりするようになった。B’sっていうタッグを組んだら、これが好評をいただいて。何年かしてまたやったりしたら『伝説のチーム』みたいな扱いをしてもらって。だから今回、望月さんを呼ぶにあたっては組みたいなというのがありました」と話した。
相対するTAKAについては「藤原組時代にみちのくに遠征した時に初めて試合をしたんですけど、TAKAさんとやった試合は全部会場がドッカンドッカンいう試合になって、『ジュニア版名勝負数え歌』っていわれるようになって、会社に全く期待されていなかったんですが、ボクの出世試合になって。TAKAさんとやるといい試合かできて。そのときは『オレもいい試合できるようになってきたな』って勘違いしてましたけど、TAKAさんに引っ張られるがままだったので。TAKAさんと望月さんとの出会いが、ボクの今のジュニアスタイルに目覚めるきっかけというか、ジュニアのスタイルの基本をつくってくれたというところがあった」(稔)とコメント。
TAKAと組むHi69は、稔のノアでのパートナーとなるが、稔は「藤原さんたちとやったときもそうでしたけど、パッと浮かんだ感性を大事にしようと思って。そこに今レギュラー参戦しているノアでタッグパートナーの、この間までGHCジュニアタッグを巻いてたHi69クンが浮かんだ。Hi69クンはTAKAさんの一番弟子なので、B’sを復活させて、TAKAさんとHi69クンの師弟タッグとやりたいなと」と語った。
そして、「あの頃は格闘スタイルもミックスした荒削りな部分があったけど、みんなキャリアを積んで、より洗練された状態で、進化したものを見せたい」と意欲を見せた。
また、特別リングアナを務める府川さんには、女子選手による「府川プロデュースマッチ」の実現を託しており、稔は「いろんなネットワークを駆使して、ふだん実現しないようなカードが組めるよう、彼女なりに動いてます」と話した。
興行は女子1試合を含め、全5、6試合の予定だが、若手時代に苦楽をともにした元バトラーツ勢に関しては、「バトラーツの同期生5人とは仲が悪いんで(笑)、集まれるかどうか分からない。バトラーツのときに関わった他団体の人とかになってきますけど、バトラーツの人でも、仲が悪くない人なら呼べるかな」と苦笑していた。