大仁田厚が師匠・ジャイアント馬場に捧げる机上パイルドライバー!「馬場さんに電流爆破戦を申し込んでいた」
19日、東京都・両国国技館にて『ジャイアント馬場没後20年追善興行~王者の魂~アブドーラ・ザ・ブッチャー引退記念~さらば呪術師~』が行われた。
この日の第3試合では、同興行の実行委員を自称するケンドー・カシンが大仁田厚の参戦を勝手に決定し、なし崩し的に実現させた『1度は見たい!グレート小鹿さんのドロップキック!炸裂なるか!?返礼品は机パイルドライバーでお願いします』と題されたストリートファイト・トルネードバンクハウス8人タッグデスマッチが行われた。
この試合は大仁田厚&ケンドー・カシン&鈴木秀樹&保坂秀樹vsグレート小鹿&長井満也&石川修司&佐藤光留の組み合わせで行われ、入場するなり大仁田が水をぶっかけて奇襲。
石川と長井が小鹿を担いでビッグブートさせて反撃していくものの、佐野直が乱入して妨害すると、大仁田が小鹿にテーブルパイルドライバーを狙うが、小鹿がテーブルに上がらないため光留へテーブルパイルドライバー。
しかし、石川が有刺鉄線ボードに大仁田を突っ込み、さらに光留が大仁田にギタークラッシュ。続けて石川が有刺鉄線ボード上へのチョークスラムを狙うが、大仁田が毒霧を噴射。大仁田と鈴木が合体ボディスラムで光留を有刺鉄線ボードに叩きつけると、さらにイスで殴打。最後は鈴木がダブルアーム・スープレックスで光留を沈めた。
試合後、マイクを取った大仁田は「私はジャイアント馬場さんの5代目の付き人です!はっきり言ってボクは最低の付き人です!だけど僕は、ジャイアント馬場さんを、社長を愛してました!今日はたくさんの皆さんありがとうございます。そして天国のジャイアント馬場さん、ありがとう!ありがとうございます!」と泣きながら想いを叫んだ。
試合後、退場してきた大仁田は引退セレモニーを控えるアブドーラ・ザ・ブッチャーを見つけると笑顔で握手。
コメントスペースへ着いた大仁田は「僕は歴代5代目の付き人なんですよ。マシオ駒さん、大熊元司さん、サムソン・クツワダさん、佐藤昭夫さん、そして僕なんですよ。ロクでもない付き人ですけど、馬場さんは芯から可愛がっていただいて、FMW作った後にお茶を飲んだとき、僕は一言、馬場さんに言ったんですよ。『電流爆破!やりませんか!』って言ったら、『おい、それは痛いのか』って。それ聞いたときに、僕は生まれて初めて人の大きさ、人間の大きさを、ジャイアント馬場さんの大きさを感じましたね。だからドリー・ファンク、アブドーラ・ザ・ブッチャー、色んな人が来てくれたんだと思います」と、ジャイアント馬場に電流爆破戦を持ちかけた思い出を神妙な面持ちで語った。
昨年10月に1年ぶり7度目の復帰を果たした大仁田だが、最初の引退の原因となった左膝蓋骨粉砕骨折の後遺症がついに限界を迎え、今月21日にヒザに人工関節を入れる手術のために長期欠場に入る。手術が成功し、大仁田が8度目の引退を迎えることなく復帰出来る日が来ることを期待したい。