【試合結果】11・28 東京愚連隊新宿FACE大会 カズ・ハヤシ&ジミー・ヤンvsNOSAWA論外&シャノン・ムーア ドリー・ファンクJr.vs西村修 才木玲佳&レディビアードvsバラモン兄弟 【東京ICタッグ】望月成晃&ロッキー川村vs青木篤志&佐藤光留
『TOKYO DREAM 2018』
日時:2018年11月28日(水)
開始:19:00
会場:東京都・ 新宿FACE
観衆:485名
▼鈴木鼓太郎試練の1番勝負~第5戦からの最終戦
○鈴木鼓太郎(フリー)
7分45秒 エンドレス・ワルツ
●雷陣明(フリー)
▼ワクチンファイト提供試合
○鈴木秀樹(フリー)/門馬秀貴(MONMA DOJO)/甲斐拓也
13分32秒 ダブルアーム・スープレックス→片エビ固め
征矢学(WRESTLE-1)/●松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)/関根龍一(BASARA)
▼東京インターコンチネンタルタッグ選手権試合
【王者組】望月成晃(DRAGON GATE)/○ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
15分21秒 片エビ固め
【挑戦者組/変態自衛隊】青木篤志(全日本)/●佐藤光留(パンクラスMISSION)
※第9代王者組が初防衛に成功
▼スペシャルタッグマッチ
[DEAD LIFT LOLITA]●才木玲佳(フリー)/レディビアード(DDT)
12分2秒 反則
○バラモン・シュウ(フリー)/○バラモン・ケイ(フリー)
▼スペシャル6人タッグマッチ
B×Bハルク(DRAGON GATE)/●近野剣心(ダブ)/ペガソ・イルミナル(WRESTLE-1)
23分53秒 ダイビング・セントーン→エビ固め
○ディック東郷(みちのく)/MAZADA/FUJITA
▼スペシャルエキシビションマッチ
△ドリー・ファンクJr.
10分0秒 フルタイムドロー
△西村修(フリー)
▼TOKYO WEDNESDAY NITRO
○カズ・ハヤシ(WRESTLE-1)/ジミー・ヤン(フリー)with ジャジー・ヤン
13分35秒 パワープラント→片エビ固め
●NOSAWA論外/シャノン・ムーア(TNA)
“WCW戦士”ジミー・ヤンとシャノン・ムーアが新宿に降臨!ドリー・ファンクJr.がフルタイムドローの壮絶死闘!才木玲佳がバラモン兄弟との対戦で悲鳴!
第1試合
雷陣明の“鈴木鼓太郎試練の1番勝負”が延長に延長を重ね、本日が5戦目。
この日、鼓太郎は昨年9月に初登場したSUSHIマスクを被った“SUSHI太郎”の姿で登場。雷陣はこれに文句を言うが、そのまま試合開始。
ゴングと共に組み合い、雷陣が鼓太郎をヘッドロックで捕らえるも鼓太郎は雷陣をロープに振る。鼓太郎は雷陣の攻撃をかわしながら何往復もリングを走らせ、自身はリング外へ降りる。雷陣は鼓太郎が居なくなってからもリング内を走り続けヘトヘトに。
立ち止まり肩で息をする雷陣の背後から鼓太郎が忍び寄るが、雷陣はニールキックでカウンター。突撃していくる鼓太郎をかわしてエプロンに逃れ、ロープを使ったネックブリーカー。フォールも2。続けて雷陣がエルボーを放っていくと鼓太郎もエルボーで反撃。雷陣は鼓太郎をロープに振るが、鼓太郎はビットで反撃。さらに串刺しダブルニーからファンネル。さらにコーナーに上って雷陣の所作を真似ながらダイビングヘッドバッドを狙うが、溜めが長すぎて雷陣にかわされてしまう。
雷陣は鼓太郎に文句を言いながらヘッドバッド。鼓太郎は回転エビ固めを狙うが、後転して逃れた雷陣がトラースキックからのDDT。さらには鼓太郎のSUSHIマスクを剥ぎ取ってしまう。マスクを取られた鼓太郎は素顔を隠すために動けなくなってしまい、雷陣がトラースキックで追撃。
雷陣は鼓太郎のSUSHIマスクを被ってSUSHIとなると、コーナートップからダイビングヘッドバッドを放つが、鼓太郎が回避。「空気読めや!」と激怒した雷陣は再びコーナートップからダイビングヘッドバッドも鼓太郎が再び回避し、エンドレス・ワルツで雷陣から3カウントを奪った。
鼓太郎「雷陣さん、川畑顕さん……」
雷陣「本名言うなや!本名や!」
鼓太郎「一年通してあなたとやってきましたけど、もうそろそろ終わりにしませんか?もうこれ以上のものは出せない!行き着くところまで行ったと思うんですよ。だから今日限りであなたとの一戦、終わりにしましょう。ありがとうございました」
雷陣「コノヤロー!待て!待て!さみしい……さみしいやん……。このまま終わりて、一年!一年やで!一年やってきたのにホンマに……俺の仕事を奪うなや!お前と組まんかったら……出れへんやん……。分かった!分かった!シングルがアカンのやったら、タッグでどうや?タッグでここのタッグベルト狙おう?!」
鼓太郎「俺、またあなたの面倒見るんですか……一年間見てたのに、来年もあなたの面倒見るんですか……」
雷陣「面倒見るんやったらトコトンや!」
鼓太郎「あなたにも家庭がある。仕事なくなったら大変でしょう。どうせ組むんだったらいいものがあるからちょっと待ってて」
雷陣「考えてたんやん!そうやって!俺のこと考えてくれて!(笑)」
(鼓太郎がリングの下からSUSHIのマスクを取り出す)
雷陣「ちょ待て!待て待て待てぃ!どっから取ったんや!」
鼓太郎「アンタのバッグから(笑)なんだよ。雷陣明で来るっつって、(SUSHIのマスクも)持ってるじゃん」
雷陣「誰や入れたん!」
鼓太郎「あなたが準備してきたんでしょう。それ(雷陣が被っている鼓太郎持参のSUSHIマスク)俺んだから返してください」
(雷陣が鼓太郎のSUSHIマスクを返却して自らのマスクを被り、鼓太郎も自らのマスクを装着)
鼓太郎「どうせ組むんだったら、トコトンやりましょう」
第2試合
征矢と鈴木のマッチアップでゴングが鳴ると、ロックアップ、ツータックル、手4つと正面からの力比べ。ここで征矢の足を取った鈴木がレッグブリーカー。征矢を自軍コーナーに連れ帰り甲斐にタッチ。征矢は即座に甲斐をヘッドロックで捕らえ、そのまま関根にタッチ。
甲斐と関根のマッチアップ。ロックアップで組み合い、額を突き合わせてのガンの飛ばし合いからエルボー合戦へ。これに打ち勝った関根が甲斐をロープに振るが、甲斐はジャンピングエルボーでカウンター。さらに追撃を狙うが、関根がビッグブートでカウンターし、ボディスラム。関根はロープに走るが甲斐はニールキックで迎撃し、ノーザンライト・ボム。両者タッチ。
門馬と松本のマッチアップとなると、松本は下から門馬の足を狙い、グラウンド線に引きずり込むと門馬もアームバーを狙い、そのまま目まぐるしい腕関節の取り合いに。門馬優位で自軍コーナーに連れ帰り、甲斐にタッチ。
甲斐は松本にミドルキックを連発するが、松本は蹴り足をキャッチしてそのまま自軍コーナーに連れ帰り征矢にタッチ。
征矢はチョップ、エルボー、ボディスラムと連撃し関根にタッチ。
関根はサッカーボールキック、エルボードロップから松本にタッチ。
松本はスリーパーからフェイスロックに捕らえ、続けてフォールも2。征矢にタッチし、そのまま3人で甲斐の顔面をコーナーに押し付けて踏みつけるが、鈴木が突っ込んできて甲斐を救出。
征矢は甲斐に逆水平、串刺しバックエルボー、ブルドッギングヘッドロック、ブレーンバスターと畳み掛け、ニードロップを放つも甲斐が回避して門馬にタッチ。
門馬は征矢にミドルキックを連発し、ソバット、ジャンピングニー、コーナートップからダイビングクロスボディ。そしてスイングDDTを狙うも二度連続で失敗すると征矢は三度目を許さずデスバレーボムを狙うが、門馬は回転エビ固めで切り返し、さらにバックスライド。続けて飛びついてウラカン・ラナ。距離をとってから征矢に突撃するが、征矢が担いでデスバレーボム。両者タッチ。
鈴木と松本のマッチアップとなると、鈴木がスイングネックブリーカー、ニードロップ。さらに担ぎ上げようとするが、後ろに着地した松本がバッククラッカーから腕十字。これをカットされると関根、征矢らも加勢して鈴木にトレイン攻撃。松本は飛びつき腕十字で決着を狙うが、またもカットされてしまう。
これに業を煮やした松本は、征矢と関根に対戦相手とレフリーの相手を任せ、自身の帯で鈴木の首を絞めあげるが、鈴木は力技で持ち上げワンハンド・バックブリーカー。続けてトドメのダブルアーム・スープレックスでカウント3を奪った。
第3試合
昨年4月のはぐれIGFインターナショナル旗揚げ戦での初シングル後にタッグ結成を表明し、その後今年9月に宮本裕向&塚本拓海を破って東京インターコンチネンタルタッグ王座を獲得した望月&ロッキーに、全日本プロレスの『Jr. TAG BATTLE OF GLORY』三連覇の過去を持つ青木&光留の“変態自衛隊”が挑む一戦。
光留はロッキーに対抗し、ボクシンググローブを装着してロッキーを挑発するとロッキーは「ボクシング?OK!ボクシング!」と笑顔で叫んでこれに応じ、ゴング。ロッキーと光留はグラブを合わせてからしばらくボクシングルールに則った試合を展開していたが、光留が突如マイク・タイソンを思わせる耳への噛み付き攻撃を行い、そのまま青木へタッチ。
青木も耳削ぎチョップを連発してこれに続き、ロープに走るが望月がエプロンから青木にミドルキックを見舞い、その隙にロッキーが望月にタッチ。
望月と青木はショルダータックルでぶつかり合うが、青木がドロップキックを放てば望月もランニングミドルで即座に反撃。望月は青木にニークラッシャーからヒザへのローキックを放って青木を転倒させるとロッキーにタッチ。
望月は青木を羽交い締めにし、ロッキーにパンチを促す。誤爆を誘う青木だったが、タッグの信頼関係がこれを上回り連携攻撃に成功。ロッキーはさらに青木の顔面にジャブを放っていくが、大ぶりのストレートをかわした青木がマンハッタンドロップ。光留にタッチ。
光留とロッキーは再びボクシングのように打ち合うが、光留が突如ローキックを放つと、ロッキーはトレバー・バービックを思わせるキックへの抗議。これを見た光留は、フェアプレーを誓ってグローブタッチを要求するが、これに応じようとしたロッキーに延髄斬り。さらに自らのボクシンググローブを外して抗議する望月へ投げつける遠距離攻撃を放ち、青木にタッチ。
青木と光留はダブルのレッグスプレッドを放ち、青木がダイビングエルボードロップ。光留にタッチ。
光留はロッキーのパンチを受け「全然痛くありましぇん!」と叫んでミドルキック、サッカーボールキックと放ち、逆エビ固め。ロッキーがギブアップしないと見るやブレーンバスターを狙うが、これを振りほどいたロッキーがロープに走ってフライングクロスパンチ。望月にタッチ。
望月は、光留が投げつけたボクシンググローブを装着し、光留に強烈なボディブロー。光留がミドルキックで応戦すると望月もミドルキックを放っていき、コーナーに駆け上って三角蹴りならぬ三角パンチを放つが光留はこれを回避し、望月の起き上がり際にPKを放って青木にタッチ。
青木は望月の右腕にオーバーヘッドキック、光留も加勢して右腕にキックを放っていく。そのまま青木が脇固めからの腕固めで捕らえるが、ロッキーが助走をつけてのアッパーで青木を正面から吹き飛ばすが、その勢いで望月の腕がより深く極ってしまい大ダメージ。望月はロッキーにタッチ。
ロッキーは青木へボディブローを連発し、セカンドロープからのフィストドロップ。怖がりながらも望月の手を借りてトップロープに上がりダイビングフィストドロップを放つが、溜めが長すぎて回避されてしまい、青木は光留にタッチ。
光留はロッキーに「4年後輩だろ!」と叫んでミドルキック連発から「投げるぞオイ!」からの水車落とし、腕十字と続けるが、望月がこれをカット。ロッキーはボディブローを連発も、光留が延髄斬りからPK、さらにジャンピングハイキックを狙うが、ロッキーがアッパーカットで対空射撃。続けてストレートを放つロッキーの腕を取って光留が飛びつき腕十字から三角絞め。カットに来た望月を青木がアキレス腱固めで捕縛。
しかし、望月はこれを抜け出して光留にボクシンググローブを着けた右腕で助走をつけてアッパーカット。後ろに倒れ込んだ光留にロッキーがジャックナイフ式エビ固めの形で覆いかぶさり、そのまま3カウント。
試合後、初防衛を喜ぶ望月&ロッキー組の元へSUSHI&鼓太郎が登場。
ロッキーが「Who?! ジャパニーズ・スシ?」と英語風に話すと、雷陣も「ツギ、チョウセン、サセロ!」とカタコトの日本語でタッグ王座への挑戦を表明。
望月は「まあいいけどよ、東京愚連隊興行、多分今日で年内ラストだぞ。次回は話によると来年4月あたりらしいぞ。覚えてたらやってやるよ」とこれを承諾した。
<試合後コメント>
望月成晃
「まさかね、全日本プロレスジュニアタッグリーグ三連覇のチームに勝ってしまうとはね。でもここはね、敢えて言わせてもらうよ。やっぱパンクラスの謎だね。プロレスの経験は佐藤光留の方が断然あると思うんだけど、なんか見えない力があるんだよなぁ。まさかロッキーにジャックナイフがあるとは!次は、SUSHI?SUSHI2人?まあどっちがどっちだか知らねーけど、次回は来年4月らしいから、覚えてたらやってやるよ」
第4試合
“カワイイ×筋肉×元気”な物理的に最強のアイドルユニット『DEAD LIFT LOLITA』として活躍するレディビアードと才木玲佳が入場し、2人でポーズを決めているところへ兄弟が水を噴射して奇襲し、ゴング。
しかし、才木は両手を頬に当てるあざといポーズで「かわいいでしょ?」とケイにアピール。これになんらかのトラウマを呼び起こされたケイは「俺たちは!アイドルが大嫌いなんだよ!」と叫んで殺人パンチを放つが、才木はこれをかわしてミドルキックを連発。倒れたケイの顔を覗き込みながらアイドルポーズを決める挑発をしてからビアードにタッチ。ケイは「ああいうタイプが一番キライなんだ!」と悲痛な叫びを上げる。
ビアードが出てくると、兄弟は「アイツは男なのか!女なのか!」と疑問を叫ぶと、ビアード「オンナノコデショ?!」と回答。ケイは「コイツ絶対チンコ付いてるよ!」とビアードの股間を蹴り上げるが、女の子なのでビアードにはノーダメージ。シュウも「この!呪われた少女!」と叫んでビアードの股間を蹴り上げるが、やはり女の子なのでビアードにはノーダメージ。
ケイは「握りつぶしてやる!平成の阿部定事件だ!」と叫んでビアードの股間を掴むと、「デケェーッ!」と絶叫。シュウとケイが2人でビアードの股間を掴むと、ビアードは股間に力を入れ兄弟を吹き飛ばす。ならばとシュウは持ち込んだ木の杭をビアードの股間に突き刺すが、これも股間の力で吹き飛ばし、兄弟にダブルラリアット。ここで才木が入ってきてケイにカニバサミからのキャメルクラッチを決めると、ビアードは「オンナノコデショ?カワイイオンナノコデショ?」とコスチュームの胸をはだけさせてケイの顔面をぱふぱふ。これを見かねたシュウが才木の顔面に水を噴射し、場外へ蹴り出し、リング外で水の掛け合いに。
ビアードをリングに戻すと、兄弟はスーツケースを設置してボウリング。見事ストライクとなるが、ビアードは女の子なのでダメージはなく、ビアードはスーツケースを兄弟に投げつけて大ダメージを与える。
シュウと才木のマッチアップとなると、シュウに顔面を攻撃された才木が「アイドルだぞ!アイドルだからカワイイの!」と自己主張。これに対し兄弟は「だから!俺たちはアイドルが嫌いなんだよ!精神的にアイドルが嫌なんだよ!」と叫んで自軍コーナーに才木を連れ帰り、ケイがコーナートップから才木の顔面にお告ゲルを投下。「アイドルなんてこの世からいなくなればいいんだ!アイドルなんてただの偶像に過ぎねぇんだよ!」と叫んで追撃を狙うケイだったが、才木はドロップキックで一矢報いてビアードにタッチ。
ビアードはミドルキックからボディスラム、ムーンサルトプレスと猛攻をかけるがケイはこれを回避。ビアードを羽交い締めにするケイへ、シュウが交通標識を持って入ってきてビアードめがけて振り下ろすがビアードが回避し誤爆。ここに才木も入ってきてケイに交互にミドルキックを放ち、ダブルのバックドロップ。勝機を掴んだビアードはコンビネーションキックで猛攻をかけるが、シュウが持ち込んだ香炉から灰をぶっかけて目潰し。抗議する才木にも灰をぶっかけ、ビアードに五体不満足を決めるもカウントは2。
兄弟は墨汁を口に含んで2人へ噴射しようとするも、2人が兄弟の口を抑えてガードすると兄弟は墨汁を呑み込んでしまいのたうち回る。その隙にビアードは才木に墨汁攻撃を提案し、才木は嫌々ながら口に含んで兄弟に向けて噴射するも、兄弟がこれを回避したためレフリーの顔面に直撃。
これを反則行為とみなしたレフリーにより、才木の反則負けがコールされた。
しかし、元気が有り余ったビアードは兄弟をまとめてコーナーに追いやると、スーツケースを設置してボウリング。才木とともに「ストライク!」の掛け声を決める。
ケイ「オイ!女!墨汁口に入れるとな、次の日うんこが黒くなるぞ。あのアイドル黒いうんこするぞ!黒いうんこのアイドル!俺たちとお前たちの闘いはまだ決着付いてねぇんだよ!いいか!今度あったときは、おしょろしい目にあわせてやる!今日はこれくらいで勘弁してやる!おーっ、覚えてやがれ~!」
<試合後コメント>
レディビアード&才木玲佳
ビアード「ワタシは今までの一番きったない試合でしょ。今まで、汗、血、アリマス。初めて……(墨汁まみれの手を見せる)」
才木「きたな~い!」
ビアード「キタナイデスネ……」
才木「すごい不味かった、墨汁……。今日ビアちゃんがやろうって言ったんだよ?!」
ビアード「ワタシ、考えたらダイジョブ、ワザ決めて絶対勝つネ!」
才木「でもやんなかったら勝って……いや、勝ってないんだよ!今日!ホントむかつく!やりたい放題やって!」
ビアード「今度絶対負けないヨ!」
才木「そうだ!もう一回やるって言ってたから!」
ビアード「準備して!全部持ってきて!ボウリング持ってきてー!毒持ってきてー!水いっぱい持ってきてー!」
才木「絶対勝つ!」
ビアード「じゃ、最後に自己紹介しましょ」
(DEAD LIFT LOLITAの自己紹介ムーブでビアードが墨汁まみれの手で才木の胸を叩き、コスチュームに墨汁が付いてしまう)
才木「ちょっと!やめてよ~!なんでこれやったの~」
ビアード「ゴメンネー、ゴメンネー……!ンアー!兄弟たち!今度は負けないヨ!」
第5試合
MASADAと剣心のマッチアップでゴングが鳴り、ロックアップからロープへの押し込み合い、ツータックル、グラウンドでの首の取り合いなど堅実な攻防での立ち上がりから両者タッチ。
東郷とペガソのマッチアップとなり、腕の取り合いからアームドラッグの掛け合い、互いの攻撃をリープフロッグでかわし合うスピーディーな攻防が展開され、ペガソがこれをドロップキックで制すると東郷はリング外へエスケープ。MASADAとFUJITAがペガソへ向かっていくが、ペガソは2人まとめてドロップキックで吹き飛ばし、コーナートップから場外に向けトルニージョ。リングに戻って両者タッチ。
ハルクとFUJITAのマッチアップとなると、互いにコールを煽り合い、互角と見るやFUJITAは「人気は引き分けということで。今日はクリーンに行きましょう」と握手を求めるが、ハルクがこれに応じるとガットショットからショルダータックル。しかしこれを跳ね起きて余裕をアピールするハルクはFUJITAの突撃をリープフロッグでかわして踵落とし。剣心にタッチ。
剣心はFUJITAにサッカーボールキックからフォールも2。ペガソにタッチ。
ペガソは首投げからギロチンドロップ、サンセットフリップ。ハルクにタッチ。
ハルクはFUJITAにローキック連打から後ろ回し蹴りで倒してフェイスロック。FUJITAはハルクの指に噛み付いてこれを外し、エルボーを放っていくが、これをキャッチしたハルクがFUJITAの指に噛み付いてお返し。そのまま自軍コーナーに連れ帰りペガソにタッチ。
ペガソはロープに走って攻撃を狙うが、FUJITAがマンハッタンドロップからの河津掛けで一矢報いて東郷にタッチ。
東郷はナックル連打からフォールも、反則攻撃からのフォールは認められず。ならばとドロップキックからフォールも2。MASADAにタッチ。
MASADAはペガソの顔面をロープにこすりつけ、レフリーの目を逸らしながら何度も股間にヒザを落としていく。さらにレフリーが見ていない間にペガソの足を自分の股間に挟み込み、レフリーに「反則を受けた」と猛アピール。FUJITAにタッチ。
FUJITAはペガソに首投げから後頭部へ低空ドロップキック。東郷にタッチ。
東郷はエプロンからロープを使って倒立してからのセントーンを放ち、フィストドロップから十字架固め。これを返されるとMASADAにタッチ。
MASADAはペガソに好きなように打撃を打たせてノーダメージをアピール。正田落としを狙うが、ペガソは着地してロープに走りブーメランアタック式のジャンピングエルボーで一撃入れるとハルクにタッチ。
ハルクが入ってくるとFUJITAが「お前だけは許さねぇ!」と飛び込んでくるが、踵落としからのミサイルキックで撃退し、MASADAにも踵落としからサッカーボールキック、PKを交互に放ってからひねりを加えたその場飛びムーンサルトプレス。フォールを返されると起こして追撃を狙うが、MASADAが組み付いてDDT。FUJITAにタッチ。
突撃してくるFUJITAをハルクは華麗なロープワークでいなすが、FUJITAがカウンターのラリアットを入れ、自身の右膝の金属パーツが大量に使われているプロテクターをむき出しにして後頭部へ膝蹴り。さらに追撃を狙うが、ハルクはニールキックで反撃してペガソにタッチ。
ペガソはコーナートップからダイビングエルボー、延髄斬り、ジョン・ウーと続けてフォールも2。剣心にタッチ。
剣心はミドルキック連打、FUJITAの背後からのスリングブレイド、串刺しダブルニー、ランニングPKと畳み掛けてフォールもMASADAがカット。続けてブレーンバスターを狙うが、FUJITAが逆にブレーンバスターで投げ返し東郷にタッチ。
東郷は剣心のミドルキックを受け止めつつナックルで応戦。さらにバックを取って十字架固めからのクロスフェイスに移行。これはペガソがカットし、剣心はハルク、ペガソとともにトレイン攻撃。ペガソがパーフェクトドライバーでアシストし、剣心がレッグラリアートからハイキックを狙うが、これをかわされると返す刀で延髄斬り。フォールもMASADAとFUJITAがカットし、リング内外で乱戦に。
MASADAとFUJITAは二人がかりで剣心を攻撃し、MASADAがジャーマン、FUJITAがエクスプロイダー、MASADAが正田落とし、東郷がラリアット、ペディグリー、ダイビングセントーンと総攻撃し、剣心を沈めた。
第6試合
ドリーが入場し、リング上でムチを打ち鳴らすパフォーマンスを行うと場内は大歓声。西村は深々と頭を下げながらドリーと握手をしてからゴング。
ロックアップから腕を取り合い、ドリーが押し込んでクリーンブレイク。
ロックアップから西村がコーナーに押し込みヨーロピアンエルボー。
ロックアップから再び西村がコーナーに押し込みヨーロピアンエルボーを放つが、ドリーがお返しのヨーロピアンエルボー。
ロックアップから腕を取り合い、ドリーがショルダータックルから袈裟固め。西村が体勢を入れ替えてフォールもカウントは2。起き上がった西村はヨーロピアンエルボーを連発も、ドリーの強烈なヨーロピアンエルボー一発で倒れてしまう。
ロックアップからドリーがサーフボードストレッチ。何度もリバースを試みる西村だったが、ドリーはそれを許さず絞り上げる。西村がロープにたどり着いてブレイク。
ロックアップから西村がコブラツイストで絡みつくが、ドリーは腰投げでこれを返し、西村の足を取ってスピニング・トゥーホールド。
しかし、西村もドリーの足を取って、師匠を相手にスピニング・トゥーホールドでお返し。ドリーは下から組み付いてスモールパッケージもカウントは2。
ドリーはテキサス・ブロンコ・スープレックスを狙うが、西村がこらえるとヨーロピアンエルボー。そこから連続フォールで貪欲に勝利を狙うが、ここで10分フルタイムドローのゴングが鳴った。
試合後、西村はドリーの手を両手で握り、深々とお辞儀。ドリーはマイクを取る。
ドリー「日本語が、まだ下手デス。日本のプロレスファンの皆さん、あなたの温かいご支援は誠にアリガトウゴザイマス。みなさんが、いつもガンバッテクダサイ。修さん、試合、アリガトウゴザイマス。オサム・ニシムラ!グッドファイト!アリガトウゴザイマシタ!いつもガンバッテクダサイ!ガンバッテクダサイ!ガンバッテクダサイ!アリガトウゴザイマシタ!ガンバッテクダサイ!ガンバッテクダサイ!」
<試合後コメント>
ドリー・ファンクJr.&西村修
――エキシビジョンマッチを終えていかがですか
ドリー「トクベツ!オサム・ニシムラは私の生徒であり、特別な相手。戦えて誇りに思うし、とても幸せな気持ちです。オサム・ニシムラは偉大なレスラーであり、偉大なチャンピオンです」
西村「シングルマッチは、2001年の、私がまだ新日本のときに無我っていう別枠で後楽園ホールでやらせていただいて、あとは3vs3とか4vs4でやらせていただいて。じっくり戦ったのは、5年前のファンクス戦以来ですね。渕さんと戦って20分1本勝負で引き分けして、ちょっと体調が落ちた時があったんですけど、近年またコンディションが戻ってきて、腕なんか元に戻ったでしょう。もうまたさらに進化しちゃってるみたいですね。考えられない。聞いたら、週3回子どもたちにレスリングを教えて、自分自身も週4回ジム行ってる。結局毎日練習やってるんです。こんなコンディション良い77歳、見たことない!」
ドリー「オサム・ニシムラには日本、海外問わず色々なレスラーと対戦して活躍してもらいたい」
第7試合
ジミー・ヤンは愛娘・ジャジー・ヤンを伴って登場。
試合序盤はジミーとシャノンがスピーディーな首の取り合い、丸め込み、アームドラッグの応酬を見せていくが、シャノンがマンハッタンドロップでジミーに一撃入れるとシャノン有利の展開に。シャノンは強烈な逆水平チョップから飛びついてフランケンシュタイナー。ここでカズがリングに入り、ジミーをドロップキックでアシスト。両者タッチ。
論外とカズのマッチアップとなると、ルチャらしいスピーディーなロープワーク合戦、リープフロッグでの攻撃のかわし合いが展開され、論外がカズの足を取ってドラゴンスクリュー。そしてプロレスLOVEポーズを決め突撃していくが、カズは風車式バックブリーカーで反撃。
論外は場外にエスケープし、そのまま対角コーナーに控えるジャジーの髪を引っ張って攻撃すると、ジミーは激怒。カズとともに論外にトレイン攻撃から合体バックフリップを決めるが、論外はカズにDDTで一矢報いてシャノンにタッチ。
シャノンはカズにジャンピングラリアットからブレーンバスター、論外にタッチし、論外とともにカズの腕に蹴りを放っていく。
論外はカズを変形の十字架固めで丸め込むもカウントは2。シャノンにタッチ。
シャノンはカズをロープに振っていくが、カズは回転エビ固め。シャノンがキックアウトした隙にジミーにタッチを求めるが、シャノンがカズを捕縛して論外にタッチ。
論外はカズに地獄突き。シャノンにタッチ。
シャノンは首投げから後頭部に低空ドロップキック。追撃を狙うが、カズは浴びせ蹴りからの延髄斬りで一矢報いてジミーにタッチを求めるが、シャノンはそれを許さずカズへみちのくドライバー。
シャノンは、コーナーからカズを応援するジャジーに目をつけるとジャジーの髪を掴んでリング内に引きずり込む。しかしジャジーはシャノンの手を振りほどいてエルボーを連打。さらにロープに走ってコルバタでシャノンを吹っ飛ばすと、プロレスLOVEポーズと共にシャイニングウィザードを狙う。これはシャノンが事前に阻止したものの、その隙にカズはジミーにタッチ。
娘に手を出されたジミーは激怒してローキック、延髄斬り、コーナートップからのフライングクロスボディ。そしてロープに走ってラリアットを放つが、シャノンもラリアットで迎撃し、相打ち。両者タッチ。
カズと論外のマッチアップとなり、論外がカズをコーナーに振っていくが、カズはコンプリートショットで論外の顔面をコーナーに打ち付け、ライオンサルトを投下。これを返されるとファイナルカットを狙うが、論外が回転エビ固めを連発して隙を作るとシャイニング論ザード。シャノンも加勢してひねりを加えたブレーンバスター。論外とシャノンは2人がかりでカズを攻撃するが、ジミーがアキオタイム(カンクーントルネード)で2人まとめてなぎ倒し、場外に逃れたシャノンをプランチャで追撃。
論外はカズにスモールパッケージからシャイニング論ザードを放っていくが、カズは両腕でこれをガード。そこへジミーが入ってきて論外にニールキック、カズがハンドスプリング式延髄斬りを放ち、ファイナルカットからのパワープラントでカウント3を奪った。
試合後、対戦した4人とジャジー・ヤンは笑顔で握手と抱擁を交わして健闘を称え合い、記念撮影を行った。
エンディング
論外「自分だけ楽しんだ試合になっちゃったけど。昔、WCWにヤングドラゴンズって人たちと、3カウントって人たちがいて、毎週月曜日に構想してるのを見てた世代のプロレス少年でした。今日はそのヤングドラゴンズの2人と、3カウントの……なんか俺に似てましたよね。ただそれだけで今回呼んだんですけど(笑)今日も色々なんか急にドリーさん来たり、才木玲佳さんとかバラモン兄弟とか、モッチー&ロッキーvs変態自衛隊とか、やっと鈴木鼓太郎試練の1番勝負が終わったんで、プロモーターとしてはホッとしてます。皆さん、年をまたいで第1試合いつも……誠に申し訳ございませんでした!今年は東京愚連隊興行、これで終わりなんですけど、来年桜が咲く頃、4月にまた東京愚連隊が新宿FACEに帰ってきますので、また皆さんどうかお付き合いください。今日はなんか愚連隊の人が(締めのリング上に)来てくれない感じなんで……どうしよう。締めんのはやっぱり苦手だな俺。FUJITAく~~ん!FUJITAがせんぱ~~い!パレハは『明日の肉の仕込みがあるから帰る』みたいなこと言ってたんですけど……」
(控室から出てきたFUJITAがリングに上がってくる)
論外「先輩。すんません、今日いっぱいいっぱいで。意外に僕、シャノン・ムーアと会ったの一昨日が初めてだったんですよ。ただ格好が似てるってだけで、組んだら面白いかなって呼んで、意外にコミュニケーション取れなくて……。飲みに行ったんですよ、エビスコ酒場に!そしたらあの野郎、コカ・コーラゼロ頼みやがって(笑)パンとか肉とか色々出したんですけど、ずっとキャベツ食ってたんですよ……」
FUJITA「見かけによらないっすね(笑)」
論外「そんなわけで、今年最後の東京愚連隊興行の締めを」
FUJITA「本日もご来場誠にありがとうございました!また来年4月、今日も盛りだくさんの内容だと思いますので、これに負けないような企画、構成を先輩が練ってくれると思いますんで!」
論外「たまにはミもやってよ」
FUJITA「……がんばります(笑)それではご起立お願いします!今年も東京愚連隊にお付き合いいただきありがとうございました。来年もますますパワーアップして、良いプロレスを皆さんにご提供しますので、その時鼻必ずご来場お願いします!この拍手をしてくれるお客さんが一人でもいる限り!東京愚連隊は永遠に不滅だ~ッ!」
<試合後コメント>
NOSAWA論外
「カード的に言ったら、毎回興行やってる中で自信を持ったカードを提供してるんですけど、中々こう、ちょっと正直言うと僕の目線で言ったらWCW、マンデーナイトロでやってたヤングドラゴンズと3カウントのシャノン・ムーアとか、ホントに俺がデビュー前とかに12チャンネルとかでやってたようなプロレスだった。そういうのを大人になって触って遊んでるんだけど、中々やっぱ時代の流れというか、正直コレ5年、もっと7年前くらいにやってたらもっとスゴい反響だった。時代と共に、携帯と一緒でどんどん新しいものが出て、どんどんみんな機種変更するから、プロレス見るのも、デスマッチ好きな人もいれば、新日本プロレス好き、WWE好き……移り変わりが早いと言うか、その中でも年間4回しか興行やってないけど、実券でいい数字は、偏ってると思うんで。でもやってるのが僕らってことで世間に響かないだけで、まだまだハウスショーでこうやってお客さん付けてやっていかなきゃいけないなって。興行、どうだった?興行的には?長かったよね。いつもしょうがないよね。うちの興行は出てくれる選手が楽しんじゃうからさ。来年は、春に東京愚連隊やるんだけど、ちょっと3月14日に後楽園ホールで今年の7月に来た、ドクトル・ワグナー・ジュニア、レイ・ワグナーが『カベジェラ戦をやろう』ってことで、3月14日、うちの主催ではないんだけど、東京愚連隊全面協力で、レイ・ワグナーと、もしかしたら史上最低のカベジェラ・コントラ・カベジェラになるかも知れないけど、それをちょっと受けて立とうかなって思っているので、また12月、賛否両論の大仁田厚が復活して、なんか気づいたらカードに入ってたから、それもちょっと個人的には刺激になるなと。僕自身、終活入ってるんで、プロレスをあとどれだけ楽しめるかっていうアレで、色々選んで試合していこうかなって。あとなんかこういうのやったら週刊プロレスでページ取ってくれるとか無いの?また“帰還する”とか言うと怒られちゃう?(笑)まあ今日は打ち上げがメインだから。忘年会だから」