新日本1.5後楽園大会 1.4ドーム大会翌日のイッテンゴ後楽園、ライガーvs.デスペラードのNWA世界Jr戦
NEW YEAR DASH!!
日時:2015年1月5日(月)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,995人(超満員)
▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
タイガーマスク/●田中翔
7分29秒 合体ブラックメフィスト→体固め
TAKAみちのく/○タイチ
▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
ロッキー・ロメロ/●アレックス・コズロフ
10分30秒 チェイシング・ザ・ドラゴン→片エビ固め
○カイル・オライリー/ボビー・フィッシュ
▼第3試合 10人タッグマッチ 20分1本勝負
天山広吉/小島聡/中西学/本間朋晃/●キャプテン・ニュージャパン
11分59秒 キラーボム→エビ固
鈴木みのる/飯塚高史/シェルトン・X・ベンジャミン/○ランス・アーチャー/デイビーボーイ・スミスJr.
▼第4試合 NWA世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○獣神サンダー・ライガー
16分56秒 雪崩式垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
[挑戦者]●エル・デスペラード
※王者ライガーが初防衛に成功
▼第5試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
田口隆祐/○KUSHIDA/アレックス・シェリー
9分16秒 ジャパニーズレッグロールクラッチホールドwithジャーマンスープレックス
ケニー・オメガ/●マット・ジャクソン/ニック・ジャクソン
▼第6試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
●オカダ・カズチカ/矢野通
10分17秒 バッドラックフォール→片エビ固め
○バッドラック・ファレ/タマ・トンガ
▼第7試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
真壁刀義/○永田裕志/飯伏幸太
13分58秒 バックドロップホールド
中邑真輔/石井智宏/●YOSHI-HASHI
▼第8試合 スペシャル8人タッグマッチ 30分1本勝負
●棚橋弘至/後藤洋央紀/柴田勝頼/内藤哲也
14分45秒 スタイルズクラッシュ→エビ固め
○AJスタイルズ/カール・アンダーソン/ドク・ギャローズ/高橋裕二郎
ドーム大会翌日、満身創痍の棚橋はAJに、オカダはファレに共にフォール負け!
永田が中邑のIC王座に挑戦表明!デスペを退けたライガーはタイガーを挑戦者に指名
オープニング
試合に先立ち新日本プロレスの木谷高明オーナーが登場し、「皆様、新年あけましておめでとうございます。皆様方のお陰をもちまして、新日本プロレスは昨年も大躍進を遂げることが出来ました。また昨日の東京ドーム大会、皆さんの応援・熱意もありまして、選手もすごく張り切って本当にいい大会になったと思います。重ねてありがとうございました。本日はこれからの新日本プロレスの飛躍のために1つだけお願いしたいと考えています。それが何かと言いますと、ほとんどの人がお持ちだと思いますけどスマートフォンです。
本当に何とかギリギリ間に合ったという感じです。何を指しているかというと新日本プロレスワールドのサービス開始です。いま世界で、このプロレスとか格闘技だけじゃなく、私が元々属しているアニメの業界でもコンテンツ配信権の獲得競争が世界規模で行われています。もうすごい金額でアニメの新作・旧作問わず買い付けるような動きが起こっています。当然、格闘技やプロレスでもそういう動きが起こっています。なぜそういう動きが起こっているかというと、スマートフォン並びにインターネット、とくにスマートフォンは最大の口コミツールだからです。新日本プロレスワールドもサービスを開始しまして、すぐに会員1万人突破しましたが、たぶん2万ももう間もなくだと思いますね。これが10万人、20万人になっていくと新日本プロレスの未来も盤石になっていきますし、世界の名だたる格闘技・プロレスの企業とも互角の戦いが出来ると持っています。
ただ、どうやって入ったらいいか分からないという方、いらっしゃると思います。私も実はそうでした。発表会の当日、終わってすぐこれ(=自前のスマホ)に入力してもらいました。そのようなサービスをこれから日本全国の各会場でやっていきますので、もし入り方が分からないという方がいらっしゃいましたら、表で入会の受付をやっておりますので……ところで、新日本プロレスワールドに入っていただけた方、手を挙げてもらえますか?」と、尋ねると超満員の後楽園のファンの約3〜4割程度の観客が手を挙げる。
「まだ、まだ3割くらいですね。この会場に集まる方は本当にプロレスに熱い方なんですけど、その方でもまだ3割ってことなので、ぜひ帰りに入り方が分からないという方は手続きしてください。僕も毎日見てばっかりです。本当にこれがあるとずーっとプロレス漬けになれるんで、僕が一番喜んでいるかもしれないですね。年初からまたお願いしてしまいましたが、皆さんの期待に添えるように新日本プロレス一同頑張っていきますので、何卒今年一年よろしくお願いします。本日はありがとうございました」と挨拶を終えた木谷オーナーは本部席から試合を観戦した。
この日の対戦カードはライガーvs.デスペラード以外は、オープニングの尾崎リングアナからの発表で分かるようになっていたため。第5試合以降のカードにはどれも大きな歓声があがった。
第1試合
タイチは自身の曲だけでなく、タイガーのテーマ曲もエアボーカルをしてタイガーを挑発していく。TAKAと田中の先発で試合が始まると、まずはTAKAがショルダータックルから田中のドロップキックを自爆させる。
なぜか控えのタイチも田中に檄を飛ばすと、田中はボディスラムで反撃してからエルボー。だが、スネを蹴っていったTAKAはタイチにタッチ。2人がかりで踏みつけていった鈴木軍。敢えて田中のチョップを受けたタイチはローキック。
タイチの串刺しアックスボンバーからTAKAはアックスボンバーと叫びながらの串刺しニー。しかし2発目の串刺し攻撃をエルボーで迎撃した田中はTAKAにドロップキックを返してタイガーにタッチ。ドロップキックからミドルキックを叩き込んだタイガーだが、投げ捨てジャーマンを着地したTAKA。
タイチが入ってきて合体攻撃を狙うが、うまく防御したタイガーはTAKAにタイガードライバー。さらにミドルキックからダイビング・ヘッドバットを投下。これをかわしたTAKAはスーパーKを叩き込むが、タイガーもソバットを返す。
すると田中が「行きます!」と手を伸ばし、タイガーがタッチ。タイチにドロップキックからフライング・フォアアームを叩き込んだ田中は俵返しで叩き付けると逆エビ固めを狙うが、これはTAKAがカット。タイガーが入ってきてタイチにミドルキックを叩き込んでから田中に向かってホイップ。
田中はオクラホマスタンピートで叩き付けるが、タイチもソバットを返すとバックを取る。田中はサムソンクラッチで切り返すが、タイチがコーナーに振るとTAKAが飛び込んできて串刺しニー。さらにタイツが串刺しジャンピングキックからアックスボンバー。
どうにか自力でカウント2で返した田中だが、TAKAがタイガーをスーパーKで排除すると、TAKAとタイチがみちのくメフィストで叩き付けていき3カウント。
<試合後コメント>
TAKAみちのく&タイチ
タイチ「久しぶりに組んだな、この野郎」
TAKA「元祖だよな、鈴木軍の元祖チームだよ。俺達から始まってんだよ、鈴木軍はよ。最強だな俺らよ。知ってるかTAKAタイチ、雑魚だと思ってるだろうが、雑魚じゃねーよ。雑魚だったらよ、今日、田中に勝てねーだろ? そういうことだよ」
タイチ「田中に勝ってんだ、スゲーだろ」
TAKA「な、今年はよ、雑魚雑魚言ってる奴いるけど、雑魚なんか一人もいねーんだよ! 証明してやるぞ。証明してやるからな」
タイチ「見とけよ、鈴木軍、今年は鈴木軍の年になるからな」
第2試合
前日のドーム大会でIWGPジュニアタッグを巡って4WAYマッチを行ったばかりのreDragonとフォーエバー・フーリガンズが、今度はノンタイトルながらタッグマッチで対決。
ロメロは赤いオーバーマスクの下に黒いオーバーマスクを被って登場。ボビーとコズロフの先発で試合開始。カニ挟みで倒したボビーはロープに飛んでいくが、リープフロッグでかあしたコズロフが突然握手を求めるとビックリしたボビー。改めて握手に応じようとするが、スカしたボビーはカイルにタッチ。
アームホイップで投げたコズロフだが、カイルは場外に逃げていく。コズロフが追いかけると迎え撃っていったカイルだが、ロメロが背後から襲いかかってからリングに戻してエルボーからウラカンホイップ。さらにロープの間に回転しながらはさまって挑発。そこからカイルを場外に引き込んだロメロだが、先にリングに戻ったカイルがロープ越しに攻撃すると、エプロンからボビーがアームブリーカー。
リングに戻されたロメロを変型コブラツイストに捕らえたカイルは、水面蹴りを見舞ってボビーにタッチ。スリングショット式アトミコを投下したボビーは、コーナー最上段に登っていくが、ロメロは転がって遠ざかる。
ならばとそちらのコーナーに移動して登っていったボビーだが、ロメロはまたも転がっていく。カイルがボディスラムでリング中央に叩き付けてからreDragonの2人は対角線上のコーナーから同時にダイビング・ヘッドバットを投下するが、かわして自爆させたロメロはミサイルキックで2人まとめて吹っ飛ばしてコズロフにタッチ。
エルボーと逆水平チョップをreDragonの2人に叩き込んだコズロフは、ボビーをコルバタで投げると、カイルに延髄斬りからロシア帽を被ってのコサックダンスキック。さらに顔面にフットスタンプを落とすとキャメルクラッチ。
そこへロメロが執拗にロープに飛んで勢いをつけてから低空ドロップキック。フーリガンズはトレイン攻撃。さらにエプロンまで戻ってきたボビーを場外に落としてロメロがトペを発射。リング上ではコズロフが逆さ押さえ込みから回転エビ固めを狙ったが、踏ん張ったカイルは腕十字を狙う。
どうにか脱出したコズロフが串刺し攻撃をかわすと、ロメロが飛び込んできて串刺しラリアット。さらにラリアットを叩き込むと、コントラクトキラー(=リチャーズがアルゼンチンで担ぎ上げたところに、ロメロがスワンダイブ式ニードロップ)を寝羅多が、場外からボビーがカット。
逆にreDragonがコズロフにトレイン攻撃からバックブリーカーとダイビング・ニードロップの合体技を決めるが、ロメロがカットに入る。カイルがロメロを蹴っていくが、ロメロも飛びヒザ蹴り。しかしカウンターのニーリフトを叩き込んだカイルはボビーと合体式コードブレイカーから合体式ジャーマン。
コズロフもカイルをスクールボーイで丸め込むが、カウント2で返されたところをボビーがエクスプロイダーで投げていく。そこからチェイシング・ザ・ドラゴンを決めて2日連続でコズロフを沈めた。
<試合後コメント>
reDragon
カイル「自分たちの調子の良さは昨年から続いている。昨日も勝ったし、今日も勝った。ライジング・サンのようにこの勢いは続いているんだ。アメリカではROHのタッグチャンピオン、そして極東の地、この日本でもIWGPのチャンピオンとなっている。この勢いは誰にも止めることはできない。」
ボビー「昨日は4WAYという難しいルールでも勝つことができた。これでこそチャンピオンと言えるだろう。我々はそういう存在なんだ。」
――昨日の全米でのPPV放送からの反響は感じていますか?
カイル「アメリカでも視聴した人からは非常にポジティブな反応がある。新日本プロレスを初めて見た人はたくさんいたと思うが、そういう人たちに非常に大きな驚きを与え、世界最高のプロレスだと感じているようだ。」
第3試合
飯塚は南側客席から登場。鈴木らは第1試合に出場したTAKA&タイチに先導されて入場。飯塚がリングインすると同時に奇襲攻撃を仕掛けていった試合開始。場外乱闘の中、リング上ではKESが中西を踏みつける。
さらにベンジャミンを加えてトレイン攻撃を狙ったが、中西はベンジャミンをカウンターのスピアーで迎撃すると、KESの2人もスピアーでまとめてなぎ倒す。タッチを受けた本間はベンジャミンに逆水平チョップから串刺しジャンピングエルボー。さらにフェースクラッシャーからヘッドバットを投下するが、これをかわされると再び場外戦へ。
ベンジャミンが本間をボディスラムで床に叩き付けると、鈴木は小島にエルボー。中西とキャプテンも鉄柵にたたきつけられる。リングに戻された本間にはKESがダブルタックルからレッグドロップとボディスラムの同時投下。さらにスミスJr.が滞空時間の長いブレーンバスター。続いて飯塚がコブラクローからタッチロープを使ってチョーク攻撃。
本間も鈴木にチョップを打っていくが、ニーリフトで悶絶させた鈴木はテンコジに向かってツバを吐く。本間をフロントネックロックで絞め上げた鈴木だが、本間はそこからブレーンバスターで投げると小島にタッチ。マシンガンチョップを打ち込んだ小島に「バーカ!」と挑発していった鈴木は、行っちゃうぞエルボーもローリングエルボーもやらせない。
小島もランニングローを食らってもすぐに上体を起こしていき、フロントキックをキャッチしたコジコジカッターを決めるが、鈴木はキチンシンクを返して飯塚にタッチ。天山が飛び込んできてモンゴリアンチョップを叩き込むと、串刺しラリアットからカーフブランディング。ブレーンバスターで天山が投げるが、アーチャーがカット。
飯塚はサミングからマンハッタンドロップを返してアーチャーにタッチ。掟破りのモンゴリアンチョップを見舞ったアーチャーに天山は怒りのマウンテンボムを返す。ここで本隊側が全員入ってきてアーチャーにトレイン攻撃。しかしキャプテンの突進をショルダータックルで迎撃すると、今度は鈴木軍がキャプテンにトレイン攻撃。さらにアーチャーがスパインバスターで叩き付ける。
鈴木は本間にゴッチ式パイルドライバーを狙うが、これは中西がラリアットでカット。スミスJr.がキャプテンをベアハッグで抱え上げると、そこにアーチャーがフライングラリアット。これをカウント2で返したキャプテンは地獄突きからスミスJr.をヒラボトムで叩き付けるが、さらに攻撃しようとするキャプテンをアーチャーがフルネルソンで捕まえると、キラーボム(=アーチャーのフルネルソンバスター+スミスJr.のライガーボム)で叩き付けて3カウント。
試合後、鈴木軍がリング上を占拠すると、マイクを持った鈴木が「正月早々、歯ごたえねぇ奴だな! 何でか分かるか? 鈴木軍、一番!」と言い放ち、ベンジャミンが尾崎リングアナをネックハンギングで吊り上げていった。
<試合後コメント>
鈴木軍
鈴木「あぁ刺激が足りなさ過ぎて困るんだよな。楽しい事したいのによ。もっともっと楽しい事しようよ。」
――昨日桜庭選手とひとまずの決着をつけましたが、ファンはこれから2人の闘いの続きがあるのかを……
鈴木「ハッ!(笑)くだらないこと聞くなよ! 誰に口聞いてるんだ! 息くせえぞ! しゃべんじゃねぇよ、俺によ。弱いヤツに興味ねぇんだよ! ……くっだらねぇこと聞きやがってよ。おい、楽しい事してぇよな?」
アーチャー「見ろ、我々を。我々こそ鈴木軍だ。KESは昨日の東京ドームで強さを見せつけてやった。誰もが恐れる存在が鈴木軍なんだ。」
スミスJr「TMDKもCHAOSもすべてをなぎ倒してやる。キラーボムで誰でも1、2、3! 倒してやる!」
ベンジャミン「自分たちの前に現れる敵のすべてを倒してやる。鈴木軍こそベストなチームだ!」
TAKA「おい、昨日来たわけわかんないガイジン(=TMDK)! 誰に喧嘩売ったかわかってるんだろうな? 今日来るかと思ったよ。ビビったのか?」
タイチ「鈴木軍に喧嘩売ったのか?」
鈴木「わかったよ。わかったよ(笑)。こいつらに売った喧嘩、俺が買ってやるよ。こいつらに売った喧嘩、鈴木軍が買ってやるよ。おい、根性決めてこいよ。キ●タマ持ってるんだろう? 宝持って、キン●マぶら下げて、来いよ! ……なんで言えるか分かるか? 俺たちが鈴木軍が…鈴木軍……」
全員「イチバ〜ン!」
第4試合
ライガーのマスクやコスチュームをハサミで切り刻む暴挙に出てこのタイトル挑戦という権利を得たデスペラード。ライガーは同じようにデスペラードのマスクを狙うようなことはせず、王者として正々堂々と挑戦を受けて立つという。
ロックアップからロープに押し込んだデスペラードだが、ここはクリーンブレイク。腕を取ってグラウンドに持ち込んだライガーはアームロックから腕十字。しかしデスペラードはロープに脱出する。
再び腕を取ったライガーはハンマーロックでデスペラードの左腕を捻り上げる。堪らず場外にエスケープしたデスペラード。リングに戻ったところをケブラドーラ・コンヒーロで叩き付けたライガー。これでデスペラードはまたも場外にエスケープ。のらりくらりのデスペラードに苛立っている様子のライガーは、リングに戻ってきたデスペラードをワキ固めに捉える。
ロープに逃れたデスペラードはライガーの腕を掴んだまま一旦エプロンに出てからリングに戻り、ロープに巻き付けて絞め上げると、そこにイスを持ったタイチがTAKAと一緒にリングサイドまで来てライガーの左腕をイスで攻撃。
鈴木軍のTシャツを着たデスペラードは一気にヒールモードにチェンジ。場外でライガーの左腕を痛めつけると、鉄柵に叩き付けてからイスで殴打。リングに戻ったデスペラードはなおもライガーの左腕を踏みつけると、タイチがレフェリーの見ていないところでライガーの首を絞めていく。
デスペラードのワキ固めに悲鳴をあげるライガー。TAKAとタイチがロープを遠ざけると、気付いた浅見レフェリーが蹴り飛ばす。ライガーの左腕にボディプレスを落としたデスペラードは、ライガーをコーナーに座らせてからマスクに手をかける。
10分が経過し、止めようとするレフェリーを突き飛ばしたデスペラードはイスを手にするが、ライガーは右腕で掌底。するとついにタイチがリングに上がってきてライガーを攻撃。ここでタイガーが飛び込んできてドロップキックでタイチを場外に追いやってトペを発射。その間にライガーはデスペラードにアッパー掌底から雪崩式フランケンを狙うが、デスペラードは急所攻撃。
しかし我慢して雪崩式フランケンで投げていく。だが、デスペラードもスピアーでライガーを場外に追いやると、トペで飛び込んでのトペコン。ライガーをリングに戻し、セカンドコーナーから低空ミサイルキックを発射したデスペラードは、両ヒザをつくラストライドで叩き付けてから腕十字に捉えていく。
どうにかロープに逃れたライガーは走り込んできたデスペラードに掌底。続く浴びせ蹴りをかわしたデスペラードはギターラ・デ・アンヘル(=旋回式カナディアンパイルドライバー)。だが、コーナーからダイブして両足で飛び付こうとしたデスペラードをパワーボムで叩き付けたライガー。デスペラードもラ・マヒストラルで丸め込むが、カウント2で返したライガーは掌底を叩き込むと、垂直落下式ブレーンバスター。
ランニング式ライガーボムで叩き付けていったライガーは、デスペラードをコーナーに乗せると雪崩式で垂直落下式ブレーンバスターを決めて3カウント。
腰にベルトを巻いたライガーは大の字に倒れたデスペラードを尻目に「声援のお陰で防衛することが出来ました。ありがとうございました。いまここで許されるなら、次の挑戦者、僕の気持ちの中で逆指名したいと思います。タイガーマスク! 俺はお前と試合がやりてぇ」と言うと、観客から「面白い!」という声が飛ぶ。するとライガーは「だろ〜う? 皆さんも応援よろしくお願いします!」と言ってリングを降りた。
<試合後コメント>
獣神サンダー・ライガー
――タイトル防衛おめでとうございます。
ライガー「ありがとうございます!」
――後半からフィニッシュまでは圧巻の一言だったのですが
ライガー「いい選手だから。このまま伸びればいいのさ。変なところで変にこそこそしているよりも、伸び伸びとデスペラードという選手を出せばいいんだ。なんか小物がこそこそ、鈴木の周りを走り回ってる。もったいないよな。俺はそう思う。まだまだ固まる選手じゃないし。まだまだやりたいと言うのなら俺はいつでも。まぁ序盤のサブミッションでタップは2、3回取ってるから。その差だと思う。リング上で逆指名させてもらったタイガーマスク。TAKA、タイチを追い払ってくれたのかな。すごく頼りになる男だけど、僕が思い描いているストロング・スタイル。今の新日本とはちょっと違う。それも新日の一部だけどね。今を否定してはいないんだ。ただ理想としているプロレスが俺とタイガーは一致している。だったらやればいいじゃないってだけの話。お客さんも、会場に来てくださってる皆さんも『面白そう!』って言ってくれた。それがすべてじゃないか。ただNWAの方から前チャンピオンのチェーズ・オーウェンがリターンマッチを申し込んでいるらしいし、どちらが優先されるのかは知らない。ただどう転がるにせよ、俺はベルトを防衛して、タイガーとタイトルマッチをやりたい。誰が来ようとタイトルマッチをやるまでは俺はチャンピオンでい続ける。それだけだな。いろいろと海外の話も出てきているし、このベルトを巻いている限りいろいろなところからお呼びがかかると思うから。まだまだガッチリとライガーは頑張っていきたいと思います。新日本の根本の方で。ハハハ!」
――世界中いろいろなところに呼ばれて、地元の選手たちと闘っていくというのは古きよきNWA世界チャンピオンそのままじゃないかと思うのですが
ライガー「そうですね! 全米を渡り歩いてっていうのもあったし、呼ばれるうちが花だと思うから、スケジュールがきつかったっていろんなところに行きたいし。去年だってイギリス、オランダ、ドイツ、アメリカ。いろんなところに行きましたけれど、あと台湾も行ったか。今年もそれに負けないくらいあちこちで『獣神サンダーライガー、まだスゲーや』って。『レジェンドじゃねぇの?まだスゲーや』って言われるレスラー、試合を目指してこの2015年突っ走っていきたいと思いますので、マスコミの皆さんもちょーっと心の片隅にライガーって名前を刻んでおいてください。ありがとうございました!」
第5試合
前日のドーム大会でIWGPジュニアヘビー級王座を奪取したケニーが、ヤングバックスとタッグを組み、ザ・クリーナーとして後楽園に初登場。田口は緑色のハットに面白メガネをかけて登場。KUSHIDAは『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』の時のマーティの格好にリニューアル。
そのKUSHIDAとニックの先発で試合開始になったが、マットが入ってきてKUSHIDAを攻撃。ケニーとマットの合体ブレーンバスターをKUSHIDAが逃れると、エプロンからシェリーが2人まとめてスタナー。さらに田口がスワンダイブ式ミサイルキックで吹っ飛ばす。
だが、ヤングバックスが連係攻撃で反撃すると、ケニーが田口を鉄柵に叩き付ける。ヤングバックスは「YouSu●k」ポーズで挑発。ケニーはシェリーにシュミット流バックブリーカーからチェーンソー攻撃(=肘グリ)。さらにヤングバックスが鮮やかな連係攻撃で追い込んでいく。シェリーも何とか反撃しようとするが、ニックがバックエルボーで場外に追いやると、マットが場外で羽交い締め。そこにニックがエプロンからランニングローを叩き込む。
リングに戻されたシェリーにケニーが襲いかかるが、延髄斬りを返したシェリーは田口にタッチ。カウンターの逆水平チョップを叩き込んだケニーだが、田口もカウンターのヒップアタックからブルーサンダー。さらにヒップアタックの乱れ打ちでヤングバックスを蹴散らす。
ケニーがヒップアタックをキャッチすると、ヤングバックスがダブルのスーパーキックを放っていくが、田口がかわしてケニーに誤爆。田口はオーマイ&ガーアンクルホールド(=アンクルホールド)に捉えるが、ヤングバックスがダブルのスーパーキックでカット。マットが逆にアンクルホールドを仕掛けるが、KUSHIDAがエプロンかたジャンピングキックでカット。
しかしハンドスプリングエルボーはヤングバックスがキャッチ。KUSHIDAが背後に逃れると、シェリーがダイビング・クロスボディーでヤングバックスをまとめてなぎ倒す。さらにTIME SPLITTERSの合体攻撃でBULLET CLUBを場外に追いやると、田口を含めた3人で同時プランチャ。
TIME SPLITTERSのI-94(=KUSHIDAのパワーボムとシェリーのスライス・ブレッド♯2の合体技)を防御したヤングバックスはKUSHIDAをパワーボムでコーナーに投げつけるとエプロンからジャンピングキック。しかしKUSHIDAもマットに回転足折り固めを仕掛けると、カットに入ったニックをそのままジャーマンで投げてカウント。
だが、怒ったヤングバックスはKUSHIDAにハイジャック式パイルドライバーを決めると、ケニーと揉み合っていた田口にダブルのスーパーキックをお見舞いして敗れた溜飲を下げた。
<試合後コメント>
ケニー・オメガ&ヤングバックス
マット「まったく信じられない。ケミストリーが起きたまぐれのようなものだ。この結果はクソだな。」
ケニー「別に負けたわけじゃない。本当の勝者は俺たちだ。」
マット「KUSHIDAなんざ俺たちの敵じゃない。シェリーだってそうだ。ベストな選手、真のマネーメイカーは俺たちだ。アンダーテイカーのようなツームストンドライバーを食らわせて、(※テイカーの声マネで)レスト・イン・ピース! ……させてやる。」
ケニー(※ポール・ベアラーの声マネで)「オ〜、イエ〜ス!」
――改めてIWGPジュニア王座を獲得した今の気持ちを教えてください。
ケニー「これまでの4年間の夢がかなった。ついに現実になった。リングサイドにいたすべての仲間、友人が祝福してくれた。それがうれしい。俺は誰よりもトレーニングしてきた。新日本の選手たちもよくトレーニングしていると聞くが、俺はそうは思わねぇなぁ! 誰よりもトレーニングした事の成果がこのベルトなんだ。そうだろう?」
マット&ニック「その通りだ!」
第6試合
前日のドーム大会で棚橋に敗れて号泣したオカダにとって出直しの一戦。コーナーの上で連メーカーポーズを取るオカダの横のコーナーで「リアリィ?」ポーズ。オカダは珍しく左ヒザと左脇腹にテーピング。棚橋戦のダメージが大きい様子で、早速ファレが左脇腹にパンチを叩き込むと、オカダはかなり苦しそう。
オカダもファレをロープに押し込んでエルボーを連打するが、ショルダータックルでなぎ倒していったファレ。オカダもカニ挟みからベースボール・スライド(=スライディング式ドロップキック)を返すとお互いにタッチ。
トンガのハイハイを見て「気持ち悪いよ!」と場外に逃げた矢野。セコンドの外道に助けを求める矢野がリングに戻ろうとしたところに襲いかかったトンガ。しかし髪の毛を掴んで引き倒した矢野。「ヤノ・トウ……」で背後からドロップキックを見舞ったトンガ。その間にファレはオカダを場外に連れ出して鉄柵攻撃。
リングに入ったファレは矢野にボディブロー。オカダはダメージが大きくなかなかエプロンにも戻れない。トンガのコーナースプラッシュをかわした矢野は光の速さでコーナーカバーを外すと、突進してきたトンガを激突させる。
すかさずオカダがフラップジャックからリバース・ネックブリーカー(=こうもり吊りの体勢から相手の後頭部にヒザに叩き付ける)を狙うが、トンガも回転エビ固めで切り返す。しかしオカダはレッドインク(=変型キャメルクラッチ)。ファレがカットに入ろうとすると、技を解いて場外に蹴り出したオカダだが、トンガがすかさず攻撃していきファレにタッチ。
左脇腹にパンチを見舞ったファレはエルボードロップ。これをかわしたオカダはファレをコーナーに叩き付けるとボディスラム。脇腹を押さえながらコーナーに登っていくが、立ち上がったファレがデッドリードライブで投げてからジャンピング・ボディプレス。
辛くもカウント2で返したオカダにファレはコーナースプラッシュ。トンガもコーナースプラッシュをお見舞いすると、ファレのラリアットとファレのスピアーを同時発射するドーンメイドをお見舞い。カウント2で矢野がカットしたが、ファレが矢野を場外に連れ出すと、その間にファレがオカダにバッドラックフォール(=投げ捨てアウトサイダーズエッジ)を決めて3カウント。
オカダ、まさかの完全ピンフォール負け。大の字に倒れたまま動けないオカダを心配そうに外道が見つめる。オカダは朦朧とした状態のまま外道と練習生の肩に担がれて退場していった。
<試合後コメント>
※オカダ&矢野はノーコメント
第7試合
前日のドーム大会での第0試合でのバトルロイヤルでの永田とYOSHI-HASHI、NEXER無差別級戦の真壁と石井、そしてIWGPインターコンチ戦での中邑と飯伏が今度は6人タッグで激突。
先発を買って出た石井が真壁を指名。ショルダータックルでぶつかり合うが、どちらも倒れない。エルボー合戦から石井がエルボーの連打でコーナーに押し込むが、真壁がコーナーから脱出すると、YOSHI-HASHIが石井とタッチ。
すかさず永田が入ってくると、YOSHI-HASHIはロープに押し込んでチョップ。永田もエルボーを返すが、YOSHI-HASHIはカウンターエルボーからのショルダータックルでなぎ倒す。だが、永田は前転からフェイントを入れて張り手。ここで中邑がリングインすると、永田は笑顔で飯伏にタッチ。
飯伏をロープに押し込んだ中邑は脱力ブレイクをせずに警戒。両者の蹴りと掌底が交差すうと飯伏がソバットで倒してその場飛びムーンサルト。これを剣山で迎撃した中邑はコーナーに押し込んで踏みつけバイブレーション。さらにコーナーの上に飯伏を乗せて串刺しニーリフト。
そこから場外乱闘に雪崩れ込むと、石井は鉄柵の外まで真壁を連れ出して客席に叩き付けてからイスで殴打。リング上ではYOSHI-HASHIが飯伏に串刺しラリアット。続いて石井がヘッドバットを叩き込むと、飯伏もエルボーで反撃。石井は控えの真壁に張り手を見舞ってから飯伏をブレーンバスターで投げていく。
タッチを受けた中邑はニーリフトを叩き込むが、飯伏もドロップキックを返す。石井とYOSHI-HASHIがタッチを阻止し、中邑がリバースパワースラムで投げるが、着地した飯伏はフランケンで投げていく。中邑は回転エビ固めで切り返すと、そこからスピンキック。しかし飯伏は返す刀でフットスタンプ。
タッチを受けた真壁は石井をパワースラムで叩き付けると、串刺しラリアット2連発からコーナーで馬乗りナックル。さらにダブルリストアームサルトで投げると、エルボーを打っていくが、石井はすべてを受け止めた上で前に出るとエルボーで反撃。さらにパワースラムで投げていく。
10分が経過し、石井はエルボーと逆水平チョップを交互に叩き込むとラリアット。真壁も返す刀でラリアットを叩き込むと、ラリアットの相打ちになって両者ダウン。先に石井がYOSHI-HASHIにタッチしたが、真壁はショートレンジラリアットを叩き込んで永田にタッチ。
ミドルキックから串刺しフロントキックを狙ったが、かわしたYOSHI-HASHIは串刺しラリアット。CHAOSのトレイン攻撃から中邑がトップロープの上に乗せると、YOSHI-HASHIがドロップキック。パワーボムを狙ったYOSHI-HASHIの背後から飯伏がスワンダイブ式ミサイルキック。それでもYOSHI-HASHIは永田にヘッドハンター(=前方回転ネックブリーカー)を返す。
そこに中邑がボマイェを狙ったが、かわした永田は大☆中西ジャーマン。これで場外に落ちた中邑に飯伏が三角跳びケブラーダ。リング上ではYOSHI-HASHIが永田を首固めで丸め込んでからカチ上げ式ラリアット。だが、真壁が入ってきて石井もろともダブルラリアット。
永田はYOSHI-HASHIにタイナー(=串刺しニー)から垂直落下式ブレーンバスター。そこから前日に続き、盤石のバックドロップ・ホールドで投げて3カウントを奪った。試合後、真壁と石井が睨み合い。そこでマイクを持った「どうも皆様、東京ドーム第0試合ロイヤルランブル優勝者、永田裕志でございます。お陰で第1試合からメインまでゆっくり見させてもらったよ。それにしても中邑、飯伏、お前らの試合は素晴らしかったね! 思いきり引きつけられたよ、お前らの試合に。もうスイッチ入ったよ。そこでだ、中邑。俺がお前のそのベルトに挑戦したい。永田裕志はインターコンチに挑戦表明するゼアッ! 中邑、さぁどうする? 挑戦を受けてくれるかな? ……ちょっと古かった? いつものアレやってくれよ。ここまで俺にやらせたんだ、いつものを頼むよ(苦笑)」と“永田流”でインターコンチへの挑戦を表明。
リングに入った中邑は「なにこのフリ? ちょーやりずらいんですけど! 元祖ミスターIWGP、永田裕志なんだろ、オイ。どうしようかもこうしようかもねぇよ。挑戦させてくれるかな? 答えはこうだ! ……いいヤォ!」と承諾した。
<試合後コメント>
真壁刀義
「後楽園ホールで、石井の前で、このベルト見せびらかしたんだわかるだろ!? 悔しいだろうぜ。(石井は)諦めねーって言ったか? いいぜ、いつでもかかってこいよ。誰でもいい、かかってこい、この野郎。無差別だ! NEVERだ! インターコンチ? IWGP? おう、それもスゲー。だが、これもスゲーからよ、オイ! お前ら見逃すんじゃねーぞ! それだけだ」
飯伏幸太
「きつかったっすね。昨日の今日なんで。やっぱ疲れがちょっとたまってた部分があるんですけど。疲れてても、気持ちよかったです。また、いつかインターコンチのベルトに挑戦できたらいいなと思います。その時は獲ります」
永田裕志
「さっき言ったのは、紛れも無く本音です。嫌でも、東京ドームの第1試合から…10試合目かメインは。10試合全て見た上で、インターコンチが俺的に素晴らしく輝いてた。思いっきり引きつけられちまった所で挑戦表明しました。しばらく新日本の中を見ないで、メジャーと呼ばれる団体を潤わして、盛り上げて、ベルトふんだくって、勲章ふんだくってきたけど、いつの間にかあの白いベルトがあんなに輝いて、素晴らしいものになってた。中邑の力量でしょう。昨日の試合見てて、インターコンチに挑戦表明した途端にあの客の盛り上がり。それだけの価値があると、見込んで挑戦表明したかいがあった。あの熱狂は、容赦なく意思は確認できたな。あとはじっくりと実行委員頼むゼヤッって所です」
中邑真輔&石井智宏&YOSHI-HASHI
石井「あの試合見ればわかるだろう、やりたい事が。真壁! もう一丁だ。怖くなかったら俺の挑戦を受けてみろ、コラ! あぁ! 俺は死なないんだ、コラ! 俺の身体を壊してみろ。俺は死なねぇぞ!」
――今更ながら昨日あれだけの試合をして、今日もまた……
中邑「そうそうそう!(苦笑)昨日の今日でこっち(=頭)も働いていない! そんな中で……なんだろう。新しくない永田裕志…新しいよね? 元祖ミスターIWGPが、インターコンチだって。ほらほらほらほら! これも変化だ! 好きだねぇ、新しい永田裕志! ウェルカム・トゥ・インターコンチネンタル! チャンピオンシップ、イヤァオ!」
第8試合
BULLET CLUBはケニーやファレなどセコンドたちと一緒に入場すると、スコット・ホールと同じコスチューム姿の長身の若者を「スコット・ホールの息子、コーディ・ホールだ」でBULLET CLUBのヤングボーイだと紹介した。
一方の本隊は後藤&柴田が前日に獲得したIWGPタッグのベルトを腰に巻き、棚橋もIWGPヘビーのベルトを腰に巻いて入場。
棚橋も首と腰にテーピングを施している満身創痍の状態。それでもいきなりAJと相対すると、エプロンからギャローズが棚橋の髪の毛を掴み、そこをAJが攻撃。アンダーソンもエプロンから噛みついていくが、棚橋はAJと丸め込みの応酬を展開。
そこから柴田とギャローズがリングイン。エルボー合戦から柴田がエルボースマッシュでカチ上げると、連打してコーナーに追い込んで対角線ダッシュ。アッパーカットで迎撃したギャローズだが、柴田はドロッププキックを返して内藤にタッチ。
裕二郎がトーキックを叩き込んでから内藤の顔を足蹴にするが、内藤はアームホイップで投げると、顔面に低空ドロップキック。内藤の串刺し攻撃をかわした裕二郎は前日のAJ戦で痛めつけられた左ヒザを鉄柱に叩き付ける。そこから一斉に場外乱闘になる。本隊劣勢の中、リング上ではアンダーソンが内藤の左ヒザにニードロップを投下。
続いてAJも徹底して内藤の左ヒザを痛めつけていくと、ギャローズはコーナーに叩き付けてからブレーンバスター。そして足4の字固めへ。敢えてカットではなくリングインして内藤に「もって来い!」と激を飛ばした柴田。
内藤は左ヒザを押さえて悶絶するが、アンダーソンに何とかエルボーを返す。ヒザへの低空ドロップキックから突進したアンダーソンだが、内藤はロープを駆け上がるスイングDDTで叩き付けて後藤にタッチ。時間差ラリアットを叩き込んだ後藤はエルボー。だが、背後からギャローズが襲いかかる。そこに柴田が入ってきて後藤とダブルのバックドロップでギャローズを投げると、アンダーソンに串刺し式の村正(=ニールキック)。
柴田が串刺し式低空ドロップキックで続き、投げ捨てジャーマン。後藤もバックドロップで投げるが、ギャローズが柴田を蹴散らす。後藤がラリアットでギャローズを場外まで吹っ飛ばすと、棚橋がAJにフライング・フォアアーム。しかしギャローズが背後から棚橋を蹴っていうと、BULLET CLUBはトレイン攻撃。
AJはブラディサンデー(=垂直落下式インプラントDDT)を狙ったが、うまく逃れた棚橋はスリングブレイドからコーナーへ。だが、エプロンから裕二郎が攻撃していくと、AJがスタイルズクラッシュの体勢に。柴田がフロントキックでカットすると、次々に選手たちが飛び込んできて得意技のオンパレード。だが、アンダーソンとギャローズのマジックキラーをダ出した棚橋。
だが、そこに飛び込んできたAJがオーバーヘッドキックを叩き込むと、今度こそアンダーソンとギャローズがマジックキラー。さらにAJがダメ押しのスタイルズクラッシュで叩き付けて棚橋から3カウント。
AJはマイクを持つと大の字に倒れた棚橋の耳元でIWGPヘビー級戦のリマッチを要求。アンダーソンも「バイバイ、タナハシ。アイシテマス、タナハシ。アイシテマス、トーキュー」と言うと、セコンドについていたBULLET CLUBのCEOだというスコット・ダモールをはじめ、新メンバーのケニーを加えたBULLET CLUBのメンバーを紹介していった。そして最後に「次のIWGPヘビー級チャンピオンで、新日本の歴史の中でも最も素晴らしいレスラーのAJスタイズ!」と紹介し、新日本マットを占拠した。
<試合後コメント>
BULLET CLUB
アンダーソン「次のIWGP王者になるのはここにいるAJスタイルズだ。AJスタイルズこそが世界のベストレスラーだ。」
AJ「今アンダーソンが言った通りだ。次のIWGP王者になることを宣言する。」
ギャローズ「イッツ・リ〜アル!」
アンダーソン「棚橋を倒してAJスタイルズがチャンピオンになるのは決定事項だ!」