DNA2 1.9新宿大会 宮武vs.葛西、樋口&勝俣vs.勝彦&北宮、中津&岩﨑vs.鈴木&岩本、河村vs.黒潮
DNA2
日時:2015年1月9日(金)
開場:18:00 開始:19:00
会場:東京・新宿FACE
観衆:322人(満員)
▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●梅田公太
7分20秒 コンバイン
○関根龍一(K-DOJO)
▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●鈴木大
9分19秒 フロッグスプラッシュ→片エビ固め
○翔太(ガッツワールド/佐野魂)
▼第3試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●河村智哉
9分27秒 回転エビ固め
○黒潮“イケメン”二郎(W-1)
▼第4試合 タッグマッチ 20分1本勝負
●中津良太/岩崎孝樹
10分53秒 ワンハンドバックブリーカー→片エビ固め
○鈴木秀樹(フリー)/岩本煌史(スポルティーバ)
▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
樋口和貞/●勝俣瞬馬
20分24秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
○中島勝彦(DIAMOND RING)/北宮光洋(NOAH)
▼第6試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●宮武俊
14分33秒 パールハーバー・スプラッシュ→片エビ固め
○葛西純(FREEDOMS)
完勝した葛西だが、宮武をデスマッチに勧誘!樋口は実は同い年の勝彦と真っ向勝負!
他団体に全敗だったDNA勢に向かって高木大社長「試練は与えるが、試練だと思うな」
オープニング
オープニングVでは旗揚げ大会を振り返りつつ、今回は全試合他団体との対抗戦ということで、DNAの各々が試合に向けた意気込みを語っていく。
そして選手入場式へ。DNAの選手が一人ずつ登場してリング上へ。選手を代表して旗揚げ戦で2勝した樋口がマイクを持ち「新年あけましておめでとうございます。本日ha
DNA2ご来場いただき誠にありがとうございます。自分らDNAは今回はプロレス界の兄弟子たちと闘うことになりましたが、番狂わせを起こせるように全身全霊でぶつかっていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。ごっつぁんです!」と挨拶した。
第1試合
腕の取り合いから蹴り合いになると、梅田がソバットからサッカーボールキック。関根もサッカーボールキックを返すと、サッカーボールキック合戦に。梅田が連続で蹴れば関根も連続で蹴ってからエルボードロップを落とす。
梅田の腰にエルボーを連続で落としていった関根がエルボーを打っていくと、梅田もエルボーを返す。しかしハンマーを振り下ろしていった関根は、コーナーに叩き付けてボディブローから顔面ウォッシュ。
関根は敢えて梅田のミドルキックを受け止めてから、蹴り脚をキャッチして倒すとキャメルクラッチに捉える。ロープに逃れた梅田はエルボーを連打するが、受け止めた関根はローキックの連打からロープへ。ソバットで迎撃した梅田はドロップキックで関根を場外に追いやるとプランチャを投下。
関根をリングに戻した梅田は串刺し式ランニングキックからスワンダイブ式ミサイルキック。カウント2で返した関根はエルボー合戦を仕掛けていくと、そこからミドルキック合戦に。関根の蹴り脚をキャッチした梅田は掌底のコンビネーション。
関根も掌底を返してロープに飛ばすが、梅田はハンドスプリング・レッグラリアット。続くハイキックをかわした関根はカミカゼで叩き付けると、カウント2で返した梅田が上体を起こしたところをローキックで蹴り飛ばしてからコンバイン(=抱え込み式逆エビ固め)に捉えていってギブアップを奪った。
<試合後コメント>
梅田公太
——同じ蹴りを使う相手でしたが
「関根さんは自分が思った以上の人で、打たれ強いし蹴りも思っていた以上に強くてビックリでした。ちょっと圧倒されちゃいました」
——闘って課題はみつかりました?
「沢山ありましたね(苦笑)」
——まだまだだと
「まだまだですね」
——足りない?
「足りないです。でももうちょっと、僕が成長したらもう一回関根さんとやりたいです」
——例えばどこが足りない?
「やっぱ負けん気とかもそうですし、あとはやっぱり気迫とかも関根さんのほうが上回ってたかもしれないですね」
——余計にメイン後に高木社長の方から言われた言葉は胸に突き刺さったのでは
「突き刺さりましたね、はい(苦笑)」
関根龍一
「なんかあれっすね、おんなじ蹴り使いなんですごいやってて楽しくはなったし、このDNAというのは自分の中で色んなバックボーン持ってる選手とか色々いるんで、どんどんどんどん自分もなんかできれば。壁となれるように、いろんな選手とやってみたいなと思いましたね。今日楽しかったですねおんなじ蹴り使う選手で若い子で。やっててすごい、うちにもあんまり蹴り使う子とかいないんで、やっぱね、気持ちもすごいあったんですごい楽しかったです」
——KAIENTAIの若手と違う団体の若手というのは違う
「うちの若い子とも、そうですね。だけど、うちの若い子もあんまり外とかで対抗戦とかあんまりやったことないんで、もし機会とかあったらそういうのもそういうので、なんつうんすか? 対抗戦をやると自分の団体の愛社精神というか、愛社じゃなくてなんて言ったらいいんですかね? 団体愛っていうのが生まれて、負けるとやっぱ恥にもなるじゃないですか? パワーバランスも見えるからやっぱり、うちの若い子もチャンスとかあってもやってみたいし、自分もどんどんどんどん、新年一発目からYMZの若い子とデビュー戦やったりとかそういうこともやってるんで、すごい若い子ともやりたいし、だからって自分がすごい落ち着いてるわけじゃなくて、また上を目指していきたいんで、若い子とやるのはやっぱり刺激はすごいもらいますよねやっぱり。おんなじ成り上がってやるって気持ちがあるんでやっぱ。そういうところが今日すごい勉強になったし、だからって別に気持ちとかで負けるわけではないんで、もっとやってみたいと思いました」
第2試合
ヘッドロックに捉えた翔太をオー婦に飛ばした鈴木だが、翔太はショルダータックルでなぎ倒す。今度は翔太が鈴木をロープに飛ばしていくと、鈴木がショルダータックルでなぎ倒す。腕の取り合いから足をすくって倒した鈴木はレッグロック。しかし正体はヘッドシザースで脱出。
ニーリフトから逆水平チョップを叩き込んだ鈴木にチョップを返していった鈴木だが、翔太は顔面を踏みつけるとナックルパートからアームホイップ2連発。そこからコブラツイストに捉えていくが、鈴木はどうにかロープに脱出。
翔太の逆水平チョップに対して振りかぶってのチョップを返した鈴木だが、翔太はエルボースマッシュからボディスラム。胸板を真っ赤にした翔太をエルボードロップを連発で落とすと、足にしがみついてくる鈴木にサミングを見舞ってからマンハッタンドロップ。
さらにセカンドロープに叩き付けてから後頭部にランニングニー。そこから河津落としで叩き付けた翔太は逆水平チョップを叩き込みながら、リック・フレアーばりに「Huuuu!」。さらに鈴木の串刺し攻撃を飛んでかわそうとした翔太だったが、肩口に担ぎ上げた鈴木はエアプレンスピン。さらにハリケーンドライバーで叩き付ける。
ブレーンバスターを狙った翔太だが、後方に着地した鈴木はスリーパー。翔太は一度は脱出したが、しつこく背後から飛び付きスリーパーで絞め上げた鈴木は、そこから卍固めに移行。さらにスクールボーイで丸め込んだがカウントは2。ならばとバックドロップを狙ったが、身体を捻って押し潰した翔太。
バックを取った翔太をロープに押し込んで後方回転エビ固め。カウント2で返した鈴木だが、翔太は延髄斬りからブレーンバスターで投げるとフロッグスプラッシュを投下して3カウント。試合後、翔太は鈴木に近づいていき声をかけると、背中を何度も叩いてエールを送った。
<試合後コメント>
鈴木大
——縁のある翔太が相手でしたが
「もともとほんとにいつもお世話になってる方というのもあるんですけど、ただ、向かってく気持ちが、知ってる人っていうだけで少し失せてしまったのかなと。なんか攻めきれなかったような、もっともっと攻める姿勢を見せれなかったのが悔しいですね。もう少し、いつもやってることは出せたらなと思ったんですけど、なんとかもっとインパクトがいつも残せてないので、ほんとに月に一回帰ってこれるかな?ぐらいなので、これに呼ばれなくなってしまったらそれまでですし、機会をもってもっとピリッとしていかなきゃいけないなと思います」
翔太
「鈴木大のことはよく知ってるし、ほんとにあいつは、ほんとにめちゃくちゃ頑張るんすよ! ほんとに努力して、誰よりも頑張って、でも誰よりも結果が出ない彼を知ってたから、今日はなんか、鈴木大ちょっとDNAっていう環境があることでちょっと変わりつつあるかなというものを僕は感じましたね。多分これからも彼は人一倍努力して、人の三倍ぐらい苦労する人生を歩むことになると思うんですけど、これからも酒に飲まれて、プロレスは下手だけど頑張る姿をもっとDNAとかDDTのファン、先輩レスラーとかに見てもらってからあいつは味が出ると思ってます。でも今日は、なんだろう? むちゃくちゃできないあいつが頭にあったから、今日はすごいなんかDNAさんという環境というきっかけでちょっと変わって来てるような気がしました」
第3試合
黒潮はステージ上で側転からのバック転を披露してから入場。さらに手鏡を手になかなかリングインせずにリングサイドの観客とハイタッチをして周る。リングインしそうでしない黒潮に苛つく河村。
ようやくリングインした黒潮は、かつて某団体で一緒だったという河村と「久しぶり」と言いながら握手をすると、ハンドスプリングを披露。河村もハンドスプリングを披露すると、黒潮はバック宙まで披露するが、そこに襲いかかった河村はスリーパーに捉える。
だが、ハンマーロックに切り返した黒潮。リストロックの応酬から河村が足をすくって倒しレッグロックに捉えるが、黒潮はアブドミナルストレッチで切り返す。ヘッドシザースで脱出した河村はアームドラッグで投げてから腕を固めていくが、うまく脱出した黒潮はショルダータックル。
さらにアームドラッグ、カウンターエルボーと見舞った黒潮は河村のエルボーを受け止めてからチョップをお見舞い。だが、河村も黒潮をエプロンに追いやるとドロップキックで場外まで吹っ飛ばしてみせ、黒潮ばりのナルシストポーズ。
黒潮をリングに戻した河村だが、反対側から再び場外に出た黒潮は、エプロンに近づいてきた河村の足をすくって倒すと、スリングショット式ボディプレス。さらに後頭部へのバズソーキックからイケメンクラッチ(=デルフィンクラッチ)2連発。
3発目をエビ固めを切り返した河村だが、カウント2で返した黒潮はドロップキックから串刺し攻撃を狙う。エプロンに追いやった河村だが、足をすくって倒した黒潮はハリウッドスタープレスを投下。しかし河村もコルバタで投げていくと、串刺しダブルニーからリバーススプラッシュを投下。
ノーザンライト・スープレックスでカウント2まで追い込んだ河村はバタフライロック。悲鳴をあげながらロープに足を伸ばした黒潮は走り込んできた河村にカウンターのトラースキック。だが、河村もスリングブレイドを返すとロープに飛ぶ。カウンターのカサドーラで丸め込んだ黒潮はスクールボーイで丸め込んでからハリケーンドライバーで叩き付けるがカウントは2。
コーナーに登った黒潮を追いかけていった河村だったが、張り手で叩き落とした黒潮はそこからダイブして飛び付き、回転エビ固めで3カウントを奪った。試合後、両者は人差し指を立てて再戦を約束した。
<試合後コメント>
河村智哉
——かつて一緒に練習したこともある黒潮選手でしたが
「はい。えーっとですね、すごい黒潮選手…僕の知ってる黒潮さんじゃなかったですね。もう完全に食われました。改めてこれじゃダメだなと、再認識出来ました。でもすごい楽しかったですね。黒潮さんと、昔一緒に練習していた人とこうやってリングで交わって、ただこれを、点ではなく線にしたいと、今後もどんどん黒潮さんとも対等に出来る選手になりたいです」
——リング上ではもう一回一緒にやろうというアピールもあったが
「そうですね、あれも黒潮さんなりの愛情なのかなと思います」
——明確に自分の中で差というものは感じましたか?
「そうですね、やはりお客さんの空気が、黒潮さんに、ずっと黒潮さんに流れていましたので、そこは僕がもっともっと、自分の色に変えなきゃいけないのを完全に食われた状態で終わりましたんで、まだまだですね」
黒潮“イケメン”二郎
「初めて参戦しました黒潮“イケメン”二郎です。河村選手と久しぶりに出会えて良かったです。また、呼んでください。センキュー☆」
第4試合
中津vs.鈴木の先発で試合開始。中津は両足タックルを仕掛けるが、鈴木は倒れない。上からガブっていった鈴木は中津をロープに押し込むと、離れ際に張り手をお見舞い。手四つの力比べからガブっていった鈴木をロープに押し込んだ中津も張り手を見舞ったいくが、ブロックした鈴木。中津は掌底からローキックのコンビネーション。
だが、首を掴んで相手コーナーに放り投げた鈴木は「来い」と岩﨑を指名。中津が岩﨑とタッチすると、鈴木は岩本にタッチ。片足タックルを仕掛けた岩﨑だが、潰して上になった岩本だが、スイープした岩﨑は一旦離れてスタンドへ。
エルボーを打っていった岩﨑だが、敢えて受け止めた岩本はエルボー一発でなぎ倒すとスリーパーに捉える。ロープに逃れた岩﨑だが、鈴木が相手コーナーに投げつける。中津が入ってきてエルボーを連打するが、「来い」と挑発した鈴木はすべて受け止めてからニーリフト一発で中津を悶絶させる。
高さのあるボディスラムで叩き付けると、岩本がエルボーからストンピング。そこから鈴木が逆エビ固めに捉える。シャチホコ式で決めていくと、岩﨑がカットに入るが、立ち上がった鈴木はエルボーで吹っ飛ばすと、中津にへヘッドバット。岩本がボディスラムで叩き付けると、中津もエルボーを返す。
さらにミドルキックからドロップキックを叩き込んだ中津は岩﨑にタッチ。ミドルキックの連打からニーリフト、串刺しジャンピングエルボーを見舞った岩﨑はダブルアームの体勢に。しかし岩本が踏ん張るとエルボー。岩本は顔を突き出して耐えると、張り手から走り込んできた岩﨑をハリケーンドライバーで叩き付けて鈴木にタッチ。
エルボースマッシュでカチあげた鈴木は、コブラツイストに捉えると故ジャンボ鶴田ばりの拷問式で絞め上げる。何とかロープに逃れた岩﨑だが、鈴木はダブルアームの体勢。背後から中津がドロップキックでカットすると、中津は続けて低空ドロップキック。さらにミドルキックと岩﨑の延髄斬りのサンドイッチ攻撃からダブルのブレーンバスター。
10分が経過し、中津が左右の張り手を見舞っていくと、さらにローキックとミドルキック。だが、走り込んできた中津をアラバマスラムで叩き付けた鈴木は逆エビ固め。岩﨑が蹴りでカットしようとするが、なかなか離さない鈴木。スクッと立ち上がってエルボーで岩﨑を倒した鈴木は場外に蹴り出すと、ワンハンドブリーカーで中津を叩き付けて3カウント。
ダブルアーム・スープレックスを出すまでもなくDNA勢を片付けた鈴木は、睨み付けてくる岩﨑に張り手をお見舞い。そして岩本と共に2人をリングから降ろさせると、改めて鈴木と岩本は握手。
<試合後コメント>
中津良太&岩崎孝樹
——他団体の相手を迎え撃つ形になりましたが
中津「強かったっすね。改めてこれがプロレスなのかと実感しましたね。一発一発がキツかったっす」
岩崎「完敗ですね。ほんとに何もできずに終わってしまったなと。完敗です」
——他団体とあたるっていうのは気持ちの面でも違う部分はありました?
中津「そうですね、まあ負けたくない気持ちは誰とやっても一緒なんですけど、前やった仲間内でやるこいつには負けたくないって気持ちと、DNAとして他団体に負けたくないっていう、負けたくないっていう気持ちは同レベルなんですけど種類が結構違いましたね」
岩崎「やっぱり身内でしかやったことなかったので、すごくいい経験になりました」
——新たに吸収できたものはありましたか?
中津「…もうひたすらに練習して強くなるしか無いなって。一発一発が重かったので、あんなに背丈はないですけど、それに負けない、背丈はダメでも横はおっきくなるんで、力をつけて負けない力を付けたいですね」
岩崎「自分はハートがまだ弱いなと思ったんで、ちょっとやっぱり精神的に鍛え直したいなと思いました」
鈴木秀樹&岩本煌史
——初めてのDNA参戦でしたが若い二人はいかがでした?
鈴木「そうですね、あの、今日試合前に二人で青森産のりんごジュースを飲んでチーム枠を高めて」
岩本「そうですね」
鈴木「そのおかげで上手くチームワークも」
岩本「事が運びましたね。まあキャリア的にも僕三年目で向こうはデビューしたてで、まあおおまかに見ればそんなに差はないんだと思うんですけど、まだまだ全然負ける気しないんで。何回やっても僕が多分勝つと思います」
——鈴木選手は響いてくるものはなかったですか?
鈴木「う〜ん、少しだけですね。声を出す暇があったら殺らなきゃいけないと思うんで。僕はそういう風にずっと教わってきて、そういうもんだと思ってやってるので、それを押し付けようと、色んなとこに押し付けていこうと。それからするとちょっと、もうちょっとかなと」
——それがフィニッシュのワンハンド・バックブリーカーで、ダブルアームを出すまでもないと?
鈴木「いや別にワンハンドでとれる技なんで。あの、そういう意味でやったわけじゃないです。必要なとこでかけるだけなんで。現にダブルアーム狙いには一応行ったんで」
第5試合
4者握手を交わしてから勝俣vs.勝彦で試合開始。勝俣のタックルを潰した勝彦はバックを取る。リストロックで切り返した勝俣だが、勝彦はマットに押し付けてストンピング。エルボーで向かっていった勝俣はボディスラムを狙うが、踏ん張った勝彦は逆にボディスラムで叩き付ける。
タッチを受けた樋口にローを蹴っていった勝彦だが、腕を取った樋口はハンマーロック。ヘッドロックで切り返した勝彦だが、樋口は腕を掴んで首を抜くとマットに押し倒す。だが、勝俣にタッチしたところでフライングメイヤーからサッカーボールキックを叩き込んだ勝彦は北宮にタッチ。
ボディスラムからチンロックに捉えた北宮だが、勝俣はロープに脱出。しかし北宮はヘッドロックに捉えると、グイグイと絞め上げる。何とかロープに振って逃れた勝俣はショルダータックルで倒されても、カウンターのアームドラッグからドロップキック。さらにランニングエルボーでなぎ倒す。
勝彦にも攻撃していった勝俣。勝彦も怒ってリングインしてくるが、樋口が飛び込んできて場外に追いやると、DNA勢は北宮にトレイン攻撃。さらに勝俣がフットスタンプを落としてからブレーンバスターを狙うが、これは北宮が逆に投げていく。
コーナーに勝俣を叩き付けてから積みつけた北宮は勝彦にタッチ。挑発されてチョップを連打する勝俣に対し、両手を広げる余裕を見せる勝彦。すると張り手を叩き込んだ勝俣は、左右の張り手を連打。これに怒った勝彦は強烈なサッカーボールキックを叩き込んでから北宮にタッチ。
北宮も勝俣のエルボーを敢えて受け止めてからエルボー一発でダウンさせての逆エビ固め。勝彦が樋口のカットを防ぐが、勝俣は自力でロープに脱出。10分が経過し、勝彦がスリーパーに捉えながら控えの樋口を挑発。
胴絞め式に移行してグイグイと絞め上げた勝彦だが、堪らず樋口がカットに入る。立ち上がろうとする勝俣の背中を蹴り飛ばした勝彦だが、勝俣もエルボーで反撃すると、勝彦のミドルキックをかわしてドロップキック。そして樋口にタッチすると、樋口はビッグブーツで勝彦と北宮を吹っ飛ばす。
さらに勝彦に串刺しラリアットからコーナーに一度叩き付けてからのオクラホマスタンピート。勝俣も入ってきて樋口の逆水平チョップに続いてエルボーを叩き込むと、合体攻撃を狙ったが、これをかわした勝彦はミドルキックで2人を蹴り倒す。
さらに樋口に戻るキックを叩き込むが、樋口も気合いで倒れない。重たいミドルキックでどうにかなぎ倒した勝彦はブレーンバスターの体勢に。しかし踏ん張った樋口は逆に投げていくと逆水平チョップ。だが、3発目をかわしてバックに回った勝彦は投げ捨てジャーマン。タッチを受けた北宮はカウンターエルボーからボディスラムで叩き付ける。
テキサス・クローバー・ホールドに捉えた北宮だが、樋口はロープに脱出。15分が経過し、樋口は逆水平チョップから走り込むが、北宮はスリーパーで捕まえると卍固めへ。だが、樋口はどうにかロープまで連れていって脱出。
北宮のエルボーに逆水平チョップで応戦した樋口は、走り込んできた北宮にカウンターのドロップキック。しかし串刺し攻撃をかわした北宮は投げ捨てジャーマン。樋口もすぐに立ち上がってぶちかましで吹っ飛ばして両者タッチ。勝彦は飛び込んできた勝俣にキチンシンク。さらにバックブリーカーから逆エビ固めへ。
リング中央まで引きずり戻してシャチホコ式で決めた勝彦だが、勝俣は何とかロープに脱出。勝彦の串刺し攻撃をかわしてロープに飛び乗って三角跳び式ドロップキックを返した勝俣はスワンダイブ式Xファクター(=相手の頭を掴んでジャンプして決める開脚式フェースバスター)。
さらに樋口が入ってきてトレイン攻撃を決めると、樋口がコーナーに乗った勝俣を両肩に乗せる。一度は失敗したが、すぐにもう一度トライすると、樋口の肩に乗った勝俣がダイビング・フットスタンプを勝彦に投下。さらに勝俣はシャイニング式ヘッドシザースからコーナーに登ってダイブ。これをアゴへのハイキックで迎撃した勝彦はランニングローでカウント2まで追い込むと、ダメ押しの垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けて3カウント。
勝った勝彦はマイクを持つと「樋口、勝俣、そしてDDTのファンの皆さん、俺が中嶋勝彦だ。まぁでもこんなに若い男がプロレスのリングに暴れている…プロレスファンとしても、レスラーとしてもこんなに嬉しいことはありません! オイ、それから黒いの! 樋口だな? お前88年生まれだって? 俺らと一緒じゃねぇかよ。樋口、お前の顔と名前とその可愛らしいえくぼは忘れねぇぞ。…あ、間違えたホクロだ! 忘れねぇぞ」と、何と勝彦、北宮、そして樋口はキャリアこそバラバラだが3人とも1988年生まれだという衝撃的な事実を明かした。
<試合後コメント>
樋口和貞&勝俣瞬馬
——中嶋&北宮組と闘ってみていかがでした?
樋口「正直、差を感じましたものすごく」
勝俣「僕はもう、悔しいですね。ほんとに悔しいです。やっぱり、強かったですし、全然足元にも及んでなかったんですけど、でも、ほんとに悔しいって気持ちしかないです。前回こいつに負けた時も、悔しい気持ちがあったんですけど、今回も悔しい、ほんとに悔しくて、もう一回、もっと強くなってもう一回やりたいなって思いました」
——樋口選手は同じ88年生まれということで、相手チームがビックリしていたが、それを聞いてどう思いました?
樋口「そうですね、あちらは初めてそういうこと知ったと思うんですけど、自分はもう高校時代の時に中嶋勝彦選手が15歳ぐらいでデビューした時から知ってて」
勝俣「自分も小学校の時だった」
樋口「そんな感じでテレビで見てて」
勝俣「そうそうそう東京ドームね、歩いてるのね」
樋口「横浜アリーナじゃなかったっけ?」
勝俣「横浜か!?」
樋口「多分WJだから」
勝俣「長い道を歩いてた。俺も見てた」
樋口「すごい人が出てきたなと思って、すごい人が出てきてほんとに試合ができるなんて」
勝俣「思ってなかった」
樋口「思ってなかったしね」
勝俣「確かに」
——勝俣選手は相手に体格の差を感じる部分はありましたか?
勝俣「めちゃくちゃありましたね。やっぱり、あのカード決まってからお客さんは多分いちばん勝俣が身体小さいし、やられるんじゃないかって当たり前のように思われるかもしれないんですけど、でもやっぱ僕もプロレスラーになった以上、体格差がどうのこうのじゃなく、プロレスはでかい人でも、闘うのがプロレスなんで。いい経験はできました。でかい人普段闘えないんで。なのでどうすればいいかとか、これからもっともっと考えて、もっとまたでかい人と闘った時にそれを活かせられたらなと思いました」
——最後、高木社長から試練ではなく相手を死ぬ気でぶっ飛ばせという言葉もありましたが
樋口「そうですね、やっぱりどの世界もそうなんだなと思いましたね。相撲でも土俵に上がれば相手が関取だろうが全力でぶつかっていかなきゃいけないし、プロレスもそれと一緒なんだなと改めて、はい、痛感させられましたね社長の言葉で」
勝俣「僕はもう、このカードは試練としか思えなかったですね。でも、リング上で闘った時に、本当にこいつ倒してやろうって気持ちは芽生えましたね。試合はあんま覚えてないですけど、多分僕の気持ちは出てたんじゃないかなと思ったので、まあこれから試練とは思わないように、先輩だろうがなんだろうが、もう坂口さんの言葉で言うと殺ってやりますよぐらいの気持ちでやっていこうかなと思いましたね」
——試合が終わったあとに中嶋さんの口から樋口さんの名前が出て、勝俣さん的にはどういう気持ちでした?
勝俣「確かにちょっとそこもね、やっぱ悔しい部分もありますよね。今回のDNAでやっぱり、宮武もそうですし、ああいうカードを組んで宮武も葛西さんにいい言葉言われてて、そういうのやっぱり、自分が無かったのは、印象もっとつけてやればよかったかなって。もっと印象に残るような選手にならないといけないんだなって思いましたね。悔しいです。悔しいとしか思えないですね」
中嶋勝彦&北宮光洋
中嶋「初めてのDNAに来れて、ちょっといつもとは違う刺激を僕はもらえたんで、すごく楽しく試合をさせてもらいました」
北宮「そうですね、他所に呼ばれることがあんまりないので、他所の僕より下の選手とやることもそもそもないので結構新鮮でしたね。でも僕もまだまだグリーンなんで、ちょっと押し負けてる部分もあったので、もっともっとワンサイドで試合できるように自分も頑張んなきゃなっていういい刺激になりました」
——中嶋選手は樋口選手に興味を
中嶋「そうです。まさかね! あの、88年だと思わなかったですね! あの、試合する前にちょっと聞いちゃったんですけど、88年だという事で、同い年でたまたまね、僕と北宮も88年なんで、こうやって頑張っているっていうのはすごく、素直に嬉しかったですね。レスラーとしてもそうですし、一緒にリングを盛り上げようという思いがあってレスラーになったと思うし、プロレスが大好きでこの世界に飛び込んだんで、そういう気持ちっていうのもすごく試合をやってても感じるし、聞いた話だとまだ2か月? こんなに勢いのある2か月は初めて見ましたね」
——やっぱりパワーとか結構新人離れしていると
中嶋「そうですね、新人離れしたパワーっていうか体力も持ち合わせてるし、身体もでかいし、ちょっと新たな、タメのライバルがまた一人増えたなという感じなんで、すごく成長も楽しみだし、またそんなね、樋口選手がいるDNA出たいなと思いますね」
——勝俣選手は気持ちの強さを中嶋選手にぶつけてきたと思いますが
中嶋「僕もけして身体がでかいほうではないので、そういう意味ではほんとに自分の体を最大限に活かした工夫というのを、動いていて受けて試合をしてすごい感じたし、そういう意味では、ガッツという部分では樋口選手よりかはあるかなと思っているので、勝俣くんもすごい楽しみですね。なんで逆にそういった意味では僕と北宮は今日タッグで久々にやったんですけど、逆に刺激をもらえたんで。また、対戦しましょう」
北宮「よろしくお願いします」
第6試合
煽りVでは「中澤ism最後の継承者」と紹介された宮武は、「キ●ガイに対抗するにはキチ●イになるしかないんで」と語った。3日のDDT後楽園大会でバラモン兄弟に触発されて墨汁プロテインを飲んで瞬間的なパワーアップに成功した宮武だが……
ゴング前に奇襲攻撃を仕掛けていった宮武はエルボーを連打。だが、目潰しを見舞った葛西は串刺し攻撃を狙う。これをジャンプしてかわした宮武はハートアタック(=スピアー)。場外にエスケープした葛西を追いかけた宮武だが、葛西は客席に投げつけてから鉄柱に叩き付ける。さらに場外マットを外した葛西はパイルドライバー。
なおも客席に叩き付けていった葛西は、イスを投げつける。宮武をリングに戻してからイスもリング内に放り込んだ葛西は、「来いよ、ホラ」と挑発。宮武の逆水平チョップを敢えて受け止めた葛西はエルボーでなぎ倒すと、コーナーで馬乗りになってから「何がキ●ガイだ、この野郎!」と肘グリ。
さらに「格が違う!」とハーフダウンの宮武の後頭部に低空ドロップキック。宮武も「来いよ」と挑発されてエルボーを打っていくが、急所を蹴り上げた葛西は持ち上げた情報で四方を向いてから「コイツは股間が臭い!」と叫んでのドリル・ア・ホール・パイルドライバー。さらにDDTで叩き付けた葛西はバズソーキックを連打。
何とかブロックした宮武だが、負傷している左肩に激痛が走り、宮武は悶絶。葛西は容赦なく串刺しランニングエルボーを叩き込むと、ダブルアーム・スープレックスからワキ固め。苦痛に顔を歪めながらもロープに逃れた宮武だが、左肩を押さえてかなり辛そう。しかし葛西は肩のテーピングを引き剥がすと、その左肩をイスで殴打。
「張り合いねぇな、コイツ」と言ってからイスの上へのボディスラムを狙った葛西だが、これは宮武が逆に叩き付ける。さらに葛西のイス攻撃をかわしてロープに飛んだ宮武はジャンピングエルボーでイスごと葛西を吹っ飛ばす。エルボー合戦になると、葛西はそこからソバット。さらに延髄斬りと繋いでブレーンバスターを狙う。
これを逆に投げた宮武は続けてバックフリップ。10分が経過してスパインバスターで叩き付けた宮武は走り込むが、ハンマーロックとスリーパーの複合技で捕まえた葛西は、そこから腕固めへ。これもロープに逃れた宮武だが、葛西は張り手から串刺しラリアット。さらに宮武をコーナーに乗せて肩車した葛西は、前方のコーナーに投げつけてからラリアット。
カウント2で返した宮武だが、葛西は垂直落下式ブレーンバスター。これもカウント2で返した宮武に対し、葛西はボディスラムから手鼻の2連発。そしてパールハーバー・スプラッシュを投下。これをかわして自爆させた宮武はハートアタック。
カウント2で返した葛西だが、ここでイスを手にした宮武は止めに入った木曽レフェリーを突き飛ばしてから葛西の脳天を2度殴打。だが、宮武からイスを奪い取った葛西は宮武の脳天にイスを思いきり打ち下ろすとラリアット。そしてダメ押しのリバース・タイガードライバーで叩き付けたが、宮武は何とカウント2で返す。驚いた表情の葛西だが、それでも手鼻を浴びせると、今度こそパールハーバー・スプラッシュを投下して3カウント。
エンディング
大の字に倒れた宮武を見つめていった葛西は「オイ、宮武。正直よ、このカード組まれたとき、なんでこんなしょうもないデビューしたての新人と、このデスマッチのカリスマ葛西純がシングル組まれたのか正直分かんなかったよ。でもよ宮武、お前、試合前にキ●ガイがどうこうとか言ってたな。今日やってみて、まだまだだ…正直まだまだだよ。でもよ、お前チ●コは小さいけど、なかなかいいもの持ってるじゃねぇか! オイ、宮武。俺っちがこんなこと言うの珍しいんだぞ。オイ宮武よ、よく聞いておけ。いまお前、DNAだろ? DDTだろ? お前がよ、もう一段階、もう二段階強くなる方法を俺が知ってるよ。DDTとかDNAとか言ってねぇでよ、俺っちと組んでデスマッチやろうじゃねぇかよ。オイ、俺っちはこんなこと言うなんて珍しいだぞ。オイ、宮武。いい返事聞かせろよ」と、宮武をデスマッチの世界に勧誘!
すると宮武は「……葛西さん、僕は今日葛西さんと闘って、まだ葛西さんの足元にも立っていないことが分かりました。なので僕がDNAでトップを獲って、葛西さんともっともっと熱い試合が出来るようになったら、その時は(デスマッチを)やりましょう! だからそれまで待ってください」と返答。葛西はニヤリと笑うと「フラれちゃったみてぇだな」と言いながら退場。
そこに高木三四郎が現れてリングに上がると、「DNA諸君、全員集合」と言ってほかの選手たちもリング上へ。すると高木はDNA勢に向かって「お前たち、今日のこの大会、この対戦相手、会社はお前たちに試練を与えた。今日やってみてどうだった?」と問い掛ける。
しかし選手が返答する前に高木は「バカヤロー! バカヤロー! お前ら試練だと思っただろ? 試練だと思うから試練になっちゃうんだよ。リングに上がればな、先輩も後輩も新人もベテランも関係ねぇ! 目の前に立った奴をな、ぶっ飛ばせばいいだけの話だ! テメーら今日、心の底からぶっ飛ばせたか? オメーら試練だと思ってたんだろ? 違うか? こんなのはな、試練のうちに入らないんだよ! オメーらよ、これを当たり前と思わなきゃいけないんだ! いいか、このDNAのリングはな、ゲストが主人公じゃねぇ! いまここに立っている俺が主人公でもない! 誰が主人公か分かるか? お前たちだ! いいか、これからもな会社はお前らに試練を与え続ける! でもなお前たちはそれを試練だと思うな! 分かったか?」と宣告。
朦朧としている宮武にも「分かったか?」と高木が叫ぶと、宮武も力の限り「はい!」と返答。すると2月5日の北沢大会のカードが1つだけ決まっていると言った高木は、そのカードが宮武vs.宮本裕向だと発表した。「宮武、お前に試練を与えるけど、試練だと思うんじゃねぇ」と嬉しそうに言い放った大社長は「主人公のお前が今日のこの場を締めてくれ」と言って宮武にマイクを渡すと、「締め方のヒントを教えようか? 締める言葉の前に数字を言うんだよ。その数字が何かはちょっと教えられないけどな。分かるかな? あとは任せた」と言ってリングを降りていく。
宮武は「皆さん、今日はたくさんのご来場、誠にありがとうございました。今日はDNA勢全敗ということになってしまいました。…しかし! 今日、僕はこの結果に満足していないです。次、このような機会が2月5日にあります。そのときはみんな、全員勝ってDNAはすごいんだってところを…若手だけじゃないんだってところを見せてやりたいと思います! なので、次の大会に向けて僕らDNA勢全員は死ぬ気で毎日練習し、試合をし、次の2月5日に向けて仕上げていきたいと思います。それで、締めの言葉ですが、社長からヒントをいただきました。ということは、3、2、1、DNA!で締めたいと思います。……それではいきます! 練習なんてしません。その場で一気にいきたいと思います。いくぞー! 3、2、1、DNA!」で締めくくった。
<試合後コメント>
宮武俊
——葛西選手いかがでした?
「やっぱり、デスマッチ界のレジェンドは、まだ僕には遠い存在だったんですかね?まだ実力の違いがあることをちょっと今日感じてしまいました」
——いち番違いを感じたのはどういう部分?
「やっぱり、スタミナもそうですけど、僕が全く想像していた攻撃と全く違う攻撃をされてしまって、そこで上手く対処できなかったのが今回の試合で出てしまったんじゃないかなと思います」
——場外や椅子などはじめての経験も多かったが
「やっぱり、椅子は、固かったです。あと、場外は、怖いです。すべての攻撃が、すごく痛くて、痛くて、まだまだやっぱり、全てにおいて、足りないなと痛感してしまいました」
——試合後はデスマッチを一緒にやらないかと呼びかけられていましたが
「やはりまだ、こうやって、椅子や、場外攻撃で音を上げてしまっている自分にはまだ早いかなと。まだ、今後キャリアを積んで、キャリアを積んで、そういう攻撃に耐えられるようになって、もっと丈夫な体を身につけたら、その時は考えたいと思います」
——次回は宮本裕向選手ですが
「いやまた、こういう相手と対戦することになって、生きて帰れるかなということが不安で不安でしょうがないです。ただ、今日、葛西純選手と試合できたというのはすごくいい経験になったと思います。なので、次は、次は今日の経験を活かした試合をしたいと思います。なので、また今日は次回に向けての勝機を見出すために、もっともっと練習を重ねたいと思います」
——試合後に高木社長から心の底からぶっ飛ばせたか?という問いかけがありましたが
「やはりまだ、心の底から、心の底から相手を、叩き潰す、そういう意味では、まだ足りなかったと思います。なので、もっとメンタリティの修行をしたいと思います。なので、心の底からぶっ飛ばす、そういう、そういう練習を次回に向けてもっと積んで、次は心の底から相手をぶっ殺す勢いで、ぶっ殺す勢いで試合したいと思います」
葛西純
「噂ではよ、トンパチだのキ●ガイだのなんだのって言われて、俺っちは期待してたんだよね。なんだよオイ、あいつ若けぇんだろ? 元気なさすぎるよ、お前。オイ、こんな40のおっさんに元気さで負けててどうすんだよ、お前。でもよ、お前よ、今日やってて内に秘めたるものあいつが持ってる可能性ってものは感じたから。俺っちと組んでデスマッチやんねぇかって言ったけど、見事にフラれちまったな。まあいいや、他なんかねーのか?」
——狂気は感じました?
「感じねーよ全然。あの試合みてお前どう思った? 感じたか?」
——最初の頭突きが効いていたようだが
「あんなんで心折れてどうすんだよ、オメー。あんなもんよ、やり返すぐらいじゃねーと。自分でキチ●イになるっつってたんだろ? 飯伏を超えるだのなんだの言ってたんだろ? だったらよ、もっと来いよ。一発やられたら十発でも二十発でも来いよ。他は?」
——葛西選手がデスマッチを一緒にやろうといったのは何か感じるものがあったと?
「今の御時世な、若けぇもんは? どんだけオメー、カッコイイ試合やろうとか、ビジュアル磨いてとか、常にカッコ良さを求めていくけどよ、あいつは違うだろ? そういう所感じたからよ、俺っちと一緒にやってけないかって俺っちは言ったんだよ。なんか今の若いもんとは違う何かを持ってると思ったから、俺っちはそういうアプローチをしたわけだ。でもあいつの返事はNOだったわけだし、まあそれはそれでいいんじゃないの? あいつの目指すものは他にあるわけだから」